1. 華氏911
何よりも先ず最初に言いたいのは…このタイトルが不快!!ブラッドベリの傑作SFを汚すが如きムーアのセンスの悪さにムカムカした。中身も当時の大統領選に照準を絞ってブッシュ”バッシング”に特化し(過ぎ)ており、客観性もヘッタクレも無い余りの大人気(おとなげ)無さに辟易。正直言って個人的にはブッシュを弁護するつもりも支持するつもりも一切Nothingではあるが、ドキュメンタリーというノンフィクション映像を駆使して世論を動かしたいのなら、レネの「夜と霧」や亀井文夫の「戦ふ兵隊」レベルの成熟した語り口を見せないとまるで説得力に欠けるし観る者の心には響かないと思う。まぁ近年のカンヌは選考基準から何から何処かピントが呆け気味なんで、例えコレがパルムドールに輝こうが個人的評価は一向に高まりはしないが。「別にブッシュがクリーンで非の打ち所の無い人間とは思わないが、だからといってこんな稚拙なプロパガンダもどきに好い様に踊らされる程こっちも馬鹿じゃないんでねw」という合衆国の良識派は意外と多かったのであろう。本作が結局はブッシュ再選を阻止できなかった、という苦い事実が何より雄弁に裏打ちしている。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-05-26 05:20:47) |
2. がんばれ!!タブチくん!!
やく○つる辺りによって、今だにスポーツ新聞や4コマでプロ野球マンガが描かれ続けているのも、全てはいしいひさいち原作が開拓した功績のお蔭を蒙っているワケだ。しかーーーーし!プロ野球に限らず、スポーツ選手の賞味期限てのは余りに短い。本作もリアルタイム世代を除けばヤスダやオーヤにヒロオカなんて「誰それ」レベルだろうし、太ったタブチの可笑しさなども全く理解不能に違いない。しかも本作のアニメーションのレベルは原作の持ち味を凌駕するにはてんで全く一切ちーーーーとも至っておらず何とも中途ハンパ。あんまりその時代に擦り寄り過ぎると、後世からの視点では滑稽ていうかイタイ典型のアニメの間口の狭さに5点。点数の凡そは偉大なる原作の功績を加味してだと知れ! [地上波(吹替)] 5点(2006-01-22 02:36:49) |
3. カリフォルニア・ドールス
《ネタバレ》 全米ランキング3位になっても尚、次のマッチメイクまでは切り詰めに切り詰めて安モーテルを泊まり継ぎ、果ては生活費稼ぎに”泥レス(ポロリ付き)”までせざるをえないカリフォルニア・ドールズ一行に漂う浮き草人生のペーソス。アメリカ女子プロレス界に生きる厳しさ・侘びしさが観る者にひしひしと伝わってくるかのようだ。派手なリング上でのファイトとは対照的な、裏舞台の地味なディテールを手を抜かずにじっくりと描いたアルドリッチの演出が確実にタメを醸成し、ラストの全米女子チャンプ「トレドの虎」とのタッグマッチで一気に爆発する。とにかく、ドサ回りからラストの決戦まで(ミミ萩原の日本ペアとも対戦)彼女らの試合を惜しみなくタップリ見せてくれるサービス精神が嬉しい。見世物ムービーはこうでなきゃ!ドールズ役の二人も激しいプロレス演技は勿論のコト、なかなか夢を実現できない焦りや対戦相手に選ばれる為に興行主に身を鬻ぐ哀愁まで実にうまく演じていたと思う。コロンボ以外での映画出演では余り感心しないことが多いピーター・フォークも今回のマネージャー役はグッジョブ!といって差し支えない名演だった。イケメンの若造じゃアノ味は逆立ちしても出せまい。ハッピー・エンドで後味も爽やかだし、私もスポ根モノでは「ロッキー」より断然こっちだなぁ。ドールズに乾杯!! 8点(2004-12-07 03:10:32)(良:1票) |
4. 案山子男2 復讐の雄叫び<OV>
《ネタバレ》 悪の案山子デビッドと善の案山子カールの対決をクライマックスに据えた辺りは東宝特撮の名作「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を髣髴とさせ…るわきゃねーだろ!!このバカチンが!!くう~何だか無性に”読み手の気分を害するコメント”やら”卑猥なコメント”やら書き殴りたい衝動に駆られちまうぜぇぇぇぇ!!でも削除されたくないんでココは我慢だ、オレ!!もうマジで前作よりショボ。うぉのれ、アルバトロスめ~2点を…食らえっっっ!!!! 2点(2004-11-25 01:50:30)(笑:2票) |
5. 仮面ライダー対ショッカー
《ネタバレ》 当時のお子様に大人気だったTV特撮ヒーロー番組「仮面ライダー」を劇場映画・第1弾として公開したのが本作。予算がいつもより多めの分、ショッカーの悪事も「幼稚園バス乗っ取り」レベルを遥かに凌駕する「日本列島水浸し作戦」へと一気にスケールアップしている。おお!ネーミングはやや直球過ぎるが「世界征服を企む悪の秘密結社」っぽいジャン!!一瞬だけ感心しかけたが、何とショッカーには独自に作戦を遂行させる技術がなかったコトが判明、民間のナントカ博士の研究をパクッて達成しようというトホホぶり。そのため博士を襲うが、博士は娘の誕生日プレゼントに贈った”クマちゃんぬいぐるみ”に秘密書類を隠してショッカーを欺く。”クマちゃんぬいぐるみ”を巡って激しい争奪戦を演じるダブルライダーとショッカー怪人軍団!!燃えるゼ!?いや萎えるゼ!!どっちゃり登場するショッカー怪人軍団はゴージャス感を出そうという狙いなんだろうがむっちゃ弱くなっており、普段TVで「イー」とかいってボコられる戦闘員の代わりになっただけの如き侘びしさ。劇場用に新造したカエル似の怪人(ザンジオ‥?)だけは火を吹いたりして見せ場を貰っているものの、フェアプレイ精神の欠如したダブルライダーに1対2でボコボコにされた末「ダブルライダーキーック!!」で敢え無く(どこかの造成地で)爆死!!いやぁ今観ると流石にキツイわ、こりゃ。嗚呼~大きいお子様の私にはもはや無邪気な少年のピュアな気持ちは失われてしまったってコトなのか…。 5点(2004-11-05 15:24:42) |
6. 凱旋門
《ネタバレ》 流石は朝吉さま、実に鋭いですねぇw。確かにコレはマイルストン作品ではスカの部類に属するでせう。同じ原作:レマルク・監督:マイルストンの組み合わせでも「西部戦線異状なし」とは正に雲泥の差!原因は色々あるかと思いますが、個人的には主人公である亡命オーストリア人医師ラヴィック役に選りにも選ってシャルル・ボワイエみたいな典型的フランス人をキャスティングしたセンスの悪さ!に尽きると思います。コレでは原作の有する”大戦勃発前夜の異郷の地・巴里での主人公の絶望感””刹那的に燃え上がる根無し草同士の暗く悲愴な恋愛感情”が全く活きてこないので、画面に説得力が皆無です。だってラヴィックがモロにフランス紳士にしか見えないですもんw。スウェーデン女優バーグマンにイタリア人女性ジョーン・マドウってのも違和感バリバリ。もちろん抜群の恋愛感情表現も含め、演技は上手いっちゃ上手いんですがね。ま、原作知らない方はそこそこ楽しめるのかもしれませんが、個人的には大いに失望させられた作品なので悪いけど4点マイナスさせてもらいます。 6点(2004-10-03 03:28:10) |
7. 回転
《ネタバレ》 もしも本作が完全オリジナルなら大絶賛したかもしれないが、生憎とヘンリー・ジェイムズ原作をベタにトレースしたダイジェスト版以上の存在価値を見出すのは難しい出来。「未知空間の恐怖 光る眼」のマーティン・スティーブンス坊やと、後に「ヘルハウス」でヌードまで披露することになるパメラ・フランクリンの二人が演じるマイルズとフローラってのは敢えて狙ったキャスティングなんだろうが、単純に「ちーーーーっとも可愛くない!」「ていうかキモい!」のが致命的にイタイ、イタ過ぎる。しかも幽霊に取り憑かれて近親相姦っぽいし~。コレじゃ(原作では「わたし」の一人称名詞で語られるだけの)女性家庭教師が二人を必死で救おうとするモチベーションに説得力が全く生まれないではないかぁ~!しかもしかもクイントとジェスルの幽霊をモロに見せるしなぁ。原作ではヒロインしか目撃しないところから単純なホラーものと一線を画した曖昧模糊な心理小説的側面も見せる秀逸さだったのだが。寧ろ敢えて「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいに全く見せなければ観る者のイマジネーションを刺激できただろうに…。ハッキリ言って監督のクレイトンにも脚本のカポーティにも失望を禁じえない。とは言うものの、デボラ・カーのヒロインは(やや老け過ぎながら)気品に満ちた熱演だし、モノクロームカメラが捉えたブライ邸の不気味なたたずまいは正統ゴシック・ホラーのムードを絶妙に高めてくれたのも事実。70年代以降に量産されるグロ・スプラッタなんかとは同列にしたくはないのでオマケして7点。 7点(2004-09-18 01:13:57) |
8. 怪奇!吸血人間スネーク
《ネタバレ》 やましん様、お先にレビュー&コメントさせていただきまする。さて本作ですが”70年代ホラー映画特集”みたいなヤツが名画座で連発された時期に観ますた。いやぁ兎に角、非道い、非道過ぎるぅ!所謂マッドサイエンティスト物の一本ではありますが、本作のストロザー・マーティン扮する博士のトンデモ基地外ぶりは常軌を逸しています。「この汚染された地球で人類が生き残るにはヘビにならにゃ」という理屈が先ずもって全く意味不明。ダーク・ベネディクト扮する助手が実験台にされ徐々にヘビ化していく展開は定石なんですが、普通は土壇場で何とか元に戻れて助かるハズ…とタカを括っていたら意外にも!何と助手はそのままヘビになってしまう!しかも最後はマングースに殺られる!!何故マングース??ヘビ研究のオーソリティなのに毒蛇に噛まれて死ぬ博士って一体…??何が「吸血」なんだ??と、まぁ万事がトホホ状態の嵐。確か同時上映が「大襲来!吸血こうもり」だったような記憶がありますが、いずれにせよショボさに変りは無いので容赦なく7点マイナァス!!やましん様、折角の新規登録なのに御免なさい…(笑)。 3点(2004-04-25 17:38:01) |
9. 怪獣総進撃
《ネタバレ》 いくらゴジラ映画が完全にお子様向けにシフトしたとは言え、やっぱりなぁ…「怪獣ランド」はナイだろう、「怪獣ランド」は。動物園?Zoo?怪獣の尊厳に関わる根本的な致命傷と呼ばせて頂こう。深読み好きなマニアなら「ジュラシック・パーク」の先を行く斬新な発想!とか持ち上げるかもしれないがw。総進撃とタイトルは勇ましいが、大半の怪獣が何ら活躍もせず単なるエキストラ出演なので看板に偽り!とまでは言わないが失望感は否めない。キングギドラ一匹を集団でボコボコにリンチしまくるのも教育上よろしくない。アレじゃ単なる「いじめ」だ。本作の目玉ともいうべき新兵器ムーンライトSY-3もダサっ!の一語だし…。ただ、オープニングを飾る伊福部昭の「怪獣総進撃」マーチ(だけ)は勇壮で実に秀逸。この主題曲に…5点。 5点(2004-04-15 02:56:35)(良:1票) |
10. 怪獣王ゴジラ
《ネタバレ》 偉大なる54年版に新撮のアメリカパートを無理矢理ねじ込んだ正に「蛇足」な一作。こんなことしなきゃ当時は海外配収が見込めなかったのだろうか??核の脅威への警鐘という最も重要な部分が見事にアク抜きされて見る影も無し。まぁレイモンド・バー扮する新聞記者が替え玉(バレバレだ)と共演する滑稽な資料的価値のみに3点。 3点(2004-04-15 01:02:23) |
11. ガメラ対深海怪獣ジグラ
昭和ガメラの有終の美を飾れなかった哀れな一作。ギャオスといいギロンといい総じて鋭角デザインの切れ味が敵怪獣の特色だったが、本作のジグラも矢鱈とトンガっていて一応伝統に則っていると言えなくも無い。が!しかーし!そもそも怪獣特撮モノの肝は都市破壊のスペクタクルにあるのに、水中戦&浜辺でドタバタに終始したのが余りにイタ過ぎる致命傷だった。わざわざレンタルするのも勿体無いので、ジグラ君の勇姿をどうしても観たい御仁は「宇宙怪獣ガメラ」のダイジェスト場面でご確認あれ(笑)。マッハも見れる《ラ抜き表現》し一石二鳥!! 4点(2004-03-11 14:12:00) |
12. 剃刀の刃(1946)
《ネタバレ》 アン・バクスターが見事オスカー(助演女優賞)に輝いた一作。とは言え余り面白くはない。アル中演技がウケたのかもしれないが、「この程度でオスカー?」と疑念を抱かざるをえない。寧ろ「熱砂の砂漠」のムーシュ役の方が遥かに良かった。タイロン・パワーもよろしくない。やたらと思わせぶりに深刻そうな演技で空回り状態。特にインドに修行に行った件(くだり)は書き割りのヒマラヤ同様、ハッキリ云って失笑モノだ。ジーン・ティアニーは女のエゴ剥き出しで悪くは無いが、今一つ。ジョン・ペインに至っては「え、いたの?」てな感じ(笑)。でも一番ウザイのはハーバート・マーシャル演じるモームかな。狂言廻しよろしく最初から最後まで出突っ張りなので(それでいて何の役にも立たぬ木偶の坊っぷりだから)煩わしいコトこの上無い。救いはグールディング(とアーサー・ミラー)の流麗極まるワンショット移動撮影の妙!もうオープニングの夜会シーンからグリグリ動き回るカメラには溜息が出そう。あと、エリオット役のクリフトン・ウェッブは気位の高いスノッブを小気味良く演じてイイ味出しまくり健闘。時代性も加味して差し引き3点で7点進呈~! 7点(2004-02-20 04:04:18)(良:1票) |
13. 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
登場する敵怪獣(クモンガ、カマキラス)が全て操演である等、意欲は買うが「ミニラが全然ちっとも一切これっぽっちも可愛くない!」のが致命的。しかもゴジラの息子を出す前提となるべき「妻(母)」の存在が完全にうっちゃられているので、心無い特撮おたくに「ゴジラ雌雄同体説」や「ゴジラ無性生殖説」を唱える根拠を与えたのは許し難い落ち度だ。でもその割に「息子」と謳っているから性別はあるんだよな。前田美波里のナイスバディにオマケして5点…。 5点(2004-02-06 13:38:25) |
14. 革命児サパタ
《ネタバレ》 メキシコ独立の立役者エミリアーノ・サパタの生涯を描いたエリア・カザンの力作。脚本を手掛けたのは作家ジョン・スタインベックという異色さだ。ドキュメントではないので史実に相当な脚色が入っているのはスタインベックの作家魂といったトコロか。カザンという監督は”赤狩り”に際して「裏切り者」の烙印を押されて以来、毀誉褒貶の激しい人物ではある。が、こと演出には筋金が入っており圧倒的な自信を持って役者を制御していることが本作を見ると実によく分かる。あの強烈なオーヴァーアクト男優マーロン・ブランドをここまでねじふせ、持ち味を遺憾なく引き出す監督は他にいまい。「ゴッドファーザー」のコッポラなんぞカザンの足元にも及ばない。場面的にはサパタ逮捕を知るや、農民たちが石と石を打ち合わせつつ集結するシーン、雨中をついてマデロが暗殺されるシーン、ラストのサパタ射殺シーンは鳥肌モノの緊迫感で圧倒される。鉈彫りの如き荒削りな演出タッチが絶妙にマッチして一層味わいを深くしていると思う。お見事! 9点(2004-01-25 22:04:38) |
15. ガメラ対宇宙怪獣バイラス
《ネタバレ》 前作でお子様向けへとシフトチェンジしたシリーズ第4作。主人公もボーイスカウトの少年二人(片方は何故か外人だが、日本語を喋るので余り意味ナシ)となり完全にトップギアに入りました!てな感じ。ところで本作の上映時間は約72分。その短時間の中で何とご丁寧にバルゴンやギャオスとの戦闘シーンを延々とダイジェストで見せるのである!!しかも「ガメラの記憶を辿ってみよう」とか何とか無理矢理こじつけて。後の「宇宙怪獣ガメラ」を先取りしたかの如き親切設計?を「一遍に観られてコリャお得!」と思うか「手抜きor水増ししてんじゃねーよ!ゴルァ」と思うかは観た時点の年齢によって区々(まちまち)だろう。2003年末現在となっては私は後者。 5点(2003-12-07 20:46:50) |
16. 案山子男(OV)
もしもパチーノ&ハックマン主演の「スケアクロウ」が、この邦題だったら…?少なくとも日本では陽の目を見るコトは無かったであろう。イヤァ片仮名邦題もたまには役に立つのね~。などとどうでもイイことばかり書いてしまう程ショボい未公開ホラー。案山子(かかし)が襲いかかる!って本当にソレだけ!!ド派手なパッケージだけは勢いが無くもないが恐らく誰も騙されはすまい。観ぬが吉ってコトで3点進呈!カズゥー柔術さん、折角の新規登録なのにゴメンなさい…。12/12追記:お?何か注目度が上がってますねぇ"アンザンシ"は…。こうなりゃ、このままレビュー30人以上を目指して「北斗の拳」や「シベ超」「北京原人」を凌駕するワーストにランクインさせちまいましょう! Let's come and join us !! 3点(2003-12-07 02:09:06)(笑:3票) |
17. ガメラ対大魔獣ジャイガー
《ネタバレ》 ジャイガー顔デカっ!!「ミクロの決死圏」パクリのガメラ体内探検も描写が超いいかげんだから全然てんで一切ちーっともワクワクしない。万博会場をメチャメチャに破壊!するスペクタクルを思い切って決行していれば意外と佳作くらいにはなったかも。てゆーか今からでもそこだけ新撮して無理矢理ねじ込め! 5点(2003-11-25 13:26:46)(笑:1票) |
18. 怪獣大戦争
《ネタバレ》 衝撃的な第1作から徐々に対象年齢を下げる一方だったゴジラ映画が決定的にお子様向けにシフトしたターニング・ポイントとも言える作品。作中、我らのゴジラが披露するのは何と「シェー!」のポーズ。と言っても若い方には何のコトやらお分かりになるまい。当時、子供に大人気だった赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」に登場する”キツネ目に出っ歯”で「ミーは~ザンス」が口癖のキャラクターがいた。その名も「イヤミ」!!彼が頻繁に見せる驚きのポーズ、それが「シェー!」なのだ。どんなポーズかって?え~つまり片手を頭上にかざしつつ、もう片方の手を腹へ、更に片足をヒョイと上げ…って字で説明しても全然訳分からん!!と、兎に角”百聞は一見に如かず”本作のゴジラ君の勇姿で御確認あれ。おっと、点数は色っぽい波川女史にオマケして6点。円谷英二特技監督ご免なさい…。 6点(2003-11-20 01:14:06)(笑:1票) |
19. かわいい女(1969)
《ネタバレ》 チャンドラー原作「The Little Sister」を映画化、とかフィリップ・マーロゥをJ・ガーナーがアッサリ薄味関西風に凡演とかはハッキリ言ってこの際どうでもいい。本作のキモ!それはブルース・リーの「燃えよー」に先立つ米映画出演場面にある。否、それしかナイ!!と言い換えよう。しかし、その余りに寒い役柄には愕然とする。マーロゥのオフィスにやって来るなり、室内を滅茶苦茶に破壊し(脚を垂直に振り上げて天井から下がった電灯を蹴り上げる様は圧巻!)、マーロゥに向かって渾身のドラゴンキック!!が、スカッ!とマーロゥにかわされ窓から勢い余って墜落死!!まるでハリケーンが吹き荒れて去ったが如き衝撃と訳の分からなさを我々の脳裏に刻み込み。サァもう後は観る必要はナイ。早送りなり巻き戻してリプレイなりAs You Like。 5点(2003-11-10 00:39:26) |
20. 海底軍艦
日本SF界の草分けたる押川春浪の小説(何と明治時代にこんなの書いてる。時代先取り過ぎw)を東宝が映画化!本作の目玉は何と言ってもタイトルロールの海底軍艦こと”轟天号”の勇姿に尽きると思う。先端のドリルが何とも男の子のロマンを擽るデザインで実に秀逸。流石は小松崎茂画伯、イイ仕事っぷり。後の特撮映画&TV番組(某宇宙戦艦とか…w)に与えたインパクト&影響は計り知れないのでは。クライマックスはムウ帝国の守護神・大怪竜マンダとの対決だ!!”長崎くんち”の龍踊りみたいでイカス。こういうモノを照れもせず大真面目に作った本多猪四郎監督と円谷英二特技監督に海よりも深く敬意を表しつつ…7点(7点かよ)!! 7点(2003-10-18 11:45:20) |