1. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 テーマとしてはいたって単純な題材なのに、ここまで没頭させてしまうとはトニースッコトのセンスの良さに脱帽した。これこそ映画の真骨頂だと思う。暴走特急なんて映画があったけどこの映画には悪人は出て来ない。ちょっとした油断によって事故は起こりうるのだと言うことが良く描かれていて、怠慢は悲劇を生むのだと言うことである。機関士のフランクが命をかけて列車を止めようとする、それはけして会社のためなんかじゃなく人の命を救うという単純な目的のため、それは会社を首になるフランクだからこそ説得力があるわけで、人は誰かを守るために自分を犠牲にすることができると言う、メッセージである。会社の上層部以外は利益より人命を優先していて同じ目的を共有しているわけで、だからこそラストのあの爽快感があるのだと思う。本作がトニー・スコット監督としての最後の作品になったわけだが、ホントに惜しい人を亡くしたなと痛感したと同時にこの先彼の作品を見れないと思うと寂しい限りである。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-02 10:12:47)(良:1票) |
2. アンダー・プレッシャー
《ネタバレ》 つまんね~っ、2度と見たくないです。CG、ストーリー、キャスト、音楽、何を取っても良いところ無し。まずテロリストがアホ過ぎでしょ、敵味方構わず撃ち殺しちゃうし。おそらくは乗客がかなり巻き添えになってるだろうに完璧に無視。ラストのくだらなさはピカイチ!今すぐこの映画の記憶を海底に沈めたい。 [地上波(吹替)] 0点(2008-06-07 19:10:17) |
3. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 エドワード・ノートンの演技には圧倒されました。黒人への強い反感を持って育ったデレク、その極悪非道な姿には正直恐怖を覚えた。白人に対する並々ならぬ恨みは父親の死と関係していて、また黒人差別者?との交流から植え付けられ生まれたものだった。デレクの転落した人生を見てなんとも言えない気持ちさせられたし、ラストの悲しみの連鎖には心が押し潰されそうだった(この後のデレクはどっちに転んでもおかしくないですね)。しかし、宗教が統一されないのと同様に人種差別もなくならい問題であって、ハッピーエンドは有り得ないことなのかもしれない。そう言う意味では人種差別と言うテーマを掲げたこの映画に、この結末は正解なのかもしれないですね。ただ、この映画を見た人達が人種差別に対して何か感じることはできると思うし、少しでも黒人差別を知るきっかけとなるといいと思う。人々へメッセージを与えることも映画の一つの役目だと思うので。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-10-13 23:24:49) |
4. アパートメント(1996)
《ネタバレ》 なかなかよく出来ていると思います。複雑に交錯する人間模様に最後まで目が離せない感じです。恋愛もののようで違うし、殺人などの要素無しにここまでの展開に持っていけるのはさすがだと思います(リザは例外として)。マックスとリザのすれ違いから始まった話は、実は嫉妬したアリスが仕組んでたこととわかった時は驚きました。それにしても恐ろしい女ですねアリスは、三人の人生を狂わせてますよね、マックスの友達とリザは特にかわいそうでした。全体を通して少し時間軸で混乱する所もありますが、脚本の良さで自分はあまり気にせず見れました。主演の女優さんが魅力的ですごく映画を引き立ててるとも思いました。マックス役の人はどこかで見たと思ってたんですが、オーシャンズ12でしたか(そう言えば強盗役でしたね)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-24 12:27:53) |
5. Avalon アヴァロン
《ネタバレ》 攻殻機動隊の実写版と言うような感じ。素子を思わせるおかっぱの主人公や情報の波に一体化したともとれるような未帰還者の存在など、全く同じとは言わないまでもかなり酷似している気がします。ジョブやレベルなど、まさにRPGの世界でイベントのためにパーティーを組むとか、ゲーム好きの自分にとってはなかなか面白い話だと思いました。やっぱり不満なのは未帰還者の存在、結局意味がよくわからなかったので少し残念(その辺が難解って言われる所なのかも)。 それでも独特の世界感を作り上げる辺りはさすがでした。また、ゲームの中ではまばたきはしないと言う所で、映像を加工してまばたきを止めたり、押井監督の細部へのこだわりにはいつも驚かされます。ただ、難解な話がウケないのにはそろそろ気づいて欲しいですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-16 13:09:26)(良:1票) |