1. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 神奈川県・湘南。かつて開業医を営んでいた実家に、長女と次男の一家がやってくる。今日は事故で亡くなった長男の命日。ぎくしゃくしながらも久しぶりに再会した家族が食卓を囲む・・という話。 「誰も知らない」「ゆれる」に続く是枝監督作品は、やはり家族もの。淡々と流れていく日常的エピソードの中に、あまり言葉に表さないながらもメッセージを含ませているという作風ですよね。 次男に阿部寛、その妻に夏川結衣。長女にYOU、父母に原田芳雄と樹木希林を配し、多くは家の中のシーンで進行します。 独立し家庭を持った子供たちが、墓参りを兼ねて老いた親の元へと帰る。年を取っても子供は子供とばかりにうるさい親に今さらと反抗する子供。言葉少なに牽制しあう父親に息子、おしゃべりな母親に娘。この親にしてこの子あり。お互いにいろんな思いを吐き出しながら会話が交わされる。親子の会話ってゆー部分ではごく一般的でさもありがちでいて、何気なく流れていく言葉の中で、家族とは?というメッセージを込めている。ちょっと笑えながら、んー親孝行しといた方がいいかな?なんて思ってしまう、そんな映画ですね^^ 劇中に出てきますが、“歩いても 歩いても”というタイトルは、いしだあゆみ(ザ・シロップ、サザンオールスターズ、上原多香子も唄った)の「ブルーライトヨコハマ」の一フレーズからだそうでw [試写会(邦画)] 6点(2008-05-29 22:50:21) |