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プロフィール
コメント数 355
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

ジブリ作品が配信できないのなら
せめて「毎年1作品をリバイバルで上映する」
位の企画がたってても、いいんじゃねーかな?

「赤毛のアン・グリーンゲイブルズへの道」
限定公開初日だったこともあったけど、人入ってたし。

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1.  風と女と旅鴉 《ネタバレ》 
三國連太郎の起用/ドーランを使わず全役者はスッピン/同時録音の実施と、監督加藤の作歴上始めて?の股旅映画は50年代東映チャンバラに、「リアリズム」を組み入れるという試み溢れる意欲作。ただ率直に言えば主役二人以外の人物造形/脚色は東映チャンバラ映画のファンタジー世界そのままなので、(千両箱を置いて逃げ出す殿山泰司とか長谷川+丘+錦之助の三角関係、もしくはコメディ悪役の造形?と思われる進藤英太郎)その半端感がマイナスポイント。 それでも最後まで見る事ができたのは監督加藤のワイドスクリーンを存分に活用したローアングル+クロースアップの使い方、そして画面上の人物配置に工夫を凝らしたショットの素晴らしさと役者錦之助の演技=明暗含めた感情の出し方が抜群に上手い、という点にあるのだろう。...でこの作品がなぜ未だDVD化されてないのですかね?がんばれ東映ビデオ!
[映画館(邦画)] 7点(2019-04-08 22:04:57)
2.  ガス人間第一号 《ネタバレ》 
ガス人間の行動規範が「恋は盲目」なのでその点は印象は薄いのだが、この作品は八千草薫や左卜全等の「滅びの美学」があったからこそ邦画特撮史上の佳作となりえたのだと思う。合わせて東宝映画の名脇役・土屋嘉男にとっても記念すべき一本。本日訃報を受けてこのレビュー。ご冥福をお祈りします。
[映画館(邦画)] 6点(2017-09-06 10:15:24)
3.  川の流れに草は青々 《ネタバレ》 
「栴檀は双葉より芳し」を地でゆくようなホウ・シャオシェン監督の初期作品。鐘鎮濤(ケニー・ビー)を主演に迎えたこの作品は多分アイドル映画としての企画であったと思われる点、話の筋に多少の破綻はあるかもしれないがそういった経緯を超えた「ホウ監督の若さ溢れる、彼にとっての理想をフィルムに映しだした」映像の数々を堪能できた事が私にとっては好印象でこの点数。日本でも(そして現在の台湾でも)失われてしまったであろう想い出の風景。好きな映画=特に小津安二郎とジョン・フォードへのオマージュ。そして何より彼のアイデンティティたる台湾の外省人/本省人問題(後年傑作「悲情城市」で取り上げられる)等、この時点で見受けられるのが目に付く。機会があれば。というより先に「冬冬の夏休み(84年)」を見てからの方が、いいかな。主人公がディーゼル列車でやって来て、ヒロインと一緒にもと来た列車で帰ってゆく。素敵じゃないか。
[映画館(字幕)] 7点(2017-08-05 13:30:18)
4.  神様の愛い奴 《ネタバレ》 
私の中では「ゆきゆきて、神軍」(87年)よりもこの作品の方が評価は高い。但今回レビューの点数で理解いただけると思うが、はっきり言って内容はひどい。「~神軍」を見た観客の中には「奥崎謙三は出所後、あの時よりもっと凄い事をやってくれる」と思った者もいるだろう。この映画もそれを期待してスタートされた企画であろうし、オープニングからスタッフは彼を「先生」と祭り上げている。ところがビデオ画面に映し出されるのは「~神軍」で写された『巨大権力に立ち向かい、真実をとことん追求してゆく(事の正否はともかく)信念あふれすぎてる男』とは真逆の孤独を嫌い、虚栄心に溢れ自己顕示欲の強い、性欲だけは有り余り過ぎている老人の醜悪さである。(トイレに閉じこもって出てこない奥崎にAVを流したら天の岩戸よろしく扉を開けて出てきた逸話には笑いを超えたものを感じた)いやもしかしたらこういった剛弱混濁した性質が人間奥崎謙三の本質であって、その躁鬱状態の振幅を増長させたのが「~神軍」で示された戦争体験なのだろう。 きっと一番醜悪なのは「奥崎ワッショイ」と持ち上げていたこの作品スタッフであり、他人事の様に作品を見ている我々観客も同類なのだと思う。...下のレビューにも書かれていますが「~神軍」とこの作品はセットで見るべき。ただし興味×100あればであって、保証はできません。久しぶりに見て本当に疲れた。
[映画館(邦画)] 2点(2017-06-04 11:42:37)
5.  ガッチャマン 《ネタバレ》 
という訳で、タツノコプロなら「みなしごハッチ」「タイムボカン」シリーズ、「新造人間キャシャーン」という40過ぎのおっさん…どうでもいいや。前評判からして「ひ~どいう~わさの、ガッチャマ~ン」である旨は聞いてたのだがここまでやっつけ仕事なのは如何なものか。名作アニメの実写化という時点でオリジナルを超えるのは難しいし、40年前のアニメなので2013年時の社会情勢との乖離があるのは仕方がない。正直配役も不満はあるが多分松坂桃李や剛力彩芽あっての企画なのだろう。問題は原作への愛着感がまったく見受けられないという事が素人目にもわかる、という事に尽きる。関係製作者にキャラクターに対する愛情や敬意があり、そのイメージを壊さないように設定や脚本・配役を立てるという当たり前の事を順守するという点、この「ガッチャマン制作委員会」というのはわかっていないらしい。出演者曰く、「世界観はこちら(演出や脚本)で構築するので、原作は見なくて良い」という指示をする製作者自体、この名作アニメは単なる金儲けの一環で「国内が駄目でも、ソフト化+他メディアの展開+海外上映等でカバーするもんね」という意図が見えて虚しささえ感じる。世界の半分を17日間で征服→13年後ってその間何してたのギャラクター。そんな人類の危機下にも関わらず東京はのんきな日々で白鳥のジュン両手ショッピング。ジュンの婚活。健とジョーとある人物の三角関係。戦闘直前まで「俺は…」みたいな語りを滔々とするガッチャマン。力不足のCG。水野晴郎先生が「シベ超」に掛けた情熱の1%位、あればなぁ…。
[映画館(邦画)] 3点(2013-08-30 09:58:35)(良:4票)
6.  カリフォルニア・ドールス 《ネタバレ》 
映画史において「遺作」というのは基本がっかりな物が多い中、これは数少ない「観て損はない遺作」に入れても良いアルドリッチの一作。「漢」の映画を撮り続けた彼にしては扱った素材が女子プロレスというのは?であり、御都合主義でありきたりなストーリーではあるけど最後は胸熱く心躍るいつもの「アルドリッチっぷり(根性あふれるどつきあいを自分はこう呼んでいる)」に楽しくて仕方がなかった。殴られ蹴られ泥だらけでポロリもありの根性入れまくりの主演女優、ドールズ2人もさることながら2人のマネージャーを演じたフォークの演技が素晴らしい。そしてアルドリッチの演出もちゃんと彼彼女らの侘びしさや苦しみを丹念に描写しているので(個人的にはリノの超豪華なホテルでのカジノでドールズ2人がスロットに興じるシーンがつぼ)、ラストのタイトルマッチへの盛り上がり=勝って成功をつかむ、という展開に説得力がついてくると思う。あと日本の女子プロレスリングテクニックは世界一で有ることを知らしめた(最後にこれが効いてくる)ミミ萩原+ジャンボ堀コンビにプラス1点。2015年初ソフト化は、めでたい。ウィ!ウォン!ドールズ!
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-28 15:12:47)(良:2票)
7.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
W・アレンの映画によくある『グッド・オールドファッションド(かっこつけてカタカナにしました)』感覚に古くささを感じてしまう自分だけど、これは狡いくらいに映画ファンの心を鷲づかみにしちゃう一本だと思う。現実とスクリーンに映る夢は違うものと認識させられたヒロインと自分達観客。だけど最後に映る「トップ・ハット(Heaven~♪I'm in Heaven~♪)」で希望を与えられる、というラスト、はっきり言って卑怯だろう。でもいいんだ。そういった雰囲気作りのうまさ(役者ファローの全盛期!)にうならされる一本。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-03-27 21:11:47)(良:1票)
8.  硝子のジョニー 野獣のように見えて
山口百恵が芸能生活を生きてゆく上で参考になったのは芦川いづみのあり方だったそうだ。と週刊文春の座談会(おすぎ・大林宣彦等)で話が出ていた。なるほど確かに両者とも結婚引退し以降マスコミに顔を出さなかった事など共通点はあるにはある。ただ決定的に違っていたのは芦川いづみは「アイドル」ではない、女優としての力量を存分に発揮する前に消えていったという点ではなかったか。そんな彼女のベストは川島雄三「風船」であるのは『芦川いづみ会(なんじゃそりゃ)』の満場一致意見であるのだろうが、最良の一本としてはこの作品をあげたい。彼女はこの作品上のヒロインを演じ、純粋な美しさとはかなさで「道」のジェルソミーナに肩を並べた。話としては納得のいきかねるところがあるかもしれない(ありすぎだ!と友達はのたもうとる)。だがこの場合はアイ・ジョージと宍戸錠、芦川の傷ついたぼろ雑巾三人組の旅の成り行きを黙って見守るしかないのでは無いか。あと南田洋子の演技も特筆すべき。ちなみにこの映画、大林監督もベスト邦画30本の中に選んでおられます。
[映画館(邦画)] 8点(2010-01-16 12:25:12)
9.  ガルシアの首 《ネタバレ》 
初めてみた大学生の時はその良さがまったくわからなかった、という事を素直に告白しておく。が年を経て少しは人生経験を積むにつれ、このピアノ弾きの行動に痛いほど気持ちを込めてしまうのだ。一攫千金を求め何とかこの機会に這い上がりたいという想いや、どうしようも無い情婦=彼女であるけれど、支え合ってこれからの人生を築き上げたい、と考えた小さな夢とその破綻に対する悲しみ。彼女を守れなかった悔しさ。同じ女を愛していた賞金首への贖罪の気持ち。これら感情を一身に背負い演技するオーツ、最高。全(男性)映画ファンにとっての「漢の映画・必修科目」の一本。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-19 23:10:12)(良:2票)
10.  狩人の夜 《ネタバレ》 
私にとっての「画竜点睛を欠く」映画はこれ。現実に無理矢理引き戻されるようなラスト、取って付けたようなクーパー婦人(リリアン・ギッシュという配役は凄い)の説明臭い台詞で終わらせず最後までダーク・ファンタジーで突っ走って欲しかったという事で減点をしたが、名優チャールズ・ロートンの描き出した「マザーグース風の話を悪夢調にアレンジしたもの」という雰囲気は見事に描き出されている。伝道師ハリーを演じるミッチャムのとろけたまなざし・有名な「LOVE&HATE」の入れ墨。水の中に浮かぶシェリー・ウィンタースの死体のカットの美しさ。逃げ惑う兄妹を取り巻く沼地や動物の不思議と綺麗なこと!まさに悪夢の御伽話の世界。映画雑誌には「幻の名作」と書かれているけど、そこまで気負わずに。あとこれ見るなら夜!部屋の電気を消して!
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-08 12:50:50)(良:2票)
11.  影の軍隊(1969) 《ネタバレ》 
仏暗黒街映画の名匠、メルヴィルの名作。第二次大戦下の対独レジスタンスの日々を描いたこの作品、下の方も書かれているが戦争映画のスパイ物のような痛快な場面はまったくなく重く、暗い場面の連続。裏切り者を処分するのにガタブルな暗殺者。へこむレジスタンス。ただ戦火の中で生きていかねばならない彼らの行動にはちゃんとした筋があり、それを映し出す映像表現はやはりフランス映画、これが良いのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2007-09-21 21:24:18)
12.  隠し砦の三悪人
言いたい事は多々ありますが、この後2~3本の映画に出演しただけで「自分には才能がない」と引退した上原美佐にこの点数をささげます。あなたはまさに(アストロ球団ではないですが)「一映画完全燃焼」の人でした。演技を越えた存在感。
[映画館(邦画)] 7点(2007-09-09 16:45:34)
13.  風が吹くとき 《ネタバレ》 
核戦争の恐怖を描いた映画の中で私にとってもこれがベスト。死の灰によって命失われる老夫婦の最後を描いたこのアニメ、原作が「さむがりやのサンタ」「スノーマン」のレイモンド・ブリックス=明るいパステルカラーの絵柄の特徴の彼が黒や茶色の線を多用し、日常の平和な生活がだんだんと蝕まれ老夫婦の体が衰弱してゆく様子をただ淡々と描いているのだからインパクトは凄い。もともと核戦争の恐怖が取りざたされていた1982年の出版とはいえテロや戦争が絶えない今現在でもこの映画の印象は変わらないはず。点数でいえば絵本の方が凄すぎたのでちょっとパワーダウンするのは仕方が無いか。小学校の時トラウマになった友達、私の周りにも結構いました。それでも必見でしょう。
[映画館(邦画)] 8点(2007-08-18 22:52:39)
14.  神々の深き欲望 《ネタバレ》 
古代中国南方の原住民族の生活用品を博物館で見たが、大地の恵みはその土地の神様間の性交渉で生まれるという観念があるらしく神事に取り扱う用具はまさに男のそれでした。で映画に話を戻すとこれは今村昌平なりの「神話の創造」。恵みをもたらすべく岩を取り除く作業を行う島の男、近親相姦的愛に溺れる男の妹(アダムとイブですな)。島にリゾート開発に来た会社員は圧倒的な土地の力につぶされ、島の女と営みに溺れる。壮大なスケールで見ごたえはありますが南島の熱気がムンムンの三時間、我慢大会みたいなものですね。(ちなみにこの映画の裏話でぜひお勧めしたいのは名優アラカン<嵐寛寿郎>の伝記でもあるルポライター竹中労氏の名書「鞍馬天狗のオジサンは」。あまりの可笑しさにジュースふいちゃった。山中貞雄の一面も見れて面白いです)
[映画館(邦画)] 7点(2006-06-11 21:03:49)
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