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1.  回転木馬(1955)
ミュージカルは好きな方なんですが、これはイマイチだった。 まず、主人公の男に全く感情移入出来ないのが致命的。 ミュージカルのストーリーにケチをつけるのは野暮だけど、この映画のストーリーはちょっと頂けない。 ストーリーは二の次とはいえ、もうちょっとどうにかならなかったのか。 それに、ミュージカルとして見てもテンポが遅いというか、リズムが悪いので見てて乗れません。 ミュージカルは粋でお洒落なのが大事だと思うんだけど、この映画はどうも鈍臭いといか野暮ったいんだよなあ。 まあ曲は素晴らしかったし、主役の女優さんも可愛かったので、それぞれに免じて2点ぐらいという事で。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2005-12-13 02:22:00)
2.  鞄を持った女 《ネタバレ》 
BSで放送されていたのを見ました。 クラウディア・カルディナーレが一躍有名になった作品であり、彼女自身も最も思い入れの有る映画だそうです。 夫に先立たれ、愛した男にも捨てられるという酷い目に遭った女性を、その男の弟である少年が一途に思い慕います。 大人の女性と、彼女に恋してしまった純情な少年との交流を描いていますが、二人の心の動きがとても丁寧に描かれていて、見ている内にぐいぐい引き込まれました。 非常に良い作品だと思いますが、残念ながら日本ではビデオ化もDVD化もされていないとの事。 そのせいで、CCの出世作にも関わらず、本作の知名度が低いのは残念です。 是非ともDVD化して欲しいものです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-07 01:17:24)
3.  華麗なる対決 《ネタバレ》 
ブリジット・バルドー(BB)とクラウディア・カルディナーレ(CC)という2大スターが初めて共演した、フランス製西部劇コメディです。 女盗賊団のリーダー(5人姉妹の長女)であるBBと、女牧場主のCC(下には4人の弟が居る)が、石油の眠る牧場をめぐって対立する・・・ というお話ですが、ひたすら脳天気で明るい映画でした。 BBとCCは結局は最初で最後の共演となってしまいましたが、流石2大スターの共演というだけあって、画面は華やかです。 クライマックスで、この2人が泥だらけになりながら格闘する場面が有りますが、何もそこまで・・・というぐらい必死に殴り合っているのが素晴らしい。 これが女優魂(?)ってやつでしょうか。 「俺たちに明日はない」でモス役を演じていた人(マイケル・J・ポラード)が間抜けな保安官役で出演しているのも見所です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-03 20:18:39)
4.  カサブランカ 《ネタバレ》 
「君の瞳に乾杯」という名訳を思いついた人は凄い。この映画を彩る名台詞の数々には本当に酔わされてしまいます。 ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンという主役2人も勿論そうなのですが、脇を固める登場人物達もそれぞれに魅力的な人達ばかりなんですね。 今見ても非常に素晴らしい映画だと思いますが、私はこの映画が作り出している世界そのものが好きなのかもしれません。 これぞ映画、と言いたくなるような作品です。 ラストの空港でのシーンをはじめ、決して美男とは言えないようなボギーがあんなにカッコ良く見えてしまうのが不思議でありました。 「君の瞳に乾杯」なんてキザな台詞が似合うのは、この映画のリックだけですね。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-10-31 00:02:01)
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