1. かくてわが恋は終わりぬ
《ネタバレ》 尺は短めでキレがあるのに、結構見応えもあった。 ベルギーを占領したナチスの将校にベルギー人女性が禁断の恋をするという話。 しかも女性の父親はそのナチス将校によって処刑されている。 自分の父親を殺した人間に恋をするなんてことがあり得るのだろうか。 敵軍同士の恋なので悲劇的な結末は自明の理。 そう分かってはいても最後はハラハラした。 お互い無事で、いっときの恋バナとして終わる、そしてそれを切なき良き想い出として振り返る、という結末でも良かったと思うけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2025-07-20 13:46:44)《新規》 |
2. 海燕ホテル・ブルー
《ネタバレ》 若松孝二の名に惹かれ鑑賞。 ファム・ファタールが仏頂面。 ファム・ファタールってなに? まずまず良さげな雰囲気で進行していくんだけど、最後のオバケはねーよなー。 そこまで真剣に見てたのを裏切られた気分だ。 オバケでした!は、夢オチと同じくらいの反則技。 そもそもそこまで「いい女」でもないだろ。 なんだか垂れてて、たるんでるし(ケツでか、たれチチ)。 だいいち愛嬌がねーよ。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-08 20:11:12) |
3. 風(1928)
《ネタバレ》 どいつもこいつも寄ってたかってリリアン・ギッシュにキスをし過ぎだ。 確かにかわいいから仕方ないけどさ… 風をそこまで怖がる理由が分からない。 非常に退屈だった。 リリアン・ギッシュのかわいらしさと細さに加点。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-06-18 21:20:30) |
4. 隠された記憶
《ネタバレ》 ハネケ作品だからまた何かしてくれるだろうと期待半分ビビり半分で見始めた。 ハネケの嫌がらせ、つまり見ている者を不快にさせるシーン(鶏の首をはねてその後鶏がのたうち回るシーンや団地に住む男が自ら喉を切るシーン)こそあったものの、ハネケによる本作での最大の嫌がらせは、ビデオを撮っていた犯人を明示しないというもので、わたしが期待していた嫌がらせとは質の異なるものだった。 [DVD(字幕)] 5点(2025-06-08 15:22:25) |
5. 枯葉 ~夜の門~
《ネタバレ》 キャスティングに関して色々ゴタゴタがあったらしく、三番目にクレジットされているイヴ・モンタンが主役を演じている。 話は普通だが、運命と名乗る浮浪者の予知能力が凄すぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-06-07 13:23:25) |
6. 書くが、まま
《ネタバレ》 いじめのシーンは見ていて嫌な気分になるが、この映画がいじめを受けている人の支えになればと願う。 物語の細部に女性監督ならではの気持ち悪さが出ているのがマイナスポイント。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-02 15:04:32) |
7. 歓喜に向かって
《ネタバレ》 見ていて家族がいる有り難みを感じることはできるが、妻を不慮の事故で失うなど想像もしたくない。 夫婦喧嘩のリアルな居心地の悪さは、さすがはイングマール・ベルイマン。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-01 20:56:01) |
8. 彼の日常
《ネタバレ》 これはいよいよもって酷いぞ。 あり得ない上に面白くもない。 これ以上の感想が思い浮かばない。 [インターネット(邦画)] 1点(2025-05-31 08:49:04) |
9. カルロス(2010)
《ネタバレ》 カルロスという国際テロリストの実話に基づく話を5時間かけてじっくり描き出す。 彼は何をした人なのか、何を成し遂げたのか、何をしでかしたのか、それが時系列で丁寧に語られる。 資本主義が跋扈する世界に革命を起こしたい、その一心で活動する人生には潔さがある。 (カルロスという人物が本当に女好きだったかは分からないが、性的なシーンが多すぎて辟易した。日本赤軍が出てくるのは興味深いが、使えない日本人扱いだったのには苦笑) [DVD(字幕)] 6点(2025-03-17 23:51:22) |
10. 怪獣の日
《ネタバレ》 未知の生物について、本来であれば充分調査してその危険性を調べ尽くした上で対応すべきであるが、政府からの圧力や対外的な体裁、お金の問題から判断を誤り、結果近隣住民に被害が及ぶ。 これは怪獣漂着を例えにした、社会への皮肉と問題提起である。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-20 19:18:49) |
11. 風のゆくえ
《ネタバレ》 見ていて分からない部分が多いけど、最後まで見ると男の生い立ちが全て原因だと分かる仕組みになっている。 最終的には意味が分かるのでスッキリはすれど、途中まではよく理解できずにモヤモヤとしたまま見続ける事になり、あまり好きなタイプの作りではない。 男がいきなり大きな叫び声を上げたりする部分でビックリするし不快。 あと性的なシーンが唐突に入ってくるのも不快。 男のヒゲも不快。 ここまで不快不快と連呼しながら何ゆえに6点を付けるのかと言えば、それはこの作品が日本映画ならではの雰囲気を持ち合わせているから。 そしてわたしが日本映画を好きであるからに他ならない。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-01-11 08:14:04) |
12. 蟹満寺縁起
《ネタバレ》 影絵芝居のような趣きのアニメーション。 恩返しの話。 ことの発端は爺さんが蛇に対して言った「娘をやる」という無責任な発言であるからして、爺さんが悪いと思うのだが、それより以前にガキからいじめを受けていた蟹を爺さんが助けた御恩が効いて、蟹に助けてもらえた。 つまり、爺さんはやらかしはしたものの、従前の善い行いが効いて難を逃れたという訳だ。 蟹もガキに一度は殺されたであろう命だから、爺さんの娘の為に命を捧げた。 なかなかに凝縮されたご恩返しの話だった。 ちなみに「蟹満寺」は、自らの命を張って爺さんの娘を助けた蟹を祀って建立されたものらしい。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-01-06 08:37:40) |
13. カメラマンの復讐
《ネタバレ》 100年以上前のロシア短編アニメ映画なのに普通に面白かった。 キャラの動きが細かくて味わいがある。 そして短い尺なのに、ストーリーも実によく出来ている。 ところで夫は妻の浮気を許したのに、妻は夫の浮気を許さなかったのはとても理不尽だ! 最後にこの映画を見る上での注意点を一つ。 虫が苦手な方は見るのはやめた方が吉。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-06 08:35:15) |
14. 海底王キートン
《ネタバレ》 今回は海水を相手に身体を張った演技をみせたバスター・キートン。 相変わらず死と隣り合わせの危険なスタント。 大昔の潜水服って人力で海底に空気を送っていたのね、妙に感心してしまった。 海水で作ったコーヒーとか想像するだけで吐き出しそうだ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-03 13:19:31) |
15. 狩人
《ネタバレ》 世界一退屈な映画に認定する。 ギリシャにおける右派共産主義と左派民主主義との対立を軸にした内容なのは分かるが、似たような静かなシーンの繰り返しばかりで、その退屈さに怒りさえ覚えた。 [DVD(字幕)] 0点(2024-12-28 23:23:44) |
16. 香も高きケンタッキー
《ネタバレ》 この作品を見るまでに相当な時間を要した。 かつて新宿TSUTAYAや渋谷TSUTAYAにVHSレンタル在庫が大量にあった頃に借りていれば難なく見る事ができたであろうが、それらのTSUTAYAにVHS在庫なき今、サブスクでこの作品を見ることは出来ない。 便利な時代になったはずなのに、この作品を見るという点においてはむしろ不便になっている。 便利とは何かについて考えさせられる。 便利と引き換えに何か大切なものを失っているのではないかと。 さて本作について。 素直に感動できてほっこりもできる、非常に優れたサイレント映画だ。 母娘の馬同士が馬体を擦り合っているシーンなんか胸が熱くなる。 かつての主人が馬体を撫でてくれた時、赤ちゃんの頃を馬が思い出すという演出も素敵だ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-14 22:23:32) |
17. 影の映画 二頭女
《ネタバレ》 何が二頭女なんだかよく分からなかったが(影と実体の頭を合わせて二頭?)、これはこれで寺山修司の実験映画として一つの完成形になっている。 1970年代前半の作品と比べて、その世界観が確立され、安定感が出てきているように思う。 しかしこんな映画を平日の昼下がりに見ていると、なんだか気が狂いそうになるな、、精神衛生上は悪い気がする。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-10-22 15:19:32) |
18. カメラのための振付けの研究
《ネタバレ》 躍動するダンサーを捉えた内容。 もう一度見ればまだ少しは感想も出てきそうではあるが、そこまでの熱意が湧いてこない。 不快感や嫌悪感すら感じない、どうにもし難い作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-21 21:46:25) |
19. 凱里ブルース
《ネタバレ》 ビー・ガン監督作品を初鑑賞。 これは頭がクラクラするくらいヤバい。 時間軸がゆがんだSF映画的雰囲気。 40分の長回しも凄いけど、それ以上にうねる様な透明感のある映像も凄い。 ゴダール映画のような理解不能な詩が何度も出てくる。 この詩で見る者を混乱させておいて、時間軸をひねられ、こちらは頭をクラクラさせられる。 まるで薬物でトリップしているかのように。 悪夢を見ているようでたまったものではないが、この監督の映像はクセになる感触があり、この監督の別の作品も見てみたい気分になった。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-14 18:11:08) |
20. かたつむり
《ネタバレ》 次々と巻き起こる騒動の発想がぶっ飛んでいる。 どうやっても元気にならない野菜に、涙をかけたら元気になったので、たまねぎや謎のドクロを使って涙を誘発し、野菜を育てまくる。 この時点でアングリと口が開いてもうた! まさに驚愕の展開の数々。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-13 09:11:50) |