1. アイズ ワイド シャット
女性の裸体をあれほど見せられると肉の塊にしか見えなくて全然エロティックに感じません。そっち目的での鑑賞には堪えないです。謎は解決されず、謎のままで終わってしまいますのでストーリーに関しても不服でした。しかしあいかわらずこの映像はこの人にしか撮れないだろうと思えるような映像があったので観て良かった思いました。この監督のように一見意味不明で異質な空間を観客に提供してくれる人物がまた現れてくれないでしょうか。 4点(2005-02-25 01:06:35) |
2. アイ,ロボット
《ネタバレ》 CMでロボットが大暴れしまくってましたから、アシモフのロボット小説とはかけ離れた映画なのだろうかと思って心配してましたが、そういうわけではありませんでした。若干ミステリー仕立てなのもアシモフのロボット小説の趣向を反映してのことでしょう。しかしこの映画のロボット工学三原則に関する議論は小説に比べるとかなりしょぼいです。宣伝で『ロボット工学三原則が崩壊する!』と誇張していたわりにはその原因も全然納得いきません。第一条から総体としての人間に危害を加えてはならないという考え方は導けるだろうけど、だからといって個々の人間への危害は許されるわけではないし、ロボットがあれだけ大暴れする理由にしては弱すぎます。まあ短時間の娯楽で収めるためにはあれくらいの内容にしかならないんでしょう。しかし一つのアクション映画として観れば普通に良い作品だと思います。 5点(2005-02-23 00:54:53) |
3. アルマゲドン(1998)
ザ・ロックの場合、主役二人だけが戦わなくてはならない危機的状況に追い込まれるというストーリーの論理的設定が二人のヒロイズムを盛上げたのに対して、本作品ではおっさん達に地球の運命を委ねる理由はそれほど詳しく描かれていない。明らかにありえない設定ですが、あえて突っ込まないで観ていました。この監督特有のとってつけたようなアクシデントの連続がどうも馴染めません。ハラハラドキドキな状態を作ろうとしているのはわかるんですけど、そりゃちょっと無理があるだろうって感じです。観てるととても馬鹿になりそうな映画でした。 1点(2005-02-21 20:00:35) |
4. APPLESEED アップルシード
純粋に楽しめるSFアクション作品になっています。原作のわかりにくさは解消され、そしてなおかつ原作のSF設定によって浮き上がる倫理的問題を損なうことなく映画のテンションを下げない程度にうまく織り込んでいるように思います。 7点(2005-02-19 17:12:18) |
5. アンドリューNDR114
最初に一応、ロボット工学三原則が紹介されますが、アシモフのロボット小説のように陽電子頭脳に関してのちょっと頭を使う議論などは全くなく、全体的にほのぼのとした雰囲気が漂っていて、軽い気持ちで鑑賞できる。アンドリューと人間との交流はほほえましいが、中盤からアンドリューがどんどん人間的になっていく過程は急ぎ足すぎるように感じた。けっこう重いテーマを扱っているように思えるが、後味の良い終わり方になっていたのには好感が持てた。 4点(2004-08-22 13:56:44) |
6. Avalon アヴァロン
この映画の世界の何が現実で何が夢なのか全くわかりません。しかしそんな疑問を全く抱くことなく、今見る現実を淡々と生きる主人公はわりとかっこいい。アクションシーンの演技が下手なのが若干目に付きますが…。中盤は激しく眠くなります。しかし後半で目覚めさせてくれること間違い無しです。中盤でとても退屈な思いをさせられたために、後半でのマーフィーのセリフが激しく印象に残りました。 6点(2004-03-05 20:54:25) |
7. AKIRA(1988)
この作品は登場人物達の行動目的があまり明確ではないですね。みんな何のために動きまくってるのかさっぱりわからないです。でもそんな疑問を吹き飛ばす勢いで、ガキの喧嘩のスケールがみるみる大きくなって、しまいには宇宙の謎にまで迫ります。良くも悪くも大友作品の特徴が顕著に表れている作品だと思います。 4点(2004-02-28 22:39:42) |