1. アバター(2009)
《ネタバレ》 IMAX3Dで観ましたが確かにすごい映像。同じ環境で3DCGアニメは何本か観ましたが、リアルが入るのは初めてで極端に言えばもはや「観る」というより「体験する」とも言える感覚。宙に浮く字幕に慣れるのに時間がかかるし、速い動きは追い切れないほどですが、いつのまにかその世界に取り込まれてしまいます。ストーリーはネイティブアメリカンをベースにしたようなシンプルなもので特段良いものだとは思いません(つまらなくはないです)が、企画としての設定が良くて3D技術を満喫できる綺麗で良質な映像の作品だと思います。おそらく今後のハリウッド映画ではこの様な技術が当たり前になるのかもしれませんが、実写をここまで取り込んで成立させた3D作品として記憶されるべき映画になるのかもしれません、異次元体験をするという映画の重要な要素の大きな進化を観たような感じです。ただ、2Dの映画とは演出も異なるだろうし見方も異なるような気がして、今後2Dと3Dがしばらく併存するのでしょうがやがて2Dが今でいうモノクロ、いや無声映画のように古い技術として扱われる時代が来るのかと思うと一抹の寂しさがあります。しかし、この映画を観ながら何度か「この3D技術でスターウォーズが観たい」と思ってしまったのも事実で複雑な心境にさせられた映画でもありました。 [映画館(字幕)] 8点(2009-12-25 18:54:13) |