2. 悪人
《ネタバレ》 原作が、寝食を忘れるほど一気に読了する面白さだったのと、妻夫っ木ぃの演技が見たくて、映画館へ。 が、私には重要だと思われる原作のセリフや登場人物が、大幅にカットされていたことにとっても疑問。これじゃまるで妻夫っ木ぃ演じる祐一が、本当の悪人みたい!!と思うほどの省略だった。原作者が脚本に携わったとは思えない・・。けど、あのボリュームの話を2時間程度の映画に収めるとなると、こんなものなのか??? だったらドラマにすれば良かったのに~!?! しかし、これが悪い点ばかりでもない! 妻夫っ木ぃは監督の指示通り、元来のキラキラした瞳の光を消し(←すごい!)、見事祐一になっていたし、もっと見応えあるのが、さすがモントリオールで女優賞を受賞しただけあって、驚くほど演技がうまかった深津さん☆おかげで、原作では見つけられなかった「一筋の光」が、二人の演技と美しい映像によって、暗い中にも「一筋の光」が見つけられて本当に良かった。 ということで私なりの結論は、前半は原作の方が登場人物をとりまく詳細がうまく書かれていて面白い。が、映画の方がラストの灯台のシーン・・・捕まる際、手を握ろうとするシーン&目隠しして灯台にあがる回想シーン)が圧倒的に美しく、滅入るくらい暗い映画だけど、少ーしだけど光もあって、気持ちが軽くなったので良かった。 補足1:なぜイカの目から、回想シーンに映像が切り替わったのかが、とてもナゾw 補足2:満島ひかり、とくにお化けの時!がいい! [映画館(邦画)] 6点(2010-09-26 11:25:27) |