21. 凶悪
《ネタバレ》 週刊誌の記者でなくても、人であるならば、好奇心というか興味本位というか、他人の不幸をやじうま感覚で知りたがる。これは仕方ないことだ。山田の妻(俺たちの池脇)は、家庭を全く省みない山田に対し「あなた、楽しかったんでしょ?こんな狂った事件を追いかけるのが。こんな風に殺される人がいるんだー、こんなに悪い奴がいるんだーって。」のように図星をつく。このせりふは我々への断罪であるのだろうが、池脇の口からこれが出ると、山田の犯した悪の性質の方向が変わる。 池脇は介護にくったくたになり、いつからか手を上げるようにもなっていて、なのに仕事ばかりで介護の手伝いをしない山田に、さきほどのせりふと離婚届を突き出している。だから、池脇はあの最後通牒の時、先ほどのせりふよりも、この目の前の家庭を何ともしようとしていない山田を断罪する方が役として嵌る。 どう修正すればいいのかわからないが、もうひとひねりすることで、「凶悪な本性は、誰の中にも眠っているんだよ、それを自覚しろ」という主題が成功しただろう。そうすれば名作だった。 介護施設のあの職員(なんと、リリーフランキーたちに金になりそうな老人を斡旋していたのだ)が、警察を見て「やべえ」って逃げ出して、トラックにはねられてしまう(結果真実は闇の中)というのはよろしくない。例えばビルの屋上から身を投げたり、もう少し走れば陸橋から死ねる高さで飛び降りれただろうから、脚本段階でこっちにすべきだった。あれだとトラックの運転手がかわいそうだ。 [DVD(邦画)] 7点(2014-04-06 23:13:57)(良:1票) |
22. きょうのできごと a day on the planet
《ネタバレ》 最後の、クジラのブシューに振り向く少女の顔のみが、唯一映画的でした。 それ以外はすっからかん。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-07 23:22:15) |
23. キス★キス★バン★バン
知的障害の男の言動が面白おかしかった。雨の中の別れのシーンはやっぱり泣いた。一期一会 7点(2004-02-27 02:07:29) |
24. Kids Return キッズ・リターン
最後の台詞を世に生み出したというだけで価値があります。 7点(2004-02-23 01:16:38) |
25. キャタピラー
《ネタバレ》 冒頭の寺島の田圃での発狂と、その後の夫への思いとが一致しない。 戦争への憎悪を描こうとしているのだろうけども、それがどうにも直接的で恥ずかしくなってしまう。 手足と言葉を失った夫に対する歪んだ復讐の物語なのであれば、たとえば素っ裸にしてリヤカーに乗せて村を練り歩き、村人ドンビキしながらも手を合わせる様子をほくそ笑むとか、食事を与えないとか、目の前で別の男とヤって見せるとか、いろいろ方法はあったはず。「軍神」を弄び辱めることによって反戦を訴えればいい。 寺島が裸で大本営ラジオを聞くシーン、寺島が慟哭し卵の殻まみれになるシーンが心に残った。 [DVD(邦画)] 6点(2011-08-30 21:51:07) |
26. 機動警察パトレイバー2 the Movie
《ネタバレ》 前作とは違い、押井臭さが満ちていて、それがすごく冗長に感じた。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2009-10-09 00:00:58) |
27. ギャング・オブ・ニューヨーク
パッケには「ラブストーリー」って書いてあったから観たの。 3点(2004-02-04 02:04:13) |
28. CUBE2
一作目が、いかに偉大であるかがよくわかります。 1点(2003-12-12 10:13:58) |