1. アレクサンドリア
一応、大学で西洋史学専攻でしたし、歴史モノは好きですが、本当につまらん映画でした。映画館に行かなくて正解でした。 「宗教VS科学」なんて定型な古臭いテーマをこんなにお金をかけて、作る必要ってあったんですかね?福島の原発の事故の影響に脅かされている人間としては、本当にくだらないです。だいたい、「科学や学問に一途な人って、すてきだよね♪」って信じがたい。原発にしても、臓器移植にしても、クローン技術にしても、そんなに科学が素晴しいとは思えない。科学が進むと、結局、宗教や文化の積み重ねが試されることになるわけで、科学自体にはこんなにすてきなチカラがあるなんて思えないです。科学自体は「vs宗教」なんていえるようなものではないと思う。「vs宗教」なんて言う単純な図式で気持ち良いなんて人は、逆に危ない人たちじゃないの?この映画、すごく「マッチョ」で下らない。 女性を主役にしているところもあざとい。 [DVD(字幕)] 0点(2011-09-12 20:51:02) |
2. 悪人
《ネタバレ》 よかったと思う。特に満島ひかりちゃんがとても良かった。本当にウザイ女で、嫌な女、軽いし服のセンスも最悪。これを演じられる満島さんはすごいと思う。「若い女性が男に山中で蹴りだされ、人里はなれた寂しい場所で遺体になって発見される」なんて「同情集めて当然」であるけど、満島さんの演技力はそれを観る者に許さない。「コイツじゃ仕方ない」と心のどこかで突き放させてしまう。この感覚は「イケメン・チャラ大学生」と同じ感覚なんだ・・。「こいつは安い女だからしょうがない」・・と多くの観客が思っただろう、心の片隅で。そう、私たちも満島さんの演技によって「悪人」となるのです。本当に満島さんはすごい。主演である妻夫木さんは、まぁ・・ちょっと「2枚目臭」が抜けきらず、第三者から観ても「キモイ男だから拒否られて当然」と思えない。「岡田くんがダメなら妻夫木なんて贅沢じゃないか?」と素で思ってしまう。もう少しキモイ男になってほしかった。触るのも嫌な臭い男になってほしかったです。特に山中のシーンは満島さんの技量で、なんとか場面がもっている感じだった。映画自体もタケが長くて、シーンが暗くなるたびに「ようやく終わるか・・」と期待させられるのは辛かった。 [映画館(邦画)] 7点(2010-09-29 19:09:33)(良:1票) |
3. アイガー北壁
《ネタバレ》 山にはあまり興味ないですけど、大変に心に残る作品になりました。山にはまったくの素人なので詳しいことは分からないけど、体感的にすごく「寒い」。本当に寒い。ブランケットにくるまっても寒い。あまりにリアルで自分の身体もおかしくなってしまうほどです。さらに今後、高所恐怖症になりそうです。この映画を思い出して・・震えるかもしれない。ドラマとしても見ごたえがあったし、ドイツ映画の凄さを感じました。寒い・・本当に、鳥肌が治まらない・・。 「運命を分けたザイル・2」も観ようかな・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-26 00:59:33) |
4. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 ティム・バートンの映画で「アリス」なら、非常に期待感があるわけです。しかし、ティム・バートンもいいオッサンというか初老に差し掛かっていることを感じてしまった。ちょっと寂しいね。「シザーハンズ」「ナイトメァ・ビフォア・クリスマス」の頃のティム・バートンではなくなって来ているかな・・。「別世界で少女が巻き込まれるのは姉妹の争い」って結論も「千と千尋の神隠し」と同じじゃねーの?と突っ込みたくなりました。ん、まぁ、映像は綺麗でしたがね・・。 [映画館(吹替)] 4点(2010-05-06 09:41:48) |
5. アマルフィ 女神の報酬
ひど・・い・・。つまらない・・。確かに景色は綺麗だけど・・。全部が陳腐!脚本が酷いからか、役者も酷くヘタに見えてウンザリ。天海は子どもが誘拐されても「フルメイク」ですか?せめてスッピンに見える顔立ちの女優を選ぶべきですねぇ・・。ミスキャスト。ひどい、ほーんと酷い。 [DVD(邦画)] 1点(2010-02-15 00:07:41) |
6. 愛のむきだし
《ネタバレ》 ヨーコが聖書を一節を言うコトロ、あそこだけでも見る価値あるなぁと思う。あの部分は(古い言い方ですが・・)ROCKだね・キリスト!しかし、長いし、家族に見ているところを見られると超恥ずかしい部分も多く、4時間自宅視聴は疲れた。ちょっと気になったのがカトリックの信者を描いているのに「クリスチャン」というトコロ。私の知っているカトリックの信者さんたちは「クリスチャン」と呼ばれると真顔で「カトリックあるいは信者と呼べ」と訂正を求めてきます。「クリスチャン」ってプロテスタントの人のことなので、カトリックからすると「異教徒」だから、「クリスチャン」呼ばわりされると困るんだそうな。そういう経験が何度かあるので、台本に最初からひっかりまくって、気になりまくってしまった。細かいようだけど、主題の一つに宗教を置いたらこのあたり、正確にやって欲しかったな。 [DVD(邦画)] 6点(2010-02-12 21:51:24) |
7. 愛を読むひと
《ネタバレ》 「レイフ・ファインズ」目当てで、観にいってしまいました。厳格な家族の中でも、学校でも、「いまいち」な立場のマイケル君がハッスル(笑)して、ドンドンと自信をつけていく様子は微笑ましいものがありました。前半はマイケル君の成長が可愛くて楽しい切ない映画・真ん中に法廷シーンでは、大学生になったマイケル青年の苦悩と後悔がリアルでとても良かった。後半はレイフ・ファインズに替わって、大人になったマイケル氏も渋くて良かった。しかしケイト・ウィンスレッドはすっかり演技派になりましたね。ブルーノ・ガンツ、レイフ・ファインズ、ケイト・ウィンスレッド・・と演技派の競演が見ごたえがありますが、若いマイケル君役の子が最も鮮烈かもしれない・・。 [映画館(字幕)] 9点(2009-06-23 18:34:55)(良:1票) |
8. アメリカン・クライム
《ネタバレ》 アホな私は「ジェームス・フランコ」目当てに、ろくにパッケージも確認せずにホイホイとレンタルしてしまい、キャハキャハと観だしたのですが・・。あまりの内容にショックでした。たぶん、ジェームス・フランコが出ていなかったら見ていないだろう。これを見るのには勇気がいるし、作るのにはもっと勇気が必要だっただろう。スタッフも役者さんたちもすごいと思う。日本の「女子高生監禁殺人」もだけど、助けるチャンスは必ずある、しかしそれを生かせないのは、やっている人間達の狂気がバリアとなって「生へのチャンス」を遠ざけるのだろうか・・。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-23 00:33:20) |
9. アーネスト式プロポーズ
コリン・ファーズが主役。コリン・ファーズが大活躍(?。コリン・ファーズってコメディではいい味だすね。コリン・ファーズってやっぱりイギリスらしい俳優さんなんだね。・・とにかく・・コリン・ファーズの映画です。 [DVD(吹替)] 5点(2009-05-27 21:55:41) |
10. あかね空
《ネタバレ》 私もエンドロールまで気が付きませんでした。 とにかく岩下志摩がいい。夫と子どもの面影を見るところの演技は忘れられない。 [DVD(邦画)] 6点(2008-11-07 19:44:33) |
11. 赤い文化住宅の初子
本当は中学生で保護者がいないなんていうと、福祉の人や教育委員会みたいな人たちの監視というか保護があると思うけど・・公立中学の教師ってこんなにレベル低いのか?・・と突っ込みどころは満載ではありますが・・。中盤から妙に心に染み入ってくる映画でした。彼が心変りしないといいなーっと願うばかりです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-09 00:12:11) |
12. 明日への遺言
《ネタバレ》 えっと、以前からBC級戦犯について勉強していまして、今年は秋には「貝」のリメイクということで。 個人的には一連の映画をきっかけにBC級戦犯とされた下士官の方々、およびBC級戦犯裁判についても関心をお持ちいただければと思うのですが・・。 正直、真面目に作られた映画ですがエンターテイメント性はないかも・・。 搭乗員処刑の再現シーン等を作らなかったのは、監督の良心であることは重々、承知しておりますが(本当に「真実」として再現することは出来ないしね)、延々と法廷シーンだけで進むのは、観る側を選ぶ作りではあるんですよね。 岡田中将は本田中将や今村大将と並ぶBC級戦犯の大物でありカリスマなんだけど、実は戦犯の多くは40歳以下の下士官・兵士が多いんですよ。 特に大尉・中尉・少尉といった中間管理職(今の会社組織なら副長・課長・次長級あたり?)が組織の責任を取らされて命を落としたケースが多く「尉官災難」と呼ばれていたのがBC級戦犯裁判の実相なので、できれば働き盛りで若い妻・幼い子を残し犠牲となった方々を、じっくりとえがいた作品を作って欲しいなぁ。 [映画館(邦画)] 5点(2008-03-14 17:38:34) |
13. 赤い月
これは酷い・・。2時間ドラマでもここまでの駄作はめったにない。常盤貴子が演じた波子は長男が大卒で召集され、夫が46歳なら40代前半という年頃なんだよね。スカーレット・オハラを意識しすぎてるけど、元のキャスティングで無理なんじゃない? 日本の40代の女優で主役をはれる人がいないのも問題なんでしょうね。たぶんフランスだと中年女優がガンガンいるからイザベル・アジャーニ(50代前半)やモニカ・ベルッチ(40代半ば)あたりが豊満に母性タップリに演じられるんだろうなぁ・・と思う。日本やアメリカだとこの辺りの女優が薄いよなぁ・・。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-27 00:42:47) |
14. アポカリプト
《ネタバレ》 すごいなぁ、、メル・ギブソンって、、、。 文句とか言うとこがないです。 いいもの見せていただきました。 主人公たちが青い塗料を塗られるあたりで マヤの有名な「翡翠の仮面」を見る目も変わってしまいました。 [生贄]を求めて熱狂する民衆のおぞましさは「パッション」とも共通するものですが 現在の社会でも「運が悪かった」として社会の「生贄」としての役割を担わされる人もいる。 数年前にあった東海村の臨界事故で亡くなった技術者たちなんて 便利な「オール電化社会」の生贄だったのかもしれないもんな・・・。 熱狂はしないけど「便利な社会の為に仕方ない」なんて思ったりするわけで。 当時の民衆も「作物を収穫する為に仕方ない」と思っていたのであって・・。 人間の社会という「文明の冷酷さ」を表現させたら、メルギブソンが一番だ。 感服いたしました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-27 00:55:23)(良:2票) |
15. あるスキャンダルの覚え書き
国宝級の女優さんの演技対決を 息をのんで堪能した1時間半でした。 ジュディ・デンチの演じるベテラン女性教師のジワジワとした怖さ、あとを引きます。 これからこの人、、、どうなるんだろうと想像をかき立てられます。 ケイト・ブランシェッドは15歳の少年にこがれられるにふさわしく、美しくかわいらしい役作りでございました。 脇の役者さんたちも、子どもたちもみな実力者揃いで濃密な作品になっています。 でも、これは女性が観る映画かな・・とも思えますね。 [DVD(吹替)] 6点(2007-11-08 08:38:10) |
16. アーサーとミニモイの不思議な国
《ネタバレ》 リュック・ベッソンがティム・バートンに憧れて作ってしまった「ベッソン版・ジャイアント・ピ-チ」でございました。 はっきり言ってバチもんです。 小人さんたちの国のキャラも立たず、存在意義も理解できず・・ 突然、アメリカにアフリカの部族が現れる理由も,どこにいたのかもわからず・・ 主人公の少年の親の行動も理解不可能・・ ただ、「子どもを 小さくさせて 小生物と冒険 させてみたかった」ということか? そうとしか思えない。 上手くこれがヒットしたらシリーズ化しようとしている魂胆も見え見えのラストに嫌悪感ブルブルです。 悪者は逃げ、誰も追いかけず、主人公は「また来るね♪」 もういい。もう作らなくていい。TVシリーズであっても辞めたほうがいいね。 一方、ミア・ファローとフレディ君の演技には敬意を持ちました。こんな救いようのない子どももだませない程の「子供だまし映画」で、映画を最後まで観れたのはお二人のお力です。 しかし、だからこそ、こんな酷い映画にしてしまった巨匠監督に対して「評価:1」を献上させていただきます。 [映画館(吹替)] 1点(2007-10-22 16:00:08) |