1. 疑惑の影(1943)
《ネタバレ》 評価が難しいですね。犯人と暮らさなければならない、という不条理に苦しむヒロインの恐怖とジレンマというところはサスペンスとしては一級品ですが、新聞のエピソードとか、写真判定はどうだったの?とか犯人がシロと判定されたではないかとか、あれだけの体力と頭脳のある犯人が列車から、いとも簡単に落ちるか?とか、ムムムというところが多々あります。底辺にヒロインの家族に対する愛というものがなければ、平坦な作品に終わるところですが、さすがにそれらを織り込む事で、心理サスペンスとしてグレードを上げる事に成功していると思います。ヒッチコック自身が一番気に入っていた作品であるというザ・シネマの解説も、うなずけないではないです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-10 21:01:15) |
2. キングコング対ゴジラ
良いとか悪いとかは超越して、ガキの頃、夢中になった怪獣映画の一本です。あの頃、若大将シリーズと抱合せで来ていたが、ガキゆえに恋愛ドラマに食指は動かず、ひたすら怪獣映画でした。今観れば、そこかしこに穴は見えるけれども、当時、心から感動させてくれた映画として、敬意と思慕を込めて、甘めの採点です。良い時代でした。良い時代に子供時代を過ごしました。感謝です。 8点(2003-08-18 21:04:01)(良:1票) |
3. 恐竜100万年
いや~。観ました。昔むかし。怪獣映画大好き少年だったのです。リアルな怪獣の動きは、日本怪獣映画のそれとはまた異質のものでしたが、十分に堪能しました。でもストーリーは忘れました。日本は着ぐるみ、外国はコマ落としといった、お国柄の違いを学んだのもこの頃でしょうか。でも、現代の若者が「ジェラシック~」を観た時ぐらいの衝撃はありましたね。悪い印象はありません。機会があれば、もう一度。 [映画館(字幕)] 6点(2003-07-12 01:56:28)(良:2票) |
4. 恐怖の報酬(1953)
この映画を観ると、果たして映画というものは進化しているのか、と思ってしまう。ニトロ積んだトラックが荒野を行く、ただそれだけの話なのに、この凄みと緊張感は何なんだろう?観る物を引き付けて止まないリアリティー。映画はかくあるべき、を訴える映画である。金やCGを多用した映画がもてはやされる時代にあって、トラック一台でも優れた映画が出来ることを証明している。やはり、映画は本である。脚本が悪ければ、いくら金をかけても、秀作は出来ない。この作品がそれを如実に証明している。 9点(2003-07-12 01:42:58) |
5. 禁断の惑星
古典SFの名作であろう。今観れば、確かにSFXは稚拙だが、そこはそれ、SFファンとしては、SF的イマジネーションをフル動員して観なければ。壮大な地下設備のシーンなんか好きだな~。邪心の権化といったモンスターの設定も秀逸。ロボットロビーは「宇宙家族ロビンソン」のフライデーなんかの先駆なんだろうね。「お母さん、僕のロビーは、どこへいっちゃったんだろうね。」 8点(2003-06-28 11:40:48) |