1. アントマン&ワスプ:クアントマニア
今朝まで仕事してたら…アレだ。 アホな奴がネタバレを噛まし出したので怒髪天。 急遽調べたら、今日から上映らしいので川崎の109シネマに。 この映画の感想をネタバレに成らん程度に書く。 結論から言うと、俺は好きな創りだし面白かった。 ただ、IMAXレーザー3Dで観たのだが… 前に観たアバター:ウェイ・オブ・ウォーターの影響か、あまり画作りがショッキングではなかった。 好い物の後は、そこで驚くよりも劣化したモノで、前作の偉大さに気付く。 なので3Dって意味でアバター~は相当に凄い3D作品なのだな、と分かった次第。 そして今回、アベンジャーズ終了後に勢いが低下している中で「どうやって決着を付けるのか?」と、ずっと気になってる俺のクリエイター目線だったり。 まず――1つ目【強敵編】 あのサノスよりも凄い敵ってどう表現するんだろ? いや、原作には化け物の「ギャラクタス」とか色々と居るけど…映像とかハッタリって意味じゃ難しそうだ。 更に――2つ目【異界編】 俺個人としてはハッタリの利いた画が好きなので、もうそろそろ「エターナルズ」や「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」的な小規模なのは飽きてきている。 なので、アベンジャーズ以降であれば、ワクワクしたのは「ソー:ラブ&サンダー」くらいかも知れない。 結論から言うと、【強敵編】に関しては俺なりに納得できる”凄い敵”キャラだった。 ここはネタバレに直結するのでスルーするが、ジャンプの強敵みたいにインフレ化するイメージじゃなくマルチバース(いわゆる多次元宇宙論)とリンクしていて怖い作りだったな、と思う。 恐いのは、絶対的な帝王か? それとも、権力者の連結か? そして【異界編】に関しても、量子世界を舞台にしてるので、見た事のない世界が見事に展開されていた。 若干、行き過ぎなきがするが……まぁ、あの話の流れであれば仕方ない気もする。 けど、展開されてたのは間違いなく(最初の方は特に)未見の世界だったと思う…多分。 何より、俺はアントマンが凄く好きなんだよな…1作目からずぅぅぅぅぅぅっと! ドロップアウトした人間に対してのメッセージみたいなのが確りと描かれてるし、他の人にはどうかは分からないけど…俺の胸には2も、そして今回の作品でも刺さった。 父親としての意地…そして人としての約束に奔るスコット・ラング…そう、アントマンには燃えた。 そして、観終わった後で考えた。 80年代、そして90年代以降に生きてる映画人にとって、避けて通れない俳優2人。 それは―― マイケル・ダグラスとミシェール・ファイファー。 マイケルであれば、「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」や「ウォール街」そして「ブラック・レイン」…もう数え上げたらキリがないけど…数々の名作かつ素晴らしい演技を見せてくれた。 そして、ミシェール…おお、ミシェールよ。 彼女であれば「スカーフェイス」と「恋の行方/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」…そして「バットマン リターンズ」で心を射抜かれた。 俺って奴は、本来的に「セクシー系が好き」なので、彼女のようなスレンダーな人には「全く興味を持てない」はずの俺なのに、だ。 その後も、年齢を積み重ねつつ強い佇まいを放って2017年には「マザー!」で恐ろしい醜女を演じててドキッとしたモンだ。 だから、今回はちゃんとミシェールらしくてホッと一安心。 俺的には、この2大俳優が(2から続いて)観れただけで満足。 ともあれ、また動き出したMARVEL作品。 どのメンバーが揃えば、今回のアベンジャーズなのか…まだピーンと来てないのが現実の俺けど。 まだまだ楽しませる余裕があると信じたい。 いや、大丈夫だろう。 映画はともかく、MARVELの原作は無限の世界だ。 DCも他の映画も負けるなよ。 この鬩ぎ合こそ…映画者の夢だ。 . [映画館(字幕)] 8点(2023-02-17 14:07:17) |
2. あの頃、君を追いかけた(2018)
この映画を観ると、アレだ。 きっと…胸の奥にある想いに気付く。 それは現実に好きだった人。 ――そして…齋藤飛鳥。 彼女の卒業を考えて切なくなった。 んで、久しぶりに観たんだけど… やっぱり胸が痛ってぇ―――っ! ああ、早瀬真愛(齋藤飛鳥)の可愛さよ…。 そして、世の中の理不尽さよ。 それ故に不自然な世界…取り戻せない時間。 掛け間違えたボタン… そして、その連鎖で世界が構築されてゆく。 だから、愛しいのかも知れない…きっと。 人にはきっと恋愛がある…もしくは、あった筈。 劇中で浩介が、真愛に言う「パラレルワールド」も。 人を好きになっても、上手く行かない事がある。 悲惨な事になって、ただ傷つけあう事も…。 でも、傷付いても…何故か人を好きになってしまう。 好きだった恋愛があった。 そして、今も彼女の笑顔が頭に浮かぶ。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってるだろうか? 自分より彼女の事ばかりを考える。 真夜中に外を走ってて、ふと彼女の家の近くと気付く。 そのまま家に行き、窓を見て笑顔になった。 「もう、寝たかな?」 今の時代なら、間違いなくストーカーと言われるかも知れない事も、あの時代はしていた。 ただ、自分だけの為じゃない。 理由は彼女が好きで好きで仕方なかったからだ。 道で逢って話をする時にはカッコつけてた俺だけど、心の中では、ずっと微笑んでいた。 嬉しくて嬉しくて、もう仕方なかった。 中学を卒業し…逢わなくなった。 アホウな連れと遊び、女を追いかけて過ごした日々… でも、どんな女と絡んでも、常に君の事ばかり考えてた。 そして、自分の夢の道に進もうとした。 東京に向かった切っ掛けは、電車で君と会った時。 笑顔で話して、可愛いままの君。 けど、時間が進み…色んな経験があって、その君になったのだろう。 俺は東京に行く事をその時に決めた。 勝手にフラレて、勝手に前を見たつもりになった。 あれから何10年経っただろう…? 君の事を、こんなオッサンになっても思う。 ――元気だろうか? ――笑顔だろうか? ――幸せになってくれてるだろうか? 今も、彼女の事を考える。 パラレルワールドがあったら。 いや、それは必ずある…少なくとも俺の中に。 別の方向にお互いの人生が進み… もう、俺の勝手な想いだけど…胸には君は居る。 ただ、分かった事はある。 あの時は楽しかったし、日々は幸せだった。 君が笑ってくれるなら…と、俺は何にでも成れた。 愛した人は幸せになって欲しい。 あの頃、君を追いかけた… 本当に追いかけた。 * * ああ、アカン。 何度観ても、この映画は泣いてしまう。 映画を通じて自分への共感だな、こりゃ。 でも、それでも良いわ。 . [ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-05 13:01:21) |
3. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
昨日の夜から全然寝れんで、仕方なく掃除。 気が付きゃ朝8時という素晴らしい体たらくさ。 なら映画でも行こうと………行ったのは。 ――アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年) IMAXレーザー3Dで観たが…結論から言えば、ストーリーやらネタバレやら関係ない! これは「体験する映画」なので観なきゃ意味がないのだ。 作品の「好き、嫌い」は人それぞれだと思う。 ただ、俺にとっては最高の画があった。 懐かしくも素晴らしい中学1年時の体験が(アバターのキャラだけど)劇中に飾られていた。 誰もが普通に観てる中で俺は、込み上げてきて泣いちゃったんだ…マジで。 * * * 昔…実家近くにあった甲子園浜。 自転車で飛ばして30分くらいの距離にある場所。 次第に潮が満ちて来たのを知る。 登った岩の上では足に波が掛かりつつ水平線を観たら…景色が異常に素晴らしく、ただただ見入った! まるで金曜ロードショーのような夕陽…黄金の光に向かって気分が超高揚した。 大声で歌ったのは西城秀樹のヤングマン…そして、ホップ・ステップ・ジャンプ! 一緒に居た小4の「ナオ君」と一緒に…岩の上に立ち、脚に波を受けながら熱唱した。 俺の中で、あれ程にテンションが上がったのは初めてだ。 アバターでは人間以上の知識を持ちながらも、自然と同化して徳を積む彼らを眺めて羨ましくも懐かしく…切ない思いになった。 俺は、海が好きで好きで仕方なかったのを想い出した。 想い出せば、色んな友達と仁川の渓流に行った。 ああ、そう言えば…学校が終わったら速攻で海に行ってた。 そして…夜になるまで泳いでた…楽しくて楽しくて仕方なかったんだよな…本当に。 今は――もう、あの時の砂浜は無くなってる。 だから、考えると悲しくなっちゃうんだよな、本当に。 最高の想い出の場所は自然災害じゃなく自らの手で壊すのも人間なんだな…。 * * * 映画の時間は192分と長いのは最初から覚悟してた。 ただ、驚いたのは「映画が終わって欲しくなかった」んだ。 もう後半のバトルの箇所よりも、平和な自然融合のシーンが本当に素晴らしく懐かしく、ただ胸に来ていた。 しかし、192分か…凄い長さだな。 あ、そうそう! ずーっと前からのマブダチと久しぶりに映画談義に花を咲かせていた。 そこで聞いた面白い話があったから書いておく。 彼さん曰く――「インド映画が何で3時間とか長時間なのか知ってますか?」と。 確定ではないらしいが、その理由が凄く納得! 答えは「インドって暑い場所だからエアコンの効く場所に入ったら客は、すぐに出たくないから」らしい。 いや、凄いなー…超納得! よくよく想い出せば俺もそうだった! 夏休みとか尼崎のダイエーとかニチイとかで涼んでたもんなぁー…何も買わんクソガキの俺が。 更には、エアコンの利いた本屋だったら、店から出たく無かったし。 その話が、ずっと頭にあって考えてたんだが…アバターを観た時に、その想い出も含めて頭にフラッシュバックした。 うん、人間ってのは幸せ過ぎるんだろう…きっと。 病気や体調なら仕方ないけど…「映画の3時間はちょっとなぁ~…」とか、そんな意見をよく聞く。 SNS、ゲーム、映画、アニメ、ホビー…いやいや、本当に娯楽が氾濫しきった時代だ。 だからこそ、趣味はリスペクトして欲しいし愛して欲しい。 ガキの頃… スター・ウォーズの新作を待ってた時のように。 渇望してた俺らは、その想いを忘れないままオッサンになった。 ――アバター:ウェイ・オブ・ウォーター。 素晴らしき映画を観終わった後の余韻よ。 勿論、クリエイター目線だったら色々とある。 けど、個人的な想いで目線だと素晴らしい作品。 俺だけの大切な想い出だ。 . [映画館(字幕)] 9点(2022-12-21 00:25:33)(良:1票) |
4. RRR
《ネタバレ》 いや、周囲からの評価も非常に高い! それも滅茶苦茶に褒められてるんで、そこは気になってだんだ。 んで、今日は不意に時間が出来たんでアレだ。 感想だけど…ちょっと書くのは躊躇する。 いや、躊躇ってのは「想った意図が伝えられるかなー」って意味で。 あくまで俺の感想なので、まず俺自身の確認ポイントを理解して欲しい。 【自身の確認ポイント】 01:クリエイターとしての包括な目線。 02:シナリオライターとしての目線。 03:各映画を観て来た目線で。 上記を抑えて貰えたら…結論から言うと驚いた! いや、俺が映画の世界を知らなかったり、インド映画をあまり観てないのもあるけど…とにかくショックだった! インド映画って凄く進化したんだなーと思った。 想えば…最期に観たのは1995年の「ムトゥ/踊るマハラジャ」以来。 此処までの進化を魅せられると、相当にビックリするし…何より、各国はもう業界内での(単に創る)能力差は無いのかもしれない…なんて発想になった。 それと制作陣が、かなーり色んな映画を「観て」、「学習して」、何より「身に着けている」のに驚く。 ネタバレに繋がるかもだけど…うん。 俺的なNGポイントは2つだけあるので、ざっとだけ書く。 * * * 【A:ジュリーの処遇とシナリオの変更】 イギリスの提督の娘ジュリーが出て来て、なかなかの好演をしてキュートだ。 ただ、(悪人描写とはいえ)父親を殺されて、その後でコムラム・ビームと結ばれるってのは人情的にどうなのか? いや、悲しみのまま愛し合ってるけど離れ離れってのもそそるけど、結ばれるのは(方法論の一つとして)賛成ではある。 けど、提督だった父親の殺害の後…かつ、あの当時の時流を考えると大きな違和感がある。 俺だったら…そうだな。 提督のすぐ下に、闘えるタイプの部下の参謀を置く。 んで、全部ソイツが英国兵に指示してたり(更にはジュリーを自分の嫁に従ってるとかにして)悪事三昧。 父親はもっと気が弱く、立場を利用されて…最後は事故とかで死んじゃうとか、ソイツに殺された方が良いと思う。 【B:ラストのインド万歳なメッセージは…どうなん?】 いや、もうね…こういうのは好きじゃないんだ、マジで。 (テーマは別として)北朝鮮の番組を観てるような気がしちゃったし…何よりも、これ程に面白い映画を創ってたのに「何やってんだ?マジで…。」と思ってしまった。 いや!もっと考えよう! インド人目線だけじゃなく、(敵対国は抜きにして)第三者目線の国の視線くらいは。 * * * でもでもでも!でぇーもぉー! 文句は色々書いたけど、他は滅茶苦茶に面白かったぞ!いや、マジで! ほんと、色んな映画を観て勉強して、努力してるのが伝わって来たし…なかなかに俺の好きな映画を辿ってくれていて嬉しさ満点! かつ、インド映画の手法で「ミュージカルっぽくなってる」ってのも変な悲壮感を出さずに、かつ勢いを阻害してない要因になったんじゃないかなーと思った。 あと、ビジュアル的な見た目については敢えて触れないようにしてる。 理由としては…映画の国籍的なビジュアルって、見慣れて来ると「それも好きになる」ってのは経験上よーく知ってるから。 あ、近所のインドカレー屋の店員が、凄ぉぉぉぉぉく良い人ってのもあってさ。(バターチキンカレーとチーズナンが死ぬほど旨い!) ただ、凄いな…インド映画の未来! これからは(ジャンルによるけど)楽しみになって来たな…ほーんと! [映画館(字幕)] 9点(2022-12-01 08:23:26) |
5. あなたの番です 劇場版
うわー、誰も書き込んでない。 みんな、マトリックスとか、キングスマンとか、ヴェノムとか、仮面ライダーとか行ってんのかな。 んで、あまり期待せずに観て来ました。 あ、感想は、また時間が経ったら書き込みます。 ともあれ、余裕がある人はちゃんとTV版を(未見なら)観ましょう。 観ないまま映画に挑むと、とんでもなく「どうでも良いドラマ」になると思います。 取り敢えず、今回はここまでですが基準の点数。 ●TVドラマちゃんと観た人は…7点 ●TVドラマを観てない人は…3点 ●なぁちゃんが好きな人…8点 てことー。(ヘライザー) [映画館(邦画)] 8点(2021-12-27 00:56:01) |
6. アキハバラ@DEEP
《ネタバレ》 何か全然興味のないところからスタートして、コレを観る機会を得た。 いや、山田優ちゃんが可愛いなーと思ったのが切っ掛けで観たんだけど、実は。 俺的には嫌いじゃなかったりするんだけどね、このコミック的展開。 ただやるならもっとコミック的に弾けて欲しい気がするね、変な悲壮感を取っ払って。 画的には駅前で待ち合わせしてるあの画が凄く好きだったなー。 秋葉に根を下ろす人にとっちゃOPはちょっとクルんじゃないかな? だからもっと秋葉特有のエピソードも欲しい気がするんだけどね、ネタの宝庫なんだし。 あの連帯感羨ましいし俺も混ぜて欲しいなと思えた。(笑) 感動したのは奪還する計画を主人公とアキラが皆に内緒で進めてたとき、疎外感を受けた仲間が一体化するところ。 ベタベタで使い古された演出&画なんだけど…ダメだ、やっぱ感動するわ…泣きそうになるし。(汗) それとせっかく漫画的な話なんだからさ、各キャラクターのビフォア・アフターが見たかった。 いや、半年後とかそういうのでも良いからさ、あの後どうなったのか?要はあの事件の後、皆は何を得て捨てたのか?それを知りたい。 それが「自分たちが作った検索エンジンの奪還」という物理的なものなのか? それとも「これからも自由な日常」という無形的なものなのか? 「それは見た人の感想に任せます」ってのは物語としちゃ悲しいな、と思う。 あと、BGMが圧倒的にダメでした。(優ちゃんの曲は盛り上がるけど) 最後に山田優ちゃんのメイド姿に萌えた俺はダメ人間でしょうか?(舌打ちプリーズ★) [DVD(邦画)] 6点(2007-05-15 11:56:45) |
7. あずみ2 Death or Love
正直、面白かった。 原作が好きな俺様ちゃんだが、前作も楽しめて、今回も楽しめた。 ただ、ハチャメチャな「おバカ映画」にしたいのか「ハードにしたい」のかが中途半端だなーと思う。 原作は基本の流れが淡々と進むので、変に囚われずにどっちかに転ぶ事は可能なんじゃないかなーと思った分、ちょっと勿体無い。 敵の使う武器とか戦法等、いい意味でダイナミックなバカさを出してる… と、思ったら変なところでリアルだしねー。 ただ上戸彩ちゃんは頑張ってるし、栗山千明ちゃんもイイ味を出している。 「キル・ビル」、「妖怪大戦争」、そして本作みたいな「ライバルでキレ系」な感じを演じれる日本ではあまり居なかったポジションなので、本人には是非マストを自覚して欲しいところ。 んーと、高島礼子演じるクノイチの鎧の胸当て…「乳首にピアス&チェーン」のレリーフがあったのが気になってた… アレ、脱いで鎧の下も同じだったら笑えたのに。(笑) ま、冗談はともかく一番気になったのは、何であずみのマントは最初からずっと付けてないんだろう? …アレってシンボルって言うか、あずみの意匠でしょ? [DVD(吹替)] 7点(2005-11-03 09:19:05)(笑:1票) |