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コメント数 559

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1.  アレックス
<ネタばれあり~!>これは、トンデモ無くブルーにさせられます。人を食ったようなエンドロールの逆回しから始まり、数分で強烈なパンチを食らいます。そして殆ど生理的嫌悪感を感じさせる真っ赤なトンネルでの衝撃レイプシーン。「フランスの宝石」とも言われる女優モニカ・ベルッチがただうめき苦しみ、殴打され痙攣するそのシーン。「な~んだ大した事無いじゃん・・・」とは思ってみたものの物語りが進む(逆行する)につれ脳裏に焼きついたシーンや伏線が離れず、主人公が幸せをかみ締める度に「あぁ、この時こんなに幸せなのに・・・」と痛切に感じます。物語りは衝撃の夜→その日の朝へとただ逆行していくのですが、婚約者と元彼とアレックスの三人がセックスの話題についてバカ騒ぎしたり、婚約した二人の間には誰も介入できない愛情の喜びがあったり、お腹に芽生えた子供の息吹を感じ幸せをかみ締めたり・・・と象徴的なシーンが全て一夜によって破壊される惨さ、もろさ等に圧倒されました。前半で原型を留めないほど消火器で殴打されたヌリア(犯人)が実はまったく別の人でそのそばでほくそえんでいた本人こそがヌリアだと判明したときはもう余りの衝撃で脱力しました。そりゃ、ないよ~!ついでに顔面殴打された人の実際の安否が気遣われるくらいエグいです。「カルネ」や「カノン」でギャスパー・ノエ監督常連の俳優がオープニング(エンディング?)で堕天使の如く登場するシーンはさすがと思いました。私も絶対二度と観ないであろう作品ですが、この作品自体は高評価という変わった作品になりました。見る人はホント覚悟。
7点(2003-05-09 15:23:27)
2.  赤い橋の下のぬるい水
時折「出ちゃう~!!」ってセリフにはさすがに大音量では聞けませんが、官能的な要素よりもドタバタコメディ的な要素の方が大きくて妙ないやらしさが無かったです。役所広司がこれでもかと言わんばかりヌードを披露するのに対し清水美砂の脱ぎっぷりの悪さには閉口しますが、キャラクタ的には彼女のアバズレっぽいイメージにぴったりだったので良しとしましょう。又、殆どセリフの無い倍賞美津子の存在感も中々でした。そもそもこの”水”は清水美砂の体内から放出または流出されるにも関らず、どこかクリアなイメージがあって、それが作品全体をカラッとしたのもにさせているのではないでしょうか?クローネンバーグとかなら糸ひいてたり、変な色が着色されてたりと絶対120%グロで演出するような題材ですよ。それを今村監督は「ぱっぱら~」って能天気なBGMと共に間歇泉の如き”水”を放出させてくれます。
7点(2003-04-23 16:00:18)
3.  アパートメント・ゼロ
よく出来たサイコ(パラノイア?)サスペンスです。主演二人のホモっぽいあやしい雰囲気が絶妙です。その他住人も全員あやしい匂いプンプンで、追いつめられていく主人公の心理描写が巧いです。ビデオ化、DVD化されていないのか現在一番探している作品です。数年前は毎日放送の深夜枠でよく放映されてたんですがね。観た当初は「スゲー、面白いじゃん!!」的感動だったんですがかなり昔の記憶なので本筋も漠然としか覚えてません。失礼かも知れませんがこの点数です。
8点(2003-04-03 00:35:47)
4.  悪魔のような女(1996)
公開当初、め~っっっちゃ期待したんですよ。だってあのイザベル・アジャーニーですよ!やっぱりシャロン・ストーンは彼女の引き立て役でしかない。ラストだけひっくり返すだけひっくり返したって感じ。チャズ・パルミンテリだかパミンテリだかがねちっこく演技してくれるのかと思いましたがそうでもなかったし。キャシー・ベイツも必要性が無いですね。
4点(2003-04-03 00:26:58)
5.  愛の嵐
終始圧迫されそうな雰囲気でピリピリしてます。二人の間の今にも壊れそうな薄い薄い壁。時代を経てこの二人が行き着く先はやはり...本当の自分はあの時既に二人とも失ってしまったんでしょうね。
5点(2003-04-03 00:20:50)
6.  明日を夢見て
映画のオーディションという嘘で村の人々を騙して金を稼ぐ詐欺師の物語。素人同然の登場人物達が夢を見て様々な形でそのオーディションに挑む姿は微笑ましい。しかしながら全体的にはこれといった印象が薄い気がします。ヒロインの女優さんも石原真理子(真理恵?)似の濃い顔の割には印象薄めです。
5点(2003-04-03 00:15:06)
7.  愛を乞うひと
母親に虐待され続けた過去を持つ主人公が、父親の遺骨を探す所から物語が始まるのですが、物語が進むにつれ母親を許しておらずどこかで復讐しようと考えている自分に気づく。誤る事、耐える事しか出来ず、恐怖の為母親の前では作り笑いをする事を覚える。すべの彼女の行動や考えが過去の思い出の中にあり、そのシーン毎にしっかりと回想シーンを挿入する事で物語に厚みがでていました。原田美枝子の一人三役の演じ分けは関心させられます。特に老いた母親のくたびれた演技(メイクも)は直ぐには本人と気づかない程見事でした。
7点(2003-03-19 04:33:42)
8.  ある日どこかで
もう5回は見てると思いますが、不思議な事に私が年を重ねるにしたがってその切なさや美しさは数倍にも膨れ上がります。別れた後のお互いの気持ちを考えるだけで切ないです。しかもSFでありながらヘタな小細工はしません。初めて二人が出会うシーンでは窓に映ったジェーン・シーモアとそれを見るクリストファー・リーブというシーンでお互い時間と言う壁が障害であることを何気なくみせていたり、現代でベルボーイをしている老人を過去でもしっかりと描いている。すごいのはそのタイムスリップの仕方でタイムマシンとか魔法とかではなくただひたすらに念じるという行為。バカなと思われるかも知れませんが、突然生じた時空のゆがみとか大げさなタイムマシンとかに比べるとよっぽど人間的で説得力がありますよ。しかもクリストファー・リーブの巧さ。恋人を失ってから呆然と動かなくなった彼の演技には心を打ちます。ホント、死んだ魚のような目で全く動かない。又判りやすい伏線が張られ、タイムパラドックスとかそうゆうややこしい事は一切抜きで主演二人のラブストーリーに重点を置くのもこの監督のやさしさだと思います。突然訪れる悲しい結末、しかしラストシーンではそのモヤモヤしたやり切れなさを昇華させてくれてます。(取って付けたようではありますが...)また数年後に見たい作品です。
10点(2003-03-08 21:28:11)
9.  あの頃ペニー・レインと
主人公がいかにペニーの事を好きなのかもう一つ伝わってきませんでした。しかも彼が有能なのもフィリップ・シーモア・カフマンの助言(というか、キーワードまんまパクってる)があったからこそなのに主人公ウィリアムは平然と記事にしようとしている。その辺の罪悪感とか無力さとか、やりきれない恋に対する切なさとかが全く現れていない。個性的かつ保守的な母親に育てられた為に初めての恋や仕事、新しい環境で感情が露に出来ないという事は判るが、余りにも作品自体の表現力が無さ過ぎる様に思えました。ただ、フィリップ・シーモア・カフマン&オカルト顔のファイルーザ・バルーク、フランシス・マクドーマンド等個性的脇役がしっかりしているので安心しては観れます。
5点(2003-02-04 00:56:03)(良:1票)
10.  アイリス(米英合作映画)
その奔放な性格と美貌で常に時代の先を突き進んでいくアイリス、彼女に少しでも近づきたくて後を追いかけ支えになる夫ジョン。そしてそのアイリスにアルツハイマーの兆候が見え始めた時二人の距離はさらに深まっていく。肉体的にも精神的にも衰えていくアイリスですが、常に先を越され振り回された夫ジョンの視点から見るとどんどん手の届かないところにいってしまうアイリスとの距離感の深まりが痛烈に切ない。その辺りの微妙な描写がとても上手く表現されていました。「感情を言葉で表現しようとしてもその言葉に制約されてしまう。」とは言っても、作家であるアイリスにとって言葉自体を失う事は死ぬ事上に恐ろしく悲しい。次第に壊れ行くアイリスにジュディ・ディンチ。彼女の名演技はメッセージを伴って伝わります。そして若き日のアイリスにこれまた名演技のケイト・ウィンスレット。特に彼女は輝けるほどすばらしかったです。正直泣くつもりで見に行った作品でしたが、物語は自由に生きた女性とそれを陰で支えた夫の爽やかな物語でした。扱う内容は身近で重いテーマですが、お涙頂戴作品に見られるいやらしさも、闘病生活的なドキュメンタリーに見られる重苦しさもなく、ホントさわかやかでした。
6点(2003-01-22 00:08:44)(良:1票)
11.  アパートメント(1996)
やっぱ、ローマンヌ・ボーランジェの魅力がこの作品の核でしょう。同じフランス人で言えばクロチルド・クロー、日本ではあの志保美悦子ばりのキリリとした男眉ですが、苦悩しながらも一途な恋に燃える女性の心情を乳を放り出して演じてました。バンサン・カッセルとその友人のクサイ演技にわざとらしいシーン、には少々鼻につきましたがストーリーテリングの上手さとスタイリッシュな映像が十分カバーしてます。注目すべきは物語の所々に出てくる”偶然”と”必然”。友達の恋人に横恋慕したアリスは計画的に自分に振り向かせようとはするものの、運命の流れに度々それを阻止されてしまう。ラストでも友人のリザが昔の恋人と心中させられ邪魔するものが無くなったのに、彼はたまたま空港で居合わせてしまった婚約者の元に結局戻ってしまうという悲しい結末。仕事は放っぽり出すわ、色んな女の間で優柔不断にフラフラするこの主人公のどこが魅力的なんざんしょ。本編終了後は絶対この男会社をクビになってますよね。一回見た後は巻き戻してもう一回見よう、な映画です。
8点(2002-12-09 00:11:01)
12.  甘い嘘
愛を信じない大富豪が仕掛けた陰湿な罠、そしてそれに翻弄される若い夫婦。悲しい結末ですが、これが彼ら達の出した答え。大富豪の愛人がラストで吐くセリフ「愛は勝ったわ」の如く愛によって勝利を勝ち得た二人に完敗です。たとえ大富豪の老人の筋書きどおり翻弄され死を選ぶことになったとしても、この勝負は夫の為に妻が体を売った時点で既に夫婦の勝利。でもどうも後味が悪い...それにしてもこの屋敷の使用人クレメンスは不気味で哀れです。クロチルド・クローはホント眼鏡が良く合います。脱ぎップリもいいですしね。ジャン・ユーグ・アングラードはやっぱり脱ぐのが好きですね。顔はキアヌっぽいですがやることはマイケル・ダグラスです。
6点(2002-11-23 21:12:20)
13.  哀愁のエレーニ
内乱で無くなった母親の死の真相を調査する為、当時の関係者と対談していく記者。過去と現在が交錯した展開はミステリアスで引き込まれますが、当時の悲壮感がここにはあります。死の真相が分かったところで何も出来ないことは分かっていながらも、なんとしても犯人を探し出したい。それが彼自身の人生で大きな壁となって立ちはだかる。ジョン・マルコビッチはやっぱり上手いですね。復讐と理性の狭間で悩む複雑な心情の記者役を演じてくれています。内乱ということが如何に意味の無い行為であるかを感じました。そして母親のたくましさに感動しました。
6点(2002-10-29 08:09:42)
14.  愛・アマチュア
イザベル・ユペールが監督に出演を熱望していただけあってとにかく存在感タップリです。元尼僧で現在はポルノ小説家という難解なキャラクタを自分のものとして演じてます。記憶喪失の男性と知り合い彼の過去を探るうちにどうやらアブナイ人物だった事が判明していく。しかし彼女はあくまでも彼を信じ、その姿が逞しく、女性らしい感情を芽生えていくんですね。少しダラダラとした物語の運びですが、登場人物達のキャラクタに押されっぱなしでした。離れ目のエリナ・レービンソンも独特のルックスと演技で好感が持てました。
6点(2002-10-09 01:57:45)
15.  愛に関する短いフィルム
やはり哀しい物語。向かいのアパートに住む女性を望遠鏡で覗く郵便局員の青年。少しでも話をしたい為にあるときは偽りの為替通知を出し、ある時は牛乳配達で彼女に牛乳を届ける。真実を打ち明けやっと触れ合う事が出来たものの彼女は残酷な言葉で彼をののしってしまう。彼にとって彼女は最後まで出会わないほうがよかったのかも知れません。後に残るのはお互い後悔のみ。青年の純粋さと画家である女性の成熟。この物語にはさまざまな対比が見られますが、物語が短い割には複雑で説明不足でそれがダラダラとした感じを否めません。全編に漂う暗くて重~い感じは良かったんですけどね。
6点(2002-10-09 01:47:05)
16.  雨のなかの女
結婚生活に今一つ馴染めない女性が妊娠をきっかけに一人で放浪する。偶然知り合った男性が知的障害者だと知り、幾度か別れながらも彼の存在が気になっていく。ジェームス・カーン演じる元フットボール花形選手が時折見せる笑顔。これが見るものには哀しく写りました。純粋=知的障害という設定は納得いきませんが、ジェームス・カーンの演技に免じてあげましょう。何もかもを忘れさせてくれる男性を求め現実から逃避する女性と事故のためこれまでの生活を失ってしまった男性との対比がこの作品のすべてです。多少尻切れトンボで終わる哀しいラストでしたが主人公の女性の一見不可解ともおもえるその真意にはいったい何が秘められていたのでしょうか・・・最後まで分かりづらかったです。タイトルの「雨の中の女」っていうほど印象的な雨のシーンは出てこなかったです。
6点(2002-10-09 01:24:43)
17.  愛の新世界
これがデビュー作?!と驚くほど強烈な鈴木砂羽の演技に圧倒されっぱなしです。ホント、この人スゲー、スゲー。小劇団で女優をしながらSMクラブの女王様という二足のワラジを履いている主人公を体当たりで演じてます。山崎ハコの印象的な楽曲は物語とピッタリとあってよかったです。オープニングでは過激なSMシーンをバックにしながらもどこか悲しげで、エロティックで、躍動感あふれるという不思議な感じでした。物語自体結構しっかりとできていたのでびっくりしました。石井隆監督作品では常連の片岡礼子や、武田真治や萩原流行(ちょっとキモい...)等々個性的な面々の数々にも拍手です。過激な物語の中に見え隠れする主人公の力強い生き様や都会の寂しさを感じ取ってほしいです。でもアラーキーのフォトシーンは無くても結構です。
7点(2002-09-30 07:38:31)
18.  赤ずきんの森(2000)
美男美女集結の良くありホラー。これといって珍しい事も無く、怖くも無く。どう考えてもヘンな劇団。しかも明らかに怪しい主人に招かれて誰一人としておかしいとも思っていない。お粗末君。
4点(2002-09-17 01:20:26)
19.  アシュラ(1993)
とにかくオープニングタイトルが出るまでが長い事長い事。ある意味常識破り。しかもかみ合わないテンションで、笑うべきか恐怖すべきか迷います。ま、運悪く金持ちのストーカーに気に入られ、破天荒な人生を歩まされる羽目になったスッチーの物語をお楽しみ下さい...
2点(2002-09-03 03:48:27)(笑:1票)
20.  穴(2001)
すばり、ソーラ・バーチの独壇場。彼女が見せる様々な表情には驚かされます。それ以外の俳優陣はま、良くも無く悪くも無くって感じで印象がありませんでした。強いて言えば「恋に落ちたシェイクスピア」でジュリエット役で女装をしていた青年がまずますと言ったところ。シェルターに隠れてドンチャン騒ぎをする若者たちが繰り広げる密室劇ですが、期待していた程は面白くは無かったです。オープニングから少しは迫力があったんですが、ホラーとしては物足りないしサスペンスとしては登場人物の人物描写がイマイチ。ソーラ・バーチの証言をそのまま鵜呑みにした警察の行動も良く分からないし、カウンセラーも頭悪い。良くも悪くも印象は全てソーラ・バーチに注がれてて、こんなのアリ?
5点(2002-08-18 20:33:32)
010.18%
140.72%
2152.68%
3274.83%
46611.81%
59216.46%
610719.14%
712021.47%
87613.60%
9417.33%
10101.79%

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