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プロフィール
コメント数 79

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1.  明日に向って撃て!
皆さんの言う通り名作の1本だと思います。公開当時は中学生でしたが印象が強烈で、あれから30年以上経った今でも名シーンの数々を思い出します。ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドというタイトルそのままに主人公の二人が人生の最後の瞬間までどんなことにも前向きにあらゆることを受け入れて、そして自分の選択を楽しんでしまうような感性にただただ憧れました。天性というよりもそれまでのさまざまな経験が二人をあそこまで素敵にしたのかな、などと思ったりもしました。ラストシーン、大量の銃口に包囲される中に飛び出して行く二人。よく見かける写真とは異なり正面からのショットでストップしますよね。銃声は大砲のような轟音で、二人の人生がいかに大きいものだったかを痛切に感じました。当時、その正面からの写真がほしくて探したものです。皆さんならわかりますよね?あの二人の表情、姿が。セピアカラーの・・・。
10点(2003-06-09 17:13:48)(良:2票)
2.  ある愛の詩(1970)
当時、中学生だった私は素直に感動してしまった。愛する人のために生きることが自分の生きがい。そのように見えた。いつの時代でも恋愛には世代のギャップがある。わかり合おうとしても十分ではない。当然だろう。たとえば貧しさを貧しさと感じないのは恋愛に喜びと果てしない夢があるからだ。どんな形にせよ恋愛が人を成長させることは事実であり、こればかりは親も友人も介入できないし代わることもできない。ただ実体験のみがすべての答えなのだろう。この一瞬、ジェニーを楽しませようと見事なスケートをするオリヴァー。思いを伝えるジェニー。一生懸命であることは後悔を越える力をも生む。フランシス・レイの音楽は永遠を奏でているようにも聞こえる。時代は変わっても「二人でいれば何も怖くない。それだけで幸福」という恋愛感情は変わらないのだろう。打算的な恋愛、かけひきの恋愛、ゲームのような恋愛、そして常識をものさしにした恋愛はいくら経験を重ねても本当の自分の成長にはならない。残るのは後悔だけなのだろう。あれから30年以上経ちましたがラブストーリーの原点として、今でも名作の一本だと思っています。
7点(2003-05-13 17:48:57)
3.  AIKI/アイキ
「世の中、平らな道なんて無いんだぜ」「ただ生きてるだけじゃダメなんだ」というポスターのコピーに惹かれたことは事実です。書店に陳列されていた原作を手にした記憶もあり、また加藤晴彦をスクリーンで観てみたいという気持ちからもフラリと映画館に入りました。場内は車椅子の方も多く、また合気道(術)家らしき方々も見かけました。事故で下肢に障害を持ち、なげやりな悲観的な気持ちでいた車椅子の青年がAIKIに出会いそれを通して現実を受け止め、前向きになることを学んでいく実話をもとにしたストーリーです。加藤晴彦は自分のキャラクターを主人公に重ねて演じています。負けん気の強い表面と反対に、思うようにならない苛立ちと絶望感の後にふと見せる虚無の表情など繊細で傷つきやすい裏面を熱演しています。「障害は個性」なのは当然ですが、現実問題として障害を持つ方が生活していくための環境課題は多いと実感しました。火野正平演ずる達観(?)した患者は妙に現実的?。相手を受け止めないと何も始まらないのは誰でも同じですね。逃げずに、あるがまま、周りのすべてを受け止めることが自分の存在なんでしょうね。ともさかりえのラブシーンはちょっとびっくりでした。
6点(2003-05-03 16:43:41)(良:1票)
4.  愛を乞うひと
新宿の映画館に入ったとき、閑散としていたため余計に感情移入して観た記憶があります。幼い頃より愛された実感が無いために、自分が受けた事と同じように暴力でしか親子のコミュニケーションが取れない母親。常に不幸な結果が頭をかすめ、その不安に耐えられなくなると自ら不幸を招くようにこれでもかこれでもかと子を虐待する。それでも子から見れば親。自分が悪いのかと悩み、愛されたいと願い、いい子でいようとする。心の支え、生きる自信はたった一言だけの誉められた記憶だったのだろう。去っていく夫への心の叫び「怖いよ。独りにしないで」。幸福を受け入れることが不安になるのは何故?素直になれないのは何故?自分でもわからない悲しさを抱えたまま母は老いる。ラスト、ひとつの鏡に映る母娘。自分を愛することは相手を愛すること、自分を許すことは相手を許すことと気がついたのかもしれない。母親を捨てたのではなく母親が捨てさせたのだから。同じ目、同じ手、同じ心がそこにある。母がいたからこそ今の幸福を受け入れられる自分がそこにいる。20数年前「大地の子守唄」で原田美枝子が演じた主人公に感動をしました。この作品の母親の姿がそれに重なります。
8点(2003-04-06 16:16:51)
5.  アラビアのロレンス
初めて観たのは今は無きテアトル東京。場内の照明が半分ほど消え、ざわついていた観客が静まると有名なテーマ曲が始まる。まるで演奏会場の雰囲気。曲が終わると残りの照明が消え、静かに幕が開き映写室から一筋の光が放たれたときスクリーンにはオートバイとロレンス=P・オトゥールが俯瞰で映し出されていました。ロレンスの時代が遠い出来事ではない頃に作られた歴史的名作。映画に芸術性が感じられる時代でした。自己紹介で趣味=映画鑑賞と書いてもおかしくない時代でもありました。
10点(2003-02-28 17:31:18)(良:1票)
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