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1.  キャビン 《ネタバレ》 
いま見終わりました。 基本B作ですが、色々と惜しい作品でも有ります。  私が一番違和感が有ったのは古き邪神の為の生贄システム??? の、バックボーン(成り立ち、経緯)が結局最後まで明らかにされず終いで終わった点です。  この部分が非常に気になりました。 僅かに「そうしなければ成らない動機」が曖昧に明かされているのみで  「キャビン」に格納されている伝説的な怪物(ゴ-スト、狼男、ゾンビ、その他色々)はどうやって作られたのか? 何故、彼等(システム側の人間)はあんなに楽しそうに人が殺されるのを見ているのか? その他、1つの手違いでシステムの全てが崩れ去るズサンなご都合主義 等々、見ている側には非常に違和感が有る。  但し、映画の筋立ては兎も角として 映画のコンセプトや演出、部分的なプロット(後半のキャビンの見せ方など)などはかなりイイ線言っていたと思いますし 特殊効果なども全く手を抜いて居ないので単純に残虐ホラー好きな人には 終盤が結構堪らない出来に仕上がっています。  特にエレベーターを効果的に使っていて、何となくあのカナダホラーの名作「キューブ」のオマージュっぽい所が私は好きですね。  ただ、繰り返しますが、基本的には残虐シーンをたくさん盛り込みたいが為 享楽主義、ご都合主義で作られた映画です。  まあ、見方によるでしょうが、こういう筋立てだと目先が変わりますので 余り違和感を感じないで見られる。。。。とも言えませんが(笑) それなりにカッチリと作られているとは思います。  もし、全体的なプロットがもっとカッチリ、しっかりと作られていていれば 8点でも低いぐらいの作品ですね。(まあでも、それを2時間にまとめるのは無理でしょうけど(笑)) 粗は多いですが、色々なホラー映画の要素を盛り込みつつ、ココまでの作品に仕上げて有るという点で 今回は限りなく6点に近い7点という事にします。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-14 19:18:13)
2.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
んー。。。。。 今回は何となく釈然としませんね。。。。  色々な方がココに書いている通り、息子を殺された父親が 今回は復讐に来るという筋立てにするのならば  もう少し、殺しに来る側の理不尽なバックボーンを明確にしないと 主人公に感情移入出来なくなる。  或いはです。 逆に「主人公側のやり過ぎで一方的な正義」で「危険に晒される家族」 この部分をもっとクローズアップし  更にアルメニアという、オスマン帝国(現トルコ共和国&ムスリム)からの 長年の迫害の歴史、特に近代における強制移住や計画的なジェノサイド  つまり、「アルメニアの悪党がなに故、こんな悪党なのか???」 この辺りにもっと光を当てた筋立てにしても良かった気もします。 せっかく、舞台をイスタンブ-ルにしたんですから。  逆に言うと今回、リュック・ベッソン監督は 暗にそういう「理不尽なアメリカ」を、本作品で描きたかったんでしょうか?  どうも、何となく暗にそれを意識させるオマージュ 例えば、未開地然とした土くれだらけのアルメニアで埋葬される死体 そして復讐を誓う父親。  それと対照的に平和で明るい物質文明に囲まれ 極貧のアルメニアの面々と比べ、取るに足らない悩みで涙する元妻 ボーイフレンドと宜しくやっている娘、野暮な横槍を入れる主人公  余りに落差があり過ぎます。これは意図的なんでしょうかね??  もし、意図的であるとするならば 本作の意図する所はアメリカ批判ですよ。 でもアクション主体なのでそうは出来ない???  どうも、その辺り、作っている方に迷いが有るというか 迷いが有るがゆえに、イマ1つ前作と比べ、キレが無くなってしまい 作品としての完成度が下がってしまっている気がします。  ともあれ、ちょっと残念でしたね。  おっと!!!監督がピエール・モレルじゃないんですね。。。 なるほど、これで腑に落ちました。 
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-16 19:24:06)
3.  96時間 《ネタバレ》 
クライムアクションとしては屈指の出来なのでは無いでしょうか? 確かに細かく見れば、目の粗い設定などが見え隠れしますが  それを吹き飛ばして余りあるスピード感と リーアム・ニーソンの娘を思う父親という、まさにはまり役の非常に秀逸な演技が功を奏して 最後まで一気呵成に見れてしまう娯楽作品に仕上がっています。  それにしてはかなり作品の知名度が低かったのが解せないのですが これだけの作品が何の賞も取ってないのですかね?  兎も角、理に敵ったガンアクション、東欧の組織誘拐&組織売春という犯罪組織の構図 主人公の元秘密工作員としての背景など、プロットも非常に多岐多彩でありながら 全く違和感無く1本のストーリーとしてまとまっていて、小気味よく 序盤以降、全然もたつき感が無いというのが、この作品の特徴です。  やはり、ニキータやレオンなど スタイリッシュなクライムアクションでありながら 一面フランス風味のちょっとドロ臭くて深い味わいの映画が作れる リュック・ベッソン脚本ならではの作品だと思いました。  また、監督のピエール・モレルも「パリより愛をこめて」などで ガンアクションに定評のある人で  私はこのコンビとスタッフでもう1作、作って欲しいとすら思いました。      
[DVD(字幕)] 9点(2011-11-26 19:43:10)
4.  CASSHERN 《ネタバレ》 
皆さん点数低いですね^^; いや、分からなくも無い感じですが 私はこれ意欲作だと思いましたよ。 確かに荒唐無稽な部分も多いですがそれを補って余りある独特な勢いというのでしょうか。 オリジナリティーというのでしょうか。 それを強く感じました。  オープニングのフルCGから始まってロボットの描き方、戦闘シーンなどは 過去の日本映画には無いクオリティーと勢いを感じます。 特に少しデフォルメしたロボを集団で影絵の如くガッチャンガッチャン動かすシーンなどは鳥肌立ちました。。。このシーンだけでも製作者の非凡さが分かりますが ストーリ展開は兎も角として実写CGにおける表現方法の多彩さは相当センス高いと思います。  ようするにこの監督さんはやりたい事が山ほども有ってそれを泣く泣く2時間に凝縮したんでしょうね。 点々とツギハギ感が感じられるのも本当は10時間で取っても足りないのを無理矢理2時間にしたからでしょうか(笑) 脚本から撮影から何から全部1人でやってる所を見てもまあ、相当実験的というか。よくこれだけ撮り切れたというか。。。 こういう人は優れた相棒とか見付かると良いんですけどね。往年の押井、伊藤コンビ見たいに。  今回のは無我夢中というか少し1人よがりで観客が置いてけぼり食ったんで酷評されてますが 私は今後少し腰を落ち着けてジックリ製作スタッフ選りすぐって作品作りすれば大化け。。。  いえ、ちょっと偉そうに言いましてすいませんが ホント、そんな気がした1作でした。 点数が7点なのはストーリー的に少し弱いからと やはりキャシャーンに拘らなかった方が良かったという事で7点です。  あとウタダヒカルの旦那っていうのが逆に思い切り足枷になってますね^^; まあ、旦那じゃ無きゃこんな抜擢はされなかったとか言うのはその通りだと思いますが どういう経緯であれ出来上がった作品までその色眼鏡で見てしまうのはチト酷かと思います^^;      
[DVD(邦画)] 7点(2006-06-01 20:53:49)(良:1票)
5.  機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 
2には書きましたがコッチには書いて無かったんで書きます。 この作品は結構原作を拾い集めたとゆうか良い意味で拡大解釈したと言うかそんな所が有る作品だと思います。2とはまったく対照的ですよね。正統派パトレイバーム-ビーとでも言いましょうか。  ともかく帆場って男は原作で数ぺージしか出て来ないんですがそれをよくココまで大きくしてキャスティング出来たと感心しました。 ただ1つ言えば他の方も書いてますが「帆場がなぜあそこまでの犯罪を自殺までして犯さなければ成らなかったのか?」って言う動機付けが全編通して見てもイマイチ見当たらないのです。 聖書になぞらえた謎解きが有りましたがあれだけでは全然弱い。  まあこれが10点付けれなかった理由でもあるのですが。 またこれも押井流なのですが「鳥」が所々で出て来ます。鳥は自由の象徴でありまた儚さの象徴でも有るのでしょう。そして主人公と重なり合うと言う事なのでしょうか。 主人公は絶対自我を持ったがゆえに社会から孤立しやがて壮大な犯罪を思い付く。 陳腐な非現実(現実)を大混乱に陥れる為 最後は自分を消し去る事で大犯罪を完結した。  ですが人間1人そこまで頑なに成れるものでしょうかね? 人生を否応無しに経て行けば色々アラが見えてしまうのが本当なんじゃないでしょうか? これは他者のみの事では無く自分の事もと言う意味ですが。 その部分がちと未消化のまま終わった所が惜しいと思いました。  
[DVD(吹替)] 8点(2005-06-10 02:28:02)
6.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 
ログインネーム登録する前もこの名前で投稿してたんですが 久しぶりにこの映画を見たので再投稿します。  もう何回となく見てる作品で私にとっては「繰り返し見れる数少ない映画の1つ」です。 なんか1部思想の合わない人達には酷評されていますが(笑)  間違い無く1度見て損の無い作品だと思います。  この映画が10年以上前に封切られた事実もさる事ながら「日本という国の実体」を2時間という枠の中でここまで描き切った作品は皆無でしょう。 それは10年経ったこの現在、現実において切実な問題として表に現れつつ有ります。 国家としての「体」を成して来なかった日本。 いや、それを見せ掛けながら擬似国家として「成立、継続してしまっていた」日本。 今でもそれに気付いて無い人がこの国にどれだけ居るのでしょうかね。  劇中それを「知らしめる方法」と「その方法論」を 押井、伊藤の両氏が激しく、痛烈に掛け値無しに観衆へぶつけたからこそこの傑作が生まれたのだと思います。 私は是非いま10代20代の若い人に見ても貰いたい。 それだけの価値は有る作品です。
[映画館(字幕)] 10点(2004-04-30 17:28:13)(良:1票)
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