3. カリフォルニア(1993)
ジュリエット・ルイスに共演してもらった、ブラッド・ピットのデモ・テープ。って、それ以外、なんかあるか? ブラピ・ファン、ルイス・ファンなら必見だと思うけど、役者に特に思い入れがあるわけではない人には、是非見て、とは言えない。ルイスとブラピの純真故の常軌の逸脱は見事なものだけど、連続殺人者の精神の根底に迫るには、描写が足りな過ぎ。せめて、ブラピ=アーリーが自分の女を「ママ」と呼ぶ理由くらい描けば、冒頭に出てきた「連続殺人犯の心理」も無駄にはならなかったのに。ドゥカブニー=ブライアンも、アーリーの狂気に晒された時、少しでも「連続殺人を考察する物書き」の片鱗を見せていれば、ラストも意味があったのに。悪いけど、本作の描き方では、ブライアンは物書きに向いてない。冒頭の主題が忘れられているだけに、ラストも嘘っぽい。ルイスとブラピと演技だけが売りの一作でしょう。 5点(2003-05-29 02:05:39)(良:1票) |