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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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41.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 
コレも元ネタは2ちゃんねる発の都市伝説で、大きな括りとしては異世界ものホラーである。展開は前半・後半の2つにシンプルに大きく分割できるが、ホラー的には前半が(コレも)シンプルなPOV系、後半は前半の流れを再度なぞりつつの一種の「解答編」になっていてその意味では『カメ止め』的だとも言える。元ネタにせよ、前後半それぞれのつくりにせよ、ホラーとしてはごく「安上がり」なアイデアの集合体だとも言えるし、お話の内容にしたってその真相部分とかを詳細につくり込んでチャンと説明してくれるというワケでもないし、そして映画自体の質感とて(チョコチョコと観たコトある人達が出て来るワリには)特にホラー描写なんかはかなりチープだったかなあ、とも(ややホラーゲーム的な、と言っても好いかと)。諸々含めて好くあるB級和ホラーの一作だと思っておけば好いかなあ…とも思われますかね。  ただ、例えば前述のPOVにせよカメ止め風にせよ、お手軽にそこそこ怖く or 面白くなるという点では今作でもまずまず効果的だったと思うし、加えて今作ではオーラス(=お話の結論的な部分)にも多少の仕掛け・意外性を仕込むコトが出来てもいて、ごくコンパクトな尺も相まって結果的には結構楽しく観終れましたですよ。それに「安上がり」なアイデアだとは言ったもののやはり今般、海外のA級ホラーとは(予算的に)ちょっと真っ向勝負はキビシイという状況において、今作の和ホラーとしてのこの「戦法」とゆーのはひとつ間違ってはいなかったとも思います。またその点についてはここ数年の和ホラーの(ある種の)プチ集大成的なモノだった…とも思いますかね。重ねて、私は結構面白く観れましたし、ホラーファンにはオススメもしたいトコロです(まあ、映画館で観るかは別にしても⇒結構早めにサブスクに出てきそう…てな感じのヤツではあるので)。
[映画館(邦画)] 5点(2022-06-05 15:37:23)
42.  危険を買う男 《ネタバレ》 
今作のベルモンドは「ハンター」と呼ばれる裏家業の男で、政府から汚れ仕事を請け負って報酬を得ている。役自体には中々ハマっていて、悪過ぎない悪さやカッコよさ、そして茶目っ気や色気もふんだんに醸し出して、やはり魅力あるな~と思いましたね。悪役の極悪犯罪者「タカ」を演じるブルーノ・クレメルの存在感と(コレも)悪辣さも中々高度で、その点は好かったと思います。  残念なのは2点、まずベルモンドとコンビを組む若造が…なんか「教訓」とかってのをベルモンドが彼に語り込んでゆく感じは『怒りの荒野』のリー・ヴァン・クリーフぽくもあったのですが、今作の若造はかの作品のジュリアーノ・ジェンマの様には成長してゆかなくて、基本終始ベルモンドの足を引っ張りっぱなしで結局…つーのは観ていてチョイと面白くなかったと感じます。もう1点、私がしっかり観てなかった…のかも知れませんが、若造にこだわってたのはタカの顔を知ってる唯一の目撃者だからなのですよね?であれば、オーラスでベルモンドがタカの正体を知ってるのは何故なのでしたっけ?ストーリー全体としてもちょっと雑な感じではあったかと思えてまして、ソコも少し残念ぎみかと感じました。まあ、時代相応なクオリティのアクション・スリラーかとは思いますケド。
[DVD(字幕)] 5点(2022-03-26 19:53:45)
43.  キョンシー 《ネタバレ》 
いわゆるキョンシー映画を現代的に、かつリアリティも高めて描いちゃおう、とゆーのがコンセプトとのコト。しかし、正直あんましソレがウマくいってる様には見えない、つーかね。キョンシー映画だとやはり、キョンシーそのものやソレを創り出す or 制圧する存在としての「道士」とゆーのは、登場人物やそのコミュニティにおいては共通認識となっている必要がある、のだろうケド、その部分とリアルな現代社会との整合とゆーのが今作では非常に雑で、実際に起こり得るお話、とゆーのには残念ながら全くなってないのだよね(道士もキョンシーも、加えて双子の悪霊もなんとなく其処に居るよー!てなモンで)。中華系ホラーにはまたよくあるコトだけど、お話は(特に序盤)説明描写のつくり込みが浅いワリにはややっこしくて正直分かりにくい、だケドもそれより本当に手当てすべきは前述の設定面・世界観のつくり込みなのではないか(=話をややこしくする必要性が更に無用にも見える)、てのは確かに非常に大いなる疑問だと言って過言でないでしょう。。  とは言え今作、ホラーとしては相当に気合の入ってる作品なのも確かで、陰鬱で禍々しい画面の出来は総じてかなり高いし、雰囲気も決して悪くないと思う。そして紛うこと無き中華ホラーとしてその独特と言えるエキゾチックさも大いに感じられるので、偶にこーいう外国産ホラーを観るうえではごく物珍しく面白く観れるのもまた確かかと思う。随所に挿入される待ってました香港!的なアクションと、特に終盤にソレがもたらす派手さも加えて、あくまでホラー愛好者なら観て損をするというモノでもないか、とは思いますですね。死ぬホド暇なら是非。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-10-27 17:19:31)
44.  キャンディマン(2021) 《ネタバレ》 
旧作は「1」だけ観ていたのですが、今作劇場鑑賞後に急いで観直しました。いや~チャンと旧作を再見してから観れば好かった…話もモロに繋がってますし、洒落たトコロでキャストも再出演してますし、何よりコンセプトの部分がかなり旧作に準拠したリスペクト溢れるつくりになってますのよね。こーいう続編はホラーファンとしては率直に非常に嬉しい・望ましいものかと思います。  旧作とゆーのは、一見はよくあるスラッシャー・ホラー風にして、色々と特徴的な要素を盛り込んだ(意外に)ポテンシャルの高いホラーだったと思います。今作ではソレを掬い上げて適切な今風の進化を加えている、とゆーか、例えば人種問題の部分をよりクローズアップしてみたり、ホラー的には「鏡」や「蜜蜂」といったモチーフをより効果的に使っていたり、そして全体の雰囲気も旧作準拠にややアーティスティックに仕上げていたり、そこら辺は重ねて比較的好い方の仕事だったかと思います。特に鏡を活用して視覚的な工夫を施したショックシーンは(そこまでオリジナリティ溢れるとも言わないですが)まずまず以上に面白かったと思いました。  ただ、諸手を挙げて大絶賛!とまでは言えない程度に残念な箇所も含まれます。まず感じたのが、実は旧作「1」てモブキャラがキャンディマンに襲われるシーンって少なくって、あくまで主人公のヘレンがキャンディマンの幻影に捉われているという一種のサイコ・ホラーだった…というトコロ、今作は名前を唱えた人間が襲われるシーンが結構バンバン入るのです。それ自体はシナリオとしては(ホラー的に)適切だと思いますが、とにかく唱えるとほぼ秒で襲ってくる、というシーンばっかなのですよね。コレって、ちょっと気味悪いケド呪文唱えてみて一瞬緊迫感走るケド何ともない…ケドなんか気分好くない…みたいな「余韻」がスゴく大事なヤツだと思うのですよ(ナンならその日の晩とかに来る方が適切かと)。蕎麦屋の出前じゃねーんだからちょっとは泳がせて楽しんだらどう?とキャンディマンには小一時間問い詰めたいです。全体の尺自体を必要以上にコンパクトに纏め過ぎている、という感じでもありますかね(少しアート系・雰囲気系なホラーだからこそ尚更そー思うすね)。  もう一つは、キャンディマン自身がしっかりとビジュアル的にキャラ付けされないまま話が終盤まで進んでいく、という点で彼の(ホラーモンスターとしての)魅力が旧作より半減してしまっている、というコトですね。これはオチがあーいうモノであるが故、とも思いますが、旧作のその部分はトニー・トッドという逸材が素晴らしい仕事をしていた、ソコとの対比としてはやや物足りなく思うのも事実です(主役の彼自体の出来は決して悪くなかったですケドね)。  重ねての結論、全体として決して悪くないクオリティを擁していますが、特にトニー・トッド好きな私としては旧作より評価するのは難しいという感じかと思いました。全然観る価値が無い作品、とかでは毛頭ないですケド。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-24 17:40:25)
45.  鬼談百景 《ネタバレ》 
10品も入ってるお得なホラー・オムニバス。ただ、思ったよりお化けをハッキリ「見せてゆく」系統の作品が多く、その見せ方も良かったり悪かったりで、粒揃いと言えるレベル、というワケでもなかったかと。どちらかと言うと前半の方が面白いし、怖さも上回る気がする(ただ、一番気に入ったのはラス前の『どろぼう』ですケドね)。   ①追い越し:暢気でコミカルな大部分に比べ、肝心の「追い越し」の場面は中々気味の悪い緊迫感がスウッと盛り上がる。チープなラストの描写もそれなりには不気味だし、掴みとしてはOKだろう。  ②影男:話の内容は在って無いよーなもんだが、音が単純に結構怖いし、10分近くずーっと緊迫感ある状態が続くので、小品ながら「ホラー観た」感がある。こーいう意味不明なのも短編だとそこそこ悪くないすね。  ③尾けてくる:中々奥ゆかしいお化けだし、完全に暗くならないうち、所謂「逢魔が時」に出てくるのも、何故だろうどこか好感が持てるというか。諸々やり過ぎないというのが却って怖い、という良品。  ④一緒に見ていた:こっちは割かしアグレッシブなお化け。瞑目させた、と思ったらギロッと目を見開く、というのが中々秀逸でしたね。他はホラー描写としては比較的月並だけど、別に悪くはない。  ⑤赤い女:今作、悪霊は見た目の面は抜群だが、惜しむらく(多分)予算が無い所為で襲い方は非常に力技かつチープ、で、結局ちょっとコメディ風に仕上げるしかなかった、という感じかと。結果、見た目のワリにあんまし怖くないという。  ⑥空きチャンネル:例えば、スマホだのPCだのからお化けが出てくる、というのはちょっと風情が無いと思ったりするが、ラジオくらいレトロだと今や、まあまあこのお化けセンスが好いな、とも思える。とは言えこの話、クオリティ自体は諸々平凡。  ⑦どこの子:件の赤い少女が柱の影から覗いてる最初のシーンのその笑顔には中々悍ましい怖さがあったが、その他の描写はつくりもの感満載で色々とイマイチ。特にラストの特殊メイクとか、意味分からん。  ⑧続きをしよう:妖怪ばなしの類だろうが、確かに狐につままれてるかの様な不思議な雰囲気がある。ただ、子供が結構派手に流血してるサマは単純に痛々しい。音も「グシャァッ!」とか心地悪いし。  ⑨どろぼう:イイですね~こーいうのが結局一番気味悪いっすよね。陰口を叩く田舎な感じも嫌らしいし、あの奥さんの表情も実に不気味でした。本オムニバスでは一番好きですね。  ⑩密閉:ラストはエライ突拍子も無いモンスター系。正直驚かし系なだけで全く怖くないし、意味も分からん。ただ、ラストで「地獄に堕ちろ…」と呟く女の子がほのかにイイ風味を醸してたかと。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-12-18 00:18:48)(良:1票)
46.  キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る 《ネタバレ》 
『悪魔のサンタクロース』シリーズの最終5作目(これもクリスマスの時期の話なだけで、それ以外は特に前作までと関係は無い)。大筋は、頭のおかしいオモチャ屋がつくった殺人オモチャが人を襲う、という(結構よくある)話で、音楽の感じなんかが子供向けぽかったり、所々のつくりも率直に子供騙しだったりするのだけど、一方でショック描写の一部はかなり陰惨だし、エロシーンもがっつりあったりで、全体的に大人向けレベルとは言えないのにあまり子供向けとも言えないアンマッチな出来映えだと言える。  ただ、オモチャの襲撃シーンには(前述どおり子供騙しなのも混ざってるけど)中々ハッチャけたアイデアがあったり派手だったりで新鮮味がなくはないものもあったり、お話の方も(かなりとっ散らかってはいるが)ラスト付近にはそこそこ驚愕の展開が待ち受けていたり、コンセプトは月並だが可能な限り「今までに無かったものをつくる」という意識がひしひしと感じられる(そこに更に「センス」が溢れていればなお良い、というのは確かだとしても)。質感はかなりチープだし、決して諸手を挙げて高評価とはいかないが、個人的にはまあまあ印象の悪くないレトロ・ホラー。どーしても暇だというときには、是非。
[DVD(字幕)] 5点(2020-11-04 23:40:20)
47.  キックボクサー ザ・リベンジ 《ネタバレ》 
今作もアクションはまずまずです。前作でも感じたことですが、臨場感の高い撮り方が中々に巧いですね。かつ、今作では非常に凝ったカメラワークの長回しアクションシーンが随所に見られ、アクションの分量が2割増しになっていることも踏まえ、その面に関しては78点まで付けられます。しかし話の内容の方がどうも…中盤は正直、サッパリ入って来ませんでした。それでも序盤と終盤はごくシンプルな筋なので(それはそれで工夫が無い、のかも知れませんが)、気にせずにボーっとアクションを眺めてゆく分には大した問題ではないのかも知れません。  マイク・タイソンが出てきたり、ヴァンダレイ・シウバやら(何故か)ロナウジーニョやらが1シーンだけ出てきたり、キャストはある意味無駄に豪華ですが、やはり今作も出色はラスボスのモンクット役の彼でしょう。ストロングマンという力比べの世界チャンピオンだそうですが、2メートル200キロの体躯は正に圧巻のリアル・ゴリアテ、素直に「デケエッ」となること請け合いです。前作に引き続きそこはグッドだし、その部分には観て損が無いと言えるでしょう。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-10-06 22:07:38)
48.  恐怖ノ白魔人 《ネタバレ》 
『恐怖ノ黒』シリーズのスピンオフ(嘘)。しかし、監督はあのバスティロ&モーリーなので、多少は期待できる、カモ?  そしてド初っ端のヴァイオレンスシーンは、どういうワケだかは全く分からないのはさておき幸先好くも中々の切れ味で、その期待は否が応にも膨らむ一方。しかし、結論的にはそこから1時間が全く面白くない。話の内容をぶっちゃけちゃうと、恐らくミュータント的な白い異形(実は6歳のガキ)が次々と人々を襲う、というだけの話で、意味のある内容という程のものは無いし、中盤はショックシーンも何故か殆ど無いに等しい(白ガキの襲撃シーンはあるが、肝心なトコロは省略されてて映されないというタイプの手抜き)。  それでもラスト15分くらいは、遂に正体を露にした白ガキ(何故か下半身も全開)が、これまたかなりの切れ味で暴虐の限りを尽くす(加えて白ガキの親父もこれをちゃっかりサポート)ので、最初と最後のヴァイオレンス要素に関してはそれなりに評価できなくもない。ポイントを絞って鑑賞すること前提で、一応のこの評価としておく。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-09-11 21:56:07)
49.  キャッスル・フリーク 《ネタバレ》 
スチュアート・ゴードン'sラヴクラフト第三弾は、タイトル通り「古城の異形」の物語。夫に捨てられた公爵夫人は、復讐心から自分の子でもある息子を40年に渡り監禁し虐待し抜いた。そんな彼女が急死して城を相続したのが、我らがコムズ兄さんとバーバラ姐さんの夫婦、というワケ。親指を切り落として手枷を外し自由になった異形は、溜りに溜まった肉欲を発散すべく夜陰に乗じて蠢き始めるのであった…  と、かなり古典的な怪物ものと言える本作だが、前2作(『死霊のしたたり』+『フロム・ビヨンド』)と比べると前半60分が格段に地味なのが個人的には少々マイナス(この前半も、相続した家族が訳アリだったりする部分は映画として結構ちゃんとつくり込まれてるとも思えるのだけど)。あと、肝心の古城というのが、ただ古い建物を利用してる、というか、あまり雰囲気のよい場所が出てくるという訳でもない様に思われる。後半も前2作に比べればある意味「普通」だが、流石に終盤になると思ったより盛り上がるので、ここはまあまあ楽しめる。頭オカシかった前2作よりもより一般向けで、かつ往年のB級ホラーとしての質感を楽しめる作品、という感じかと。個人的には、暇潰しには十分なるかと思った。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-07-07 23:17:07)
50.  恐怖ノ黒洋館 《ネタバレ》 
これ、全然ホラーじゃないですね。母と子の哀しく捻れた関係が呼び込んだ、一夜の不思議な出来事、と言うか。これにこの邦題はちょっと酷いな(製作者にとっても、手に取る我々にとっても)。  ただ、コンセプトには大いに共感しつつも、映画としては少し指摘しなければいけない点があるのも確かかと。  ①80分だが、これでもちょっと長すぎる。あと15~20分削るか、少なくとも前半にもう少し場を持たせる何らかの工夫、ないしエピソードを追加しないと。これだと正直、商業的な都合で無理に80分にしている様にしか見えない。  ②極めて微妙な所だが、化物の造形や、ラスト付近の説明がましい部分が、全体の志の高いつくりに比べると惜しむらく少しだけチープなのよね(好みの問題かも知れないが)。  でも、私は本作、実はすごく好きですけどね。掘り出し物。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-12 16:20:21)
51.  キラー・メイズ 《ネタバレ》 
肝心カナメの段ボール迷宮の種々のギミックは、チープながらも美術面で相当に面白くてセンスも感じる出来だと言える。が、話の方は全体にかなり意味不明で、それは終盤に近づくに連れどんどん酷くなってゆく。ギミックの出来もハッキリ、序盤の方が後半より面白い。  つまり映画としては率直にかなり尻すぼみで、文句無しに楽しみ切れたとは言えない感じ。非常にユニークな作品であることは確かだが。
[映画館(字幕)] 5点(2020-01-26 18:33:33)
52.  恐怖の岬 《ネタバレ》 
中盤までは、敵の悪辣な追い詰め方に対しこちらは対抗策が無く全く無力なので、実に不快で不穏で大変結構なスリラー加減。ところが終盤は、なんのこっちゃ分らん罠とやらに、悪賢かったはずの敵が猪突猛進してくる謎展開からの非常に平凡なラストと、かなり尻すぼみな印象。静かに怒りを湛えるグレゴリー・ペックも良いが、ロバート・ミッチャムa.k.aスリーピング・アイの件の目付きが非常に陰湿な感じで素晴らしい(良キャスティング)。
[インターネット(字幕)] 5点(2019-12-14 02:35:04)
53.  逆転のトライアングル 《ネタバレ》 
極めて非常に、人間性のほぼ総てに対してごくシニカルな映画でありますね。邦題は原題からちょっと変えて「逆転」となっているのですが(原題は直訳すると多分『悲しみのトライアングル』かな?)観ると確かに、人間社会における有形無形の様々な「相対するナニか」を描いておいて⇒それらが「逆転」してゆくサマをブラックなコメディに仕上げた(煮詰めた)作品の様に思えます。相対する…とゆーのはそれこそ、女と男とか・金持ちと貧乏人とか・支配者と被支配者(=強者と弱者)とか、なのですが、これも突き詰めると「善と悪」って最も根本的な二項対立に帰着してゆく様にも(やっぱり)見えてくるのです(=要は「神と悪魔」という、この世界の最も原始的な解釈だ…な~んて)。んで、前述どおり今作は結局、それを何処かしらで一切合財「引っ繰り返す」作品なのですよね⇒だから必然的に、最初は少しは善人であっても最終的には(何らかは or 幾分は)全員悪人…みたいなコトになっちゃってるのでありまして、ですね。。  個人的には、そーいうのマジでホントに大っ嫌いなのですよね(⇒殊に、それダケ言って終わっちゃってるトコロがもう…)。「人間なんて皆こんなモン」てコトなのでしょーケド⇒そんなんオマエに言われんでも(誰でも)薄々気付いてるわ!とゆーのと、ままズバリ「で?(怒)」とゆーのと、あと一つ、やっぱキョウビ「二項対立」なんてモ~流行るワケねージャンか!てェのも結構強力に思ってるトコロなのでありましてですね。。(世の中スパッと正義と悪に割り切れるなら誰も苦労なんかしねーよ!と。。)再度、こーいう「人間(人間の世界)」に絶望してる”ダケ”の映画とゆーのは、私はハッキリ嫌いだと言いたいのです。以上。
[DVD(字幕)] 4点(2023-11-20 22:11:34)
54.  禁じられた抱擁 《ネタバレ》 
ホルスト・ブッフホルツ&カトリーヌ・スパーク&ベティ・デイヴィスがメインのイタリア映画、なのですね…(皆イタリア語で喋ってる⇒スパークちゃんはともかく)しかし、デイヴィスにせよスパークちゃんにせよほぼほぼ「固有の属性」に近い役をま~た演らされてるダケなワケで、んでブッフホルツがごくこーいう感じ…となると流石にちょっと「締まらない」ですかね。。いわゆる件の悩める「高等遊民」ってダケだろ!とゆーか、でもこのタイプの男に共感できたコトなぞ個人的には人生で一度も無いですケドね!(しかもまたイケメン!と来りゃあ…)正直、私自身もスパークちゃん以外には見ドコロは無かったと言っちゃいたいです。凡作かと。  監督の前作『禁じられた恋の島』が、文芸映画としてもネオレアリズモとしてもごく非常に面白かったのでコッチも観た…という経緯なのですね。しかし前述どおり全体としてもイマイチ+その二つの観点からもごく微妙…かと思いましたです。そもそも『禁じられた恋の島』はとにかく高度にネオレアリズモ!で実に好かったのですが、今作とて同一の監督&製作もどっちもカルロ・ポンティ&イタリア・アメリカ合作なのも同じ、だのに何故にこんなに雰囲気自体が違うのでしょ?(コッチは正直、かなりアメリカ映画的な感じで…)ベティ・デイヴィスの所為、なのかしら。。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-06-15 21:15:33)
55.  恐怖と戦慄の美女<TVM> 《ネタバレ》 
この頃売れていたカレン・ブラックを前面に押し出してのテレビ映画(3作品のホラー・オムニバス)であるが、時代&フォーマットを考えてもかなりシンプルな(≒陳腐な)話が雁首揃えている印象。コレで肝心なそのカレン・ブラックが絶世の美女!だとか言うなら現代でもま~だ観る価値が在るのかも知れないが、そーとも言い切れない正直微妙なルックスの方でして…ただ、ソレもあってかホラーとの相性はそもそも好さそうな女優さんだとも思いますし、どの話も結局彼女が黒幕…てヤツなので(3話めも結果的には最後の彼女の顔が一番ブキミなワケで)キャスティングの意図自体は間違ってないとも思いますケドね。  1.ジュリー(26分) 意外性重視(なダケ)のオチが全てという作品で、不可解ではあるが筋は全く通らない…というある種古風なホラーかも知れない(キョウビあまりこーいうのも観なくなったな…と)。物理的描写にも全くホラーっぽいのが皆無なので、実に薄味…とゆーか無味無臭だよねコレ。まあ、結論から先に言ってしまうとこの3作だと『アメリア』をトリにするしかなくて、じゃあこの『ジュリー』を1話にするか2話にするか…だったらまァ1話かな、と思ったりも。  2.ミリセントとテレーズ(21分) ホラーとゆーか根本的にはミステリーだし、だから『ジュリー』よりも更に波風が立たない(静まり返った)お話。そして、流石に現代に至っては(否、おそらく当時でさえも)最初のシーンでミリセントがあーだこーだ愚痴ってるのを聞いてるダケでもオチの予想はなんとなく付いてしまうのだし、で次のシーンでテレーズが出て来た瞬間ソレは確信に変わるのである。悩ましいが、コレを効果的にやりたいなら少なくともテレーズは顔を終始隠しとかないといけなかったのではねーか…と。まあ、カレン・ブラックに色々やらせるってコンセプトからもずれちゃうのでやっぱ微妙(無理)なアイデアだな…とも思うのですケドも。  3.アメリア(24分) 3作目は比較的しっかりホラーしてくれてるものの、本当に本当の意味でワンシチュエーションでしかないので、現代の一般的なホラー映画だったらコレで引っ張れるのは精々10分である、が今作ではソレを20分位繰り返し繰り返しやったってるので、ま~冗長なコト!(何部屋あんだよ、と)ただ前述どおり、オチのカレン・ブラックの顔自体はまあまあ気持ち悪かったので、3作の中では一番印象に残る作品なのは間違いないか、とも。とゆーか、コレも1・2作目みたいなのだったら正直ヤバかったと思いますね(ナニが『TRILOGY OF TERROR』や!と)。
[DVD(字幕)] 4点(2022-10-08 21:23:02)
56.  キネマの神様 《ネタバレ》 
うーん…全くピンと来ない………いずれ再見するかも知れませんが、自分でもこれはちょっと残念です。。  やはりジェネレーションギャップとしか言えないのかも知れませんが、正直ジュリーという人に対する確固たるイメージが私の中には無いのですよ(『太陽を盗んだ男』とか、他は歌の方の『勝手にしやがれ』くらいしか知らんモンで)。そーすると、ついこないだの例の騒動のコトもありますし、今作でも見た目なんかもワリと険のある感じで…とか、あとは何より作中でも終始一貫してほぼ完全なダメ人間(もはや「クズ」の域)だし…となると、どーにも主役に好感が持てなくて結果お話にもまるで入ってゆけなかったのですよね。確かに、コレがもっと大いに茶目っ気のある志村さんだったらだいぶ違ってただろうなァ…とは(個人的には)も~思わざるを得ないトコロでありましたし…でもゆーて、年回りや知名度(或いはタレントとしての「格」)はともかく、やっぱりそもそも随分とキャラが違うという2人に(私には)思われたのですよね(だからそもそもコレは「ミスキャスト」なのではないか、と)。まあ、2人にはプライベートな親交もあったとのコトらしいですし、その上で志村さんの代役を引き受けるという勇敢な人もおそらく他に居なかった…という事情があってのコトなのでしょーケドも。  でも重ねて、シナリオだってな~んか好く分からんですよコレ。どーもボヤっとしてるとゆーか、そもそも過去のパートでゴウが映画監督を諦める理由からしてよー分かりませんし、作品世界にコロナ禍の状況を持ち込む理由もソレこそ「何となく」にしか見えませんし、んでゴウが最後に脚本の賞を取ったコトにだって一体どーいう意味があったのですか?(このコトで彼は人生に少しでも「本質的に」前向きになれたのでしょーか?=名誉だの100万円だのを得るコトなんかよりソッチの方がもはや彼の人生においては余程重要なコトなのではないのでしょーか?)。そして私が絶対的に手落ちだと思うのが、彼の奥さん(淑子さん)のお話には全く何のカタも付いてない…というコトですね(正直、ココだけはも~ちょっとワタシ的には許容範囲の外ですね)。  ひとつだけ、コレは好かったと思うのは実は北川景子です。映画全盛期の「往年の大女優」の若い頃を演じさせるのなら、確かに彼女が今の日本で一番ハマるのではないか…とすら思えましたですね。どだい「普遍的」てナンだろう?とも思ったりしますが、その昔の女優さんの美人な感じってのは今よりも諸々と「普遍的」なモノだったなあ…とは、私も確実にそー思うトコロではあるのでして…
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2022-04-09 00:50:21)(良:2票)
57.  恐怖ノ黒電波 《ネタバレ》 
このシリーズ?は『恐怖ノ黒洋館』でもやらかしてますが、何故に(本質的に)ホラーじゃない作品に如何にもB級ホラーなタイトルを付けて無理繰り売ろうとするのでしょーか?私らが騙されるのは(ある種の)自業自得にせよ、何よりまず製作者に対して失礼だと思うのですよね(許可とか取ってるならイイのですケド)。今作はホラーではなくて、全体主義国家による情報(メディア)の統制と、それによる洗脳・「個」の消失、といったトコロが比喩的映像でもって描かれてゆくディストピア的SF作品ですね(それも多分にアーティスティックな方の)。まあ、その「手段」がテレビ(=電波の統制)で、なんか黒い油みたいなのが各所でデロデロ流れ出してきて、そしてその「結果」自体も確かに恐怖の対象ではあるのだから、ある意味言い得て妙な邦題、と言えるのかも知れんケドさ。  映像自体はこれも確かにかなり凝っているとゆーか、特にその独特の「ディストピア」感は中々上質で薄気味の悪い雰囲気自体もそんなに悪くはないとも思います。ただ一点、ホラーだろうがSFだろうが関係なく、とにかく通常の劇映画には為り得ないというレベルで猛烈にタルいですね。何つーか、もしホラーだとゆーならそれこそ30分掛からずに描けるよーな話を2時間弱掛けて撮っちゃってる、という感じです(監督はタルコフスキー信者かなんかですか?)。結論、コレももし観るなら映画館で、という作品ですかね(それか、もう観ない)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-21 10:06:50)
58.  恐怖の足跡 《ネタバレ》 
終始かな~り地味で、現代に至ってはあんましホラーという感じの質感とも言えないと思う。強いてゆーなら雰囲気系、てなもんで。その雰囲気に関しては、特に白塗り亡者のシーンについては音楽がそれっぽいのもあって中々不気味で、こーいう安上がりな演出が活きるのはモノクロならでは(かつ率直にだいぶその中でも画質が粗い方だし)とも言えるのではないだろうか。なのでコレをリメイクするとゆーのは現代でも多分一筋縄ではいかないだろう(ひとつソレをフツーにやって失敗してるリメイクもありましたケド)。  あとは、ラストのアイデアにどの程度ビックリするか、に今作の評価は掛かってくると言えるだろう。まあ使い古されたヤツだし、類似作品もあることだし、なんとなく終盤は主人公が答えを自白してるよーな気もするし、ソコまでソコには期待しない方が好い、という気もする。眠れない夜にでも、寝物語として観る、という程度の使い方が個人的にはオススメ。
[DVD(字幕)] 4点(2021-07-28 21:10:00)
59.  キックボクサー 《ネタバレ》 
まだ若きヴァン・ダムは中々のイケメンだし、爽やかさというものもそれなりに醸せていると思いますが、それでもなんか主役ぽくないというか、率直に面構えが「ワル」すぎませんかね(特に目付きが悪い)。それはさておき、彼の鍛え込まれた肉体美(筋肉)は相当にハイレベルだと思いますし、格闘技的な部分の「動き」も確実にプロのそれではあります。ただ、彼の動きというのは完全にそのバックボーンたる空手、ないし伝統武術のそれであり、スポーツとしてのキックボクサーのものではないのですよね(それは彼の師匠含む他キャラも総じてですが)。  何が言いたいかというと、今作、カンフー映画的な小アクションもチョコチョコ入ってゆきますが、アクションの少なくない部分がムエタイ(キック)の試合なのですよ。それをこのヴァン・ダムその他の動きでやられてしまうと、K-1等で目の肥えた現代の格闘技好きの視点からすると、スポーツ的なハイレベルというトコロからはかけ離れた質感というか、率直にとてつもなく「チャチ」に見えてしまうと思います(正直、全くキックの試合には見えんのですよ)。他のスポーツもので言えば例えば『ロッキー』なんかでも、試合はもう少しばかりはスポーツ的な方のクオリティもつくり込めていましたよね(これは、スタローンがそのものズバリのボクシング経験者だった、からだと思いますが)。オーラスあたりはムエタイなのか何なのかよく分からないルールの地下試合になっていますが、これとて唯々中途半端、という印象が強いです。  その意味では、キックボクサーという題材自体がヴァン・ダムのキャラクターには少し合っていない、という様にも思います。単純に香港系統の古き良きカンフーの方がより適していると思いますし、この題材でやるならもう少し手間・時間をかけてキックの動きをヴァン・ダムに習得させるべきでした。ある意味、だいぶ手抜きな映画だと思いますね。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-09-29 23:42:28)
60.  恐怖ノ黒鉄扉 《ネタバレ》 
色ボケクソガキ共が盛大に盛ってるところ、殺人鬼が参上して仕置きして回る、といういつものアレなのは全く以てそうなのだが、本作は複数監督によるアイデア持ち寄りの作品であり、まんま各シーンを寄せ集めただけなためにストーリーは(申し訳程度にも)無いも同然、というか流れ・繋がりというものがまるで存在せず、映画として全然統合できていない(ガキ共は各個撃破もいいところ)。率直に言ってここまで来るとこれは映画とは言えないレベルで、その意味では69分という短尺なのが勿怪の幸いな残念さ加減。  ただし、個々のショックシーンの出来映え・独創性自体は、全体の出来に比べれば決して悪くもない(のも幾つかある)。あくまでホラー映像クリップとして観るなら、本作にもいくぶんの観る価値はあるかと(だから映画としては3点だが、その観点で1点を加点してこの評価としたい)。  もう一点、本作はエロも(短尺な割には)比較的豊富なのだが、ひとりクリーチャーレベルで爆乳な女の子が乳放り出すシーンがあり、ここだけは超必見(というかこれは、一般映画では映しちゃダメなレベルでさーね)。
[DVD(字幕)] 4点(2020-04-12 02:48:19)
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