1. ギルバート・グレイプ
誰でも一つや二つの重荷を背負っているしまた幾らかの負い目も感じながら変化も無く同じことを繰り返す毎日を我慢しながら生きている。普通のことを普通に見せられて「そうなんだよなあ」と思う人もいれば「それがどうした?」と思う人もいるだろう。ディカプリオの好演以外はしばらくすると観た事を忘れてしまいそうな内容だ。なぜ家を焼いてしまう必要があったのかよく分からなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-04-09 10:35:26) |
2. 岸辺のふたり
絵の単純化に徹している割に動きに様々な工夫が随所に見られ、特に小鳥の群れのリアルな軌跡には驚かされた。音楽も雰囲気も良いのだが、娘を置いて父はいったいどこへ行ったのかが気になって、その後の娘の想いに感情移入することの邪魔をしてしまう。「船に乗って漕ぎ出す=死」と理解していいのだろうか。ストーリーまで単純化しすぎなのと観る前に高評価を聞いていた事が災いしたのか、普遍的な重いテーマを8分間で表現しきることにはやはり無理があるように感じた。 5点(2004-09-11 11:57:31) |
3. キル・ビル Vol.1(日本版)
そこまでやらなくてもと思うほど吹き出る血しぶき飛ぶ足飛ぶ腕飛ぶ頭。まともなスプラッター映画より胃袋の具合が悪くなってテンションが下がります。これを見て「爽快だ」「すっきりした」とか「笑える」と言う人がいる事が信じられません。タ監督が過去の映画に対するオマージュ作品として作ったというなら大きな勘違いです。捧げられた深作監督も決して喜んでいないと思います。多分Vol.2は観ないでしょう。 4点(2004-08-07 16:30:04)(良:1票) |
4. キング・オブ・コメディ(1982)
ジェリー・ルイスも出ているし題名からてっきり大爆笑の映画だと思って楽しみにしていたのにかなり違っていてぜんぜん笑わせてくれませんでした。ラストの成功はパプキンの妄想の続きであって欲しいと思います。こういうのはアメリカンドリームとは言えず誘拐と番組の乗っ取りでスターになれるのははっきり間違っています。往年の底抜けシリーズでいつも笑わせてくれたジェリー・ルイスの事を知らない人たちにはこの配役の妙を楽しめないのではと心配します。 5点(2004-05-11 20:39:20) |
5. ギター弾きの恋
本当に大切な物に気がついた時にはもう既に遅かった。自分のことを思ってくれる人を裏切るといけませんよと教えてくれる映画。ハッティが可愛くて純真で献身的なだけに、行き当たりばったりで自分勝手で気分屋さんの主人公に「そら見たことか」と言ってやりたい。こんな男とは友達になりたくないな。いつものウッディアレン流の撮り方はうっとうしいだけで普通に編集した方がこの映画には合っているのでは。 3点(2004-03-07 14:13:55) |