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1.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
公開当時主人公姫と同年代の私は、御多分に漏れずにわかアニメファンとなり、優しくチャーミングで勇敢な主人公のヒロイックな部分に持っていかれ、その姫が実は伝説の救世主(想像されていたのは男性)だった!なんて、何とファンタジーなレジェンドなんでしょうと興奮したものでした。その頃から現在に至るまで、なんどめだナウシカと言っては何度となく我が家のテレビ画面にもそのお姿を伺う事となりました。が、私の心が薄汚れてしまったのでしょう、CMの度に席を立ち、トイレに行ったり台所に行ったりと、姫様の勇敢なお姿を真剣に拝見したのは、超お久しぶり。当時の自分が抱いた感想とはちょっと違った目で見れたように思えます。腐海や虫たちがとても美しく、大蟲が愛おしく感じられ、改めて素晴らしい作品だっだんだなあと再確認出来ました。そして今となっては、原作本、大人買いしちゃおうかな、と思います。
[地上波(邦画)] 9点(2020-03-18 19:16:31)
2.  かぞくのくに 《ネタバレ》 
腐った資本主義も悪くない。
[映画館(邦画)] 6点(2014-06-19 18:32:46)
3.  華麗なるギャツビー(2013)
原作は未読です。ここ最近のデカプリオに少なからずの期待を抱く者として、今回は物足りなかったと言えましょう。癖のある役と演技が定着してきた彼が、満を持して演じるにはぴったりな謎の男グレイトなギャツビーなんだろうが、ギャツビー自信は虚像のような存在で、本人は案外普通の男だったという印象。前半なかなかその姿を現さず、もったいぶって登場したときのグレイトな笑顔が、打ち上げ花火を背負っての一点の曇りもないあの笑顔の瞬間だけが、実は見どころかなぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2013-06-25 15:03:48)
4.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
とても良くまとまっていて、良く出来ています。物足りなさ蛇足一切なく、最初から最後まですっきりとまとまっているのは、監督脚本力でしょう。広末演じるヒロインが雑誌社のアルバイト募集の条件に「健康で努力家の人」と挙げ、そのままの男を結婚相手に選ぶ所、無駄がなく説得力があります。バイトにも採用して。確かに健康で努力家の人間に間違いは無い。そんな感じで全てのシーンは無駄なく説得力を持って最後まで繋がっています。心地良いです。前半はふわっとソフトなコメディで、香川に記憶が戻った所から香川×堺の演技対決のような緊張感漂うサスペンスコメディ(?)風に変わります。後半は二人の本領発揮という感じで、別人を「演じる」演技は素晴らしかった。
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-29 15:31:10)
5.  カンフー・パンダ2
カット割りがおしゃれで、カメラワークにスピード感があって、動きにキレがあって、見ていて飽きない最先端のアニメ映画だと思う。パンダ以外のマスターにもう少しスポットを当てて欲しい。カンフーオタクのポーが憧れるマスターファイブがいかにカッコいいか、いかにしてここまでになったか、そのようなエピソードは次回以降なのか。続編が次から次へと作られ、X-MENのようになるとは思えないのだが。前作に比べて敵が見た目弱そうだったのが残念。好きなキャラはシーフー老師とガチョウのお父さん。ポーは幸せ者だ。
[映画館(吹替)] 7点(2011-08-29 15:09:31)(良:1票)
6.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
じいさん流行りなのか、じいさん主役アドベンチャー。こちらはタイムスリップや妖精が出てくるでもなく、魚や車がしゃべるでもなく、普通のじいさんと普通の少年が、普通じゃない空飛ぶ家で旅をする。この普通じゃない家は、魔法でもなければ生き物でもない、普通のヘリウム風船を大量に取り付けているだけという仕組み。おや?私達は魔法や妖怪は既にすんなりと受け入れられるようになったのに、むしろ普通の仕組みこそありえない、現実離れ、と考えてしまう思考回路になっているのか。風船で家を飛ばそうなんて、某アイドルグループが実験しなくたって不可能と分かるような企画である。その実験的な装置を作っている行程などには一切触れず、突然めりめりと家が地面からはがれ飛ぶ。街の障害物にぶつかりながら飛んでいくさまは妙にリアルに描かれているが、やっぱりありえない。大量の風船を付け大空を飛ぶさまはとても美しいし、雷雨の中でも飛んでいる家は雄雄しくもある、でもやはりありえないと思ってしまう。中盤から出てくる変な鳥やしゃべる犬との掛け合いはかなり楽しめたが、しゃべる犬は科学技術(首輪)によって聞こえるという中途半端にリアルな設定。要所要所で楽しめたが、全体的に無理があるなと感じてしまうのは、その中途半端なリアリティのためか。 
[映画館(吹替)] 6点(2009-12-18 16:23:39)
7.  かもめ食堂 《ネタバレ》 
ミドリさん(片桐はいり)が好き。というか一番現実的で共感できる。店の売り上げを上げようと色々試してみようとするところとか、それ当たり前にやることでしょ普通。でもサチエさんは、それを良しとしなかった。何か違うって言って。強情な人だなぁと思ったけど、結局サチエさんの理想どおり、近所の人たちがフラっと立ち寄る食堂が満席になって、まあ良かった。無理に自分を他人に合わせなくてもいい、世の中にはいろんな人がいるんだから。ずいぶん前の作品だけど、この考え方は今の時代そのもの。結局世の中そうなのか。それが良いか悪いかは私には分からない。何にしてもラストの井上陽水の歌声と、スナップ写真は良かった。結局ストーリーよりも全体に流れる雰囲気ときれいな色合いの店内、登場人物の笑顔が良いなっていう作品。
[インターネット(邦画)] 6点(2008-11-21 16:02:25)
8.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
とにかく怖かった。精神病棟という特殊で狭い世界の話のようで、実は現代社会の縮図なのではないかと考えてしまうと、とにかく怖かった。管理社会、管理依存、精神病。独裁(当時はウーマンリブの流れもあるのか看護婦長が強烈)、反抗(テロ)、自殺、洗脳、殺人、そして逃亡…。ロボトミー手術は心情的な洗脳よりもインパクト大で背筋が凍る思いがしたが、管理社会の象徴を「手術」に置き換えた表現は恐怖以外の何でもない。ラストの“チーフ”が幸福を掴んだか否かは知る由も無いし、自由が必ずしも幸福ではない、と言うメッセージとも取れる。そのラストをどう受け止めてよいのかが分からないほど、古い作品ながら現代社会に投石を投げ続けている作品だと思った。 
[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-10-08 21:58:52)
9.  カンフー・パンダ 《ネタバレ》 
ジャックブラックやダスティンホフマンの字幕版を見たかったのですが、近所の劇場は吹き替え版しかやってなかったので、子連れで鑑賞。ポニョとの観客動員数は比べものにもならず、期待度は下降する一方。で、こちらの主人公ポーは、可愛いと言うより肉可愛い?つーか憎可愛い?身体はポニョよりぽにょぽにょしていて、たまに表情が悪い顔になるところがナイスです。悪役タイランとヒーロー役マスターファイブのつり橋での戦いは凄かった。タイラン早!強!で、ポーと戦ったときのタイランは…?あれ?弱いぞ。スケールがぜんぜん違う。ポーそれで勝ってもねぇ。爽快なカンフーよりギャグに徹してしまいましたね。でも数少ない観客の中の子供たちが時折無邪気に笑っているのを聞き、幸せなひと時を感じました。うん面白かったよー。マスターファイブがタイガー以外弱そうな動物揃いなのも面白い。カマキリって…。
[映画館(吹替)] 7点(2008-08-05 16:28:50)(良:1票)
10.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
子供向けであるという前触れだけで、何の予備知識も無いまま「ポニョ」に会いに行きました。「ポニョ」いう不思議な魚が海を泳ぎ陸に上がり、少年と出会う。巨大な海中世界の美しさ、地上を襲う大波の荒々しさ、少年宗介とポニョのやり取りの可愛らしさは、子供が楽しめる子供向けのおとぎ話として高得点をたたき出していると思います。で更に、私達大人の心をも捉える話の奥行きもちゃんと備わっています。宗介は五歳の子供でありながら立派な海の男で、でっかいロマンと希望に満ち溢れています。ポニョは元気で純粋な女の子で、宗介に一目惚れした人魚姫です。二人は大恋愛の末結ばれる、まさに大人顔負けのハッピーエンドです。不思議がいっぱい残る気もしますが、子供はこの不思議を受け入れるし、大人が突っ込む部分でもたぶん受け流して見れるのでしょう。子供向け映画のプロが作った大人も楽しめるスゴい作品でした。同じく海のお話でも「ニモ」とは表現方法が全く違い、どちらが素晴らしいというわけではないし、私ごときが言うまでもないが、ピクサーのスタッフには見てほしい。ジャパンアニメの原点です。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-02 15:43:19)(良:1票)
11.  カサブランカ 《ネタバレ》 
久々に鑑賞してみて、あれ?こんな感じだったんだね、という印象。超ビッグスターの共演でのメロドラマ、独り歩きし過ぎたいくつかの名セリフのせいで、本質を見失いやすい種類の作品です。ラブストーリーというよりは当時のような世界情勢下に置かれた人々、とりわけ若者たちが、その逆境の中でたくましく生きている、生きていかざるを得ない、そんな状況なのにそこで交わされる会話はさり気なくクールでおしゃれ。そこにしびれるわけなのです。当時のカサブランカという微妙な場所で、昔別れた男女が再開してまた別れる。人がただ通り過ぎるだけの土地。実は極めて叙事的な作品なのかもしれない。イングリットバーグマンはとにかく美しく品があり、目がキラキラしていて、誰もがメロメロになるでしょう。余談ですが同じようなストーリーの「脱出」の方が、会話はウィットがきいて面白みがあります。そして何と言っても特異な魅力を放つローレンバコールの存在感が物凄いです。当時の女優って日本の同世代の女子の目にはどう映っていたんでしょう。日本でも戦後間も無く公開されたと思うのですが、そりゃアメリカ人の美しさとカッコ良さに度肝を抜かれた事でしょう。戦後復興の子供世代の私なぞは、ジュリーのあの歌が頭の中で流れます。ボギー、ボギー、あんたの時代は良かった。
[インターネット(字幕)] 7点(2008-03-20 10:48:54)
12.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
モノクロ番組オタクと色ボケの兄妹が、無機質な白黒の世界に色を持ち込んだ。「色」というものを人生における「おもしろみ」と表現し、文字通り白黒の中の「色」としてストレートに映像化したところが分かりやすく面白い。色の面白さを二人が理解し、成長したところが良かった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-23 17:35:03)
13.  仮面の顔/ほんとうの顔
あ、やっぱり誰も書いてませんか。TVMですからね。でもとっても良かったですよ。実話だそうで、ドナルド・サザーランド演じるシューシャン先生と、ジェイムズという自閉症(?)の人が主人公であり原作者です。父子もの、ラストの後味も良く、気軽に見られる作品です。D.サザーランドの息子役はもちろんキーファー…じゃなかった。
7点(2005-01-28 14:51:20)
14.  カジュアリティーズ 《ネタバレ》 
後味はかなり悪い。少女を助けようと思っていた新兵は、思っていただけで何も出来ないまま。せいぜい少しの水とビスケットを与え、少しの希望を与えただけ。一生そのトラウマに悩まされるのは、他の兵士たちよりむしろ彼の方。組織の中ではどうしても少数派が負けてしまう。抵抗し反発し、内部告発してみても、組織の大きさにはかなわない。日常でも言える事だけど、それが戦争という異常な状況では何があっても不思議はない。良心のある者が多数派でなくてはならない。そうでなければ物事が良い方向に進むはずがない。全ての事が善と悪に分けられるわけもないが、少なくともレイプや殺人は悪だ。テロや対テロも同じだと思う。そういったメッセージを汲むことはできたが、終わった後に「悪夢だった」では何の解決にもなっていない。後味はかなり悪い。
7点(2004-04-20 12:35:25)
15.  彼女を見ればわかること
この淡々とした雰囲気になじんでしまうと、何とも心地よく、どんどん引き込まれてしまった。なじむまでは??という感じだったんですが。人々の日常の中でふと起こり得る孤独、出会い、別れ、あきらめ。つながっていないようでつながっているそれぞれの話は、これからの出会いを予告しているようで良い余韻となって残りました。人は皆孤独で、孤独な者が集まって社会を成しているんだなぁ、なんてしんみりしてしまいました。
7点(2003-09-15 11:24:16)
16.  がんばれ!ベアーズ
お馴染みチーム建て直し奮闘記。よくあるこのパターンはこれが元祖でしょうか。監督はア○中の割りに結構普通。ウォルター・マッソーの「ろくでなし」っぷりをもっと期待してたのに。子供たちが皆、生意気でかわいい。あの横分けはすごい。花輪くんかよ!
6点(2003-08-04 17:02:20)
17.  カントリー
肝っ玉母さんって見てて切ないですね。その「切なさ感」が音楽とか映像、子供たちの表情にまで統一されてて、全体的によく出来た作品だと思う。『北の国から』なんかに似てる。嫌いじゃないです。
7点(2003-05-28 13:49:51)
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