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プロフィール
コメント数 86
性別 男性
自己紹介 日本人なので邦画好き!
淀川先生のように、いつまでも「きれいですね~」「すごいですね~」と映画を楽しみ続けます。
不幸にしてつまらん映画を見た後も、シネマレビュー見ると爆笑ネタになって、HAPPYになります。「いや~、シネマレビューって本当にいいもんですね」あ、コレは水野御大・・・

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1.  華氏119 《ネタバレ》 
ここ数年、この国では以前は決して起こらなかったような現象が起きている。 マイケル・ムーアはトランプによって目覚めさせられたと言っているが、 自分もここ数年の間、某政治家のおかげでこれほど政治に関心を持ったことはない。 最低限の行動として選挙には必ず行くようになった。 民意が反映されていない選挙制度(投票数でトランプは確実に負けていた)というのも驚きだったが、この国はどうだろうかと疑問に思う。  フリントの水道水の問題は痛ましく衝撃的であるが、 間違いなくこの国でも似たような問題が起きている。それは拝金主義と差別に起因するものだ。  ドイツに独裁者が生まれてしまった過程の考察も興味深い。 この映画に登場する歴史学者が語っているように、歴史を知ることの重要性は多くの知識人、文化人が語っている。 自分も歴史の事件の結果、ディティールに意識がいきがちであるが、重要なのはそれが起こった過程から学ぶということである。  不勉強な自分は、アメリカは民主主義が最も進んだ国だとなんとなく誤解していたが、実は民主主義を体現することが理想であって、実際は民主主義が機能していないという話も実に興味深かった。  今の時点でこの国がアメリカより優れていると思えるのは、銃がスーパーなんぞで買えない、持てないということだ。この点だけは本当に幸せだと思う。  この映画の見解に賛同するかは人それぞれでいいと思うが、アメリカで起こっていることは日本でも少なからず起こっているという実感はある。  この映画はこの国に多くの示唆を与えていると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2019-04-19 00:56:23)(良:1票)
2.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
すごく話題になっているようなので観たが、この映画の多くの評価で決定的に欠けているものがある。 劇中のカメラマン役ではなく、エンディングで登場している実際に撮影しているカメラマンの超絶的なカメラワークである。 このカメラワーク抜きではこの映画はここまで評価を得られなかったであろう。 いわゆるかつてのフィルム映画とは違ったビデオ機材で撮影されていると思われるのだが、 「蘇る金狼」で松田優作のアクションシーンを1カット長回しで撮った伝説カメラマン、仙元誠三を思わせるものがある。 このカメラワークのインパクトが無ければ、後半のドラマは凡庸になっていたに違いない。 アイデアより、役者より、カメラそのものを操るプロの技術に賛辞を送りたい。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-03-17 23:46:53)(良:1票)
3.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
宮崎監督としては、今までと違う手法の作品であることは間違いないです。 子供を意識していないためか、客が見たいものを見せるより想像させる描写が多く、夢のシーンを除いたらすごく普通の大人向け映画です。 情感あるシーン、盛り上がるであろうシーンも過剰にならず、ひっぱらずに早いテンポで物語は進みます。 言葉でメッセージらしきものを語ることもありません。 主人公の行動を見ていると、監督自身の自伝でもあるような感じがします。 途中で始まり、途中で終わるかのように余韻は感じませんが、すなわちそれが「生きること」でまだ先があるというメッセージのように思います。 2度3度見て味わい深く、子供にはよくわからんけど印象に残るような作品に思います。 宮崎監督が初めて大人の視点で映画を作ったということは、逆に子供向けの映画では主人公の2,3日の行動にベッタリつかないと子供はついていけないという手法の違いを見せてくれたことで勉強になりました。 声優、音響など宮崎監督ならではの試みもありますが、成功しているかは別として自分はこの考えは肯定します。 しかしヒロインの端正な顔はもう飽き飽きです。美人って人の数だけ細い美人やふっくらした美人やタレ目の美人もいるのに、ジブリ作品の美人は同じ役者が衣装を変えているだけのように見えてしまいます。  子供の描写はおそらく世界一なのに、絶世の美女となるとどの作品も同じ顔になってしまうのが、不満ではあります。 しかし単純に泣けたいうことでは語れない密度を持った作品であると思います。  何が起こっても状況を受け止めて行動している主人公の描写、悲惨な震災や戦争に対して不平不満を言わず(そういう描写は省かれている)一歩引いた目で「状況」として捉えて行動している描写自体がメッセージのように思います。 紙ヒコーキのシーンは実に映画的な名シーンだと思います。 
[映画館(邦画)] 8点(2013-07-24 02:21:03)(良:1票)
4.  崖の上のポニョ
家族連れも少なくなった大騒ぎが去った後でようやく鑑賞しました。 5歳の子供が喜ぶ映画が何故100億円もヒットするのか、甚だ疑問です。 5歳の子供が喜べば,それでいいのにと思います。 今の自分が「空飛ぶ幽霊船」や「長靴をはいた猫」が面白かったように。 大人が監督の他の作品と比較して,とやかく好みを言う作品でもないと思います。 この作品に接した今の5歳の子は本当に贅沢だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2008-11-29 00:39:56)
5.  ガンヘッド
いろんなハリウッド映画をパクったような作風は原田監督のセンスとして許そう。 単純なストーリーなのに、全然、時間の経過や人物の動きが分からないのもすごいことだが。けっこう、かっこいい雰囲気出てたし。当時の邦画では、珍しい感じでした。 しかし、「ガンダム」のサンライズと特撮の東宝が手を組んだ技術の結晶が、戦車のぶつかり合いだったとは、当時悲しかったです。 子供の頃、ラジコンカーで友達とぶっつけ合いやってたのを思い出しちゃいましたよ。 この映画に何を求めるかっていったら、歩くロボットに決まってるじゃないすか。 アニメのロボットをリアルにしていったら、戦車になっちゃったなんて、企画の原点を完全に忘れてます。 しかし、どういうわけか音楽は異様にかっこよかったんで、サントラ買いましたよ。 「マルサの女」の本多俊之、センスいい!! ブルックリン高嶋のアタック精神と音楽に5点。
5点(2004-10-23 11:14:32)(良:2票)
6.  風の歌を聴け
高校の頃、たまたま深夜TVで初見したのですが、村上春樹も知らないまま何の先入観もなく観たので、とても不思議な感覚だったのを覚えてます。 当時は、どんな映画も貪欲に観ていたので、素直に受け入れられました。 白黒、多種多様なワイプ、字幕と、当時の大森一樹の映画青年ぶりも伺えます。この映画の人物たちの匿名性が想像力を刺激して好きでした。 というコメントを以前書いていましたが、想像力を刺激するという村上文学の本質をとらえて果敢に映像にした名作なのだと「ノルウェイの森」を観た今は思います。 まあ、どちらが好みかという話になりますが、この映画は何度見てもせつなく温かくなります。 
[DVD(邦画)] 6点(2004-08-31 22:34:31)
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