1. 累 -かさね-
素直に素晴らしかったと思う。最初から最後まで楽しめました。 土屋太鳳さんも芳根京子さんも個人的にはそんなに好きでは無かったのですが(失礼) 想像を超えて魅力的に描かれてましたね。 荒唐無稽で漫画チックな設定ではありますが、それが良い。 二人の女優と執着と執念の対比を描く為の世界設定ですので、 冷静になるとバカバカしいくらいが丁度よいかと。 後は、まぁ程度仕方ないのだが土屋太鳳は美人で独特の空気感が魅力的ではありますが あえて顔を奪う程の圧倒的美人には思えず・・・(失礼) また二人の顔を意図的に寄せてるのか、顔に傷がなければむしろ・・・ そう思ってしまうので、細かい所まで拘るのであれば累はもっと美人ではない 女優の方が良かった気もします。 近年見た類似物と言えば毛色は違いますがブラックスワンでしょうか。 それより楽しめたのでそれ以上の点数と言う事で8点献上。 [DVD(邦画)] 8点(2019-08-07 01:21:26) |
2. カムイの剣
恐らく過去に見て居ると思うのだが記憶ゼロ・・・。違う物だったのだろうか。 長いので数回に分けて鑑賞。結構楽しめました。 随分昔の作品を現代の価値観で評価するのは難しい所はありますが 面白い物を作ってやると言う心意気が好きですね。 [DVD(邦画)] 6点(2017-07-31 16:28:44) |
3. 川の底からこんにちは
この作品自体が中の下の作りです。ここまで見やすい作りなのですから 吹っ切れる切っ掛け、それを見たババァの反応、会社を建て直す過程などを もう少し丁寧に作れば、もっと面白い作品になって居たかも知れない。 でも、それをしないのが事こそがこの映画の魅力でもあるのかな。 [DVD(邦画)] 4点(2017-03-31 00:45:27) |
4. 風切羽~かざきりば~
《ネタバレ》 四流の脚本と演出に加えてお遊戯会レベルの演技力のくだらない映画 自分にとって最後まで見る価値の無い映画と言う事は鑑賞を開始してすぐに分かりましたが、 ここに悪評を書くために、あえて最後まで見たような物です(笑) 感情や背景の見えない親の暴力シーンに、事ある事に叫べばいいと思って居る主人公。 施設の人も平然と主人公の事を悪く言うという安易すぎる設定。 現実の児童虐待は不幸すぎて痛ましく直視できない事だが この映画で描いて居るのは、虐待を受けた子供達が常識の無い協調性がなく 暴力的で他人の親を人を殺して埋めた上に人を平然と踏みつけたあげく 君のことは忘れないと感傷に浸りながら自分の親の元には戻るという。 おふざけが過ぎるの領域かと。中学二年生が考えたシナリオならまぁ納得しなくもないが 大の大人が大金かけて真面目に作った映画だと思うと何とも悲しいね。 [インターネット(邦画)] 0点(2017-03-18 01:12:43) |
5. 陰日向に咲く
随分前に途中までしか見れて居ませんでした。数年経ちましたが改めて最初から最後まで見てみました。 劇団ひとりさんはファンですが小説未読ですね。今回改めて見ると、豪華なキャストですね。 力が入ってます。ですが、内容はうーん。イマイチでした。 ジュピターさんの話はちょっとうるっと来る物がありましたがそれ以外は・・・。 全体的にベタな話で繋いで来たなぁと言う感じと色々やりたかったのでしょうが、 テーマが絞れて居なくてとっちらかってる印象でしょうか。 話を絞って深くした方が良かった気がしますね。 [DVD(邦画)] 4点(2017-01-27 23:23:42) |
6. 紙の月
うーむ。これが実話だったらまだ脳内補完できるのかもしれませんが これをフィクションでやる意味って。 不倫相手の少年に引かれあうシーンがバッサリはしょってるので いまいち入り込めなかったね。 [DVD(邦画)] 4点(2016-11-07 00:18:04) |
7. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 昔話・伝承話というのは特定の原作者が居ないだけに、 様々なひとによって継ぎ足され削られる事により表現が曖昧で不親切であったり、 特定の人物一人の思想ではないだけに、得体の知れない空気感が不気味さを感じさせたり 時を経て価値観や表現方法も変わったりで、それらもあって深くは理解出来ない。 その理解できない所を受け取る側が憶測で埋めて行く事で深みを与える部分もあるのだろう。 そんな昔話の想像の部分、監督解釈では「こういう話ですよ」と言うのを映画化した訳ですから 同じような所に情緒的な物を感じる人にとっては、ドンぴしゃではまるだろうが、 そうでない人には全くはまらないと思う。個人的には全くはまらなかった。 今まで語り継がれて来ている、かぐや姫や竹取物語も理解できないが まだ違和感を感じないのは、荒い故に、自分の解釈で勝手に埋める余地があるからだろう。 30分・・・いや引っ張っても1時間で終わる話を、引き延ばしても正直退屈してしまう。 この映画のオリジナルの部分(捨丸と幼少期からの成長)こそが監督の表現したかった所だろうと思うが、 姫が捨丸と過ごした幼少期の輝いた思い出が心のどこかに引っかかっり、 歳を取ることで汚れていく大人の世界、求婚者や帝に嫌悪感を抱き月に帰りたいと願ってしまう。 それを引き立てる為に、爺さんや帝はより悪者に描かれ、そしてすでに結婚し妻子ある身の捨丸と 心の中?で再会し空を飛び回る演出が人間の世界の業に自らも汚れてしまって居る事を 表現したかったのではないかと想像するがそれが、何とも少し昔にありがちだったストーリー。 いつかどこかで見た話に感じる。若い世代にはある意味新鮮で、またそのような多感な時期を送っている あるいは送って間もない人は共感できたかもしれないが、若いとは言えない私には何とも 表現しすぎで逆に薄く感じてしまう。これらの話は現代劇に近く、今の時代では 理解出来ないさせない気高さがある、神々しい神秘の存在の従来のかぐや姫の方が自分には合っている。 そういう意味では、今回の作画演出はどこか不気味さのような、得体知れない雰囲気を出す事に 成功していると思える所は素直に凄い。あの空気感を2時間を超える映画で出すのは大変だっただろう。 この話を現代風の絵で描いていたら、もっとストーリーが薄味に感じられる物になって 居たのではないだろうか。 [地上波(邦画)] 4点(2015-03-19 11:25:41) |