41. カルラのリスト
《ネタバレ》 非常に興味深いテーマの作品でした。戦争の当事者達がそれぞれの思惑を主張している中で、自らの正義を貫こうとするカルラ達の姿に感銘を受けました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-19 19:26:31) |
42. 亀も空を飛ぶ
《ネタバレ》 イラク戦争時のクルディスタンの状況、人々の暮らしぶりをドキュメンタリータッチで描いた非常に貴重な映像作品です。 正直言って、この映画について簡単に感想を表現する術を私は持っていません。ただ、何とも言えないやりきれなさを感じてしまうだけです・・・・。 アメリカはイラクをフセインから解放すると言っているが、イラン・イラク戦争時にフセイン政権を支援しクルド人虐殺を黙認したのは一体どこの国なのか?結局のところ、この作品に出てくる子供達はアメリカという国の利己主義が産んだ犠牲者とも言えるのではないか(もちろんアメリカだけが悪いわけではないですけど。アメリカに対する大人と子供の感じ方のズレも興味深かったです。)?というような事をいろいろと考えさせられました。 鑑賞後、DVDに収録されているメイキング映像を見てちょっとホッとしました。その位、重い内容の作品でしたね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-19 18:30:03)(良:1票) |
43. カンダハール
冒頭からパラシュートで空から降ってくる義足とそれを追いかける地雷で足を失った人々というショッキングな映像が映し出されます。その後も、アフガニスタンの「北斗の拳」を思わせるような荒廃した社会の姿が、まるでドキュメンタリーのように描かれています。北斗の拳はマンガですが、アフガンは現実ですからね・・・・。 いま、テロ対策特別措置法問題が世間を賑わせている中で、非常に興味深い作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-11 22:31:14) |
44. 過去のない男
《ネタバレ》 クレイジーケンバンドの曲が使われ、寿司や日本酒が出てくるというだけではなく、音楽や雰囲気なんかも日本人受けしそうな感じの映画ですね。 しかし、登場人物がみな無表情なのはフィンランド人の特徴なんですかね?まあそのことが妙にユーモラスな雰囲気を醸し出していて面白かったんですが・・・・。 何というか観終わった後不思議な感覚の余韻が残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-18 16:51:02) |
45. 学校
《ネタバレ》 15年近く前の映画なので多少古さも感じますが、社会的弱者に目を向ける山田洋次監督のメッセージには惹かれるものがありますね・・・・・。ちょっと中国人と日本人のハーフには共感できませんでしたけど。 しかしまあ、田中邦衛の演技は本当に素晴らしいですね。何というか演技とは思えない演技なんですよね(もちろん褒め言葉です)。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-18 15:35:06) |
46. カルラの歌
《ネタバレ》 我々はたくさん情報を享受しているけれども、真実についてどれだけ知っているのだろうかと考えさせられますね。 ロバート・カーライルが演じる主人公がニカラグアに行ったのは、おそらくカルラの気を惹くためであって、ロンドンとかに行くのと大して変わらない感覚だったんじゃないかと思います。それが、現地で「真実」を目にすることによって、自分の感覚がいかに文化や歴史、価値観の違いを無視した独善的なものであったのかに気づいたからこそ、カルラから離れ、ニカラグアから離れてしまったんでしょうね。(まあ、米国的思考であれば、そこで離れずに付きまとってちょっかいを出してしまうのでしょうが・・・・) [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-29 21:45:37) |
47. 海峡
《ネタバレ》 この映画の上映時間はたかだか142分ですが実際はおよそ30年もの長いプロジェクトなんですよね・・・・・。まさにトンネルに人生を賭けた男たちといった感じで非常に熱いものがこみ上げてきましたね。 個人的には、吉永小百合の存在がちょっと中途半端だったような印象ですね。 ただ、高倉健と森繁久弥のやり取りはやっぱ良かったですね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 18:50:19) |
48. ガキ帝国
《ネタバレ》 この作品のキャスティングは抜群ですね。紳竜も素晴らしかったけど、趙方豪の存在感は凄いです。ラストがこれまた絶妙な格好良さで、「ビール一本!」のセリフでこんなに心が動いたのは初めてですよ。上岡龍太郎のヤクザも中々のもんでした。 まあ、冷静に考えるとすごく悲惨な話なんですけどね・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-17 18:25:08) |
49. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 とりあえず、ジャック・ニコルソンはやり過ぎた部分はありますが、何もロボトミー手術をすることは無いだろうと思いましたね。しかし、ラストシーンの朝日の中を駆けていくチーフの姿は本当に力強く、圧倒されますね・・・・・。(映画史上に残る名シーンの一つだと思います。) [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-15 12:03:56) |
50. 鏡の中にある如く
《ネタバレ》 静かな緊張感の下、完璧な構図(ラストは最高にすばらしい)の中で繰り広げられる心理劇です。非常にシンプルでありながら、内容は濃厚でしたね。 登場人物それぞれの関係の中で葛藤、思いが折り重なる中、精神の病というファクターが入り更に加重がかかっていくストーリーはまるでサスペンス映画を見ているかのような緊張感を与えてくれました。 また、こういうテーマは決して映画の中だけはなく、身近に起こりうる話なのでいろいろと考えさせられますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-16 14:55:01) |
51. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 ジャン・ポール・ベルモンドがとにかく格好いいですね。死に方すら非常に印象に残ります。 (タバコの吸い方は真似したくなりますね。) しかしながら、もう50年近く前の作品なのに全く古びてないのが凄いです。ジーン・セバーグが最後に「最低って何のこと?」とつぶやいて終わる感性は凄いですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-27 23:32:55) |
52. カメレオンマン
《ネタバレ》 本当にウディ・アレンって天才だと思わせる作品ですね。素晴らしいドキュメントフィルムでした(笑) しかし、「みんなと同じになりたい、嫌われたくない」という人間誰しも持っている感情をここまで極端に表すと、笑いを通り越して感心してしまいますね。それをカメレオンに例えるところなんかも凄い発想ですね。 でも、確かにみんな知っているものを知らなかった時に、つい知ったかぶってしまうこととかありますよね(ちなみに白鯨は読んだことありません。)。 [ビデオ(吹替)] 7点(2006-05-03 12:30:51) |
53. 化石の森(1973)
《ネタバレ》 結局は近親憎悪でした・・・ということなんでしょうね。 憎しみの感情をぶつけても何も良いことはないことはわかってるんですけれども、でもぶつけたくなるのが人間の感情の難しいところですね。 [DVD(邦画)] 6点(2012-02-19 13:45:36) |
54. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 「不幸」や「日陰」を連想させるエピソードを羅列して、いわゆる「感動作」に仕上げましたという印象の作品。はっきり言って薄っぺらさが目立つしテーマの割には綺麗すぎてリアリティに欠ける面が目立ちます。それぞれのストーリーも尻切れトンボのようになっていて中途半端ですし。 でも決して嫌いじゃないんですよね、この映画。冴えない人生を送っている人間たちへの応援歌のようで好感が持てました。 [地上波(邦画)] 6点(2010-07-13 23:40:06) |
55. 戒厳令下チリ潜入記
《ネタバレ》 軍事独裁政権下のチリの様子が描かれていて興味深い作品でした。特に、ピノチェトの軍事クーデターのドキュメントでは、当時の無線記録や関係者の証言により生々しく当時の光景が伝わってきました。 [ビデオ(吹替)] 6点(2009-03-04 14:38:18) |
56. カオス(2000)
《ネタバレ》 時系列を崩した構成で、次々と仕組まれた狂言誘拐の種明かしをしていく中盤までは中谷美紀の魅力もあって結構面白かったです。ただ、終盤の展開がややグダグダで、最後も「えっ、これで終わり?」という感じで何となく不完全燃焼な気分でした・・・・。 もう少し、中谷美紀が演じる女性の人物像を深く描いて欲しかったですね。 [地上波(邦画)] 6点(2008-07-16 13:55:45) |
57. 学校Ⅱ
《ネタバレ》 神戸浩の凄まじい演技が非常に印象に残りましたね。彼の熱演が、養護教育の厳しい現場の状況をリアルに示していて本当に衝撃を受けました。(ついつい綺麗ごとを求めてしまうテーマですからね・・・・) まあ、後半はややファンタジー的展開になってしまい、散漫な感じで終わってしまったのがちょっと物足りなかったですが・・・・・。 当時、人気絶頂だった安室奈美恵(with Super Monkeysですよw)のコンサートシーンがあったり、歌手デビュー前の浜崎あゆみが「私、ミュージシャンになりたいの!」と言ってたりと結構貴重な映像かもしれません。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-11-07 17:07:58) |
58. 可愛い悪魔 いいものあげる
《ネタバレ》 神楽坂の芸者置屋が舞台で非常に日本的な物語なんですけどね。何か、不思議な仕上がりになっています。 若かりし高橋恵子や田村亮、そして山岡久乃(日本のお母さん)なんかも出ています。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-10 18:45:45) |
59. 怪物團
《ネタバレ》 何というか、残酷童話のような作品ですね。ただ、観る前はどんなグロテスクな映像が出てくるんだろう?と思ってたんですが、結構普通に観れましたね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-17 20:00:17) |
60. カサノバ(1976)
《ネタバレ》 華やかさの中に、滑稽さ・虚しさが入り混じっていて独特の映像世界が展開されています。 (ちょっとグロテスクですが) 最初の祭りのシーンは大スクリーンで見てみたい位、大掛かりで素晴らしかったです。 カサノバのドぎついメイクは最初違和感を感じましたけど、見ている内に気にならなくなりました。 しかし、まるでアスリートのような動きにはちょっと笑えました。最後の回想シーンなんかを見てると 結局のところ、彼が追い求めていた理想の女性というのは人形だったということなんでしょうかね。 そう考えると、最後の不遇ぶりも含めてちょっと哀しい気分になりました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 11:06:06) |