1. 愛に関する短いフィルム
《ネタバレ》 先に「デカローグ」第6話を観ている方とこの作品を先に観る方で印象が若干異なるかと思います。私はデカローグのこの話が大好きだったので、未公開映像を含む第6話の完全版を観られた気がして、初見の驚きこそ無いものの楽しく観る事ができました。 恋愛未経験の不器用な青年トメク、男に不自由していないようで満たされない年上の女性画家マグダの二人の距離が縮まる様子は出来過ぎな展開はあれど、とてもピュアで人間臭くて憧れます。デカローグよりも映画のほうが女性マグダの終盤の行動が違う事で、トメクに追いかけられて気づく愛情と併せてマグダ自身の再生のような印象をより強く受けました。そして男性視点と女性視点によっても、物語の受け止め方がすこし変わるかもしれません。 トメクが寄宿する友人の母親がトメクの望遠鏡でトメクとマグダのやりとりを見つめる様子が、トメクを心配する気持ちと同じく、マグダの自由奔放さと若さに嫉妬する孤独な女性に感じ、この女性もまた孤独のつながりの先の愛情に飢えてるのかなとも思えたりしました。 キェシロフスキの感情表現を抑えた演出が、この作品を単にベタな恋愛メロドラマにせず完成度の高い人間ドラマに昇華させていると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2023-07-03 22:47:21) |
2. アライバル-侵略者-
《ネタバレ》 面白いです。侵略者モノとしてスケールは小さいですしご都合主義だし、途中絶対何回も死ぬだろっていう展開ですが何も考えずに観たら結構楽しめました。 ただ異星人が直接的に人間を殺す描写がほぼないため、天井突き抜けてバスタブが落ちてくるとかベッドの毒サソリの怖さが増してしまいます。異星人の大気製造工場はテーマパークみたいで逆にワクワクしました(笑) 最後に彼女ではなく少年のほうが異星人で裏切る所は良かったですね。地球人との違いを関節の曲げ方で表現したのも斬新でした。冷却に弱い異星人が温暖化の進む地球を狙って侵略を目論むというのも良いですね。 [地上波(吹替)] 6点(2023-04-23 11:31:20) |
3. アルマゲドン2009<TVM>
《ネタバレ》 製作者サイドからすれば、日本ではアルマゲドンの続編と勘違いさせて邦題付けられてるのも勘弁ですよね。気の毒です(サタシネ放映時はサブタイトルに「彗星衝突!」と書かれていました)。 低予算なのでCGは安っぽくスケールも小さくご都合主義的展開で地球を救うパニック映画ですが、最初から全く期待しないで観るとテンポだけは悪くないです。この頃はアメリカがロシアを頼って共に地球を救う展開作ってたんですね。 とはいえ、電話してた青年が電磁波くらってコメディのようなやられ顔するところ、ドラッグレースのスタート地点で前に進まず底に落ちるイケメン(偶然鉄パイプにぶら下がってる可能性あるはずなのに割愛)、潜水艦がマリアナ海溝のマグマの勢いに乗ってビヨーンと浮上する所、その他まだまだ沢山のトンデモ場面だけが記憶に残るので、結局はその程度の映画なんですかね。 [地上波(吹替)] 3点(2023-04-02 23:42:56) |
4. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 私のように全くモテず、意中の女性とフランクに恋愛話して、その時は笑顔で返してくれるけど 実はその女性はまったく別の男性を思い浮かべて笑顔でいる系の経験豊かな私としては、この作品の ジャック・レモン演じる主人公の非常に単調な生活にスパイスを入れるべくアパートの鍵を貸す副業を 行っているのが何とも感情移入できてしまいます(笑) そんなジャック・レモンの意中の相手となるシャーリー・マクレーン演じるエレベーターガール。 皆に高嶺の花と想われている子に対して、御多分に漏れず好きになっちゃう部分もこれまた共感(笑) しかもこういう可愛い子に限ってだいたい同性に人気のない中身のつまらない男とか既婚者に引っかかる! シャーリー・マクレーンも引っかかる!この展開も実にリアルだ(笑) そんなうだつの上がらない男が、なかばやけっぱちで退職を願い出る!新たな人生を歩みだす! あのいい人代表みたいな男が、実は私の事を想っていて、会社まで辞めちゃったとなったらそれはもう シャーリーは追いかけるしかない!!引っ越し直前のアパートに駆け付けた笑顔の彼女とのトランプ!、 それは奇跡を起こした男の至福の時間!このジャック・レモンは陽気な分だけ対照的に心の孤独さが 増した分だけ、最後の最後で報われるところの達成感がものすごいです。できればもう数分余韻の イチャコラ観たかったけど、十分ステキな作品です。ビリー・ワイルダー作品の当たり作品の多さに脱帽! でも「情婦」「お熱いのがお好き」のほうがずっと好きです(笑) [DVD(字幕)] 8点(2020-09-02 14:03:18)(良:1票) |
5. アンチクライスト
《ネタバレ》 トリアーは演出家として役者の煽り方は毎回凄いと思う。この作品以外でも役者は皆とりつかれたかのような演技で観るものを圧倒します。この映画の主演2人も本当に鬼気迫る素晴らしい演技でした。ただあまり宗教的な部分を理解できていない自分としては、悪魔がどうとか森の中で異変を起こしていく過程と、息子を亡くした心情がシンクロして何故こうおかしくなっていくのかあまり繋がらなかったです。あと神とか悪魔とか人間の域を超越したテーマっぽいのに、突然生々しいセックス描写が出てきたり股間打ちつけたり性器切り取ったりする俗っぽい演出がこれでもかと入ってきた瞬間、ああ、良くも悪くもトリアーらしいなって残念な感じがしてしまって。ストーリーが難解だと言われていますが、鬱の時に作ったトリアー自体、そこまで明確なメッセージ持たずに作ったんじゃないかと思いました。点数つけるのものすごく難しいですけど、トリアーと予め理解して観たわけで、それなりに覚悟と期待をしてた自分の鑑賞後の気持ちでつけます。 [DVD(字幕)] 5点(2014-11-09 16:43:34) |
6. アメイジング・スパイダーマン
仕切り直しのスパイダーマンは展開や演出に驚かされる点は少ないが、安心して観られた。主人公、ヒロイン共に魅力的で次作も非常に楽しみ。サリー・フィールド、マーティン・シーンあたりを贅沢に使い、ただでさえ大作のある作品の味付に一役買っていた。デフォーみたいな顔の役者の人はわざと使ったのかな(苦笑) [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-07-09 15:04:21) |
7. アポカリプト
《ネタバレ》 捕まってから逃げるまで:逃げてから復讐始めるまで:復讐始めてから結末まで、の尺の割合が6:3:1くらい。つまり逃げるまでがひたすら長すぎる。あと結局観終わってから、この映画が結局何を言いたかったのかよく伝わってこない。民族間の対立とか奴隷とか生贄とかあるとは思うけど、これほどまでの残酷描写を見せて、結局1組の親子が逃げ切って「新しい世界を作る」って着地したけど、パワフルでスリリングな描写と膨大なエキストラやセットの割には物語のスケールが狭くて単なる追いかけっこに終始してる部分とかもったいないなーと思った。穴ぼこの中で産まれた赤ちゃん、デカかったなー(^^;金玉に葉っぱ摩り込んで悶絶するシーンは良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-16 11:14:21)(良:1票) |
8. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 拷問シーンとか殺すシーンが「演出」されているので、今までの北野映画より痛くないです。R-15指定だからか割り切ってやりたい放題なんだけど、そのぶんリアルじゃないというか「あ、これは架空の世界の話なんだな」とか思えちゃったのでメンバーの豪華さに反してチープさを感じたりしました。指を切り落とすことが怖いんじゃなく、指を切り落とすんじゃないかとキリキリ追い詰められていくような恐怖をもっと感じたかったです。第二弾あるみたいですが、ここまで裏切りに次ぐ裏切りだと三浦友和さんの役もいつ殺されてもおかしくないですね。そういう特殊な世界の話なのかもしれませんが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-14 21:45:06) |
9. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 「CGを極力使っていない」という先入観のおかげで余計に緊張感と迫力を増して観ることができた。ストーリーがシンプルなのも良いし、トニー・スコットの相当凝った見せ方のおかげで迫力満点。小汚い感じの初老がまさかの大活躍をするハリウッドお約束の展開も、それまでの作戦が全力の上での失敗だったので、お誂え向きに感じず素直に入り込めて興奮しました。キャリアのあるデンゼル・ワシントンがこういう娯楽作に出てくれることもまた嬉しかったりします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-14 21:20:38) |
10. 安城家の舞踏会
ラストの父と娘(敦子)のダンスする足元からカメラが左に向かっていき、カーテンの裾がヒラヒラして、さもカーテンまでがダンスしてるかのように魅せる演出を、戦後間もなくの作品で行った監督さん凄いと思いました。綺麗すぎる気もするが、出演陣が個性派揃いの中、見事90分にまとめたなーと。殿山さんがなかなかのご馳走役。しかしこのあとどうやって食っていくんだろう?身体一貫で稼いだ金で安城家を救った遠山に頼るのかな?ちょっと遠山を演じた役者さんの雰囲気がバナナマンの設楽に似てて可愛かったです(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-12 10:01:33) |
11. アリス・イン・ワンダーランド
原作をなぞったファンの方は、どれだけ忠実に映像世界に落としてくれるかと興味深かったかと思いますが、私はとても見事だったと思います。「アリス」実写に最も適しているのはティム・バートンだと昔から思っていましたが、実際相性抜群で、なにより原作に敬意を表し、愛情たっぷりに演出しているのがグイグイ伝わってきました。 しゃべるウサギ、消えるネコ、トランプの兵隊などなど、まさに不思議だらけの世界ですが、観ているうちに映像そのものに違和感がなくなり、気付けばその世界にすっかり入り込んでいます。それは映像の美しさ、展開のスムーズさ、出演者の演技等、ファンタジーとして必要なすべての要素が織り込まれていたからだと思います。物語も起承転結あって素晴らしく、ユーモアも見せつつ、恐怖の部分も抑えつつ、監督らしいなと思いました。 アリスを演じたミア・ワシコウスカの嫌味のない美しさ、ヘレナ・ボナム・カーター演じたヒール役の赤の女王、対照的に清楚な女王を演じたアン・ハサウェイの白の女王、なによりティム・バートンの世界では一段とイキイキ見える、帽子屋を演じたジョニー・デップの奇妙な魅力!その他全ての出演者が活きていましたし、まさにアリスの入りこんだ不思議な世界を体現できる至福の2時間でした。ダニー・エルフマンの重厚なサントラもエンド時のテーマソングもまたいいです。 希望にあふれ、天使のような世界を夢見たかと思えば、自分の心のどこかにいる恐怖心が、うまく説明できない悪夢を見せたり…。その双方がうまくあわさって現実ではないのに現実のような面白い世界を作り出しています。 本当は満点つけたい所ですが、3Dで観たものの「アバター」ほど立体的描写に感動がなかったことや、深田恭子さんの声がちょっと違和感あったので-1点。でも期待通りの素晴らしい作品でした。綺麗事だけのファンタジー映画とは違う面白さがあります。 原作をお読みの方であればお分かりなのですが、これは「ワンダーランド」ですからね、あくまでも「夢・希望に溢れた天国のような世界」の話ではないし、劇的にメルヘンなおとぎ話ではない。そこを勘違いしないで見れば本当に美しい作品だと思います。確かに子供向けかもしれませんが、それを大人になっても純粋に楽しめる自分でいられて良かったです。 [映画館(吹替)] 9点(2010-04-30 14:09:47)(良:1票) |
12. アバター(2009)
《ネタバレ》 まず3Dについて。本当に奥行きやスクリーンの手前まで来ているように感じる事に普通に感心してしまいました。てっきり昔ながらの青赤メガネで観るのかと思ってたので(笑)ただ本編前のアリスの映像も3Dだったので、本編入る前に凄さに気付いちゃったのはご愛嬌。しかもずっと見てると3Dだと思わなくなりますね。人間の慣れって凄い。将来的にはメガネをかけなくてもスクリーン側の変更で3D仕様になったらいいですね。 ジェームズ・キャメロンはやはりこういう作品上手いですね。映像も綺麗。ナヴィの世界のあの夜の森の青と緑と紫の使い方はまさにファンタジー!あんな世界行ってみたいなあって思わせます。それを破壊しようとする人間達への憎しみを倍増させるいい映像でした。その他も儀式のシーンとか戦闘シーンとか、鳥にのって飛行するシーンとか、1つ1つに圧倒されました。 話は少数民族に潜入して、交流してるうちに自分のミッションに疑問を感じ反旗を翻すというのはよくあるパターンで、その後の展開もそこまで斬新ではないんですが、うまくまとめてるなって思いました。尺の長さも気になりません。ご都合主義だとか、ハリウッド的だとかってのは、アメリカでのあの記録的な大ヒットからしたら予想つきますしね。自然への警鐘とか、キャメロンが訴えかけたい事柄もシンプルで〇。 予告では青の風貌の民族に感情移入できるのかとも思いましたが、人間的な表情もうまく見せており、最後は大佐が完全なる悪者になったので構図が非常に分かりやすく、製作者の意図どおり、大規模な壊滅のシーンに切なくなり、最後は期待通りの終わり方で胸のつかえがとれました。 12年待たせてこれかとか、ご都合主義だとか目が疲れるとか3D大したことないとか、これだけ世界中で大ヒットして大勢の方が見れば、それだけ反対意見も多く出るでしょう。でも映画館の大迫力で観れたことや、映像の綺麗さ等、今のこの初見時の感動は忘れないようにしたいと思います。 DVDや携帯端末機器でも映画が観れるようになった昨今、映画館で観る3D作品の面白さを教えてくれた画期的・記念碑的作品であることに間違いありません。こういう超大作は細かなケチをつけずに素直に入り込めたもの勝ちだと思います。神への祈りが通じて、大きな動物が挙って加勢しに来た終盤、私は何故か泣いてしまいました。 [映画館(吹替)] 8点(2010-02-12 15:15:25)(良:2票) |
13. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 めちゃめちゃ金かかってるCGや、主演のウィルスミスもいいんだけど、全世界で1200万人しか生き残ってないというわりには色々な人との交流があり、町の中だけの危機という感じ(いざとなれば直ぐに助かる位置にいる)が怖さを減少させてしまってました。 これがキャストアウェイみたいな作品ではなく、ゾンビモノと理解してて見たのでそこらへんでのガッカリは無かったのですが、投げやりな感じがする部分のフォローが欲しかったです(人体実験の若い女性とか、ラストの爆死前後のエピソードも急ぎすぎ)。 原作もあるだろうし、それの映画化と思えば仕方ないのでしょうが、展開が浅いなあという感じが否めません。偉大な人物になりうるけど、伝説かな?伝説ってもっと生き様的な部分も劇的なイメージじゃないですか?いつでも逃げれる過疎化した町でシェパードと暮らして研究してただけって感じで・・・。もっと膨らませようがあっただろう!って感じでした。たった何人かで世界と立ち向かうっていう題材に新鮮味もなくなってきてるしなあ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-29 02:34:24) |
14. アフタースクール
《ネタバレ》 今年見た邦画の中では個人的にナンバー1です。多分オチを知ってから2度3度と見返すともっとジワジワ来ると思う。キャスティングも脚本もほぼ完璧で、一部強引な展開や、辻褄合ってるかな?と疑問の残る所はあるけど、非常に完成度が高いです。観客を見事に思い込ませます(騙すとも違う)し、力関係が中盤~終盤に変わってくるような気がするけど、実はスポットを当てている部分が違うだけで、最初から同じ方向に進んでいるだけというのも斬新。1カット目からいきなりそれが始まってるのが見事。「アフタースクール」ってタイトルもいいですね。選挙演説が生徒会長選挙と重なったし、理科室とアダルトショップは確かに臭いが近い気がするし、堺さん演じる木村は学生時代から今まで変わらずお人好しで憎めない(^^; キャスティングも非常に魅力的なので、1度だけで全貌が掴めなくてももう1度観る価値があると思います。最後のエレベーターのシーンも何とも笑顔になってしまいました! 小生は男なんですが、「篤姫」で家定を観てから、すっかり堺雅人さんの虜になってしまった・・・(笑)どうでもいいけど産まれたばかりのはずなのに、赤ちゃんデカッ!!! [DVD(邦画)] 8点(2008-12-07 21:49:01)(良:1票) |
15. アンダーワールド(2003)
ぐるぐる回りながら床に銃を乱射して、床をズボっと抜いてキチっと着地体勢を取ったベッキンセールがめちゃカッコよかった!ストーリーはありがちだけど、ヒロインの魅力とアクションで飽きさせなかったです。長いコートを着て敵に向かう主人公の絵って「マトリックス」以降急に増えましたね?カッコいいから構わないんですが。 [地上波(吹替)] 5点(2008-01-29 18:36:17) |
16. 赤い月
終盤、氷室とHしてる所を見られて子供に汚らわしいと言われた時、波子は「生きるためには愛する人は必要なの」と偉そうに説教じみてたけど、お前ダンナが生きてる頃から氷室狙ってたじゃねえか!と思わずツッコミ入れてしまいました。 玉の輿に乗った女が、戦中・戦後と生き延びる苦悩みたいなものを壮大に描きたかったのだろうけど、誰にも感情移入できない薄っぺらい展開で残念でした。トキワちゃんは別に演技上手くないけど、冒頭の回想部分でのモノクロとか本当に昔の女優さんぽくて綺麗でした!イセヤとかホテイとかもう少し演技力つけないと・・・。トキワちゃんのヨコチチの膨らみに3点。 [地上波(邦画)] 3点(2007-10-01 00:05:32) |
17. the EYE 【アイ】
《ネタバレ》 怖くて物悲しくて、それでいてストーリー的にも辻褄が合って、最後は「やっぱりそうなるか。でもその方が本人も幸せなのかな」と思わせる、極めて完成度の高い作品です。ただ怖がらせるだけのホラーや、血みどろのスプラッター映画より遥かに深みがあるし、正統派の心霊系ホラーだと思います。アジア系の作品なので、より親近感も持てるし、途中からはただ怖いだけではなくリンの心情も伝わってきて、どこか寂しい話だなと思えました。もうその時間を迎えてるのに「お前が悪いんだよー」と言って中々立ち上がらない母親に対して「早く救ってあげろや!」と叫んでしまいました。医者やカウンセラーにオッチャンがいなかったのもちょっとした客ウケを狙ったのかな?最後の大爆発も焼死体の映しとかやりすぎかな?と思う所もありましたが、盛り上がりという意味ではアリかなと思いました。主役の女の子、確かに本庄まなみにも似てるけど、ABCの赤江珠緒アナウンサーに似てませんか?スーパーモーニングを観るたびに「あ、マンだ」と思ってしまいます。 [地上波(字幕)] 8点(2007-09-11 10:45:06)(良:2票) |
18. アトミック・カフェ
《ネタバレ》 アメリカ人がどういう狙いで作ったか分からないが、原爆を落とした上空からの映像が綺麗だったとか言ってみたり、爆破実験で巻き添えになった側の被害状況をただ映すだけとか「だからこの映画を作って何が言いたいの?」と首を傾げたくなった。当時の記録映像を流したかと思えば、アニメを交えたりジョークを言ってる映像を交えたり…。自分らが核実験大好きで、日本に落とした後もまだ核実験を起こしているにも関わらず、他の国家が核を持つとクサイ顔をして…。自分勝手な国家だなって辟易した。とにかくアメリカ人が自分らが中心で理想国家(地球の主導者)を作る為に、どれだけ犠牲者が出ても正当化する理論付けしたがる事だけはよくわかった。でも私は日本人なので「降伏するまで原爆をもう何発か落としてやろうと思った」等と平気な顔で証言するアメリカ軍を決して楽観視しては楽しめなかった。2度と観ないし評価に値しない作品だが「死霊の盆踊り」と点を並べるは違うと思うので最低点に匹敵する1点献上。 [地上波(字幕)] 1点(2007-08-17 16:02:46) |
19. 悪魔の棲む家(2005)
《ネタバレ》 お化け屋敷的ホラーの王道という感じです。良く言えば最低限の期待を裏切らないホラー。悪く言えば目新しさが無い。でも初見ですと、グロい描写も相まって結構ビビりました。ただあのお父さん、家にとりつかれる前から既にちょっと怖いし、連れ子の子供がサッパリなついていないし、ベビーシッターはありえない。細かい演出に疑問も沢山ありましたが、それでも高い金出して買っちゃった家がいわくつきで、逃げるに逃げられない恐怖は実感できました。それに唯一心の拠り所となるべき家族すら疑いたくなる恐怖は「シャイニング」のようで結構怖いです。お母さんを斧で刺しちゃったかのような見せ方(父が良心と闘ってる様子?)も観客を上手い事撹乱させてるし、全く期待しないで見ると「そう悪くもないよ?」というホラーだったと思います。死んだのはワンちゃんだけだったという事で、一見良かったようで実は切なくもなりましたね・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-19 11:19:04)(良:1票) |
20. あの頃ペニー・レインと
《ネタバレ》 淡々と進み、1つ1つのエピソードは悪くないし飽きないのに、観終わった後に心に残るものが薄い作品で少々残念でした。ウィリアムもピュアで主人公としては魅力的ですが、何故ロックにはまったのかという背景の描写が薄く、ペニー・レインとの出会い方もいかにも映画という感じで、展開が少し厳しかったような気がしました。最後はお約束でハッピーエンドですが、私のように60~70年代のロックにさほど興味の無い人間が1本の作品として観た場合、あらすじの説明がしにくく、印象に残らない作品に感じました。ケイト・ハドソンは健気で可愛く好演していたのが救いでした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-07 17:21:46) |