1. 感染列島
《ネタバレ》 大変素晴らしい作品でした。人が死んでいく不条理な世界。平和ぼけした日本でも実際にありうる話,とリアリティを伴って鑑賞することができました。次から次へと死んでいく人たちは昨日までは幸せな日本人でした。それが,突然ウイルスによりあっという間に死んでいく・・・残されていく人達の悲しみが良く伝わってきました。大切な人を突然に失ってしまうその姿に共感し,涙しました。これほど感情移入して,はじめから終わりまで泣けてしまう映画は滅多にありません。医療現場を中心に物語りが展開し,その中心人物として壇れいが大変素晴らしい演技を見せてくれました。外国映画なら安易にキスシーンなんかを入れがちな抱擁シーンでそれをしなかった演出に拍手です。ネタバレですが,壇れいが最後死んでいく場面は不自然でした。演出上美しくやりたかったその意図は分かりますし,ここがまたこの映画の名シーンといえるかも知れませんが,これまでしつこく蘇生を試みることを何度も繰り返してきたこの主人公が,一番大切といえる人にそれをしなかったのは不自然ですよね。しつこく蘇生を試みることで,感動を盛り上げて欲しかったと思います。 ■柿崎正澄先生のマンガでこの映画のコミック版を映画鑑賞の後に読みました。こちらの方では非常にリアリティのある演出で映画内で感じた不自然さは皆無でありました。このマンガを読んで余計なことを映画では入れすぎていることが良く分かりました。■しかしながら,映画自体は良かったです。映画館という環境で見たからこそ感情移入も出来,泣けた・・という点で私は幸せ者でありました。 [映画館(邦画)] 7点(2009-01-27 06:55:58) |
2. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 1回目は一人で見に行きました。2回目は家族4人で見に行きました。家族で行ったとき、4歳の息子の反応が面白くて楽しんで見ることができました。1回目に一人で見たときは、期待感が大きすぎたのか、6点くらいの感じでしたが、家族で見る分には7点ですね。2回目を見て気がついたのは、海の生き物たちの動きの表現がすごいこと。おそるべき表現力で、なんで1回目に見たときに気がつかなかったのか不思議です。CGを全然使わなかったので、微妙なゆらぎが生命感を出していると宮崎駿が語っていました。なるほどな~。昔、未来少年コナンで太陽塔から地下の住民がいっぱい出てくるシーンに、かけた労力の割に短い時間でおわってしまって・・・というようなコメントを見たことがあるのだけど、あの小さな赤い人面魚のたくさんの動きは、CGでやってないのだとしたらむちゃくちゃ大変な事なんじゃないかなと思います。そうそう、もののけ姫で最初でてくるにょろにょろ。あれを作るのにすごく苦労した話がありました。●小2の娘はもう一度見たいと言ってますし、4歳の息子も最後まであきることなく見ていました。4歳の息子は、嫁さんにいろいろ質問しながら見てました。いつも映画館では寝てしまう嫁さんも、質問されながらの鑑賞で楽しめたようです。その4歳の息子が一番うけていたのは、BAKA BAKA BAKA BAKA BAKAを連打するシーンでした。大笑いしてました。嫁さんの感想は、「子どもと一緒に見るのにいい映画やねー。でも、何が言いたいのかよくわからない映画だな~。これは、どういう映画なの?」これに対して私「ポニョは自然界の代表で、そうすけは人間界の代表で、自然と人間が仲良くなりましょうという映画と違うか?最初、汚ねー海が出てきたのが、途中でポニョのせいで太古の海の生物が復活して多分海もきれいになったからね。その海水の水位が高くなっちゃったのは、地球温暖化の影響を暗示してるように思えたのもある。」 シリアスなシーンがないのは子どもにはいいと思いますな。でも、海のおばけみたいなのがポニョを連れ去るシーンに他の観客の中の子どもが恐かったのか、泣き叫んでました。それにつられて、別のところでも泣き出す声が聞こえました。そういう反応があったのが今回面白かったと思った要因のひとつになっています。 [映画館(邦画)] 7点(2008-09-21 21:38:44) |
3. カッコーの巣の上で
04年10月19日にビデオで見ました。精神病棟の中での話です。人気者の主人公が最後はぷっつんしてハッピーエンドになりません。そこがなんともいえず哀しいです。そもそも、自殺した患者がいけません。映画があっという間に哀しいものになっちゃいました。看護婦のせいですけど、このくらいのことで自殺するというのがあ~あという感じです。看護婦の態度ですが、この程度はありうることだと思えます。もっとひどいことをしている看護婦は現実にいることを知っているのでひどい看護婦というように見えません。まだ、この看護婦は秩序を保とうと(頭は固いが)がんばっているように見えます。しかしながら、電気ショックの治療法は驚きです。本当にこんなおそろしい治療法があるのでしょうか。うちの嫁さん(正看の資格を持っている)に聞いたらあるという話です。ホントかよ~。 6点(2004-10-22 01:46:25) |
4. 華氏911
04年9月3日昼。この映画を見た。20人ぐらいの客。この時間帯にこれだけはいるのかとちょっとびっくり。内容…「ブッシュ、汚い」というのがよく分かる映画。選挙でインチキのくだりにこんなにひどいことやってたのか!と驚きを禁じ得ない。戦争の悲惨さがよく分かる映画。イラク人の親が子どもが死んで泣き叫ぶシーン、そしてアメリカ兵が戦死して親が泣き叫ぶシーン、親が子を思う気持ちとその無念さにつくづく泣ける。アメリカの金持ち階級がイラクとアメリカの貧困階級から搾取しているの図である。こんな汚いことをやっていて正義はあるのか。とてつもない天罰がブッシュに下るであろう。因果応報の法則がブッシュにも当然下るであろう。そう思ったことであった。 6点(2004-09-03 19:18:21) |
5. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
期待以上に面白かった。こんなに面白いとは意外だ。王様ものは自分の趣味じゃないと思っているだけに、よくできていると思う。 8点(2003-12-05 00:32:11) |
6. 風の谷のナウシカ
大学1年の春に見て、はまった。何回見たことか。音楽が特に気に入っていて音楽だけでジーンとくる。映画館で見たときのあのなつかしい感覚が忘れられない。もう、20年近くもたっちゃたんだなあ。 9点(2003-12-05 00:08:15) |