1. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 全編に渡るモノクロタッチ、唐突なぶつ切りカット、カメラ目線での観客への語りかけ…。気狂いピエロに通ずるゴダールの革命的な手法が存分に楽しめました。 特に男と女の会話での洒落たセリフは、こりゃフランス人じゃなきゃ思いつかないようなセンスであり、理性のフィルターを通さない感情むきだしなもので、何か分かんないけどすげーイカしてると思いました。 まあこの作品は最初からストーリーはあってないようなもんだろうと思っていたので、むしろ思ったよりストーリーというか話の展開はあるじゃんと思ったくらいです笑。 ヤらせろヤらせろと素直すぎるアプローチばかりをするミシェルも、分からない時は分からないと本当に考える事なくボンボン発言するパトリシアも僕にとってはめちゃめちゃ魅力的。 本当に思考がなくて、感情の赴くままに生きている彼らの感じ。2014年の日本では憧れる人も多いんじゃないでしょうか。と思ってみたりして。 [DVD(字幕)] 8点(2014-08-03 17:22:08) |
2. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 映画館に行く度に予告編が流れてて、曲がすごくいいのと、「姫の犯した罪と罰」というキャッチフレーズが気になりすぎて見に行って来ました。 結果は号泣w 「生と死」とか「人の一生」みたいな題材のストーリーに滅法弱いってのもあり、見終わった数日後でも夜に家で思い出し泣きしまくってました笑。 ところですごく見る動機となった、姫の犯した罪と罰って結局なんだったの? 誰かが口ずさんだ地球の歌を聞いて地球に憧れを持ってしまった事? んで実際に地球で生活して(月には一切ないと言われる)人間の欲望とか卑しさに苦しむ事が罰? ちょっと置いてかれてポカンとなってしまいました。 でも最後の月へ帰るシーンはやはり涙なしでは見れませんでした。 「姫の幸せの為を…」と繰り返してた翁は、実は自分の冠位が上がるのが目的の大半だったりしてちょっと卑しい書き方をされてますが、かなり人間臭くて、だからこそ惹かれます。姫が月へ帰る為地球を去らなければならないとなった時には、ここまで育てたお前を離すものか!と親としての愛情と悲しみが強く、最後ついに姫が記憶を失い月へ連れて行かれる時には、今までの自分のエゴの押し付けに気付き、「わしが悪かったよー」と泣きじゃくります。このシーンで僕のダム決壊でしたね。 そして…。 羽衣を羽織り地球の記憶をすべて忘れたはずの姫でしたが、最後地球を振り返り、涙を流しました。 「今の全ては過去の全て 必ずまた会える 懐かしい場所で」 姫は月に帰っても、地球での「いのちの記憶」を忘れずに生きていくでしょう。僕はそう信じています。 P.S. 捨て丸兄やん、女房と子ども置いて駆け落ちはあかんやろ! 「今からでも遅くない!!」 遅いわ!!笑 [映画館(邦画)] 10点(2013-12-05 22:10:51) |
3. 母べえ
《ネタバレ》 うーん、つまらなかったわけではないんですが、オチのない淡々としたストーリーはやっぱピンと来なかったです。途中ちょこちょこ笑えるシーンや泣きそうになるシーンはあるけど、「終わりよければ全てよし」じゃないけど、最後に面白かったーと思えないと映画全体があまり面白くなかったように僕は感じてしまいます。しかし、鶴瓶の演技はすごかった!!自然すぎてもはやあれは演技じゃない!!浅野忠信もこんな演技するんだーと驚きました。個人的にエンドロール中の「母べえは毎朝5時には目が覚めてしまい、洗濯したり弁当を作ったり…」というところで、世のお母さんのすごさを改めて考えさせられ、自分の母親にも感謝の念がこみ上げてきました。それだけでもこの映画を見てよかったと思いました。 [映画館(邦画)] 5点(2008-02-05 14:10:14) |
4. カジノ
《ネタバレ》 ナレーション2人が語りだした。いつまで続くのかと思ってたら最後まで続くナレーション。副音声ONにしてるのかと思ったよ!この演出は最悪。てか最初のカジノの説明長すぎだよ!あんなに一気に名前まくし立てられても理解できません。その後もダラダラダラダラ大した事が起こるわけでもなく進み、ヒステリックなクソ女がギャーギャー言ってるのを聞かされ、どう見ても簡単にボコせそうなただのチビが粋がり(誰かがさっさと殺しゃあいいのに)、あの冒頭の爆破シーンを見せといてサムが死んでなかったり、と何から何まで腹立たしいほどにつまらなかった。そして何よりムカついたのは長すぎること。8時間くらいに感じたよ!!こんなに退屈に感じ、つまらないと感じた映画は久しぶりだ。本当は-100点にしたいくらいだ。 途中何度も鑑賞をやめようと思ったが、頑張って最後まで見た結果、やっぱり途中でやめるべきだったと後悔した。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2007-12-21 23:37:05) |
5. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 規律の厳しい場所にそれを変えていこうとする人が現れ、彼に心を動かされ自由になろうとした人が最後に死ぬという点が「いまを生きる」と同じなので、どうしても比べてしまうんです…。で僕はどっちかっていうと「いまを生きる」のほうが好きです。マクマーフィは、ただわがまましてるだけに見えるんだよなあ。ビリーが自殺したのってマクマーフィのせいだと思うし、その後婦長を殺しかけるなんてそりゃあ脳切り取られて当然ですよ。あれを自由の獲得だとは僕は思いません。でも最後の脱走シーンは好きですね。最後が一番盛り上がるので後味がいいです。要するに、この映画を見てこれは間違ってるとか、これはいいことだとか考えることに意味があるんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-30 15:33:41) |