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プロフィール
コメント数 96
性別 男性
自己紹介 「じゃまくさいこりくつ」と読みます。
映画は映画館で見る派。平均だいたい年12~14本くらいのペースで行きます。
◆画面内で非常に邪魔。背景白いと読みにくい
◆人間の神経は絵よりも字に向きやすいので集中力が削がれる
◆見ている場面よりも先の台詞が表示されてネタバレになる
◆音声に較べ情報量が格段に少なくなり機微が伝わらない
◆日本の声優の技量は高く安心して委ねられる
など様々な理由から、大の字幕嫌いで断然吹替派。私にとっては字幕映画鑑賞というのは「映画を見に行く」のではなく「2時間、字幕を読みに行く」だけにしか感じません。
ところが、なぜか最近は洋画の吹替上映が少ないため、結果的に邦画を見る機会の方が多くなっています。

そこそこ好きなジャンル…時代劇、アニメ、ミステリー、サスペンス、群像劇
ほぼ興味のないジャンル…恋愛、ハートウォーミング系、アクション、ホラー
2014.12.07 SPACEBATTLESHIPヤマトの自レビューを手違いで消してしまいました…('A`)

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1.  GAMBA ガンバと仲間たち 《ネタバレ》 
とりあえず昔見た出崎版のTVシリーズの思い出はすべて封印し、完全に別作品として見るならば、これはこれでアリだとは思いました(そうは言っても思い出してしまいますが)。かつて幼児にトラウマを植え付けた宿敵ノロイの不気味さ・恐ろしさは、時代の変化とともに若干オネエ気味の野村萬斎のねっとりした演技で、前作とはまた違った怖さを具現化しており、劇場に来ていた子供たちからわき起こる悲鳴がそこかしこから聞こえました。登場キャラもストーリーも思いっきり整理し、6匹・90分でまとめたのは大英断。尺が短い割には話としては面白くまとまっています。若干ボリューム不足の感もありますが、まあでも本来子供向けの作品ですし、大人がTV版の思い出補正で文句つけるのは筋違いでしょうけどね。昨年度声優アワード主演女優賞の神田沙也加の演技は(声優学校に通っていただけあって、話題作りのタレント起用と較べれば段違いでしたが)、やはり実力派揃いのキャストの中では若干浮いてる気も。かつてのガンバである野沢雅子さん、かつてのノロイの大塚周夫さん(今年逝去)の子息の明夫さんのキャスティングは、かつてのファン向けのサービスもあるのでしょうかね。エンディング曲…何かジブリっぽいけどどっかで聞いたことあると思ったらオザケンだったとは。倍賞千恵子が歌うと全然違う歌に聞こえますな。
[映画館(邦画)] 6点(2015-10-17 17:59:04)(良:1票)
2.  KANO 1931海の向こうの甲子園 《ネタバレ》 
台湾も野球も好きな私にとって、実話ということもあり、半ば義務感で見に行きました。やはり3時間は長いですね…特に前半。嘉農の近藤監督は寡黙な明治人ということもあり、ほとんど自分の考えを言葉にしてくれませんので、何故の叱咤か、何故のしごきなのか、生徒たちだけでなく観客も分からないまま進みます。重要なアイテムのパパイヤも近藤監督じゃなく浜田先生の教えだったし…。万年弱小野球部がなぜ台湾島内で優勝できるまで実力をつけられたのか、物語の核と思われるので、もう少し丁寧に説明して欲しかった感はあります(本筋と絡まない金策のシーンなどは削っても良かったかと。あと八田与一もサービス出演という感じ)。しかし後半の甲子園大会本戦に入ってからは、俄然熱い展開の野球ドラマで引き込まれました。ベタベタな展開ではありますが、やはり燃える展開の野球はいいですね。決勝で敗れることは知っていても、もう少しのところで夢破れた嘉農ナインの力闘に思わず目頭が熱くなりました(近藤監督に「泣くな!」と言われそうですが)。彼らがその後の人生で日台球界に貢献した経歴を綴る説明を読む間も涙が…。やっぱり野球はいいなぁ。『バンクーバーの朝日』も見に行こうかしら…
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-25 23:58:18)
3.  紙の月 《ネタバレ》 
原作小説・ドラマ版はともに未見。筋自体は、女性営業員が年下の大学生との不倫にハマって、勤め先の銀行の金を横領していくうちに金銭感覚が麻痺していく…という、ありがちなストーリー。だが、インタビュー等を見ても、ほとんどの演者が自分が演じる人物に、少しも共感できないと語っているように、「実際にこんな人はいないだろう」というキャラクターばかり。にも関わらず、展開自体はテンポ良く(?)悖徳的行為になだれこんでいくという点で、ある意味同原作者の「八日目の蝉」と似たような感覚でした。また、話のオチが放棄され、何気ないシーンで突然終了するのは、同監督の「桐島、部活やめるってよ」と重なる部分も。池松壮亮もこんな濡れ場をやる歳になったんだなぁ、と思いつつ、役柄とは合ってた気も。小林聡美・大島優子・石橋蓮司・近藤芳正なども悪くなかった。旦那さんの田辺誠一は、ちょっといい人過ぎかな。5点と6点で迷いましたが、厳しめで5点。
[映画館(邦画)] 5点(2014-11-16 08:37:17)(良:1票)
4.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 
原作未読。うーん、面白くない…そして、長い。私にはこの作品、全く合いませんでした。ひたすら汚らしい形の役所広司が「クソが!」と叫び、暴力を振るうシーンを見せられ続ける映画。時系列や人物が異なるシーンをかなりしつこく繰り返しカットインさせる手法も、さして効果的とも思えず途中で飽きましたし、何より物語を把握する妨げにしかなっていない。主人公や娘の行動原理も不明で「あいつは俺の娘、俺がぶっ殺す」のセリフが言葉通りで無いとしても、何を目的にどうしたいのか、さっぱりでした。頭を使う訳でもなく、行き当たりばったりな捜査も、ほぼすべてが暴力で進行。目を背けたくなる残酷シーンも多く、正直途中で見に来たのを後悔。ラストもいきなり時が過ぎ、カタルシスも無いまま終了。「告白」も後味の良くない作品ではありましたが、話は面白かった。こっちの方は全く救いがない。4点
[映画館(邦画)] 4点(2014-06-28 16:04:14)(良:1票)
5.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
正直、高畑作品は今までピンとこない作品が多かったんですが、これは非常に良かった。日本人なら誰もが筋を知っている竹取物語。凡百の監督ならその題材に気負い込んで、独自の解釈をこれでもかと詰め込んで、別物の話に変えてしまうところですが、この作品は原作の筋をあくまで尊重し、王道的な手法で現代的なストーリーに昇華させています。その勇気にまず拍手。そして監督の解釈による、姫が最も感じたかったこと=生命の躍動感は、独特の絵柄と、ジブリならではの繊細な動きを通じて表現され、十二分に味わえました。心配だった役者の声も、プレスコ録りだったので、画に合っており、そこまで違和感はありませんでした(とはいえ背後に役者の顔は浮かびましたが…)。故地井武男さんの声も良かった。姫のキャラクターも素晴らしい。「ジブリ史上最高の"絶世の美女"」のコピーは伊達ではありません。久石譲の音楽もまた、ずるい。最も悲しい/切ないシーンに、あえて最も楽しげでワクワクする音楽を持ってくるとは。これで涙腺が決潰しました。子供の頃から筋を知り尽くしている昔話で、まさか泣かされることになるとは。結果的に「風立ちぬ」との同日公開を断念し、最後まで作り込んだのは、正解でしたね。今年見た映画で一番です。地井さん・氏家さんも泉下で喜んでいるでしょう。海外でも間違いなく受けると思います。
[映画館(邦画)] 9点(2013-11-23 21:29:47)
6.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
「紅の豚」と同じく、宮崎監督が作りたくて作った映画というのは分かりました。ただ、堀越二郎に堀辰雄のストーリーを無理矢理重ねたためか、話もかみ合っていないし、主人公が魅力的でもありません。筋も、淡々と飛行機設計を続けるだけで、病気の妻も完全なる脇役。やたらと喫煙シーンばかり(実際、昔の喫煙者はあんなものだと思いますが、あれだけ強調されると何か意味があるのかと思いきや、何の意味もありませんでした)。何より、主人公以下多くの人物の、声の演技が下手すぎて聞いていられません。宮崎監督の作品は長年見てきましたが、正直こんな作品が引退作になってしまうのは残念ですね(今までも何度も引退表明してきましたが、今度は本当なんでしょうか?)。鈴木プロデューサーが一緒に引退する訳ではなさそうなので、今後もジブリは話題先行のキャスティングを続けるのでしょうか…11月の高畑監督「かぐや姫の物語」もどうなることやら?
[映画館(邦画)] 5点(2013-09-14 20:08:42)
7.  カラスの親指 《ネタバレ》 
原作未読。全体的にストーリーは悪くないと思いました。多少ご都合主義的なところもありますが、「衝撃のラストには、衝撃のウラがある」という映画のキャッチフレーズ通り、クライマックスからラストにかけて二転三転のストーリーが展開します。しかし盛り上がりのピークを過ぎて、オチが付いたと思われる後日談的な静かな段になってから、話が幾度も逆転するというのは、今までにあまり無い感覚でした。役者としては、阿部寛は安定感がありましたが、何といっても村上ショージですね。こんな演技ができる人とは思っていませんでした。もちろん演技が巧い訳ではないし、わざとらしさや棒読み感も若干残っているものの、朴訥さと小ずるさ、下卑た笑いなど、この作品における役割に非常に合っている芝居で、MVPだと思います。石原さとみはちょっと役が不足だったかなー。もうちょっと活躍を見たかった。能年玲奈という女優は知りませんでしたが(「告白」に出てたようですが覚えてません)、なかなかピュアで溌剌としたいい娘ですね。今後NHK朝ドラも決まっているそうで活躍を期待します。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-25 08:33:07)
8.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
いや、なかなか面白いストーリーでした。若干ご都合主義的な展開もあるにはありますが、コメディとして単純に楽しめ、オチもしっかりして、全体的に悪くなかったと思います。堺・香川・広末3人の役者の普段とは違う演技も見られます。見に行く前は堺雅人が主役かと思っていましたが、見た後はどう考えても香川照之の方が主役に見えますね。以前はそれほど好きな役者ではなかったのですが、香川氏の今回の二転三転の役どころの変化の見せ方はさすがと感じました。全体的には面白いのですが、ただこれが映画でなくテレビの2時間ドラマでも同じような感想だった気はします(映画ならでは、という域にまでは行ってなかったかな)。余談ですが、題名「鍵泥棒のメソッド」は別に他のタイトルでも良かったかなと思うほど内容とあまり関係ありませんでしたね。
[映画館(邦画)] 7点(2012-09-15 16:13:10)
9.  外事警察 その男に騙されるな 《ネタバレ》 
ドラマの方は未見。スパイ映画というのは、ある意味ホラー映画に似ていて、緊迫感が非常に大きな要素になっていると思います。スパイ行動がいつ敵方にばれるか、スパイ達がいつ殺されてしまうのか、というのを息をのみながら見るものなので、筋そのものよりも、画面や音楽の演出が重要になってきたりします。そういう意味では可もなく不可もなしと言ったところで、要所の緊迫感は出ていたような気もします。韓国側の俳優が似た顔の人がいて区別がつかなくて話の流れが途中つかめない部分がありました。途中まではそれなりの映画と思いましたが、どうもラストの盛り上げのチープ感が…。核爆弾てのは映画界では鬼門なんでしょうか。避難のさせ方とか捜査員その他の反応がまるで「トータル・フィアーズ」を見てるようで、唯一の被爆国が作ったとも思えない軽さ。しかもありがちなパスワード解除、パスワードそのものも安易で、画竜点睛を缺くという感じ。ラストがもう少し盛り上げられれば、あと2点くらい上増ししたのですが…
[映画館(邦画)] 5点(2012-07-22 09:02:24)
10.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
何と言ってもボリューム不足が最大の難点。素材的にはもったいないと思います。テーマ性も特にないが、トトロや千と千尋なみに何も考えずに楽しめるという訳でもない。見ていて「さあこれからどうなる?」と思った所で終了。感想に困る映画といったところです。
[映画館(邦画)] 5点(2010-12-21 21:56:34)
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