1. キング・オブ・コメディ(1982)
ファン心理の怖さとはこれ。そして才能のない人間が、自分には才能があると思い込んで、それが成功をつかむ怖さと皮肉がブラックな笑で描かれてる。愛想のいい笑顔の奥の、どこか狂ってる笑わない眼差しのような怖さを持った秀作。デニーロの、やりすぎ演技もこの作品では成功してると思う。 9点(2004-08-19 22:32:14) |
2. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
久しぶりに、素直に面白い!と言えるスピルバーグ映画に出会った。好意的に見れば、「シンドラーのリスト」や「プライベートライアン」みたいな、戦争告発風テーマパーク+アメリカプロパガンダみたいな映画ばかり作ってる自分を「やばい」と思い出したのかな?この人は、こういうの作ってりゃいいんだよ。実在の詐欺師の話らしいけど、映画が作られるもっと以前たけしと、さんまのテレビ特番で、この詐欺師を取り上げたのを知ってた。ルパンと銭形刑事の関係にも似てるね。誰かも指摘してたが、殺伐とした感じが無いし、ノスタルジックなホノボノ感が見てていい気持ちだが、確かに、もっとハラハラドキドキさせてほしかったな。丁々発止!ってところも、もっと見たかったね。親子愛のドラマのほうに、時として比重が傾きすぎるきらいがあって、それが欠点というか、ああ、やっぱりスピルバーグだなという印象も拭えない。もっと、ドライでクールに描いて欲しかった、個人的にはね。テンポは、あまり良くない。舌足らずな印象をやや受ける。トムハンクスは、いまは、あまり好きじゃないけど、確かに上手い!芝居が軽いよね。デニーロみたいに「上手いだろ、俺」みたいな臭みはない。もっと年取ったらジャックレモンみたいなタイプの俳優になるんだろうな。いろいろ文句も言ったけど、秀作であるのは間違いない。また見たい。ところで、タイトルバックがすごくいい。ここだけは100点満点。カートゥーン風なのがいいね。誰が手がけたのかな。ソールバス?あ、もう亡くなったのか・・・・・。 アッサリしてるけど余韻を残す終わり方もいい感じだ。 8点(2004-05-24 18:03:54) |
3. 恐怖の館(1972)<TVM>
偶然テレビで見て、えらい怖かったのを覚えてる。そうかスピの字、お前だったのか。傑作ではないが、やるじゃねえか、お前ってとこですな。 7点(2004-05-13 23:27:39) |
4. キッド(1921)
これは本当に素晴らしい映画です。言いたいことが、たくさんありすぎて、かえって書けません。素晴らしい!それに尽きます。 10点(2004-03-16 21:52:43) |
5. CURE キュア
こういう怖がらせ方があるのかと思った。のどかな陽だまりの中、極めて日常的な中で突然起きる恐怖。僕の好みの映画である。ラストのあの女は何だ?映画は一切言わない。それも怖い。怖い映画だった。 8点(2003-11-24 01:15:28) |
6. キンダガートン・コップ
アイバンライトマンは、シュワちゃんと組むと、彼のキャラクターに頼ってしまって、手を抜くのがいかんのよ。もっと、ちゃんとやれ。 5点(2003-11-23 01:53:18) |
7. 鬼畜大宴会
これはもう確信犯だね。客を不快にさせるために、知恵と工夫を凝らしたその努力を買おう。おそらく、みんなでゲラゲラ笑いながら撮ったんだろうな。二度と見たくない映画ではあるが0点という点数はこの映画への僕なりの最大の誉め言葉という逆説も含んでる。 よくやる、本当によくやるよ、こいつら。 0点(2003-11-04 22:33:49) |
8. キャデラック・マン
ロビンウィリアムス(突っ込み)とティムロビンス(ボケ)の漫才映画。こういう地味な映画でロビンの真価って出るような気がする。 8点(2003-10-24 23:51:12) |