1. アポロ13
およそ20年ぶりの鑑賞。登場人物たちがそれぞれ魅力的で素晴らしかった。昔も感動したが、今観てもやっぱり感動した。宇宙に行けなかったパイロットが活躍するのカッコ良すぎ。しかし、20年も前の特撮やCGを駆使した映画となると、今観ても映像が古くないかとか、現代のCGと遜色ないかとか、そういう減点方式みたいな評価をしがちになってしまって、我ながらさもしいような気持ちになってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-04 19:54:05) |
2. 浅草キッド
《ネタバレ》 たけしの映画だとばかり思ってみたら、むしろ師匠とフランス座の方がメインでした。大泉さん良かったなあ。柳楽さんの演技のたけしへの寄せかたも素晴らしかった。特撮の使い方は贅沢だし、漫才もしっかり再現されていて、とても楽しめました。それにも関わらず点数がイマイチなのは、肝心のたけしがちゃんと描けていないと感じた。演者は満点に近い出来だったのに、演出する側のたけしへのリスペクトがちょっと行き過ぎていたような。全体に情緒に流され過ぎているところも個人的には不満だった。有り得ない仮定かもしれないが、もしも北野監督が撮っていたら、もっとドライに印象深く仕上げていただろう。あと、あの時代に「にんげんっていいな」はまだ有りません。そういうディテールはおろそかにしてほしくなかったなあ。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-12 16:38:41)《更新》 |
3. 悪魔が来りて笛を吹く(1979)
原作既読。横溝作品は数十冊読んだが、その中でも上位に入る名作と思ったので、この映画版にはかなり期待したが、正直ガッカリ。題材の良さが活きていない。無駄にオカルト風味を前面に出し、それが失敗してる感じ。なんだ、あの人形は。全体に演出がチープでげんなりする。さらに致命的なことに、原作を読んだ私にすら、人間関係が分かりづらい。唐突にそれまで何も話の出てなかった重要人物が出て来たりする。編集でカットされているシーンがかなりあるのかもしれない。辛口コメントになってしまったが、キャストについては、ここで酷評されている西田敏行を含めなかなか良いと思う。良い題材なので、今後のリメイクを期待したい。…リメイクされたらいいな。 [DVD(邦画)] 4点(2016-08-31 20:43:40) |
4. 悪魔の手毬唄(1977)
ミステリーとしてより、一種のファンタジーとして大変素晴らしい。凄惨な連続殺人、辺鄙な田舎で旧家の対立、昔の迷宮入りの事件、謎に包まれた登場人物…。いわゆる「お約束」の目白押し。犯人も含めて意外性ゼロの、直球ど真ん中(当時リアルタイムで観た人に取っては違うのかもしれないが)。でも、そうそう、こういうのが観たかったの!みたいな、こちらの期待に100%応えてくれていて満足。って言うかこういう世界が好きなんだからもう仕方ない。金田一のキャラも最高。犯人がすぐ分かってしまうとか、この映画が「名画」であるかどうかとか、そういうこともどうでもいい。とにかく好きです。 [地上波(邦画)] 9点(2016-05-15 09:57:07) |
5. 悪霊島
《ネタバレ》 原作既読。そもそも原作が晩年の作で自己模倣に陥っているきらいがあり、この映画版も、なんだか既に観たことがあるような感じがしてしまったり、犯人がバレバレだったりするわけですが、そこを考慮するにしても、全体的になんともピリッとしない。鹿賀丈史の金田一は私は悪くないと思ったし、岩下志麻の熱演は作品のクオリティーを数段上げているし、ロケ地の町並みや風景も素晴らしいのに、映画として残念な感じです。監督が悪いのか脚本が悪いのか私には上手く説明出来ませんが。レットイットビーもイマイチ効いてないと思うけど、これはリアルタイムで観た人にはそれなりのインパクトだったんでしょうか。あと岩下志麻が初登場のシーンでいかにも「私が犯人でござい〜」とでも言わんばかりの登場の仕方をするのは、一応ミステリーとしてはいかがなものかと。 [DVD(邦画)] 5点(2015-10-10 11:27:06) |
6. アリス・イン・ワンダーランド
私はアリスの原作も過去の映画も大ファンである。我が家にブルーレイレコーダーが来たので、最初に見るのはこれだと思った。確かに映像は大変美しかった。しかしストーリーが薄っぺらなうえ、ワクワク感もドキドキ感もない映画だった。アリスの原作を良く知るファンとっては面白い要素も少しはあったが、そうでない人にはお勧めしません。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-02-14 11:40:50) |