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1.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
サスペンスの特有のミスリードもの。まんまとひっかかったけど、爽快感なし。ていうのも、謎をちりばめすぎて、緊迫するはずの殺害シーンや見えないものへの恐怖感とかが感じられなかった。物語の流れもどこかで見たのを繋いだだけって気もするし、最後の子供が犯人ていうオチもいかがなもんかと・・・。爆破する車をバックに歩く子供の映像にもがっかり、まるでB級映画のような陳腐さ。え~批判ばかり並べたけど、単純にだまされたいんなら、期待を裏切らない作品だと思う。まあ、それ以上でもないけど。
6点(2004-02-22 20:32:09)
2.  あなただけ今晩は
いや~面白い!簡単に言えば「アパートの鍵貸します」のカラフル版なんだけど、とにかく色のバリエーションが豊富で、映像だけでもロマンティックな気分に浸れる。再度コンビを組んだジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの息もピッタリ。何が飛び出すかわからないびっくり箱のような脚本も相変わらずで飽きない。双子の娼婦が座りながら踊るシーンなど細かいところにも笑いのエッセンスを散りばめ、見返すとさらに楽しめる。久しぶりに心から笑えた作品、ワイルダー最高!
10点(2004-02-22 20:27:29)(良:1票)
3.  アフター・アワーズ
現代では目新しくもない設定だが、当時は斬新だったのかな。クラシックの音楽で始まり、クラシックで終わる、コメディのセンスもいいし普通に楽しめる作品です。膝を叩いて面白い!っていうほどではないですが、軽い気持ちでサラッと見られます。
6点(2003-05-17 17:35:36)
4.  アパートの鍵貸します
哀愁漂うコメディ、まさにビリー・ワイルダーの真骨頂ともいえる作品。この時代のハリウッド俳優って、端正な顔はもちろん喜怒哀楽の顔が明確に分かれているところが面白い。最近だと笑っているのか、泣いているのか、わからない顔の役者も多いが、今作のジャック・レモンの表情の豊かさを今の俳優は見習うべきだろう。そしてこのメリハリのきいた顔がコメディに不可欠なテンポの良さを演出している。ヒロイン役のシャーリー・マクレーンも可憐で実に魅力的。たまに首を傾げるマドンナ役の映画を見受けるが、今作においては疑う余地がない。また最後のマクレーンがアパートへ走るシーンはウディ・アレンの「マンハッタン」を思い出す、男女逆だけど、影響されたのかなあ。
9点(2003-05-10 17:51:07)(良:1票)
5.  アメリカの友人
タイトル名、監督がヴィム・ヴェンダース、前知識がなかったため、人間同士のふれ合いがメインと勘違い。そのため、カウンター気味に鑑賞していたが、基本がサスペンスとはいえ映像の美しさ、特に汽車内トイレでの殺人は焦り、不安が映像から伝わるような緊迫感が味わえる。ロード・ムービー三部作の後だけあって、作品にみなぎる自信が感じられる。ただ個人的には、ほんわかと優しい気持ちにさせてくれるロード・ムービーの方が好みかな。
6点(2003-04-01 18:21:43)
6.  アバウト・ア・ボーイ
原作者が『ハイ・フィデリティ』と同一というのも納得。30分を1単位としてスケジュール管理するところ、自由気ままな生活を「孤島」と表現するあたりのユーモア・センスは似ている。親の印税で暮らす身勝手な男ウィルと情緒不安定な母を持つ多感な少年マーカスの友情がメイン。これだけを聞くと、感動の押し売りか?と勘違いしそうだが、そうではない。この映画は泣かせようとはしない、例えばラストの学校での演奏会。マーカスが一人で罵声を浴びながら歌っていると、ギターを持ったウィルが途中から参加する。泣かせる場面か?と思わせるが、ウィルは自分の世界に入ってしまい、マーカスが歌い終わった後も気分良く歌い続ける。まさに感動的な場面が台無し、でもこのさばさば感が新鮮だったりする。それと最後に忘れてはならないのが、音楽全般を担当したバッドリー・ドローン・ボーイ 。個人的大好きなアーティストで劇場公開前から、サントラを聴いて酔いしれていたが、これほど見事映画にマッチしているとは思わなかった。サントラとはいうものの、全曲自身の作曲でオリジナルと何ら変わりない、必聴ですよ。
8点(2003-03-30 18:17:52)
7.  愛が微笑む時
ロバート・ダウニーJr. の演技は素晴らしい。霊が乗り移った瞬間、コロッと女性ぽくなったり、乱暴な男になったり、不自然さを感じさせない見事な演技だ。肝心の内容だが、実にありきたりで感動させることをベースに書かれた脚本といった印象。たしかに、泣き所は沢山あるが、個人的にはひとつに絞ったほうがより大きな感動を得られると思うがどうか。
4点(2003-03-25 17:25:25)
8.  あの頃ペニー・レインと
姉がペニーに人生が変わるからとTHE WHO「TOMMY」を勧めたときは10点付けようかとマジ思った(かなり個人的)。特に70年代のロックはドラッグ、SEXが創作意欲、ライブ・パフォーマンスの原動力であることは、多くのロックアーティストが口にすることだが、実際にペニーみたいな尽くす女を見ると、あまりの深い情愛に驚く。題材が興味深かったため楽しめたが、人物設定が脆弱な点は否めない。ペニー役のケイト・ハドソンの熱演に比べると、バンドメンバーの存在感が薄く、演奏にカリスマ性を感じられない(これに関してはどうしようもないが)。どちらかというと、ペニーの魅力が強すぎて、「なぜこんなやつらに?」と言った疑問が終始つきまとう。無理は承知だが、実際に70年代に活躍したロックアーティストが出演すれば物語に深みが増したと思う。
7点(2003-03-14 10:40:12)
9.  アニー・ホール
ウディ・アレン独特のセリフ回し、ダイアン・キートンとの息のあった掛け合いが好きな人は、文句なしにはまるでしょう。もうほとんど、反則技の域、内容が乏しくてもなんだか許せてしまう。いや、この映画は内容も素晴らしいですよ。
8点(2003-02-25 00:16:22)
10.  暗殺のオペラ
芸術性に優れた「暗殺の森」に比べ、サスペンス色が強い作品。相変わらず映像は美しいが、印象に残るシーンが意外なほど少ない。暗殺された父の真相を暴くストーリーだが、仲間であった肉屋、教師、映画館主も呼び名は個性的で憶えやすいが、人物描写が浅く、犯人探しに興味がわかない。個人的にベルトルッチには、絵画のようなカット、記憶に残るシーンを望んでいるので、物足りなさが残る。
6点(2003-02-19 23:46:31)
11.  アンブレイカブル
二匹目のドジョウを狙いすぎ。この映画の場合、シックス・センスほど見る者を引きつける要素が欠如しているため、最後のオチもどーでも良く見えてしまう。そのため、見終わった後印象に残るシーンがほとんどなく、レビューも書きにくい。完成品ではなく、見切り発車としたほうがM・ナイト・シャマランは救われる気がする。ちなみに、1点はサミュエル・L・ジャクソンのヘアースタイルに入れました。まじめに語るシーンでのアンバランスが最高に笑えました。
1点(2003-02-16 10:45:23)
12.  アザーズ
必ず扉に鍵をかける、光を入れてはいけないなどパズル的要素が多く楽しめる。が反面、最初に非現実な要素を見せすぎたためにその後の展開にインパクトが失われた感かある。霧に包まれた洋館など映像は雰囲気がでていて素晴らしい。
7点(2003-02-09 19:15:28)
13.  I am Sam アイ・アム・サム
子役ダコタ・ファニング、知能遅れの親役ショーン・ペンの演技が魅せる。裁判紛争をメインに持ってきたため、親子のふれあいが十分に描かれていない点が残念だが、それを補って余りある素晴らしい親子愛を感じる。
8点(2003-02-08 16:24:48)
14.  アメリ
アメリに感情移入出来ないと辛いかも・・。アメリの小悪魔的なとこ、それでいて友達に幸せを振りまくといった設定が良い。
8点(2003-02-08 16:20:12)
15.  アルカトラズからの脱出
実話を元にしただけに脱出劇に派手さはないが、脚色を抑え忠実に作っている感が伝わり良い。独房で築くのさえ難しい人間関係に信頼が生まれる過程を見事に表現したところはドン・シーゲルの手腕だろう。それが、最後のバッツが取り残される展開に、成功者と失敗者の両面を味わえる功績を生んだ。個人的にはフランス映画の「穴」が脱獄物で最高であるのには変わらないが、脱獄物の定番でしょう。
9点(2003-02-08 16:15:02)
16.  穴(1960)
脱獄映画の最高傑作。脱獄のアイデア、脆い人間関係、衝撃のラスト申し分なし。特筆すべきはカメラワーク、単純な穴を掘るシーンに緊張感を生んだ功績は大きい。脱獄を企てる5人も個性的で、人間模様だけでも飽きさせない作りはお見事!リアルな緊張感を求めるなら「ミッドナイト・エクスプレス」なんかより、断然お薦め!!
10点(2002-12-15 16:54:07)
17.  暗殺の森
主人公マルチェロの孤独感を、青を基調とした完璧な映像美で表現されている。時代に流されることしかできない男、それに翻弄される者達、サスペンスに芸術性が伴った傑作。ラストの仲間をファシスト呼ばわりし、保全を第一に考えるマルチェロの姿に痛烈な社会批判を感じる。
10点(2002-12-11 23:59:08)
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