1. アタメ
《ネタバレ》 ペドロ・アルモドバル監督による、イッパツ含む官能的なラブコメ。食い繋ぐために凶暴癖のフリをして、入退院を繰り返した天涯孤独なオイラ。一方的に求婚してポルノ女優のアタシをとりあえず縛りつける。なんだかんだ言って、縛り縛られるのがお好きなオイラとアタシ。粗野だけど純朴なオイラの愛を受け入れて、思わずイッパツを許しちゃうアタシ。前半はかなり冗長だけど、中盤の濡れ場シーン以降は物語が成立していた。まだ若きアントニオ・バンデラスがオイラを熱演。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-09 02:02:39) |
2. ANORA アノーラ
《ネタバレ》 ストリップダンサーのエネルギーあふれる官能的なラブコメ。米アカデミー最優秀作品賞受賞作…ということは本年度最も評価された映画。夜のNYで踊るイケイケでヤりたい放題なアタシと、ロシア富豪の御曹司にして絵に描いたようなチャラ男のオイラ。見るからに安っぽい恋愛で、勢いに乗ってケッコンしちまうアタシとオイラ。ロシアの両親が来米すると聴いてビビりまくり尻尾巻いて逃げ出す、小便小僧なオイラ。大邸宅に取り残されたアタシ、怒りのスイッチオン。両親が寄越した大の男3名の刺客相手に暴れまわる、怒鳴り散らす、じゃじゃ馬ではねっっかえりなアタシ。アタシと男3名、世間知らずで臆病なボンボンのオイラを求めて珍道中。四方八方探し回り、捜索後に両親が来米してもちろん離婚成立。やってられねえ。慰めてくれたのは刺客の一人。最後のイッパツもヤり損ねて涙。破天荒でエネルギッシュに「アタシ」を怪演、弱冠25歳のマイキー・マディソンが米アカデミー最優秀主演女優賞、ショーン・ベイカーが最優秀監督賞受賞。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2025-03-04 21:19:42) |
3. アイム・ソー・エキサイテッド!
《ネタバレ》 ペドロ・アルモドバル監督によるシチュエーション・コメディ。わずか90分、ほとんど航空機の中で下ネタトーク連発。たまらず、航空機の中でイッパ~ツ。あれで処女卒業かよ。内容は、中身も後味もあったもんじゃねえ。駄作。 [DVD(字幕)] 5点(2025-02-08 23:51:41) |
4. アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
《ネタバレ》 おそらく現時点で世界一の有名人、ドナルド・トランプ誕生秘話。飲まない、吸わない、おそらく童貞。優男、典型的なおぼっちゃまんが冷酷な辣腕弁護士にくっついていき、その師事を受けて、制御不能なモンスターへと変貌していく。その様子を2時間ほどで明快に表現。行動の源泉は叩き込まれた3つのルール。全ては民主主義のため。やがて、富、名声、オンナ…全てを手に入れてお次はアメリカだ。余分な肉を削って準備万端。2度目の大統領就任。バイバイ、バイデン。今日から米国、というよりも世界はオイラのモノなるのか。さあ諸君、見定めよう。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2025-01-21 21:11:14)(良:1票) |
5. RRR
《ネタバレ》 180分に及ぶSFアクション・アドベンチャー大作。ひげ面のスーパーおじさんコンビが歌って、踊って、大暴れ。熱いハートと拳を持つ2人。立場が異なるゆえに一度拳を交わすものの、邪悪な帝国軍に対して共闘。最強の肩車。陽気なひげ面の兄弟…まるでスーパーマリオとルイージだ。ミュージカル要素もある良作。 [DVD(字幕)] 7点(2024-12-10 22:03:52) |
6. アイアンクロー
《ネタバレ》 プロレス一家の悲劇を綴る実話に基づいたドラマ。オヤジはフリッツ・フォン・エリック、プロレス界のレジェンド。ビシバシにシゴかれて成長し、プロレスラーになって順風満帆な4人のムスコたち。そこに次々と悲劇、呪われた一家。兄弟で生き残ったのは長男だけ。プロレスの戦いそのものよりも、純な兄弟愛を中心に描く。右に左にリングを駆け、ロープの伸縮性で勢いをつけてパチコン。さらに顔面つぶしの必殺アイアインクロ―。このプロレス独特の動きがおもしれえ。 [DVD(字幕)] 6点(2024-11-28 05:36:12) |
7. アメリカン・フィクション
《ネタバレ》 黒人作家とその周囲の人々が、笑いを交えて織りなすドラマ。アルツハイマーのお母ちゃん、ゲイのアニキ、黒人デブババなど多様な人々が交わる。だけど、良さがほとんど伝わってこなかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-18 06:42:39) |
8. 哀れなるものたち
《ネタバレ》 天才外科医の手により瀕死から目覚めたアタシ。だけど脳がイカれてもうて、奇行を繰り返しちゃうド天然ハレンチ女に。そんな半人造人間的なアタシのSFアドベンチャー、ラブロマンス。放蕩男に連れ出されて世界を見る壮大な旅に出る…はずが内実は性の神髄を知るためのエロエロ紀行。死体のチ〇ポをビヨヨン、性器〇りっこしよ…ヘンタイ女やんけ。イケない方向に目覚めていくアタシ。毎日がオナ〇ックス三昧。オトコを性の奴隷にし、楽しみ尽くしちゃう。深い理屈をこねているけれど、所詮は悦楽の追求に過ぎねえな。惜しげもなく、決して包み隠さず…そのおカラダをギョロ目いっぱいに披露しちゃうアタシ。エマ・ストーンがオスカー級の怪演。だけどもどちらかと言うと残念ながらアリガタクないんだけど、オカズには充分だ。 [映画館(字幕)] 6点(2024-01-28 00:47:11) |
9. アクアマン/失われた王国
《ネタバレ》 シリーズ第2弾。ややイカつめの風貌のアニキと腹黒いイケメンの弟。前作で敵だった弟と共闘。この流れはまるでマイティ・ソー。お話に中身が無いのは前作以上。紺碧ブルーの映像はきれいだけどね。 [映画館(字幕)] 6点(2024-01-21 00:28:58) |
10. 憧れを超えた侍たち 世界一への記録
《ネタバレ》 WBC日本代表が世界一になるまでの道のりを収録したドキュメンタリー。栗山英樹監督の目線で、選手視察から選出、そして大会7試合の模様を130分に端的にまとめられていた。選手に惜しみない愛情を注ぎながらも勝つ集団に昇華させていく監督。自らも戦いながら、チームを鼓舞するダルビッシュ、大谷。紡がれていく、野球漫画の王道のようなサクセスストーリー。特に準決勝と決勝は世界野球の歴史に残る名勝負だろう。決勝戦9回2死フルカウント、差は1点。相対するは投手大谷と打者トラウト。憧れを超える…。トラウト空振り三振で胴上げ投手大谷。デキすぎている。この道の超一流の人たちが見ている景色は如何なものだろうか。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2024-01-15 01:49:31) |
11. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 水難事故で亡くなったアニキの命日、神奈川県の実家に姉弟家族が集まるお話。中身はただそれだけなんだけど、現代家族の原風景を見ているようで妙にもの懐かしい。特に日本人ならそう感じるはずだ。平成版の東京物語やな。跡取りとなるはずだった立派なアニキ。死人は記憶の中で美化される。父とは違う道を行き、失業中のオイラ。子は親の思う通りにはゆかぬものだ。それでも歩んでゆく、オイラなりに。両親が亡くなった後に、運転免許もファミリーカーも実の娘もゲット。いつもちょっと間に合わねえ。それぞれの人生。救われたデブにも、ソイツなりの人生。実に味わい深い。煎じた日本茶のようだ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-15 01:10:25) |
12. ある男
《ネタバレ》 誰が誰の人生を生きるかを問うサスペンス・ドラマ。やや唐突で説明不足な印象だが、集中して観れた。物足りないけど良作。 [DVD(邦画)] 7点(2023-08-21 23:17:57) |
13. 朝が来る
《ネタバレ》 オイラ、まひと。オイラには母が二人いる。オイラをもらってくれた神奈川の母ちゃんと、オイラを生んでくれた広島の母ちゃんだ。中学生でオイラを生んでから、不幸すぎて見た目もどんどんケバくなっていく広島の母ちゃん。親戚のおじさんをシバいて、おばあちゃんの耳を引っ張って痛タタタ…のシーンはオッたまげたよ。メチャクチャやんけ。挙句の果てに、疾走して死んだかと思ったけど会えて良かったよ。河瀬直美監督によるサスペンスドラマ。永作博美、蒔田彩珠が母ちゃんをそれぞれ熱演。傑作。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-08-07 01:07:10)(良:1票) |
14. アイリッシュマン
《ネタバレ》 マーティン・スコセッシ監督。デニーロ、パチーノ、ジョー・ペシら大物強面俳優共演。実話に基づいた200分超の骨太マフィア大作。病棟にて車椅子にまたがり、自らの波乱の人生を振り返るオイラ。オヤジの庇護のもと、邪魔な奴は片っ端から殺していくオイラ。まさに殺したい放題。これだけ殺せば、晩年に救いの神も仏も無ぇよな。娘たちからも見放され、一人寂しく地獄に落ちるしかないオイラ。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-22 00:16:48)(良:1票) |
15. アントマン&ワスプ:クアントマニア
《ネタバレ》 シリーズ第3弾。ダメ男が小さなヒーローに。舞台はミクロの世界。敵は征服者カーン。最期まで粘りを見せ、また帰ってくるらしい。それ以上にインパクトを残したのが面デカ短足オトコ。ちょっぴり改心してご臨終。風貌がドクタースランプのニコちゃん大王みたいやな。戦いはさらなる次作へ。 [映画館(字幕)] 6点(2023-02-26 01:29:43) |
16. アイス・ロード
《ネタバレ》 爆破事故で鉱山に閉じ込められた人々を救うべく危険なアイス・ロードを大型トラックでドライビング…と思ってたら、悪党の陰謀が渦巻く犯罪アクション。前半の氷上を舞台にした自然との戦いは緊迫感あったけど、後半はリーアム・ニーソン主演によるいつもの格闘アクションで展開が画一的になってしもうてるで。その中で弟に死なれても心揺さぶられねえ。尻すぼみやな。 [映画館(字幕)] 6点(2023-01-26 00:40:41) |
17. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 約半年ぶり2度目観賞。シリーズ第2弾は190分を越える大作。海を舞台にしたアバターと人類の戦い。俳優にちょっぴり似せた表情のアバター。よくできすぎて、まっ青な肌に黄色い瞳をギョロつかせるそのお姿が残念ながら気色悪いぞ。映像は美しいけれどもストーリー性がない。あまり入り込めなかった。5作まで続くというシリーズ。先が長ぇな。 [映画館(字幕)] 6点(2022-12-25 02:00:48) |
18. アムステルダム
《ネタバレ》 約3か月ぶり2度目観賞。二つの大戦の間の陰謀に巻き込まれる義眼の医師、黒人弁護士、ヨコ乳の看護師の3人組。中でもシワシワ面の義眼の医師の存在感が際立つ。クリスチャンベイル怪演。実話に基づいたフィクション歴史ドラマ。豪華俳優競演でエレガントに、そしてコミカルに描かれる。だけどやはりほとんど入り込めなかった。女性が押されておクルマにひかれる冒頭のシーンは衝撃。気品あるオンガクやな。 [映画館(字幕)] 6点(2022-11-06 02:22:40) |
19. アキラとあきら
《ネタバレ》 池井戸潤原作、汗と涙の銀行ドラマ。個性派俳優競演。情に熱いバンカー、主演のリョーマくん。ライバルにしてパートナー、キザ男だけど段々と熱男になっていくリューセイくん。コワモテ上司にヨースケくん。可愛いけど気丈な後輩にモカちゃん。ひねくれたオジキを好演のユースケくんとアンジャッシュのコジマくん。それぞれが物語とよくかみ合っていて、思わず引き込まれた。期待を外さない安定した池井戸ワールド。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2022-09-04 03:28:27)(良:1票) |
20. アオラレ
《ネタバレ》 ラッセル・クロウ怪演の異常ドライバーがどこまでも追いかけてくる、恐怖スリラー・バイオレンス。アタシのクラクションが原因で周囲の人々も巻き込む大騒動に発展。人生における数々の失敗も重ねて、逆恨みを晴らすためにメチャクチャするオイラ。突飛しすぎてるけれど、シラけずにそこそこ楽しめた。皆様も運転には充分注意しましょう。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2021-12-05 05:00:27) |