2. あるスキャンダルの覚え書き
《ネタバレ》 おもしろいです。中産階級の家庭で育って奔放で気を許すとなんでもしゃべりたがる云々と分析されるくだりでは背筋が凍る思いとはこのことよ。ただ、あんなに世の中の酸いも甘いも知り尽くしているように見えるケイト・ブランシェットが同じく世の中の酸いも甘いも知り尽くして障害児の育児にすら没頭してくれる旦那と出会い結ばれ、これ以上ないという幸せを手に入れたとてあんな中坊にいれ込む必要があるのか、いまだに理解できない。子のお守に疲れ果て魔がさしたといえばそれまでだが、そんなレベルぐらい本人すでに越えていたはずなのではないか。中坊とてそれほどの魅力があるようには描かれてはなかった。もう少し本人の過去・家庭の現在を描いてほしかったかなというのが本音。私の読解力不足かもしれないが。終盤の壊れっぷりは見事。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-16 01:48:56) |