1. アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
《ネタバレ》 ドナルド・トランプの登り具合は単純明快でわかりやすいのだが、本当に野望が単純すぎて明快すぎて怖い。こんなにもお金と権力の野望にまい進できるなんて本当に人類なのだろうか。人間として突然変異の類に思える。異常としか言いようがない。ただただ怖さだけを感じる。深みは感じない。それはやはり失敗や挫折のなさゆえだろう。なにしろこの後本当に大統領にまで上り詰めるのだから。一方、弁護士ロイ・コーンの崩落ぶりはドラマチックで見ごたえがある。それにしても剛腕弁護士ではあるが、法律に長けているというより、盗撮盗聴恐喝賄賂脅しゆすりで法廷を根底からひっくり返して勝利をもぎ取るのだから呆れるばかりである。曲には詳しくないが挿入される音楽は当時の流行りなのだろうか。音楽、音効関係はなにげに良いチョイスが多いと感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-21 18:37:43) |
2. AKIRA(1988)
《ネタバレ》 初見だったときは本当に凄いと思ったが、今見ると当時よりも細部が見えて来る。画面の細部もそうだがむしろプロットが本当に凄い。行き届いており、映画が冴え渡る。たまに出現する、コブラを思わせるアメリカンな台詞も好きだ。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-12-02 18:11:49) |
3. アイミタガイ
《ネタバレ》 お涙頂戴・ハッピー・ラブ映画。あらゆる登場人物があらかじめ間接的につながり合い最後に結実して行く様は、よく出来ているし、出来過ぎている。そろい咲きサンダーロードだ。親友の死、我が子の死を中心点にしているため、偶然であり必然でもあるイベントが起こる度に涙が止まらない。お涙頂戴映画としては傑作。タクシーのシーンはたまらんぜよ。映画の技法としてはいまいち感。映画らしいショートカットがない。せりふ、俳優の動き、はてはエキストラの動きどれ一つとっても、行儀よく並んだ儀仗隊のように計算ずく。せりふも動きも基本的に相手待ちで、説明的。もっとカット出来るのに。まあそうしたら70分で終わる映画だが。 [映画館(邦画)] 7点(2024-11-10 16:48:31) |
4. アバウト・タイム 愛おしい時間について
《ネタバレ》 タイムトラベルの話だがきらびやかなSF色はなく、愛を語る秀作。タイムトラベルを重ねる主人公を見ているうちに、もう飛ぶのをやめようよと思ってしまう。そりゃあ失敗もあるけどありのままでいいじゃん。1日1日大切に生きる事の大切さをあらためてかみしめる映画。 [DVD(字幕)] 6点(2024-09-27 12:47:00) |
5. アラジン(2019)
《ネタバレ》 他のアラジンは見た事ないので比較することが出来ないが、プリンスの歌が、良く言えば自然、悪く言えばあれなので、歌謡ショーとしてはいまいちだった。せっかくプリンセスの歌がすばらしかっただけに残念だ。ストーリーとしては後半が破綻っぽく感じた。また、悪役の凶悪さ、怖さが行き過ぎていてファンタジー系を逸脱していた。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2024-09-25 14:50:00) |
6. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 山崎貴監督にしては珍しく人間ドラマ部分も上手くいっている。原作のきめ細かさのおかげだろうか。大きく括ればミイラ取りがミイラになる話なのだが、こうも緻密に張り巡らされたシナリオには目を見張るものがある。 [DVD(邦画)] 7点(2024-09-08 17:43:01) |
7. 哀れなるものたち
《ネタバレ》 猿は道具を得て人のようなものになったという。さて人のようなものは知恵を得て何になるのであろうか。聖書をなぞったといえば確かにそうなのだが、映像や道具立ての意匠がスタイリッシュで多彩な味付けが飽きさせない。ダンスシーンは素晴らしい出来。とはいえ娼館のくだりは長いし、遠慮なしのえぐい描写は悪趣味で気持ち悪い。最後、知恵を得て主人公周辺は社会正義と知識欲に固められ、あっぱれあっぱれめでたしめでたしと見える。しかしその一方、どうも慈愛からは遠ざかったように見えるのは皮肉であり滑稽である。人として生まれた以上どっちに向かってもどうあがいても誰も幸せになれないのかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2024-03-25 20:18:58) |
8. 悪魔のような女(1996)
《ネタバレ》 不思議と言えば不思議、分かってしまえばあーなるほどねと推理物の王道展開ではあるが、どうも引き付ける力が弱い。コロンボ張りの女刑事がなかなか渋い。彼女の大活躍が始まるかと思った矢先に終劇となってしまい残念。いわゆる最後のどんでん返しに入ったら皆が勝手にべらべら白状し出してしまい、なんじゃこりゃ。女刑事いらねー。 [DVD(吹替)] 5点(2024-03-21 11:02:03) |
9. 安城家の舞踏会
《ネタバレ》 戦後華族廃止により没落の道を進む安城家の最後の舞踏会を舞台に金策と政略結婚を取り巻く愛憎が渦巻く。舞踏会が始まるまでの背景説明がややうるさい。台詞もややくさいがまあ、よく練られていると言えるだろう。キャスティングもどんぴしゃり、調度品も使用人達もさもありなん。見ようによっては余りにもステレオタイプで、若干だが歴史の教科の副教材を見せられているような気になってくる。とはいえ映画としてまあ駄作ではないと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2024-03-17 12:23:11) |
10. ALIVEHOON アライブフーン
《ネタバレ》 昨年見たグランツーリスモに比べ設定が親近感が持て見やすい。今思うとグランツーリスモはSF感に振り切った感があってなんか地に足がついてない。予算規模は全然違うのだが面白さは同程度と見た。ゲームシーンが多過ぎないのも良い。 [DVD(邦画)] 7点(2024-03-13 15:11:04) |
11. 愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン
《ネタバレ》 1と2を見ました。田舎の因習と血脈、農家の苦労と欲深さはどの国も同じなんだと思った。まあそれにしても長尺の最後の最後で怒涛の展開が凄まじかった。なんというトラウマ映画を見てしまったのか。リボンを縫い付ける男。リボンと櫛を握って死ぬ男。男の愚かさと悲しみが切ない。 [DVD(字幕)] 7点(2024-02-25 19:16:22) |
12. アベンジャーズ/エンドゲーム
《ネタバレ》 スローなスタートで、ストーリー作り(=言い訳作り)を丹念に織りなしていく形でちょっと見ている方がダレました。そこまで辻褄合わせなくていいんでないの。終盤は怒涛のインフラ合戦で、前半の丹念な織物細工はなんだったのかって程のジェダイやら何やらの集結具合。「俺はガンダムで行く」とか言って紛れているんじゃないかと思った位。さほどのアベンジャーズファンではないので登場人物でわからん人が多かったです。 [DVD(吹替)] 5点(2023-12-24 15:31:53) |
13. 赤い風船
《ネタバレ》 なんかいいねこの映画。心が洗われる。ほぼセリフ無し。全年齢層に受け入れられるほのぼのとした短編映画。 [DVD(字幕)] 7点(2023-10-04 19:18:37) |
14. あらくれ(1957)
《ネタバレ》 おもしろい。わかりやすい。役者がどれも上手い。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-26 14:49:07) |
15. 嵐の孤児
《ネタバレ》 これは素晴らしい。これが百年前の映画なんて。しびれた。感動した。映画の文法がおおむね出そろっていた事がわかる。キャスティングがこれまた素晴らしい。特にロビスピエール。 [DVD(字幕)] 7点(2023-06-07 18:07:37)(良:1票) |
16. RRR
《ネタバレ》 やや長いけど、超面白い。感動。ただバーフバリの衝撃がすごかっただけに比べてしまうとこの点数かな。 [映画館(字幕)] 8点(2023-03-05 21:27:08) |
17. あん
《ネタバレ》 自然の呼吸を聞いて生きることが大切である事を再確認させられる映画。 あんの効いた食べもの食べたくなっちゃいます。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-28 17:54:03) |
18. 朝が来る
《ネタバレ》 養子については、実の親と育ての親はお互いを知らず会わずの方が良いとされているが、それを実感できる。 性教育は、北欧式に早い時期にしっかりとした方がよいことも実感できる。 それにしても少女がどん底に向かうスピードが速くて痛々しい。 なにかと大変な養子縁組問題にミステリーと感動も加わって、なかなか見せる映画になっている。 まあそれはともかく、子供がすくすくと育ってよかった。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-25 19:28:09) |
19. アスファルト・ジャングル
《ネタバレ》 ルパンのような怪盗が綿密な計画で宝石泥棒を実行するが、やけに淡々と進めるあたりがプロフェッショナルっぽい。 完全犯罪になりきらず、ほころびが出てくる辺りから、メンバーが微妙に最適解から外れた対処をとっているのも見ものである。 あまりどの登場人物に肩入れするでもなく全員との距離を保った冷静な描き方で、興味深い手法である。 しかしそのせいで犯罪映画に期待するような興奮感が得られない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-18 17:26:46) |