1. 学校
内容は単に生徒たちの背景を断片的に見せていくだけのものだが、様々な事情を抱えて夜間中学へやって来ているということだけで興味を引かれる。基本的に見せるだけなので、突っ込みは浅いが、それらをどうこう解決しようとかいうタイプの映画ではないのでこれで良し。西田敏行と荻原聖人のやりとりも楽しい。学校の本義というのは勉強だけではなく人と人との触れ合いにあるのだと語りかけるような映画だった。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-01 05:18:56) |
2. がんばっていきまっしょい(1998)
《ネタバレ》 期待したのだが、これがいたって普通。というかあまり出来が良くない。何もこれといってアイデンティティとなるものを持てていない主人公が、漠然とボートに惹かれてボート部に入ろうとするが女子の部が無かったために自分で作ろうと企画。ここまではいいが、驚くほどにまったく活力が無い。自分で部まで作ろうというのにこのだらけ具合は一体何なのだろう。部員勧誘が具体的に描かれておらず、なんかいつの間にか面子が集まっているというのはいい加減に過ぎる。一人が参加してくれたおかげで芋づる式に集まったのだとしても、もっと丁寧に描かないと。ボート部の面子、それぞれをクローズアップすることもなく亡羊としたパイで終わってしまっているし。全体に前へ動こうという活力に欠けているため、肝心の終盤も盛り上がろうはずも無い。レースに勝って喜ぶのは当然としても、横に敗者が居る状態であの歓びの言葉の選択にセンスを感じない。レースも淡々。決勝以外はゴールシーンだけだしなぁ。観てて一緒に高揚する感じはゼロだよね。まあともかく、元気なタイトルから想像するような映画ではなかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-04-20 17:58:07)(良:1票) |
3. カジノ
《ネタバレ》 始まりから二人の交互の独白が最後まで続く。三時間聞かされっぱなし。独白によって進んでいくのは「グッドフェローズ」と同様。あれもマフィア。こっちもマフィア絡み。やってることは同じなんですな。あっちは二時間半だったがこっちは三時間。長尺もパワーアップ。テンポは良いので見ていてそれ程飽きはしなかったが、内容が薄い。無駄なシーンもちらちら。あれはどうなったのかという点もちょろちょろ。結局ジョー・ペシの暴力をアクセントにした、ただの痴話喧嘩話なのだということに見終わってから気付く。三時間もかけて痴話喧嘩を見せられて一体どうしろというのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-18 02:27:48) |
4. 華麗なる賭け
《ネタバレ》 随分ともったりとした感じ。何だかんだ言っても結局は金持ちの退屈の紛らわせの犯罪。しかもそれほど計画が練れている感じもしないし。退屈任せの癖に、社会との戦いだなどと大見得切るのが大いに気に入らない。こじつけも甚だしい。映像は画面を分割したりして、当時としてはかなり斬新な映像だったんだろう。全体に雰囲気は良く、それを楽しむ映画とも思える。まんま絵に描いたようなマックイーンの笑いが止まらない状態のシーンが妙に印象的。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-09 18:11:18) |
5. 影なき狙撃者
《ネタバレ》 「カード占いでもしろ」と言われて、ダイヤのクイーンを見ると発動する洗脳。なんだか間抜けなキーだ。大体、一般的にも言われかねない言葉に、見かねない物での発動はまずいでしょ。実際、喫茶店でマスターが別の客と話してる内容で発動してしまってるし。無駄に空手だかカンフーだかな格闘を盛り込んだのも大失敗。明らかに浮いている。また、何故か昔の彼女との再会を企画したパーティーが仮装パーティーって、どういうこと。そこにまたダイヤのクイーンの仮装をして現れる元彼女。無理矢理だ。あんな捨て方して相手の親父がまったく怒っていないというのもねぇ。しかし冒頭の洗脳の説明シーンがとても出来が良いし、他も面白く仕上がってはいる。粗は多いが見て損はない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-29 19:41:55) |
6. 隠し剣 鬼の爪
《ネタバレ》 ラブストーリーの面が強いのかと思ったが、前半部分にヒロインとの関わりが集中していて、後半になると名前すらも出て来ない。もう少し後半にも関わりが欲しかった。明らかな構成の失敗と思われる。雰囲気は非常に良く、それを楽しむには丁度いい。観る前から「たそがれ~」とそっくりという評判を聞いてたが、確かに似た部分もあるが言われるほど似てもいない。これでそっくりと言ってしまうと、殆どの映画は似たようなパターンを繰り返しているだけだし、どれもそっくりだろう。 [映画館(邦画)] 5点(2008-02-29 19:28:09) |
7. 影(1956)
《ネタバレ》 冒頭の掴みは素晴らしく、一気に引き込まれたが、かえってそれで期待し過ぎたようでその真相の大した事なさに気が抜けた。なんだか当たり前すぎる真相。第二の話など、あの状況、あの解決法で生き残ってしまっては、折角の緊迫感も台無しです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-13 21:17:06) |
8. ガン・ホー
《ネタバレ》 勘違い日本満載で有名な映画ということを見始めてから思い出した。監督がロン・ハワードというだけで借りてしまったが、これは迂闊。観てみると噂にたがわぬ勘違い振り。でもこれは無知による勘違いというより、明らかに故意による勘違いですね。「圧惨自動車」って会社のネーミングからして、分かってなければ付けられない。この社名は面白かったけど、それ以外は・・・。話の内容も適当でみるべきものは無く、予定調和以外の何物でもないストーリー展開で、和解すること自体が根拠に薄い。映画が主張するメッセージも疑問符だらけで説得力ないし、これじゃぁアメリカ人の憂さ晴らしと言われても仕方が無いですわな。ネタとして観る以外、価値はなさそうな映画。 [DVD(字幕)] 0点(2007-09-18 21:46:34) |
9. 帰らざる河
《ネタバレ》 モンローが悪い恋人を信じようとする姿には惹かれるものがあるが、他は惹かれるものがまるでなし。脈絡無くモンローを襲ったり、マッサージしたりするシーンはファンサービスなのだろうか。インディアンは単に凶暴な外敵としてしか描かれず、扱いはエイリアンと変わらない。そう思うと、だんだんSFに見えてくる。SFとして観ても大して違和感ないな。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-06-17 21:48:19) |
10. carmen.カルメン
キャバ嬢にのめりこんだ男の話みたいなもんで、傍から見れば馬鹿だねぇってな話。けれど最後の質問に対する男の答えには妙に共鳴してしまいます。女優さんが妖艶でこれぞカルメンという感じにはまっていて良いです。前半がかなり退屈なのが難点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-25 23:42:01) |
11. カトマンズの男
《ネタバレ》 金持ちの満たされた退屈さから自殺願望のある富豪の男が、どうせ死ぬなら保険金をかけて誰かに殺されてくれと頼まれる。男は引き受けたものの、いざ殺し屋に狙われると怖くなって必死で逃げ回ることになるというコメディ。テンポも良く、ギミックの使い方など子供の頃に見ていた外国アニメを実写で取ったような演出が多く、これがとても楽しい。なかなか拾い物の映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 21:05:43) |
12. カクレンボ
映像はとても綺麗だが、内容があまりにも薄い。雰囲気だけのアニメと言いたいが、雰囲気があるかどうかも微妙。香港のダウンタウンを思わせる中華的な町並みを駆けずり回ったからといって雰囲気や世界観がでるものではない。3Dを2Dに見せるシェーディングも今時珍しくも無く、実験性も低い。ならばやはりストーリーをもっと詰めるべき。10分程度の映像作品ならともかく、30分弱もあってこの内容では厳しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-13 00:23:23) |
13. 過去のない男
ゆるいユーモアに包まれた映画で、こういう感じって邦画にもあるよなと、妙な親近感を感じる。極端に表情を抑えた演出がこのゆるいユーモアによくあっている。ユーモアだけでなく、設定もストーリーもゆるく、悪く言えば適当なんだけど、この作品に限ってはこれでも許せる感じ。おっさんとおばはんの恋愛劇というのも風変わりで良いです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-09 23:12:21) |
14. カンフーハッスル
もっとダメダメなのかと思ったら、意外にカンフーもしっかりしていた印象。まあ、専門的に見ればあれこれあるんでしょうが。お馬鹿ネタ含めて、少林サッカーよりもこっちの方が楽しめたような気がする。ただ、出血が多かったり、グロいギャグがあるのがやはり難点ではあります。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 17:51:03) |
15. 巌流島 -GANRYUJIMA-
小次郎が西村さんというだけで、かなりおふざけモード。無茶な設定でも前半はそこそこ面白かったが、後半は失速。根拠不明の都合合わせぞろぞろで萎える。もう少し煮詰めればいいものを。出演陣が少なめの割りに、演技が下手な人が多めなのも痛め。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-11-08 19:20:33) |
16. 哀しみの街かど
麻薬の描写が細かく、撮り方に古い映画ならではのリアリティがあります。二人の身の持ち崩し方、離れるに離れられない関係なども無理なく説得力があるけれど、面白いというわけではないですねぇ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-11-05 15:32:28) |
17. カンバセーション・・・盗聴・・・
ジーン・ハックマンが素晴らしく、孤独に悩まされ続けている感覚、追い詰められていく感覚が良く伝わってきます。幻覚幻聴の表現が効果的で、間の取り方も良い。ラストシーンも色々な意味で象徴的且つ、印象的。とても静かな見応えあるサスペンス。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-08 19:24:19) |
18. カクテル
バーテン二人の軽いやり取りがとても楽しい。それだけと言えばそれだけ。後半の展開は呆れるほど定番過ぎるし、ストーリーに期待するタイプの映画ではありません。最後の小ネタなオチは良いし、気楽に楽しむには程良い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-07 20:31:14) |
19. カラーパープル(1985)
《ネタバレ》 てっきり白人に差別でも受ける話かと思ったら、その辺は軽めで、普通に黒人同士での不幸な話がメイン。冒頭の三十分くらいの展開がとても悲惨で見てるの嫌になったが、子役からウーピー・ゴールドバーグに変わった辺りから少しづつ良くなってきます。しかし自分が夫から暴力を受けているのに、その息子ハーポが嫁の扱いを困っているからといって、殴ればいいじゃないかなんてことを言うのは明らかにおかしく、理解不能。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-12 18:08:31) |
20. ガールファイト
人物の描きこみが浅いなど半端な面はあるけど、割と楽しめた。もう少し心理描写や心の動きをしっかり描けば、もっと良作になっただろうに惜しいね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-10 20:09:24) |