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21.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
人生には色んな色がある。あって良いんだというのがこの映画のテーマである。一度は捨てた人生をもう一度やり直すことが出来たら生きてる時にできなかった楽しい学生生活を楽しみたいから母親が頑張って見つけてきてくれた高校受験よりも、自分に初めて出来た親友との約束、大好きな絵を書きたいから違う高校を受験する事を選択した主人公の姿を通して生きるてことの楽しさ、生きる勇気をこの映画から見る事が出来る。友達との友情、自分を思ってくれる周りの人達、父親、母親、兄貴は勿論の事、同じように苛められていた女子生徒やらとにかくこの映画は色んなメッセージで生きろ!人生を真っ当しろ!と言ってる。世の中の今、人生に悩みを抱えてる人達全てに伝えてる。
[DVD(邦画)] 8点(2015-07-04 18:48:16)(良:1票)
22.  乾いた花 《ネタバレ》 
篠田正浩監督と言う人は不思議な人だ。何だか森田芳光監督と同じように当たりと外れがあまりにも激しい監督である様に思えてならない。今作はそんな中にあっては当たりである。まずあのギラギラした雰囲気、タイトルにもある乾いた空気、作品全体に漂う虚無感、これを見ると東映のプロデューサーが池部良を後に高倉健と共演した人気シリーズ「昭和残侠伝」への以来をお願いしたのも納得!十分過ぎる説得力を感じずにはいられないほど、とにかく池部良が凄い。恐ろしい。殺しの場面にしても何も言わずにただじっと構えて、どこか一点だけを見ている様な目つき、加賀まりこがヤク中にされ、殺された事を告げられても、看守から時間だと言われようが俺には関係ないのだと言わんばかりの表情からとにかく全てが乾ききってる。見終わった後の余韻、これが晩年、駄作ばかり撮ってた篠田正浩監督の作品なのか?と疑いたくなる程です。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-13 22:46:12)
23.  彼女と彼(1963)
左幸子がアパート暮らしの団地妻と言うだけで何か起きるんじゃないか?ただでは済まない何か只ならぬ雰囲気が充満していて不気味だ。あの音楽が更に不気味さを際立たせてる。いつ何が起きるのかという不安、左幸子だからこそ成り立つ怖さ、関わる人間は勿論、犬までも怖く思えてきてならない。それにしても左幸子という女優としての幅の広さ、演技力には毎度ながら感心させられる。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-09 20:10:51)
24.  合衆国最後の日
国のトップであり、国民を守らなくてはならないのが大統領であり、それは何処の国でも一緒であるがアメリカ人にとってはそれが大統領だろうが自分の命を賭けてまで守ることはしない。戦争に対する国の考え方が色んな所で見えてくる。約束を守るか守らないかで考え方が変わってくるというものを強く描き出している。画面の上、右、左に下と色んな角度で起きている事を見せる演出が効果的であり、まるでその場にいるかのような気持ちにさせられる。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-28 15:27:32)
25.  華麗なる週末
派手さがない分、落ち着いていて見ていられる。からっとした空気、マックイーンが見せる笑顔が良い。少年との色々なやりとりも微笑ましくて爽やかな終わり方で心地良い。そうか、この監督「黄昏」の監督さんか、納得です。地味だけど良い映画を撮るなあ。この監督の他の作品ももっと見たいと思った。  
[DVD(字幕)] 8点(2013-05-19 11:30:04)
26.  風が吹くとき 《ネタバレ》 
この作品から伝わってくるもの、それは人間は如何に情報という物に頼って生きているか。しかもその情報が誤っていたりした結果によって悲劇的な結末を迎えてしまうがそれは誤った情報を信じる自分自身によって起こることの恐さ。色んな意味でこの作品から伝わってくる恐さを老夫婦の姿から感じることが出来る。情報を頼り過ぎてはならない。だからといって情報を頼らないで何が出来る?核戦争の恐さと情報による恐さとを描いた作品として一度見たら忘れることは出来ないぐらいとにかく強烈な印象を与えます。喉が乾いても何も飲み物がない時、見つけたたった一つの小さな飴を分け合う二人の姿に人間としてあるべき姿が感じられます。この作品を見て何も感じないようでは人間失格と言っても良いぐらいの力強いメッセージのある作品です。  
[DVD(吹替)] 8点(2012-12-01 11:03:03)(良:1票)
27.  海外特派員 《ネタバレ》 
ちょっと政治的な色合いが濃すぎるのが難点と言えば難点なんだが、それでも流石はヒッチコック映画だと言わんばかりに色んな仕掛けが見られて面白い。まずは殺人シーンの場面と、その後の追いかけっこ、あの狭い空間、屋敷の中での悪さを企む連中を見ている時の新聞記者の目線といい、高層ビルでの屋上から見下ろす目線などのハラハラドキドキ感は半端じゃないぐらい恐い。何の罪もない人間が犯罪に巻き込まれるというのはもうこの監督得意の展開で、ある意味その得意のパターンが面白さを持続させたまま最後まで見れる。これも監督の上手さである。それにしてもあの逆に回る風車といい、雨の中でのカーチェイスといい、最後の海のシーンといい、もう下手な特撮なんか要らない。そんなものなくたって十分楽しませることが出来るんだというこのヒッチコック演出の妙を感じさせる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-13 21:27:35)
28.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
まず何と言っても色の使い方が巧みであるし、面白い。兄と妹がテレビのリモコンの奪い合いしている時、そのテレビに映っているものがこれまた同じようにチャンネル争いして、リモコンを奪い合っているのが面白い。テレビの中の出来事が今、そこで二人して行なわれてる。そんな二人が突如、テレビの中の世界へと引きずりこまれてからの展開も面白い。登場人物のほとんどは白黒だし、景色も勿論、白黒なのにカラーになっている人もいたり、またあの木の燃えるシーン、火事騒ぎに駆けつけてやって来た消防署の人達、その時の態度が笑える。「ホースってこうやって使うのか?」ておいおい、本当に消防署の人達なのかよ?現実の世界とそうでない世界の画き方が色が違っていたり、とにかくこの映画の色分けが映画的な魅力を醸し出している。白黒の世界によって想像することの楽しさを教えてくれる。あれはどんな色しているんだろう?という想像する事を楽しむことが出来るか出来ないかによって点数が変わってくるだろう!監督の狙いはそこにあるような気がする。そんな映画的な試み、派手なストーリーなどなくても楽しむことが出来る映画として評価したい1本です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-17 21:24:39)
29.  川の底からこんにちは
何だか最初のうちはかったるいなあ!借りてきて失敗したかも?と思っていたものの観ているうちに段々と面白くなっていくし、人間なんて所詮は馬鹿な生きものなのさ!自分の欠点を全てさらけ出す佐和子(満島ひかり)にそうだよね。自分では解っていても他人に言われると腹が立つけど、それでも自分の気持ちを恥ずかしいとは思わずにさらけ出すことがどれだけ勇気が必要か?思い切って開き直る主人公の姿は全ての人への応援のように感じられて共感を覚えずにはいられなくなる。満島ひかりの泣き顔と怒りに満ちた表情の素晴らしさ、今の日本の若手の俳優(女優だけでなく、男優も含めて)ここまで観る者に表情だけで惹き付ける魅力的な人は他にどれだけいるだろう?
[DVD(邦画)] 8点(2011-10-05 21:10:57)(良:1票)
30.  飾窓の女 《ネタバレ》 
いやあ、恐いわ!あのガラスに映る謎の女、しかもこれがまた美女で何を考えてるのか解らないから余計、恐い。犯罪学教授のエドワード・ロビンソンの怯える表情にこの女の恐さが見事に表されている。殺人を実行してから死体を捨てるまでの何とも言えない恐ろしさ、異常なほどの緊迫感といい、夜に観るような映画じゃないな!あのショーウィンドウに飾られた肖像がを見ている場面での絵に描かれている女によく似た女に声をかけてからの悪夢のような展開、ジョーン・ベネットの顔が肖像画と重なって浮かび上がってくるシーンも一度、見れば絶対に忘れられなくなるほどの印象を残す。フィリッツ・ラング監督作品、今の所、見た限り全くハズレなし!この監督の作品、まだまだ見足りない。出来るなら全作品見たい。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-12 22:08:20)
31.  風花(2000) 《ネタバレ》 
人は誰しも挫折を一度は経験し、それによって成長していく。この映画の主人公の二人、男も女もお互い挫折しながらも相手を思い、そして、人として必ずいつかは直面する「死」という大きな問題について考えながら生きている。娘を置き去りにしたまま出逢った自分と同じような落ち零れ状態の男と旅に出る小泉今日子演じるゆり子が雪の中で「死」に向おうとする時、川の向こうから走って助けにやって来る簾司(浅野忠信)の姿にはそれまで二人で旅してきた者としての男の優しさ、かっこ良さが見られる。そういう場面をきちんと描き、見せてくれている相米慎二監督の優しさが感じられて「ありがとう!相米慎二監督」と言いたくなった。遺作にしてもこの何とも張り詰めた重たい空気の中でこんな優しさを見せてくれる相米慎二監督、監督自身が既に「死」について自分の命が短いということを察していながらもこの映画における小泉今日子と浅野忠信の二人だけには自分の分までも長生きして欲しいという何かそんな願いが感じられる。娘との再会で娘の手から飛び出して去っていく蛙の姿が親子ともう一人、浅野忠信の未来を託している象徴であるようにも思えるし、それを離れた所から見ている浅野忠信を映すシーンなど良い場面が多いのもこれまた相米慎二監督の他の映画に共通して言えるし、そして、私が一番のお気に入りの場面は旅先での宴会の場面での柄本明の「座頭市」の物真似をする所!勝新「座頭市」ファンの私にはあの場面を見て、時代こそ違えども同じ日本人として、日本映画を支えてきた者同士、あの場面、勝新がもっと長生きしていれば見せてあげたかった。相米慎二監督もきっと同じである。相米映画における空気、季節感、美しい映像美、話としての面白さよりもこの映画を観て、相米映画とは何か?物語だけが映画ではないということを教えられた思いでいっぱいです。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-17 10:20:32)(良:1票)
32.  眼下の敵
海には男のロマン、夢が詰まっている。戦場という名の元に繰り広げられる男同士の駆け引き、攻防、アクション映画ではあるけれど、これは男の夢を海という場所に置き換えて、お互いがどうやったらこの戦いに勝てるであろう?というものを見せてくれている。戦いの舞台は海の上、潜水艦であれど、人間同士が戦っている。己の持てるだけの知恵と知恵による戦い、正にスポーツであり、ゲームであり、色んなものが見えてきて面白い。この映画を観るとやはり海を舞台にした男達のドラマ、潜水艦映画には外れが少ないて思えてきます。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-08 21:02:10)
33.  学校Ⅲ 《ネタバレ》 
山田洋次監督による「学校」シリーズの3作目!始まって間もなくこれが現実の世界であるとばかりの厳しさを見せ付けられる。リストラされる側の実情をこれでもかと言わんばかり見せ付けられて、バブル時代とバブルがはじけてからの時代の差というものを見せられる。従業員に対し、解雇宣告するのを仕事として代わりに受けて、伝えるそんな仕事があるということをこの映画を観て初めて知りました。五十歳を過ぎた者は皆、解雇であるという厳しさ、まるで社会に対する風当たり、人を人とも思わず、自分さえ良ければ他の人はどうなっても構わないのか?という怒り、この映画はそういうものがしっかりと描かれているからこそ現実は甘くない。物凄いリアリティを感じます。職を失った人達の集まりによる集団行動、例えば皆が初めて顔を合わせる日に一人だけ作業服を着ないでスーツ姿で訪れる小林稔侍の俺は皆とは違う。これでもクビになる前は部下を自分の思うがままに使っていた男であるというプライドの高さ、そんな男が大竹しのぶの一人だけの女性との出会いから次第に仲間に入っていこうとする。学校こそが集団である事を考えさせられる映画であると共に母親の子供への愛、自閉症の息子を抱えながらも生きる為に頑張る母親、大竹しのぶと自閉症の息子を演じている黒田勇樹がとにかく素晴らしい。この親子の周りの人達の温かさ、こういう温かさに満ちた作品を描く事が出来るからこそ私は山田洋次監督が好きであるし、それはあのラストにも現れている。大竹しのぶの小林稔侍への奥さんに対する優しさまでもがあの台詞にまで込められていて人を思いやるということの大切さ、そういうものを忘れてはならないという監督からのメッセージと言える終わり方も良い。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-10-12 21:37:52)
34.  かあちゃん 《ネタバレ》 
市川崑監督と岸恵子というこの名コンビは溝口健二監督若しくは成瀬巳喜男監督と田中絹代の名コンビを見ているようです。日本人が今、忘れている何かが岸恵子演じるかちゃんことおかつさんの優しさ、人を疑って生きるよりも人を信じて生きて行くことの方がどれだけ難しいかということをこの映画の岸恵子のかあちゃんから教えてもらっている気がします。貧乏長屋での貧しい生活にもけして、貧乏であるということを強調しない。泥棒に入った男までも自分の5人の子供達と同等に扱う優しさ、それに心を打たれる泥棒、他の人たちにしても出てくる人物に一人足りとも悪人はいない。この映画には人間ってお金よりももっと大切なもの、赤の他人であろうとも同じ人間であるという市川崑監督の優しさ、山本周五郎という人の原作もそんな優しさに満ち溢れている。ラストの「勇吉」の「かあちゃん」の一言!それを映し出す岸恵子のかあちゃんの表情には本当の子ではない勇吉も五人の子供と同じ本当の子になれた本物の瞬間であると見ることが出来る。市川崑監督がまだ健在であった時、しかも、2001年という二十一世紀にこの映画が撮られたことが、それも岸恵子で撮られたことがとても嬉しく思います。この映画の岸恵子の表情はどれもこれも女優という枠を超えて一人の人間、かあちゃんとしての姿として観ることが出来る。脇を固める俳優陣の中では大家の小沢昭一、この人の存在感、インパクトの強さは凄い。私の大好きな日本の監督の一人、川島雄三監督作品の常連である小沢昭一、この人が画面の中にいるだけで何だか嬉しく思えてしまいます。色んな意味で見ていて、気持ちの良い映画、傑作とかいう評価よりも心温まる佳作としてまた、落語的なユーモアも交えて楽しむことが出来た。
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-07 21:05:16)(良:1票)
35.  影の軍隊(1969) 《ネタバレ》 
レジスタンスにおいて華々しく描くことなく、ひたすら暗く、どの人物にしてもクールというかとにかく常に何かに怯えているような感じがこの映画の緊張感を生み出しているように思う。所詮、人間は誰よりも自分が一番信用出来る。他人を疑ってかかるというものを徹底した乾いた感じ、派手な場面なんてほとんどこの映画にはない。唯一、あるとしたらそれはシモーネ・シニョレが己の男への愛を抑えて任務を実行した挙句に殺される所ぐらいで、この何とも淡々とした演出はどこをどう見てもハリウッド映画とは明らかに違う。ところで、この映画の中で皆で映画を見ている場面が出てくるが見ている映画がアメリカ映画の「風と共に去りぬ」であるというのもある意味、興味深く、戦争映画としても素晴らしいあの名作「風と共に去りぬ」を見て「早く平和を迎えてフランスでもこんな名画が見たい。」という台詞にこそこの映画を通して訴えたかったもの、平和を唱える。願うという行為、それはアメリカもフランスも関係ない。どこの国でも平和が一番であるという強いメッセージを感じることが出来る。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-21 21:45:15)
36.  神様のくれた赤ん坊 《ネタバレ》 
おや?これまた放浪紳士チャーリーさん、お一人だけですか!これは思わぬ良いもの発見!見ていてどこかで一度見てるような?「集金旅行」に似ている。似ていると思ったらそれもそのはず、何と「集金旅行」のリメイクであるとのこと!どうりでよく似ているわけです。でもって、私としてはこっちの方が良い。何とも心優しい雰囲気十分のいかにも日本的なロードムービーである。庶民的な感じ、気さくな感じ、何とも愛嬌のある二人のカップルが突然、6歳の男の子を引き取ることになってしまい、旅を続けるうちにその子に対して本当の子供のように接しはじめ、そして、そして、あの台詞ですよ。桃井かおりの小夜子の言う台詞「もしかしたら私達の考えてることって同じじゃないかしら?」ここにこの映画の良さが現れてるように思います。最初は嫌々子供を連れて旅をしていた二人が次第に子供に対して抱く感情、この映画の二人の主人公、桃井かおりの口から発せられるこの台詞の中にこそ人間本来の優しさ、男も女も性別こそ違っても同じ生き物であり、考えることは同じであるというその思い、この映画は人間が人間に対して抱く感情をストレートに描いている。そして、同じ年に公開された「男はつらいよ・翔んでる寅次郎」や同じく寅さんシリーズにゲストとして出ていた渡瀬恒彦よりもこの映画の二人の方が断然、良い。活き活きとしていて、それでいて温かさを感じる。最後にあのやたらと哀愁漂う音楽が気になって調べてみたら何と「金田一」シリーズの音楽を担当させている方だとは、いやはや、まあ、とにかくこのほのぼのとした雰囲気は日本映画でしか味わえない。観ることの出来ない作品だと思います。桃井かおり、今まで苦手でいたけど、この映画の桃井かおりは良い。初めて良いと思った。そんな桃井かおりって私は苦手ではあるが、結構良い映画に出てますよね。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-19 10:23:16)(良:1票)
37.  帰って来た木枯し紋次郎 《ネタバレ》 
木枯し紋次郎、初めて見ましたが、面白い。テレビの人気シリーズの映画化とのことらしいけど、これはどかこら見ても映画である。相変わらず市川崑監督の映し出す日本の美しい四季の香り、映像美の素晴らしさ、紋次郎が碓井峠のあの信州の美しい山をバックに歩くシーン、川沿いを歩く時の何と美しい川の流れる水の色、これはCGなんかでは見ることの出来ない、本物の美しさにただただ見入るしかない。それほどとにかく全てが美しい。そして、市川崑監督、同じ時代劇「股旅」を見て感じたのと同じように間違いなく山田洋次監督の人気シリーズ「男はつらいよ」の大ファンであると思えるシーンが見ることができる。父親の義理を果そうと戻ってきた紋次郎(中村敦夫)に対しおたみさん(鈴木京香)が言う台詞「渡世人でもない紋次郎さんがそこまで義理を重んじることはないわ」それに対する紋次郎の「おたみさん、安心して下さい。わっしは二度と草鞋を履く事はしません」というこの二人のやりとりはまるで「男はつらいよ」のマドンナ若しくはさくらと寅さんのやりとりみたいです。他にも金山一彦演じる小平次のキャラも「男はつらいよ」の、のぼるみたいだし、市川崑監督の寅さん好きが伺えて何とも見ていて楽しい気持ちにさせられる。それとこの映画、私にとって初めて市川崑監督という監督を知った最初の「犬神家の一族」に出ている人達、加藤武、坂口良子といった「犬神家の一族」の中でも好きな人物を演じている二人の姿が見られるだけでも嬉しい気分だし、色んな意味で見ていて楽しいそんな作品になっていて、今まで一度も見たことのないテレビシリーズも見たいと思う。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-12 09:13:22)(良:1票)
38.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
映画の中の人物がスクリーンの中から出てくるという発想も面白いけど、主人公を演じている本物のスターまでもが駆けつけてくるというのもこれまた面白い。色んな意味で映画ファンの気持ちを逆手に取って見せてしまう上手さ、そして、やはりこの映画はラストのミア・ファローが見せる表情に尽きる。あの表情が良いのである。心から映画に恋しているのが解る。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-03-09 21:08:37)(良:3票)
39.  快盗ルビイ 《ネタバレ》 
小泉今日子の大ファンである友達と観に行きました。小泉今日子の可愛さは永遠のものです。今でもあの時の可愛さ、忘れません。勿論、今でもとても41才(バカボンのパパと同じ歳とはとても思えない。)には見えない可愛さを意地しているところが凄い。そんな小泉今日子の前にただただ言いなりになって泥棒を手伝う三枚目を演じている真田広之だが、見た目は二枚目だが、三枚目を演じる時の方が魅力的であり、そういう役を演じる方が断然、良く見える俳優である。少なくとも「たそがれ清兵衛」のようや役よりも三枚目のどこにでもいそうなサラリーマン風な男を演じる方が私は良いと思う。この作品ははっきり言えば一昔前のアイドル映画であり、けして、傑作とは言えないが、作品全体のいかにも昭和60年代風な感じが同じ時代を生きてきた者としては見ていても楽しい気持ちにさられるのと明から雰囲気を楽しむそんな映画である。この映画を観て映画にも雰囲気というものはとても大切であるということを教えてもらった気がします。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-27 21:55:44)(良:2票)
40.  カリガリ博士 《ネタバレ》 
「カリガリ博士」今までずっと「ガリガリ博士」だとばかり思ってました。「ガリガリ博士」でもある意味、怖いけど、これは本当に怖い。まず何よりもあのセット、歪んだセットと白黒の画面、美しい映像美、それに常に何かに対して怯えさせるような情緒不安定な空間、建物、光と影のコントラストのバランスの素晴らしさ、役者達の表情も怖い。寝ている男の向こう、シルエットに突如として現れる男、殺人鬼の大きな影、同じく寝ている女の所に足音すら立てずにそっうと忍び込んでくる殺人鬼のその姿の怖いこと!女を抱いて屋根裏へと逃げて行こうとする場面も何ともスリリングです。屋根、窓、その他とにかくあらゆるものを駆使して、恐怖に怯える人達の不安定な心理というものを捉えているのも素晴らしい。映像とは何か?表現方法に対する一つの答えのようなものをこの映画から感じることも出来る。けして、CGでは表現出来ない画面構成の美しさとセット、美術による映像表現、この映画は映像の持つ凄さというものを観るだけでも十分に値する作品だ!またしてもはるか遠く、昔のドイツ映画のレベルの高さというものを教えてもらった気がする。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-27 10:39:27)(良:1票)
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