1. ガタカ
テーマも役者も良いし、全体としてはいい作品。しかしどうしても腑に落ちないところも幾つかあった。例えば、<イーサン>の正体がバレそうになった時、<ユマ>が「何も言わないで」という台詞。。。普通これって、彼女が全てを理解して言ったんだなと思うでしょ・・・?どちらかと言うと、近未来の映像で見せる映画ではなく、正体がいつ判ってしまうのか?というサスペンスドラマで引っ張る映画なので、もう少し丁寧に作って欲しかったと思う。 7点(2003-03-11 02:21:10) |
2. 風の丘を越えて~西便制
血縁ではなく、韓国口承芸能パンソリで結ばれた、父と義姉弟の激しく切ない人生劇場。「恨(ハン)」というキーワードを日本語で説明するのが難しいように、この映画の良さも言葉では上手く説明できません。是非観て下さい。オススメ! 9点(2003-02-26 00:06:06) |
3. カジノ
3時間の長尺だが、飽きずに楽しめた。カジノ物や麻薬物などは、純粋なギャング物に比べると、温さが目立ち易かったりするが、それも無く適度な緊張感があった。S・ストーンのバカ女ぶりも良かったと思う。 7点(2003-02-06 21:19:47) |
4. カビリアの夜
人間に打ちのめされたカビリアが、人間によって励まされるという、フェリーニにしてはかなり普通の物語。あのラストはかなり唐突ですが、マシーナ出演作品だから許しましょう(笑)。それにしてもフェリーニは、お祭り騒ぎ<カーニバル>を人生の肯定、開放、蘇生などの象徴にすることが多いんでが、とてもイタリア的で好きです。 8点(2003-02-05 19:28:41) |
5. 家族の肖像
映画を観ている最中は全然意識していなかったが、後で考えるとこの物語は全篇一つの建物の中だけで展開されていたことに気づく。良い作品には意外と多いのだが、背景の大きな変化など無くても全く気にならず、完成された空間を繰り返し見せることによって、むしろその作品をより印象的なものにする、よく計算された演出である。映画の中では、教授は少しずつ彼らを受け入れていったが、実際自分が教授の立場であったら、心の狭い私は相当迷惑な人達に関わってしまったと、いつまでも後悔したと思うので、最後もそれほど絶望はしなっかたかも知れない(笑)。しかし一方では、時に血のつながりのない他人の方が、家族以上に分かり合えることも多いのでは、という考えも湧いてきた。なにしろ婦人とその娘の関係が、最も赤の他人のようで、屈折していたからである。家族とは・・・? 7点(2003-02-05 18:24:23) |
6. 勝手にしやがれ
台詞回し、仕草、服、車、もう全てがいちいちお洒落です。ジーン・セバーグの小悪魔ぶりもなんとも素敵。それにしても、ベルモンドは次元大輔の次にタバコが似合います。今回はちょっと吸い過ぎだけど。。。 8点(2003-02-01 02:50:44) |
7. 髪結いの亭主
ラブ・ストーリー系は、こそばゆい感じがする映画が多く苦手なんですが、ルコント作品だけは例外です。時間も90分前後に上手くまとまっている作品がほとんどでちょうど良いです。男の私にも彼女の気持ち、わかるな~ 8点(2003-01-26 15:58:03) |
8. カッコーの巣の上で
これは素晴らしい!ニコルソンの快演。ウィル・サンプソンをはじめ、脇役もめちゃくちゃ上手い。婦長の冷酷さには、本当に頭にきた!首絞めた時は、心の底から「ヤッチマエ!」と叫んでしまったほどだ。ほぼ精神病院の内部だけでの展開なのに、ありがちな不快感もなかった。 10点(2003-01-17 01:17:10) |
9. 華氏451
<<ネタバレあり>>ヌーベルバーグの中でも、すんなり観ることができる一本だと思います。一人一冊づつ本を暗記するという最後がいいです。ショボイSFXも面白いし、建物やインテリアも素敵です。それと、変な消防車に乗って出動するシーンがとてもおかしくて・・・ヨーロッパってあんな消防車なの? 7点(2002-12-11 23:17:17) |