1. 風が吹くとき
小さい頃、父親に連れられて市民会館で観たのをかなりはっきり憶えている。アンパンみたいにまん丸な二人が、放射能の影響で痩せ衰えていくのは本当に恐ろしかった。政府の垂れ流す放送を信じ、愚かしくも見える準備を進める老夫婦の悲惨さを理解したのは、何年経ってからだったろうか。この映画を今こそ、世界中でリヴァイバルしてほしい。戦争が何をもたらすのか、その時自分達はどうなるのか。 8点(2003-11-18 21:25:59) |
2. 学校の怪談
お化け好きなのでそれなりに楽しんだと言えるが、どうもこの映画のお化けには独創性がない。学校という限られた世界で活動するお化けだから、それも止む無しといったところか。子供の奔放な想像力をもっと映画に生かせれば、より良い作品になる可能性を秘めていたと思う。 4点(2003-11-07 21:28:13) |
3. カンダハール
ドキュメンタリータッチでありながら、ヘリからパラシュートで義足が降って来るというシュールな虚構を取り入れることにより、事実よりもより一層生々しく“アフガニスタンの現実”が伝わってくる。内戦の悲劇を一歩引いた視線で捕らえ、淡々としかし目を逸らすことなく描く。この映画が9・11同時多発テロの前に撮影されたものであり、テロゆえに注目を集めたことも観客は忘れてはいけない。話題にして終わり、という扱いは許されないはず。 6点(2002-02-09 22:10:41) |
4. 怪獣大決戦ヤンガリー
完全に王道(お約束)をいっている怪獣映画。何処をとってもダメな怪獣映画の見本。破綻し切ったストーリー、安っぽいCG合成、しょぼいテーマソング。韓国映画なのにでてくるのはアメリカ人ばっかり。だから、アメリカ人に怪獣触らせちゃ駄目だって!まあ、それでも米版ゴジラの10倍は面白かったがね。ラストの持っていき方は続編作りたいのがバレバレだが、今度作るときは着ぐるみで作れ! 2点(2001-12-16 11:17:07) |
5. 顔(1999)
テーマが暗いにもかかわらず明るい印象を残す藤山直美の名演技。そして、関西弁圏から九州弁圏への逃亡劇における登場人物の訛が耳に心地よい。方言で語られる映画が好きです。 8点(2001-07-08 11:07:17) |