21. 勝手にしやがれ
ドキッとする切り貼りや、音楽や、焦点の惚けたセリフや、個性的な登場人物とか、そういうところで革新的で、開拓した英雄のようで、歴史的価値はあるんだと思う。 でも、面白くない。 4点(2005-01-20 23:36:02) |
22. 髪結いの亭主
奥さんの決断も理解できないが、だんなさんが働かないで座っているだけというのもまた理解できない。働け働け。あるいはあんな夫だから奥さんは何かしら自殺に追い込まれていたのかも知れない。理解できないゆえの切ない深みがある。 8点(2005-01-17 19:42:09) |
23. カンフーハッスル
今年最初の映画でした。 キューブリックのパクリは少林サッカーのオープニングでもやってましたが今回も血のエレベーターやりやがって、ああそうか中国人もみんなキューブリックが好きなんだなあと思った。 あんなに強いのに、衣装がだらしないから面白いのだと思います。 9点(2005-01-04 17:10:27) |
24. 華氏911
《ネタバレ》 『華氏911』は虚構でなく演技でないリアルな現実の映像を繋ぎ合わせて、虚構ではなく終りも見えない現代社会のリアルを皮肉混じりに説明した映画です。そのリアルといえばひどいものでした。アメリカ人の黒焦げ死体を橋に吊って歓喜する人々は残念ながら芝居ではありませんでした。息子を戦地で失って、そして自分の国が犯した過ちに気付き、ホワイトハウスの前で嘆き悲しむ母も、残念ながら芝居ではありませんでした。なんだかとても辛いです。脱力しました。これを映画(虚構)として観てよいものか焦りました。 一方的なブッシュ批判映画だと言われてますが、それはお客を呼び込むための売り言葉であって、マイケルムーア(=現実)は冷静で本質的です。これはブッシュの再選を阻止する為の啓蒙には留まらず、むしろあんなおっさんはどうでもよく、平和と安心を貪欲に欲する現代人の飢え、不幸にも犠牲になった人たちへの謝罪。この映画を賞賛した人も批難した人もどちらにせよ、映画館を出た後は平和について本気出して考えたことと思います。それが大事。 (以下変更)やはり映画として楽しんでしまっていいのではないかという気になりました。「なんじゃこのダメーな世界は!?」って。点数も上げました。 7点(2004-12-25 00:06:43) |
25. カルネ
アレックスでギャスパーノエ被害者の会になった僕は、またも災難に遭うことになるとは、でも今回は映画として観れた。「BOM!」という効果音で進む映画。カメラの急接近撮影は、アレックスの惨劇を呼び起こす。でかい字幕はかっこいい。屠殺シーンは映像的に貴重な気がする。無口な女の子ってなんだかそれだけでエロい。 (後日書き加え)カノンを観ました。この映画の続編という奴。カノンがとても好感でしたのです。そうすると、カルネの価値が自分の中でグーンと上がりました。なるほど、ギャスパーノエ、恐るべし。でもやっぱりアレックスは嫌だ。 9点(2004-11-16 18:14:52) |
26. カノン
あのおっさんは平均的な男であって、我々の周りにもごろごろいると思います。臭くてだらしない格好して昼間っからぶらぶらしつつ、頭の中では「おれが本気出せば革命だって起こせるんだ」とか、すこし気に食わないことが起こると「今に見ていろ俺が本気出して切れたらどうなるか思い知らせてやる、俺は若い頃柔道やってたんだぞ!」とか、じつは殆んどの人間はそういう考えを抱いていると思う。こういう視点から見ると、現代社会は本当に幸せなのかと悩んでしまう。けれど、最終的に幸せを見つける。それはやはり我が子の存在。Je t'aime! でもさ、このおっさんはあんなにかわいい娘がいるから本当に幸せだと思うよ。カルネのころの様子を見るに無口で返事もない娘かと思いきや、涙を流すお父ちゃんを優しく抱くじゃないですか!この幸せものめ!って思いました。一方、娘はおろかなーんにもなくなってしまっているおっさんとか、この世にはゴマンといるだろうに。確かな幸せをつかんで生きていきたい。 ていうか、おれはギャスパーノエ被害者の会の一員なんですが、カノンは切なくなって泣いてしまった。アレックスみたいな映画創る鬼畜野郎だとばかり思っていましたが、愛についてもお心がおありな様ですね。みなおした。ようは、アレックスを観るには当時の俺はまだ若かったのでしょう。 9点(2004-11-14 14:30:34) |
27. 火山高
つまらない。主人公の強い姿がみたい。でも、スタッフロールの曲、シャムシェイドが歌っているらしいが、あの曲だけかっこいい。 3点(2004-09-30 00:50:38) |
28. 怪物の花嫁
いや、なかなか楽しめましたよ。くだらないですが、そのぶん映画の本質に気づかされました。 5点(2004-09-17 00:54:52) |
29. カッコーの巣の上で
この病院の最終目的はきっと、患者さんの治療、社会復帰であると思います。現代医療の見地からだと、精神医療はなんか画一的な方法があるのかも知れませんが、本作の婦長の行う管理療法では患者達は一生病院を出られないと思います。社会主義の是非は一概には言えません(cf:グッバイ!レーニン)が、その集団の目的やイズムが立派でなきゃ社会主義は駄目であり、むしろ実際にそのとおりにおこなわれていなければなおのこと駄目です。そこをしっかりしないからマクマーフィー主催パーティーが悲劇的に終わってしまうのです。映画の後半の方が患者さんたちが人間らしくみえます(もちろん監督の演出であることは事実)。でも僕はこれをすばらしいことだと感じます。よって10点 10点(2004-04-14 21:28:15) |