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プロフィール
コメント数 58
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 あえてレビューとか、何様的なことをドンドンやっていこうと思います。皆さんの意見も参考になります。

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1.  怪物の花嫁
有名なエド・ウッド監督だけあって、確かにレベルは低い。しかも吹っ切れたレベルの低さではなく、普通の駄作だったところがさらに痛い。ところが、意外にも飽きずに観れてしまった。なぜか?それは多分、こちらの想像でいろいろと補わないと観ていられない映画だからなのではないかと思う。博士の望郷の想いについてとか、ロボの主人に対する愛憎とか、観ていて映画では語られないストーリーを勝手に想像で膨らませてしまった。ファミコン版の「ドラクエ」が、例えグラフィックが貧弱でも十分に面白かったのと同じ理由だと思う。それに映像は暖かみがあってそこらのハリウッドB級映画より親しみを持てた。でも大ダコは・・・やっぱりわからない。それにもともとのタイトルは『原子の花嫁』だったらしいが、ここもわからない。どちらかというとタイトルを変えるとしたら”原子”じゃなく”花嫁”の方では?ちなみに、映画中での花嫁の重要性は皆無だった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-16 03:26:09)(良:3票)
2.  華氏911
「それは自由が燃える温度」。なんだかプロパガンダ映画を見せられているようで、どこか納得がいきませんでした。しかし、編集が抜群にうまい!うそは言ってないんだろうけど、作り手の思うがままに話が運んでいました。映画の前半は圧倒的な情報量で、観客に自分の立場で考える隙を与えません。石油利権や献金絡みの込み入った政治的なつながりをまくし立てて、それでいて明確には答えを述べません。だから「これは当然ブッシュが利権を得るための戦争なんだ」と自然と考えさせられてしまいます。時々入るパロディやちゃちゃも上手(選曲も見事!)で、批判的な眼力はすごいなと感心しました。後半は観客の感情に訴えかけてきます。わが子を市街戦で失ったイラクのお母さんが何度も「神よ!神よ!これはなぜですか?」と天を仰いでいたのは涙を誘います。そこからだんだんアメリカの階級問題にまで話が膨らんでいき、ベトナム戦争を彷彿とさせます。常に貧しい階層が戦場に行き、富めるものは利権を掴み取る・・・懲りないのでしょうか。  もちろんプロパガンダ映画なので、編集の力が存分に使われていることは確かでしょう。でも民主主義って何だったのか、と考えさせられてしまいます。民主主義って、結局いいとか悪いとかの合理的な原理は関係なく、民衆の感情とか上層部の思惑で動いてしまうものです。クラスのいじめと同じで、リーダーが始めるとみんなが自分の損得で流れていき、客観的な判断や倫理(と思われるもの)はそっちのけです。ギリシャやローマがその昔陥ったハマリパターンなのかもしれません。循環史観・・・歴史は繰り返すのでしょうか。結局のところ、階層社会の上層部に行かなくちゃ!と強く思わせられた映画でした。
7点(2004-10-17 00:29:07)
3.  カクテル 《ネタバレ》 
ハリウッドNo.1ナデ肩、トム・クルーズ。彼の脂がのってきた頃の作品です・・・(私にとってはエリザベス・シュー観賞用映画です)。。ところがよく見てみたら、意外に考えさせられてしまいました。話自体はよくあるくだらない青春モノなのですが、アメリカ人の価値観が赤裸々に表れていて痛々しかったです。田舎からニューヨークに出てきて何とか大儲けして成功しよう、というのはまだわかります。でも常に「成功」というもののイメージが具体的にガッチリ出来ていて(例えばパーティ、クルージング、仕事に追われてる、豪華なドレス、など)皆疑いもなくこのイメージを一心不乱に追い求めています。ふと、幸せって何だっけ?とか思う暇もなく、この目標は絶対的に正しいものとして位置づけられている気がします。これは「プリティ・ウーマン」系統を見ても言えることだと思います。例を挙げれば物語後半、ヒロインが実はお金持ちの娘だったというミニどんでん返しがあります。ここで主人公はもちろん、ヒロインも「自分がお金持ちの娘」=「自分の価値に直接つながる」という論理を疑いもしません。そしてこの大前提に立脚した妙な口論が続きます。だからヒロインは自分の正体を隠していたというわけですが、ここらへんのやりとりは非常に違和感を覚えます。全体的に言って、人生の目標、ひいては幸せに関してあまりにお金が絡み過ぎではないでしょうか。そりゃあ現実的にお金は大事ですが、このような類の映画にしては表現が露骨だと感じます。アメリカ人って「成功」に関しては、多様な価値観を持っているとは言い難いと思いました(この映画をこのように見ること自体、的を大きく外しているとは思いますが、違和感が強かったので)
4点(2004-06-26 21:07:39)(良:1票)
011.72%
123.45%
223.45%
346.90%
458.62%
546.90%
6813.79%
71017.24%
81627.59%
935.17%
1035.17%

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