1. 勝手にふるえてろ
《ネタバレ》 原作は未読。これは読んでから観るべきだったのではと今更ながら後悔しているのだが、もう読まないかも。 ジム・キャリーばりの過剰な演技に敢えて挑戦した松岡茉優に惜しみない賛辞を贈りたい。 街で擦れ違う全ての人に陽気に話しかける妄想は、終盤の孤独を演出する上で素晴らしい効果をあげている。釣りをするおっさんとか実際ありそうだもんなあ。 最初はあほに見える「ニ」がどんどんいい奴に思えてくるのも見事な演出。 まあこれは「イチ」がつまらない訳でもないから、「イチ」はある意味被害者と言えなくもない。「イチ」もいい奴なんだけども、自分のことをずっと見ていてくれる人は誰なんだってなった時に、「ニ」を選ぶのはまあ当たり前で現実的な選択。 とにかく松岡茉優が魅力的で、彼女の独り言を聞いているだけでも充分楽しめそうな映画。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-08-01 16:24:00) |
2. GANTZ:PERFECT ANSWER
《ネタバレ》 いや、そりゃあんなに吉高由里子がかわいかったら守りたくもなるよね。 原作を読んでない人は、物語の設定を理解することを求めてはいけない映画。 純粋に二宮君と松山君のアクションを楽しむ。 吉高由里子のわけのわからない不思議な魅力を楽しむ。 それでも、冒頭の電車内の格闘はかなりの見応えがあった。 そこに加点。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-01-06 19:41:05) |
3. GANTZ
《ネタバレ》 原作があるみたいだけど、未読。 なぜ?とかどういうシステム?という問いを一切受け付けないためには、やはりそれなりの設定とかクオリティがないとモヤモヤが蓄積してしまう。ちゃんと民家の壁が壊れていたり、駐車場が爆発してたりするのを見ると、別の世界とか次元でやってるわけでもないみたい。 それにしちゃあ人っ子一人いないのはどういうことなの? 鉄球の中に入ってるの誰? とまあいろいろと消化不良なままなのはモヤモヤするなあ。 そして二宮君。 なんで急にそんないけすかない奴に変わっちゃうの。 そして松山君が死んだ途端にいい奴に戻っちゃうの。 彼の演技は嫌いじゃないから、演出の問題かと。 ちょいちょい出てくる吉高由里子は、可愛く見せない野暮ったい感じと控えめな設定がなんか新鮮で良かった。 続編を観るかどうかは、まだ考え中。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-06 19:36:51) |
4. カウントダウン(2019)
《ネタバレ》 自分の余命がわかるなんて、冗談でも絶対インストールしたくない私だが。 まあ若者たちは面白半分で取り込む取り込む。縁起とか迷信とか信じない人種がある意味うらやましい。 「規約違反」でもペナルティがないのはちょっと興ざめ。 そこはもっと厳しくいって欲しかった。 伏線もちゃんと回収してくれるし、良心的で割と丁寧な作り。 ぶっ飛んだ神父や電気屋のおっさんなど、脇役が光る映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-04 20:09:45) |
5. 海底47m
《ネタバレ》 サメ映画と思わせておいてサメ映画ではないので、こんなもんかな。 面白いか面白くないかと問われたら、まあ面白くはない。 ただ、ラストの幻覚オチだけは、ちょっとひねりがあって好感が持てる。 逆に、まあそれだけの映画かもしれないが。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-04-29 10:54:05) |
6. ガーンジー島の読書会の秘密
《ネタバレ》 一冊の本がつなぐ出会い。 ジュリエットがガーンジー島に降り立った時から、二人の恋の行方が気になってワクワクが止まらない。 だが、ドーシーには娘がいて、読書会の名付け親のエリザベスが島にいない? おまけに島に来る前に婚約までしちゃったじゃんか。 というようなことを浄化するのは、エリザベスを巡るエピソードと、郵便局長やアメリア、アイソラといった島の人たち。 特に郵便局長と孫のイーライが素晴らしい。 あんなアメリカ人と結婚させるなとジュリエットの所へ行かせる局長。 そして、母親が亡くなっていることを娘のキットに告げようとするドーシーに、エリザベスからもらった勇気の出る勲章を手渡すイーライ。 とてもいいシーンだった。 それにしても、リリー・ジェイムズは現代劇より、中世とか20世紀中盤までの衣装が素晴らしく映える。 彼女のキュートな笑顔にも加点。 [DVD(字幕)] 8点(2021-01-21 21:49:07)(良:2票) |
7. 監視者たち
《ネタバレ》 これは面白い。 緻密な設定がリアリティを増幅して、手に汗握って90分至福の時間を過ごした。 影に徹する警察組織が、黒幕の影を追う。 この悪役のチョン・ウソンがまた素晴らしい。いや、怖ろしい、と言うべきか。 手際が良く、人を殺すのに躊躇もなく、得体が知れない。 久しぶりにこんな怖ろしい悪役を見た気がする。 そしてヒロインのハン・ヒョジュも表情が豊かで人間味あふれる役柄がハマっていた。 監視者としてのチームワークも良く練られていて、続編を期待したい出来。 やっぱり韓国映画面白いなあ。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-06 21:13:54)(良:1票) |
8. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 あれだけ話題になっていたけど、幸運にも予備知識無しに鑑賞。 前半で正直観るのやめようかと思ったが、待てよ、そういえば全然カットしてない気がする…と思い直して観続けて良かった。 アイデアの勝利ではあるけど、ワンカットで勝負したのは面白かったし、脚本下手過ぎるぜって思ったのを、後半でちゃんと腑に落としてくれるのが観てて楽しかった。 以前に全編ワンカットで撮った「ビクトリア」って映画があったけど、それは単にワンカットで撮りましたってだけで、ストーリーはつまらなかった。 その点、この映画は映画としても充分楽しめた。 うん、佳作。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-01-13 19:53:42) |
9. 鍵泥棒のメソッド
評価が高かったのに釣られて鑑賞。 広末涼子の眼鏡に釣られて鑑賞。 堺雅人はあんま好きじゃないけど、香川照之に釣られて鑑賞。 大正解。 役者も揃ってるし、最後までどうなるかワクワクしながら楽しめた。 広末涼子は、年齢を重ねてますます魅力的になってきたなあ、で加点。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-12-15 23:21:14) |
10. 神様メール
《ネタバレ》 参った。 フランス映画ってなんて素晴らしいんだ。 あなたの音楽が聴こえるの。 自分の中には、どんな音楽が流れているんだろう。 いや、いい映画。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-05-13 09:46:13) |
11. 怪物はささやく
《ネタバレ》 怪物に病気を治す力はなく、現実を受け入れる手助けをするだけ。 信念を持って最善を尽くしても、無理なことはある。 失うことが悲しいと母親に伝えれば、母親は嘘偽りのない優しさで、彼を抱きしめることができる。 母親もそれを怪物に教わり、それは息子にも受け継がれていく。 祖母も怪物に学んだ一人だったのかも。 アニメーションとCGの映像配分が絶妙で、美しい映画。 [DVD(字幕)] 8点(2018-09-08 23:24:46) |
12. カフェ・ソサエティ
《ネタバレ》 夢は夢。 人生は喜劇だ。 使い古されたセリフだけど、映画のワンシーンとして観ると、あらためて胸に刺さるなあ。 陰翳のコントラストが印象的で、華のようなブレイク・ライブリーと、幻のようなクリスティン・スチュアートの美しさが際立っていた。 余韻の残るラストが、じんわり切なくていい映画。 [DVD(字幕)] 7点(2018-05-26 01:44:53)(良:1票) |