1. 架空OL日記
《ネタバレ》 良くも悪くも、ドラマ版の延長線上からまったくブレていませんでした。ファンとしては安心して見られるけど、ドラマの焼き直しのようなエピソードも多かったような印象。個人的には、さえちゃんの大ボケ発言や天然エピソードをもっと見たかった・・・かな? どこの会社のOLも、まぁだいたいあんな感じですよねー。想像で女子の特長をあれだけ表現できるバカリズムの才能には感服です。これを見ていたら「真実よりも矛先」を重視する女子独特のノリに対して正論で対抗する自分は、たぶん女子更衣室で「キモい・ダサい・ウザい」って言われてるんだろうなぁ・・・って思っちゃいました(笑)。 また、ひとりひとりのキャラの輪郭がハッキリクッキリしているのがこの映画の魅力のひとつ。「このOLの中でつきあいたいのは誰?」と聞かれたら(容姿関係なく)まともそうなまきちゃんか升野さん? さえちゃんは、傍目から見ている分には面白いけどつきあうのはさすがに無理、小峰サマはちょっとこわいし、酒木さんは論外。 このおもしろさの大きな要因は、オトコ脳から生まれた発想・思考を「女性であるバカリズム」が語る点。作品内でバカリズムのOLぶりは違和感なく女性グループに溶け込んでいますが、あのような人間観察の独特の視点やツッコミコメントの鋭さを持った女性は、現実にはほぼ皆無。以前、伊集院光さんがテレビで「思考パターンは男性、キャラクターは女性のマツコデラックスには、オレは絶対に勝てない」という発言を思い出し、なるほど、バカリズムの役どころがもし男性だとしたら、ここまでおもしろい作品にはならなかったよなー、と目からウロコでした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-09 07:52:04) |
2. ガス人間第一号
《ネタバレ》 終わった瞬間、思わず「おぉー!」と唸ってしまいました。滅びの美学をコンセプトにした哀しくも美しい一級品の恋愛映画で、「昔の特撮モノ=子どもだましのしょぼい映画」という偏見を根底から覆してくれました。 ガス人間になってしまった水野が、藤千代の表現する美に魅かれ、藤千代自身にも魅かれ、そんな彼の一途な思いに命をかけて応える藤千代のすさまじい生き様。とても深い人間ドラマでありながら、不思議と重苦しさは感じられません。そしてラストのインパクトある締めくくり方! この独特のクオリティーは、現代の感覚や技術だけでは決してマネすることができない、当時の空気感・時代性からしか生み出せないような気がします。 また、舞台に立つ人間にとって、自分の芸に惚れ込んでくれる人というのは、自分自身を愛してくれる人以上に大切に思えることがあります。一流の舞台人を輝かせ続けたいという理由から犯罪を繰り返す水野の思いは、最後まで彼女と運命を共にした爺やの気持ちに通じるものがあり、舞台に生きる人なら少なからず理解・共感できると思います(踊りの家元という設定はそこまで狙ったわけではないと思いますが)。 自分が知っている八千草薫は「やさしい感じの上品なおばさん」というイメージでしたが、若い頃は、あんな目力のある凛とした女性(を演じることができる役者)だったことに驚きでした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-12 21:04:00)(良:1票) |
3. カプチーノはお熱いうちに
《ネタバレ》 いい映画に出会えて良かった!と心から思える作品でした。 雨の日のバス停でケンカした相手が、実は友人の彼氏で、その後、魅かれ合って結婚・・・という、最初は、ただのベタな恋愛映画かと思って観ていました。その13年後、エレナは、仕事は順調なものの、ダンナとはすっかりマンネリムード。そんな時、乳ガンが発覚・・・。 これまでのラブコメ風のムードから、闘病などシリアスな展開になっていきますが、この映画が素晴らしいのはここから。病気による深刻な部分だけを強調して感動を強要するような安っぽい演出もなく、ダンナのアントニオや2人の子どもたち、母親や叔母、親友であるシルヴィア、ゲイの友達のファビオ、同じ病室のエグレなど、病気を通じて見えてくるまわりの人々の思いやりややさしさが心に沁みてきます。 浮気性で仕事もパッとせず、体型の変化に象徴されるダメ亭主が、妻の病気をきっかけに、彼女が自分にとってどれだけ大事な人であったのかに気付き、病室のベッドでエレナを愛するシーンは、ほんとに切なくて泣けました。そういうシーンのあとに、「実はあの時、起きてたのよ」と女子トークで盛り上がるエレナとエグレにクスッと笑わされ、その数日後、エグレのベッドが淡々と片づけられていく現実。 また、アントニオと結ばれたしあわせいっぱいな海辺のシーンと、終盤に病院へ向かう途中の回想シーンのつながり方の美しさなど、後半の、様々な悲喜のバランスが絶妙です。でもこの美しいシーンで終わるのではなくて、「えっ?このエピソードがラスト!?」という驚き。おかげで、泣きながら笑えて、最後には、なんだかとてもしあわせな気分になれました。そして、あらためて「奥さんを大事にしよう」という気になりました(笑) エレナがその後、天に召されたのか、回復して元の生活に戻れたのかは描かれていません。この映画において、そんな結末はまったく不要で、素晴らしい家族や友人に囲まれたエレナは、その後の経過がどうなろうが、しあわせな人生であることに違いない、ということですね。 原題の「Allacciate le cinture」は、ベルトを取り付ける、つまり「シートベルトをお締めください」という意味らしいです。「人生の乱気流に遭遇したとき、そばにいてくれる人は誰ですか?」、自分の人生のシートベルト的な役割を果たしてくれる家族や友人がいれば、人生の乱気流も乗り越えられる、そういうメッセージなのだと思います。 ただひとつ、「あしたのパスタはアルデンテ」同様、この邦題、もう少し何とかならなかったのでしょうか?(笑) [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-11-29 09:53:45) |
4. 海賊じいちゃんの贈りもの
《ネタバレ》 子供たちがとんでもないことをしでかして、それがきっかけで自分のことしか考えていない崩壊寸前の家族たちが人間らしさを取り戻す、というベタな内容です。 じいさんと孫のやりとりは確かにハートウォーミングでしたが、それを際立たせるために夫婦や兄弟の仲が悪いのを強調し過ぎるのが鼻についたのと、ハッピーエンドへの展開があまりにも強引。 いがみあってる夫婦や兄弟のケンカの最中に一番上の子が「もういい!やめて!」のくだりであっさり解決、テレビカメラの前でママもタンカを切ってめでたしめでたし・・・って、「えっ!?これですべて解決???」と、ツッコミを入れざるをえないような乱暴な幕引きに、ちょっと目がテン状態でした。途中まではそれなりに楽しめたのに、なんだかもったいないような感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-14 23:29:47) |
5. 籠の中の乙女
《ネタバレ》 いやー、コワい映画でした! 親としての愛情が歪んでしまうと、こんなにも恐ろしい家庭が生まれてしまうんですねー。「うわぁ・・・」と思ったシーン、数え切れないほどありますが、特に、四つん這いになって犬の吠え方を家族みんなで練習するシーン、最初は滑稽でしたが、姉がいなくなった時、外に向かってのあのシーンは、ゾッとしました。 観終わってから原題を確認したら「DOGTOOTH(犬歯)」。籠の中の乙女なんていうセンスのかけらもない邦題を無理やりつけるより、原題そのままか「犬歯」の方がよっぽどインパクトがあり、作品のテーマに合ってると思いますが、それでは興行成績やDVDの売上にも影響するんでしょうね(^^; クリスティーナのせいで「ロッキー」や「フラッシュダンス」に影響された姉は、最後は自分で犬歯を葬り、新しい外の世界へと向かいます。これはもしかして、「外は悪の世界=アメリカ文化」というアメリカへの皮肉なんでしょうか?(笑) 最後、隠れたトランクが開かない・・・開けるのか、開けないのか、それとも開けられない状態なのか等、どうなるんだ?と思ったところでおしまい。うわっ!と思いましたが、このラストシーンは素晴らしいと思います。よく「最後の解釈は自分なりに」と結論を観る側に委ねる映画を嫌う人がいますが、これは結論を見せたり示唆してしまっては台無し。 その理由は、ハッピーかアンハッピーか、対極の結論が可能性として考えられるのなら、そのどちらかを伝えてもいいのですが、この映画の場合、あのトランクが開こうがどうしようが、その先、ろくでもないことにしかならないのは明白。姉は、トランクから出て世間にキチガイ扱いされて施設送りになるのか、トランクを開けた父に見つかって狂った家に引き戻されるのか、トランクに閉じ込められたまま死ぬのか、すでにもう死んでいるのか、いずれにせよ「どんなバッドエンドになるのか」を描くのなんて蛇足の極み、だからあのエンディングなんだと思いました。 こういう内容の話は、陰湿な雰囲気が漂いがちで、何度も過激な性描写があったりするのに、清潔感のある印象でエロさも感じさせず、それがかえって不気味さを際立たせたように感じます。映画としてはかなりのハイレベル作品ですが、でもこんな精神的ホラー映画、もう観たくないです(^^; [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-08 00:56:47)(良:1票) |
6. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 ニューシネマパラダイスの監督の作品ということで、心温まるヒューマンドラマだと勝手に思い込んでいたら・・・(笑) でもやっぱりこれは、単純な犯罪映画じゃなくて、ヒューマンドラマだと思います。 絵が全部盗まれたシーンでは、「女に免疫のないオタクなおっちゃんが、若い娘に入れ込むとロクなことにならないよなぁ・・・」程度の感想しかありませんでしたが、でもラストまでのシーンで、印象は変わりました。肖像画の女性しか愛せず、生の女性とは目も合わせられないような男が、クレア(偽)のおかげでようやく、男として最高の悦びを得ることができます。最初は、哀れな様子を見てかわいそうと思いましたが、彼にとっては「The Best Offer」だったのでは? アガサ・クリスティの「地中海殺人事件」で、女優と一晩いい思いをした金持ちがめちゃ高い宝石をプレゼントした後で捨てられ、その男に言ったポワロの「男女の秘めごとに値をつけるのですか?」というセリフが、ふと頭に浮かびました。 盗まれた絵よりも、思い出されるのはクレアと愛し合った瞬間のことばかり。彼にとって失ってショックだったのは、絵ではなくてクレア。そのことに気付いただけでも、この人は幸せなのかも・・・。 草食系とか呼ばれてるアホ男子や、アニメキャラやフィギュアしか愛せないオタク君が、ナマの女を知ってしまったら、このおっちゃんと同じように、コロッと弄ばれてスッテンテンにされるんだろうなぁ・・・。 この映画は、そういう人に向けての警鐘?(笑) それから、「貞節は最も異常な性的倒錯」というフレーズには、激しく同意です♪ [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-17 16:11:12)(良:1票) |
7. ガリレオΦ(エピソードゼロ)<TVM>
ドラマのガリレオシリーズを見ている人には、そこそこ楽しめると思います。実際は机上の空論かもしれませんが、それでもスペシャルドラマらしい、大胆なトリックで面白かったです。学生時代の草薙刑事とのエピソードも良かったし、ただ、内海刑事が出ていないのは残念でしたね。それにしても、長澤まさみの演技がひど過ぎて、最初から最後までイライラ!これって、役者としての力量の問題?それとも演出方法の問題? [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-17 16:03:39) |
8. 雁の寺
《ネタバレ》 何なんだ~、この面白さは!! いや、面白いというより、ものすごい!と叫びたくなるような映画でした。慈念が、出生の過去から逃れてやってきた寺でもアホ坊主にいじめられ、それでも健気に頑張っていくのか・・・と思ったら、心を惑わす里子の存在。だんだんと寺の仕事も任されるようになり、そうなると、あんなアホ坊主のひとりくらいは・・・となるのは当然の展開ですね。不謹慎ながら、これで里子と慈念はめでたしめでたしというブラックな締め括りかと思ったら、いい意味で裏切られました。そんな安っぽい話ではありませんでしたね。ラストの、白黒からカラーへの転換、賛否両論あるでしょうし、自分もあれがいいのか悪いのか理解できませんが、とにかくすごい挑戦だと思います。印象深かったのは、慈念の「トンビはね、ためてますねん」というセリフで心の葛藤を表現するシーンはすごかったです。サスペンス調になった時のカメラワークも斬新だし、なんといっても若尾文子のエロさがハンパないです!特に「また見られてしもた」は、最高でした(笑) [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-10-22 22:20:56)(良:1票) |
9. 借りぐらしのアリエッティ
これはジブリの中で、客の対象年齢を一番高く設定した作品だと思いました。ストーリーは地味で、ジブリ特有の冒険的な要素も子供ウケのファンタジー感も畳み掛けるようなテンポ感もありませんが、その分、落ち着いて、でも退屈せず、描かれている空間ひとつひとつの味わいを楽しめました。舞台は日本の設定ですが、それをあまり意識させない空気感と、国籍を超えた独特なムードの音楽にセンスを感じます。「“となりのトトロ”は面白いと思うけど自分にはしっくりこない」という人は、これならツボにハマるかもしれません。変な例えですが、トトロやラピュタが「中トロの握り」なら、アリエッティは「生ダコの薄造り」という感じかも。子供向けファンタジーと思ってこれまで手を出さなかったのが悔やまれます。身近な生活とちょっとした幻想ムードとのバランスが絶妙でした。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-10-04 00:43:52)(良:2票) |
10. 川の底からこんにちは
最後まで楽しめましたが、ほぼ満島ひかりのおかげ?これが、しょーもないアイドル女優だったら、何の面白味もない映画になっていたと思います。ただ、後半へのつなぎが、やや乱暴な印象でした。いろいろなことがあって「がんばるしかないっしょ!」と開き直るというよりも、最初から着地点が決まっていて、序盤はそのための演技=ちょっとわざとらしいという感じを受けました。新井課長は、ダメ男というよりクズ男でしたね。まるで自分のことのようで恥ずかしかったです(笑)。かよこちゃん役の子供、なかなかいいですね。笑ったのは、2回出てくる「月島さんは違うから」。こういうギャグは好きですが、社歌は、ちょっと狙い過ぎかも・・・? [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-10 13:44:25)(良:1票) |
11. カルラの歌
《ネタバレ》 重苦しい内容で辛かったですが、でも観て良かったです。理由はカルラがとても魅力的だったこと。辛く悲惨な話だっただけに、最後のカルラの歌がとても素敵に聴こえました。政治絡みで人々が苦しむ話はあまりにもやりきれないので、おそらくこの映画は2度と観ないでしょう。でもニカラグアの事情についてはもっと知りたいと思いました。血を流すことに賛成するわけではありませんが、そうした中からでしか得られないものがあるような・・・ [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-10 21:55:10) |
12. ガンジス河でバタフライ<TVM>
《ネタバレ》 クドカンの脚本、ハマる時とそうでない時の差がかなり大きいですが、これはとても楽しむことができました。ストーリーよりも、インド人のオヤジギャグやら、竹下景子の腹話術など、笑いどころがすべてツボにハマりまくり!それに、長澤まさみってただのアイドル女優と思っていましたが、この作品を観て印象が変わりました。ただ、中谷美紀の使い方がもったいないというか、全体の流れの中にそぐわないような役で、ちょっと残念でした。また、個人旅行でしか味わえないようなインドの風景や文化を見られたのも楽しかったです。 [地上波(邦画)] 8点(2013-04-29 00:44:48) |
13. 悲しみのミルク
《ネタバレ》 恐乳病って、ペルーの悲しい歴史の後遺症のようなものですね。南米というと、ラテン系の熱い感じをイメージしていましたが、この映画はまったく違いました。なんだか全体的に色がないような乾いた印象で、それがファウスタの心情を表しているのでしょうか?全体的に重苦しい感じが漂っていましたが、「私の中から取った」あと、海のシーン、そしてラストのじゃがいもの花で、ホッと救われたような気分でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-17 22:33:05) |
14. 課外授業
《ネタバレ》 小学生か中学生の時に、ドキドキしながら見た覚えがあり、先生が二人にわき毛を剃られるシーンがとてもエロかった印象があります。いま見たら、親戚のおじさんの彼女(?)が良かったです(笑)。懐かしくてつい見ちゃいましたが、さすがに最後まで見るのはちょっと厳しかったですね。もう、この映画を見ることはないでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-24 01:03:02) |
15. 崖の上のポニョ
ジプリ作品といえば、子供も大人も楽しめる映画というイメージがありましたが、これは子供向け?ひと言でいうと面白くなかったです。ポニョがただのウザいクソガキにしか見えず、リサのようなキャラも好きになれませんでした。結局、面白いと思った宮崎作品はナウシカとラピュタだけなので、自分には宮崎作品は合わないのかも・・・ [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-08-26 00:25:40) |
16. 河童のクゥと夏休み
《ネタバレ》 最初、クゥがやけにグロテスクであったことと、あまりにも健全すぎる内容で、もう観るのをやめようかと思うほどでしたが、マスコミが騒ぎ出すあたりからストーリー的に面白くなり、120分を越える上映時間も気にならないほどでした。実際、河童が存在したら、人間社会はあんな感じになるんでしょうね。マスコミは騒ぎ、興味本位で「かわいい」とかいう一般市民が増え、騒動を起こしたら「我々は安全な生活を営む権利がある。だから危険な河童は町内から出て行け」というのは、人間というか、自分だけがよければそれでいいという日本人社会の象徴シーンのような気がしました。あと、妹の瞳の描き方、わりと好きです。ブサイクで子供特有のアホぶり、あまりにリアルで笑えました。最初の子供たちの会話の中で「バリ島に行く」というセリフを入れたり、バリ島のガムランを3~4回BGMに使用するなど、かなりのバリ島好きが制作スタッフにいるようですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-19 18:10:08) |
17. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 「インスタント沼」はかなり面白かったし、「転々」はど真ん中ストライクだったので、この作品もかなり期待して観ましたが、これは自分にとっては全然ダメでした。テイストは前述の作品とほぼ同じなのに、紙一重で、まったく笑えませんでした。最初の水道屋がベランダで騒ぐシーンでシラけ、温水さんのパーマ屋が踊るシーンでは、もう観るのをやめようかと思ったほど。他の方々のコメントをみると、楽しめたというご意見が多いようなので、悪い作品ではないのでしょう。ただ自分にとっては、ボタンひとつ掛け違えているような印象で、ギャグを連発しているのにスベリ続けている芸人を見ているようでした。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-01-07 23:40:04) |
18. 噛む女(1988)
《ネタバレ》 桃井かおりが絡んでいることはなんとなくわかったので、終盤は「ああ、やっぱり」という感じでした。桃井かおりを起用して、あのまま終わるはずないですからねぇ。でもいまひとつ好きになれないし、自分の守備範囲外の映画という印象でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-15 12:30:32) |
19. がんばっていきまっしょい(1998)
《ネタバレ》 学園モノで、若い子たちががんばっている映画って、誰がどう創ってもそれなりの感動が生まれるものですが、最後まで何の感動も印象深いシーンもありませんでした。前半はダラダラして飽きてくるし、演技力のない子供の棒読みのセリフが最後まで鼻につくし、数時間前に観たばかりなのに、内容はほとんど記憶に残っていません。とにかくひどい映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-10-30 21:28:25) |
20. 髪結いの亭主
これまでフランス映画とは相性が悪かったのですが、この作品は良かったです。全体に流れる空気感が妙に魅力的で、最後まで引き込まれました。ストーリーや表現にそれほど興味を感じたわけではないのに、フランス映画+アラブのダンス音楽が創り出す独特の雰囲気に酔ってしまったようです。マチルド役の女性もすごくきれいで妖艶で素敵でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-08 17:47:58) |