1. 風立ちぬ(2013)
わたしは人間と人間の手足頭脳の延長としてのメカとの関係を描いた作品(例えば「アポロ13号」や「ハドソン河の奇蹟」)に高得点をつけることにしていますが、堀辰雄のセンチメンタルな私小説と同じタイトルのせいでずっとこの作品は恋愛物だとばかり思い込み、長らく鑑賞をサボっていました。あるきっかけで零戦戦闘機というメカを追求した技術者の話だと知って即レンタルしましたが、やはりタイトルに沿った恋愛の脚色が邪魔に感じられました。実際の堀越二郎は作品の中の同姓同名の人物と違って愛妻との間に多くの子宝に恵まれ、戦前には貴族にも列せられて公私ともに恵まれた人生を送ったようですが、ただ一点、心血を注いで作った零戦戦闘機が特攻隊の若者を乗せて敵の軍艦を百発百中で撃沈する道具に使われ、つまり破壊されることが目的で使用されてしまったという、実際の堀越二郎がおそらく抱いていたのに違いないやり場のない怒りや悔いを恋愛抜きでもっと掘り下げて描いてくれていれば良かったのに、と思います。 [DVD(邦画)] 6点(2016-10-12 13:20:39) |
2. カラマゾフの兄弟(1958)
個性的な禿髪で多彩な役柄をこなすユル・ブリンナーのファンは多いはずなのに本作品ではわたしが一番のりです。どうしても先に見たフジテレビ版と比較してしまうのですが、フジテレビ版では次男が主人公に近いのに対して本作品ではユル・ブリンナー演じる長男が中心です。特筆したいのはグルーシェンカを演じたマリア・シェルという女優さんで金髪がきらきら輝いて圧倒的な存在感と魅力がありました。フジテレビ版のグルーシェンカ(久留美)はちょっと暗すぎです。そう言えば長男ミーチャ(ドミトリー、満)もフジテレビ版では軟派すぎました。原作に重ねた場合、次男がちょっと年を取りすぎに見えるほかはすべての配役に関してこちらのほうがわたしが得たイメージに近いです。全編、言葉は英語ながらロシアの雰囲気がよく再現されていると思います。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2014-09-12 08:29:27)(良:1票) |
3. カルテット!人生のオペラハウス
《ネタバレ》 エンドロールを見てわかりました。台詞がない登場人物の音楽家は全て往年のクラシック音楽界のスターなんですね。この人たちに担がれたダスティン・ホフマンがとってつけたような元夫婦のオペラ歌手のお話を仕立てたみたいです。これがいい意味でも悪い意味でもこの作品の正体のようで、大のクラシック音楽ファンとして超甘の点数を献上しますが映画ファンも納得させる作品にしあげられなかったのが返す返すも残念です。みなさんラストシーンで四重唱者が姿を見せないことを大きな減点要因にしていらっしゃいますが、加えて四重唱の歌手たちがみんな体力気力芸術性ともに油が乗り切った年代の人たちなのも瞭然で、ラストがストーリーから完全に浮いてしまっています。高音がひび割れても低音に力が入らなくてもいいから年配の歌手を使うべきでした。以上に増して「往年の完成度は達成出来なくても歌うことはやはり楽しいね。」というようなメッセージを脚本・台詞で体現することも映画ファンを惹きつけるためには必須です。 [DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 00:02:21) |
4. 河(1951)
印象派絵画の巨匠を父としフランス映画の祖と呼ばれるジャン・ルノアール監督・製作した映画の原点と言ってもいい作品です。娯楽作品のフレンチカンカンでルノアールが試みた大胆な色彩の乱舞は姿を消し、河と埃っぽい大地の渋い色合いを基調とする画面に花や緑や光の祭りの灯火、そして生きて活動する登場人物の衣服が色彩を添えます。ストーリーも淡々としていてご都合主義の作為は全くなく、登場人物に仰々しく語らせることもありません。いや、主人公格のハリエットが劇中劇の形で語りメラニーが演じる単純なストーリーがあるのですが、結局この世界全体の全ての人生がこの劇中劇のバリエーションだというのが作品全体に流れる思想なのではないでしょうか?哲学に色彩を添えた文句なしの満点の作品です。 [DVD(字幕)] 10点(2011-09-05 22:47:50) |
5. カロル ローマ法王への歩み <TVM>
ロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」の主人公は時に「主人公はピアノがお上手なだけ。」「主人公はピアノの才能があったから生き延びることができた。」等々の酷評を受けるようです。一方、本作品の主人公で後にローマ法王ヨハネ・パウロ二世となるカロル・ヴォイティワは同じ時代に青年期を送ったポーランド人ですが、聡明でひときわ感受性が強いという他は普通とは変わらないごく平凡な青年です。それでも「カロル・ヴォイティワはユダヤ人ではなかったのでナチス占領下で生命の危険はなかった。」など、ナチスの非人道的な行為が彼に及ぼした影響を疑問視する声もあるでしょう。でも、ナチス・ドイツがポーランドのカソリック聖職者の三分の一を殺害し、その事実に無縁ではいられなかった青年カロル・ヴォイティワが暴力に対抗する良心の砦となるために恋人や文学・演劇の道を捨ててカソリック聖職者を目指すに至ったその経緯からはナチス支配下でのユダヤ人のサバイバル・ストーリー以上にナチスの暴虐(そして旧ソ連の圧制)を如実に感じることができます。ローマ法王ヨハネ・パウロ二世となった後の主人公は455年ぶりの非イタリア人ローマ法王にして初のスラブ系ローマ法王、暗殺の危機に晒されかつその暗殺者を許した度量、歴訪した国の数や飛行機の搭乗時間が歴代で最多・最長という正にスーパーマンでしたが、カトリック教会で順調に出世し結婚という世俗的な幸福は捨ててもスポーツは捨てなかったカロル・ヴォイティワの日常、祈るだけではなく必要とあれば平服に身を包んでソ連の官僚との交渉も辞さなかった行動力、元婚約者だった女性に起きた医学では説明できない生命の奇跡、そして良心の府でありつづけようとするバチカンの枢機卿らが「このような経歴・経験のあるヴォイティワなら世界においてその役割を果たすのに最適だ。」と考えて選出したに違いない、その期待に応えつくした生涯を余すとこころなく説き明かした作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2011-02-24 02:23:19) |
6. カストラート
何がグロイといっても、男にしか見えないカルロから超高音の美声が発せられるのが一番グロイと感じました。結婚して女の花道を「ハイ、さよなら。」してしまう歌姫と違って何時でも卓越した芸術の粋を見せてくれるからでしょうか、カストラートというのは正に金持ち王侯貴族のエゴの作り出した男とも女ともいえない存在・・・作中のヘンデルのようにバケモノ呼ばわりするのは本人に選択の余地がなかったカストラートにはあまりに酷です。これに比べれば、舞台の上では女性美の粋を極めても私生活では男であることを許される歌舞伎と京劇の女形のなんと人間的なことか・・・。中国の宦官と比較している方もいるようですが、どちらも爛熟した文化が生んだなんとも形容しがたい存在ですね。兄弟愛も恋愛もそこそこの描写で一風変わった音楽映画という感じ。ヘンデルの「ラルゴ」の歌唱は文句なしにすばらしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-27 12:26:10) |
7. カルメン(1983年/カルロス・サウラ監督)
カルメンのフラメンコ版という着想が面白いです。ギターは小さなオーケストラだと言ったのはベートーベンだったか・・・オーケストラに負けない音楽とフラメンコの迫力には圧倒されっぱなしでした。ただ、カルメンがドン・ホセを誘惑する時に歌うスペインの風物を称える有名な三拍子の曲は本当のオーケストラとアルト歌手の歌声で流れていましたけどね・・・。10点満点からの減点法で7点なのは重要な役柄の男性に魅力がないからです。監督アントニオがやせぎすで般若みたいな顔をしているので-1点、ギタリストはハゲで少なくとも私には魅力が感じられないので-1点(ギターさえがうまければいいのかもしれませんが、ストーリーの中ではそれだけではすまないのです)、闘牛士役は背が低くて小太りでにやけた感じなのでこれまた-1点・・・のっけから偏見だらけのコメントですみません。もしこのコメンゴが削除されずに残ったらこれらの点を加味して私の点数に上乗せしてください。主演の女優さんは小悪魔的な感じをよく出していました。 [地上波(字幕)] 7点(2005-08-12 03:58:51) |
8. 風と共に去りぬ
映画は全部を通して見たのは2回、部分的に見た回数は・・・忘れました。アトランタにある原作者ミッチェルの家に行ったこともあります。なのに今までコメントを書かなかったのはミッチェルの家に行った時におみやげに買ったペーパーバックの「風と共に去りぬ」を読破してから書こうと思ったからです。映画のコメントとしては見て感じたままを素直に書けばいいんですが、岩波新書刊の「『風と共に去りぬ』のアメリカ」に「ビビアン・リーは野生の女スカーレットをあまりに知的に演じすぎている。」と書いてあり、「ホンマか?」と思って書くのを躊躇していたんです。(目下、原作は三分の一を読破、完読の見通しなし。)この映画に登場するスカーレットが知的ですか???ビビアン・リーがシェークスピア俳優の第一人者でシェークスピアもの映画の草分けであるローレンス・オリビエを追ってアメリカに渡り、監督の目にとまったという裏話を知っているので野生的に見えるのかもしれません。上記の本のコメントのせいで-3点、長すぎるので-1点です。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-26 15:18:04) |
9. から騒ぎ
《ネタバレ》 「汝、○○を妻としますか?」「はい」「汝、△△を夫としますか?」「はい」・・・教会の牧師さんなら何百回となく経験するだろうこのやりとりで片方が「いいえ」と答えたらどんなドタバタが始まるか、という純粋な娯楽のための娯楽作品。娯楽目的でも中にちらほらと人生に関する深い洞察を含ませるシェークスピア喜劇の映画版では、いわゆる芝居がかった台詞を演技と組み合わせていかに自然にしゃべることができるかに成否がかかっているはずですが、多弁なベネディックも含めて全員が合格点です。音楽と映像もきれいでした。ドッグベリーという名前だと思うのですが、異常性格者ドン・ジョンの悪だくみを告発する脇役が完璧な喜劇役者といった感じではまっていました。本来、白人だけで演じられるこの劇にワシントンが抜擢されたのは彼の実力のなせる技・・・と言いたいところですが、実際、役の上で彼が領主をやっているというスペインのアラゴンは中世には何世紀にもわたってアラブ人に支配されていたので、こんな顔のスペイン人がいてもおかしくないのかな、なんて考えたり・・・彼の風格は素晴らしかったですがドン・ジョンと兄弟にはどうしても見えませんでした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 00:11:41) |
10. 華氏911
これはおったまげた!カンヌ国際映画祭は芸術の香り高い映画を選定・評価するところだと思っていたのに、カンヌ国際映画祭でパルム・ド・オル(最高賞)を受賞したこの作品は完全に反体制宣伝(というよりも喧伝)映画です。ヨーロッパ映画界の危機意識がそれだけ高いというわけでしょう。どちらかと言えばブッシュには反対している私でさえも何だかボクシング・リングの上で両手を後ろ手に縛られたボクサーを、もう一人のボクサーがめった打ちにパンチを食らわしている様を見ているような感じが否めませんでしたが、この感じが快の部類に属するのか不快の部類に属するのかはよくわかりません。ムーア監督はすでに去年のアカデミー賞受賞式でブッシュ大統領に挑戦状をつきつけていたので体制側の監督(陰の声:そんな監督いるのかどうか・・・)もイラク戦争を擁護する作品を作ればよかったと思います。(陰の声:軍艦マーチをバックに「大本営発表」???)でも体制擁護映画と二本立てにしてもこちらしか見ない人がほとんどだったりやなんかして・・・。長くアメリカに住んでこんなに熱い映画上映は初めての経験でした。私が見たのは月曜日の夜10時からの上映でしたが、会場は大入り満員で時間を気にする人もないようで、上映中の爆笑や拍手、特にエンド・ロール開始の時の大喝采と「ワンダフル!」の掛け声は初めてでした。(この映画を見に行くのはブッシュに反対する人だけだということを念頭においてください。)バグダッドの街角に集う人々の平和な談笑や子供たちが遊ぶ光景が阿鼻叫喚に変わったシーンで流れた涙には人道上の涙と「私が納めた税金がこんなことに使われるなんて・・・。」というくやし涙が混ざっていました。この映画を本当に見てほしいのはイラクの人です。映画のスクリーンだけではなくそれに反応するアメリカの人たちを見てほしいと思います。アラブ圏の人は民主主義や自由とはミニスカートをはいて街を歩いたり酒や麻薬をたしなむことだと思っているようですが、真の民主主義や自由とは反体制映画が堂々と上映され、人々が臆することなくそれを見に行くことができ、上映会場の内にも外にも警官や憲兵が立っていないことなんです。 6点(2004-06-30 01:12:56)(良:3票) |
11. 影武者
仲代達也は演技はうまいのですが、あのメーク、何とかならないっていつも思います。 そうそう・・・仲代達也に関して頭から離れないのは大昔に見た「新平家物語」の平清盛の役・・・クールなエリート・サラリーマンのイメージでした。だから武田信玄はやはり「座頭市(だったっけ、見たことないもんでスミマセン)」の勝新太郎のほうがよかったのでしょうか? 5点(2004-03-12 09:46:11) |
12. カラーパープル(1985)
あらすじに書けなかったことを淀川長治さんの言葉を借りて言うと「この映画は映像の詩」です。加えて音楽が雰囲気にぴったりですばらしい。この映画のサントラ盤(なぜかクインシー・ジョーンズの音楽ということになっていますが、これどういうこと?)のCDは私の宝物です。「おまえは黒人だ!」という言葉が「自分の文化に誇りを持て!」という意味で発せられるのは黒人ジャズ・ミュージシャンなどが輩出した後、しかも都会でのことで、この時代アメリカ南部では黒人を馬鹿にするために発せられていたようです。(主人公の夫も主人公に向かって馬鹿にする意味で言っています。)平凡な黒人を描いてこれほどのパワーのある作品ができるのだから非凡な黒人を描いてオスカーをどんどん狙ってほしいです。芸術家ならチャーリー・パーカーかマイルス・デービス、社会運動家や政治家ならノーベル平和賞を受賞したキング牧師やラルフ・バンチ博士・・・黒人俳優よがんばれ! 9点(2004-03-02 02:15:53) |
13. ガンジー
世界一の映画大国といえば・・・言わずとしれたアメリカ・・・ではありません。年間製作本数と観客動員数ではインドが世界のトップだそうです。だから、この映画でエクストラも含め、インド・パキスタン系の俳優が何百人、もしかしたら延べ何千人の規模で登場し、主要な人物全てが打てば響くように好演されているのも何ら不思議ではないはずなのですが、それにしてもこれだけのスケールで多数の登場人物とエクストラがCGなしで撮影・オーガナイズされている背景にはやはりかの非暴力抵抗運動の元祖、マハトハ・ガンジーの足跡を何が何でも映像にしたいという映画人の執念、さらには非暴力を唱えながら暴力に倒れたガンジーがあの世から映画製作を指揮しているかのような鬼気さえ感じないわけにはいきません。 教科書的に鑑賞した箇所も多かったのですが、いかにも青年弁護士でハンサムでかっこよかった若いころのガンジーや「塩を作るキャンペーン」や「国産衣料を着るキャンペーン」など、子供のように思いついたことをすぐに実行に移す姿が印象的てした。ガンジーの希望に反して印パが分離独立した直後、印パ国境付近をイスラム教徒難民が北上、ヒンヅー教徒難民が南下するシーンは悲劇的で圧巻でしたが、パキスタン出身インド在住のヒンヅー教徒の人によると分離独立後、インドはイスラム教徒に対して寛容だったけれど、パキスタンはヒンヅー教徒を容赦なく追い出したそうです。この映画はドキュメンタリーではないのでカンジー翁の遺志にそった脚色が随所にあるのかもしれません。歴史上、「神の下の人間の平等」を説いた宗教家は多数存在しましたが、世界史上最初で最後になるかもしれない「全ての神の平等」を説いた宗教家を力強く描いています。 10点(2004-01-25 08:38:20)(良:2票) |
14. 仮面の中のアリア
私はこの映画をスポーツ根性ものとして見ました。しかも何度も・・・。大の音楽好きの私がですよ・・・。私の子供時代にはスポコンものはコミックやアニメではしょっちゅう見ましたが、映画でスポコンものにあまりお目にかからないのは、やはり一流のスポーツのパーフォーマンスを撮るのがむずかしいからではないでしょうか?でも映画や漫画のファンのみならず、私たちは一般的に試練に耐えたり競ったりする人間の姿に強く心を惹かれます。だから音楽やダンスなどをネタにしてスポコン(ミュジコン?)ものの映画をいっぱい作ってほしいと思います。この映画では映像はきれいだし、主人公にしごかれる女の子は可愛いし、音楽はいいし、文句なしです。ストーリーに関して言えば・・・やはりスポコンものです。これ以上は何も言えません。もっともっとスポコンに徹していれば(二人の若い歌手の苦闘と成長を詳しく描写していれば)満点をつけるところでした。題名は原題そのままの「音楽教師」にしてほしかったです。こんなタイトルじゃあまり魅力を感じません。 8点(2004-01-23 13:48:57) |
15. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
原作者のデュマはこの作品を「三銃士」の続編として、「あの登場人物たちは中年以降どうなったか知りたい。」という読者の希望に答えて書いたようです。「マルサの女Part II」みたいなもんです。従って本来、十台のルイ十四世や仮面の男なんかは飛び込みの脇役もいいところ、「レオは完全に食われている。」のは当たり前・・・だからこそ私は声を大にしてディカプリオ君(いつでも「君」づけにしたくなる)をほめてあげたいです。四人のおじさん俳優は四人で四つの役を演じたけれど、ディカプリオ君は一人で二役を演じわけたんですからね。タイタニックの「レオ人気(主に日本など外国の)」にあやかろうなんてハリウッドはそんなにセコくないと思います。ただティーンを演じられる若手俳優のなかでディカプリオ君が一番有望だったからですよ。きっとディカプリオ君はこれからいろんな複雑な人格の役柄に挑戦していくでしょう。でも、その彼でさえ「おじさん顔」になってしまった後でティーンの役を演じ続けられるわけがはないんですからね。だからこの映画は貴重です。フランス語の吹き替え付のDVDを買ってしまいました。オリジナル・ルイ14世は相当に身勝手だけれど民衆の叛乱が起きた時にはさすがに約100年後に誰かが言ったような「ごはんがないならラーメンを食べればいいでしょう・・・。」みたいななまっちょろいことは言いませんでしたね。 7点(2004-01-23 10:48:32)(良:1票) |