1. 愛という名の疑惑
トナカイさんのおっしゃる通り! じゃ、どんなオマヌケな結末なの?と思って観ていたら、「妹にすれば良かったじゃない」の言葉に微笑むギア、やっぱりバカじゃん。こんな間抜けが精神分析なんて出来るわけ無いじゃん。こんなバカだからだまされるんじゃん。そう思いながら観れば、結構面白いのかも。他人のバカみて自分のバカ直そう! [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-08-05 16:20:53) |
2. アドルフの画集
マックスはアドルフのどこを見て絵の才能を感じたのだろうか。彼のスケッチなのか、キャラクターなのか。デッサン力はあったとしても、それが絵画の才能として見えるとは思えない。それなのにアドルフに入れ込むマックスの気持ちが、この映画ではすっきり読み取れない。また、ヨタヨタのカンバス(ちゃんと張れよぉ)を前にいきなりパレットに絵の具を絞り出す、筆に付けてカンバスにのせる、それ自体が素人っぽい。普通下塗りくらいするじゃない。そんな絵画の素人に肩入れするマックスって、やっぱり解らない。ノア・テイラーの演技には戦慄さえ覚えたが、主人公のマックスの心理状態が理解できなかったために、今ひとつ納得のいかない作品。ただ、内なるエネルギーを表現する手段に、絵画から政治へと変革していく(というよりも、所詮絵画の才能が見いだせなかったのか)アドルフの、あぶない時代背景や環境は映像に出ていたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-07 09:18:13) |
3. 穴(1960)
名作だって聞いていたのですが、タイトルの「穴」ってシナリオの事だったの? 脱出モノは技法や展開のスリリングさが要求されるけど、脱出することの「正当性」も必要ではないでしょうか。捕虜でもなければ冤罪でもない人たちの脱獄に、よし!頑張れ!!というような感情は湧いてこない。そうなるとこの計画がいかに惨めな結末になるのかがポイントなのに、ばれそうなところではとことんばれず、こんな安易な手法でばらすの?って思ってしう。しかも最後のどんでん返しがあまりにもあっさりしていて、ササッと目の前でカーテンを引かれたようです。延々と土木工事を見ていて、ただ疲れたような映画でした。 5点(2005-03-26 05:37:49)(良:1票) |
4. アライバル ファイナル・コンタクト
《ネタバレ》 宇宙人マニアが楽しそうに作った映画ってところでしょうか。メッセージを発信している電波というのは魅力的だったけど、「開けちゃだめよ」はないんじゃない。おきまりごとのように序盤で死んじゃうキャラあり、キレて自分勝手な行動とるキャラあり、最後は正しい行いを全うしたけどなぜか悲しく死んじゃうキャラあり。ツボにはまった型どおりの展開だけど、なんだかB級でも「中の下」どまり。このテの類をもれなくクリアするのだという意思があればそれなりに楽しめるけど、なにか期待しちゃうと腹が立つかも。たま出版さんなら「お薦め!」の作品。 4点(2004-10-03 02:32:05) |
5. アイ,ロボット
《ネタバレ》 人型ロボットといったら鉄腕アトムを想像する旧タイプの人間です。あと30年あまりでこんな世界になるなら、私は長生きしたくないなぁ。ロボットが生活に入り込むだけで、世の中の景色がこんなにも無機質になっちゃうんだもの。映画はといえば、主人公がロボット嫌いというのは判るけど、多くのパソコンに囲まれて仕事していたり、システムコンポがあったり、勝手に目的地まで安全運転で運ぶ車があったり、人型ではなくてもロボットみたいじゃない?なんか納得いかない。また、「ロボットは道具に過ぎない」と言っていたけど、人型にしたのは何故なのかしら。掃除機や洗濯機を人型にしても仕方ないからだと思うけど、道具を人型にする発想って、しかも実にリアルな顔に仕上げるなんて、なんかやだな。もしこの映画が、『ターミネータ3』と『ターミネータ1』の間のお話ですよと言ってくれたら、素直に感動したかもしれないです。 6点(2004-09-23 23:58:15)(良:1票) |
6. あずみ
最近の日本映画も、かなり大掛かりなスプラッタをやるんだなぁ~。え、ちがった?? これが時代劇とかチャンバラとかのジャンルに入るなら、海外には絶対出したくないです。西洋人がこれを観て、「オ~、ジャパニーズ・チャンバ~ラ♪」だと思ったら困るじゃない。まあ、お嬢ちゃん、頑張ってはいたけどねぇ・・・。加藤清正を倒した時点でもう彼女はそれ以上の仕事をする必要は無いはずなのに、当然のごとく「さあ、行くよっ」と言って終わらせるなんて、「なんで斬りたくない人を斬るんだぁ」と喚いた人間と同一とは思えません。意味の無い暗殺は止めようよー。ハイビジョンで綺麗だった(?)ので1点、スプラッタな部分に1点、オダギリジョーに1点の、合計3点にしました。 それから、最後のカメラワークですが、遊園地の乗り物に乗っているみたいで、ちょっと気持ち悪かった・・・。 3点(2004-09-17 03:23:25) |
7. アバウト・シュミット
《ネタバレ》 アメリカ社会にも本音と建前が存在しているのだと、改めて認識しました。社会の一員として世の中に貢献してきたと自負していた主人公が、定年退職後、実は自分は何の役にも立たない人間だと感じ始め、ジレンマに悩まされていきます。ジャク・ニコルソンの演技から、そんな悲しさがひしひしと伝わってきました。(自分にとって)納得のいかない娘の結婚をも正してやれない無力感に、壊れてしまいそうな悲しい心をどう癒していくのか、観ていてやりきれない思いでいっぱいになりました。エンディングは多くを語らず、観ているものの想像に任せる形で終わりましたが、優しい余韻にあふれて感動的でした。 9点(2004-03-11 01:55:11)(良:1票) |
8. アメリ
まだうら若き乙女だった頃、授業中、窓の外を眺めては、王子様が迎えに来てくれることを夢見ていました。・・・というのは冗談ですが、そんな目が虚ろになりがちな若い乙女の日常を、絵本のようにした映画ですね。観ている私は、アメリと一緒に、空想と現実が入り混じった不思議な空気を吸っていました。最近SFやファンタジー映画にふんだんに使われているCGも、ここでは実に効果的で良かったです。個人的には、CGの使い方はこうあるべきだと思っています。(あくまでも個人的です) 8点(2004-02-20 12:45:02)(良:1票) |
9. あなたのために
《ネタバレ》 寂しい身の上の主人公が臨月に男に捨てられるというだけでも、かなり「ひどい!!」って言いたくなる映画です。それなのにいたってポジティブで、健気で、努力家の主人公に皆が魅了されていくあたり面白いですね。捨てる神(はらませた男)あれば、拾う神(ガラスを破って助けに来た男)あり。私もこの「拾う神」に回り逢えるならば、多少(あくまでも多少)の苦労は厭わないでしょう。 7点(2004-02-17 18:23:06)(笑:1票) (良:1票) |
10. 穴(2001)
《ネタバレ》 う~ん・・・。こういった(もてないけどもてたい?)女の子のダークな部分を表現したと言う点では、よくできていたかも。だけど、ストーリーを考えると、この事件の結末を、特に最後の殺人を、誰も気がつかないなんてお粗末です。映像は全編にわたって汚く、ものを食べながら観ることはお勧めできません。 2点(2004-02-04 21:54:27) |