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タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1649
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  キラー・マネキン 《ネタバレ》 
邦題からも明らかなように?これぞB級ホラーといった趣たっぷりの作品ですね。この邦題を見て一級品のホラーを期待する方はまずいらっしゃらないのではないかと。(ネタバレな原題もどうかとは思いますが)  ちなみにallcinemaで「キラー」を検索するとエライ数の作品が出てきます。そのうち「キラー・○○」という邦題を数えたら85まで数えて飽きました(汗) で、そのうち原題が「KILLER ○○」なのは多分25作品ぐらい(邦題と完全一致を含む)に留まりますので、やっぱりB級ホラー配給にあたっての邦題の定番ネーミングと言っても良いような…。  で、はなっから鉄板B級ホラーという前提で観始めるとこれがなかなかの面白さ。常に同じ姿勢(きをつけ状態)のマネキンがどうやって人を襲うのか?どうやって瞬間移動するのか?だいたいからして、そもそもどういう曰く因縁があるマネキンなのか?潔いまでに全く説明なしの作品。それでも結構見入ってしまうのは、ある意味完成度が高いと言えるのかも知れません。  それにしても不気味な顔立ちのマネキン。デパートとかで売り場に立ってたら幼き少年少女は泣き出すだろうしトラウマ必至の顔相です。ニッコリ笑って人を殺める連続殺人鬼のイメージ?人に見られると動けなくなるというダルマさんが転んだ的な弱点は笑えます。そうか、本作はどのシーンでも殆ど通行人や通過するクルマが見られない。エキストラ代節約なのかと思ってましたが、目撃者がいると動けない(殺せない)からという点に整合しているのですね。でも、だったら何でクラブで大量殺戮?あぁそうか、停電してたからか。納得。ラストはミラーマジックで捕獲&ミラーマジックで逃走というアイディア。そこは結構気に入りましたが、待てよ?マネキンの視線でも動けないのならミラー使わないでも縫いぐるみでも吊るしとけばいいんじゃね?と言ったら野暮でしょうか。ま、続編製作意欲満々といったところですかね?  マネキン以外にもツッコミどころ満載(いきなり死亡事故を起こした血塗れのクルマでヒロインが帰宅するとか)ながら、バカバカしくて思いのほか楽しめたので甘めの評価と致します。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-03-12 09:40:30)
2.  キャンバス 《ネタバレ》 
誰よりも愛していた妻に先立たれた悲しみから、愛する妻の肖像画を描き上げることが出来なくなってしまい、アトリエを封印してしまった老人。寝床には今も妻の枕が置かれたまま。時折訪ねて来てくれる愛娘と孫娘は彼の心を癒してくれるものの、妻を失ったことによる喪失感は決して満たされない。  初老の身となった自分と照らし合わすと、老人の哀しみが直接的に伝わって来ていたたまれなくなります。老人、愛娘、孫娘、そして思い出の中に登場する愛妻。それぞれの表情がいいですね。台詞以上に語ってくれます。  絵の大好きな孫娘が封印された部屋に入り込み、そこで未完の肖像画を見つけ、老人は怒りにも似た感情を抱きながらも純粋な孫娘の「続きは描かないの?」という無言の問い掛けに戸惑いながら応える。それをそっと見守る愛娘。ここには意外性は全くありません。ある意味予定調和そのものといった展開。それでも感動します。激しいアクションや派手な演出とは全く無縁のアニメ。静寂の中から雄弁に語りかけて来る佳作でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-02-06 11:41:54)
3.  キラーカブトガニ 《ネタバレ》 
冒頭のサービスカットで良い子の皆さんには席を外してもらい、さぁこれからは世にも恐ろしいモンスター系ホラー!かと思いきや終始コメディタッチですね。そしてまたコメディネタがスベルことスベルこと。しかも結構不適切ネタが登場しますし。  そして全編通してストーリーが緩い。理詰め感は極めて乏しい限りです。力業と言うか、強引に作品世界を押し進めて来ます。並行して進んでいく恋愛模様も強引極まりないです。  ただ、大中小のカブトガニの造形が良いし、対するデフォルメしたメカゴジラ風巨大ロボット、てかモビルスーツの造形もなかなかのもの。作り手の怪獣映画へのオマージュ的なこだわりが随所に感じらますし、実際そこだけ見れば上質な特撮怪獣映画だと思えます。  そのアンバランス感に居心地の良さを感じられるか否かが本作品の好き嫌いの分岐点と言えそうです。私の場合は意外と楽しみつつも気分が上がったり下がったり。心からは楽しめなかった気がします。なので、切って捨てるのは惜しいもののあまり高くは評価出来す、5点献上に留めたいと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-27 00:08:49)(良:1票)
4.  キラーコンドーム 《ネタバレ》 
見れば15年近くもの間、どなたもレビューしていませんね。アマプラで配信されてたので(気にはなっていたものの未見だったので)恐いもの見たさで観てしまいました。アルバトロスさんが2023年にディレクターズカット版を配給していたのですね。流石はアルバトロスさん。なので本レビューは「ディレクターズカット版」のレビューとさせていただきます。  さて、いきなりビックリのドイツ語。え?ここはどこ?ニューヨークでしょ?え?でもドイツ語。そしてニューヨークの風景も1996年とは思えない雰囲気。もう10年ぐらいは古い感じ。言語と時代感のズレで冒頭から異世界間に包まれました。  ゲイの扱いとか外国人の扱いとか、ちょっと今ではヤバめのカットの応酬。そうかと思えばエロ教授の性暴力やら大統領候補のアメリカ・ファースト的演説とか、先取り感あるカットがあったり。何だか批判したいのに批判し難い作品のようでもあり。  チープで手作り感のあるコンドームは可愛いようでもあり恐ろしいようでもあり、その生い立ちとか生物?としての完成度?(イカレタ検視官?のオバさんの解説が楽しかったけど)が妙に真面目だったり。  総じて言えば社会風刺と宗教的倫理観をチラつかせた支離滅裂系硬派無理やり製作エロティックSFコメディといったところでしょうか。(総じてませんね)  決して嫌いではありません。流石、後にその名を馳せる俳優陣とスタッフが多数参加しているだけのことはあります。が、何せ長い。ディレクターズカット版は118分。長過ぎです。30分短縮しても十分ですね。最大の減点ポイントはそこということで限りなく6点に近い5点に留めます。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-16 23:26:46)
5.  キャドー湖の失踪 《ネタバレ》 
なんとも複雑怪奇なタイプリープ・サスペンス・スリラー。と言いたいところですが、相関図を書いてみると意外とシンプルでした。  予備知識なしで鑑賞したため、アンナの行方不明の理由は一体何?まさかのエイリアンアブダクション?だとしたら既視感あり過ぎて興覚めかも、などと考えながら観ていました。  当たらずしも遠からず、と言いましょうか、結局はSFテイスト。ただし、登場人物の関係性には程良くサプライズ感があり、多少の矛盾を感じつつも好感を持って観終えることが出来ました。バミューダトライアングルに代表されるようなミステリースポットの怪異をかなりミニマムに描いたという感じでしょうか。そこに家族の物語が上手く溶け込んでいます。  時を超え今再び時間を共有した父娘を待っていたのは父の死の衝撃。それを契機とするかの如く時空を繋ぐ特別な空間は閉ざされ、ワニの体と同じように文字通りの頼みの綱は切断されてしまう。しかし、それは同時にエリーの新しい家族を強く結びつける。思えば母娘の反目もまた、時空の歪みがもたらしたものだったのかも知れませんね。  良く練られた脚本とそれを生かす見応えのある演出に8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-11-24 21:11:41)
6.  奇妙な扉 《ネタバレ》 
1951年という時代を考えれば、かなりアグレッシブで先鋭的な作品ですね。アクションシーンなどは流石に近年の作品と比べればリアリティ的に物足りなさを感じないこともありませんが、作品全体を覆う不気味で不穏な空気がそんなことを忘れさせてくれます。クライマックスの地下牢の壁が迫り来るシーンは、まさに手に汗握る緊迫感。見入ってしまいました。  ある意味ビックリ箱的と言うか奇をてらいがちな近年のホラー作品も魅力的ではありますが、古のホラーやサスペンスにはある種の芸術性を感じさせてくれる魅力があります。ヒーローとヒロインが恋に落ちるのがあまりにスピーディというあたりが気にはなりますが、尺を考えれば止むなしと言ったところでしょうか?  予備知識もなくたまたま見つけた作品だったのですが、思いがけない佳作との出逢い。大いに満足させていただきました。新作ばかり追いかけず、古の作品、もっと観ないといけないですね。基本的な映画の楽しみ方を思い出させてくれるような気がします。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-11-24 21:02:52)
7.  君への誓い 《ネタバレ》 
実話を元にした、と聞かされると中盤過ぎまでの展開はあまりに切なく悲しいです。事故の前までのラブラブ度から一気に赤の他人へと突き落とされる感覚。平常心を保つのはキツイですね。そのあたりの二人の感情の移ろい加減が上手く表現されていて、いつの間にやら感情移入していました。  本当の愛を得るためのハードルだったのか?あまりにトントン拍子に恋に落ちたツケが来た?そんなこともないでしょうけれど、さらりと語られる後日談で現実の二人がその後幸せな人生を歩んでいると聞かされ、エンドロールまで感情移入が続いていた私としてはホッとして胸をなでおろした次第です。  幾分性善説的に過ぎる感もありますが心温まる良作、7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-10-01 00:37:56)
8.  キラー・ナマケモノ 《ネタバレ》 
封切り当時に気になっていたけれど観れなかった作品。B級C級トンデモ映画が好物な私としては、どう見ても癒し系ののんびりしたナマケモノが連続殺人鬼というシチュエーションだけでもう観ずにはいられないというわけで、アマプラ配信を知ると同時に鑑賞しました。  あえてアニマトロニクスのパペットを全編で採用したサイコナマケモノ。可愛かったり恐かったり、当然の如くリアリティ低めながらなかなかどうして見応えがありました。必要以上にグロ描写をしていないのも正解かも。PCやスマホを自在に使い、果てはクルマの運転までする姿(しっかりシートベルトをして信号を守りながらもスピード違反でパトカーに追尾されw)には、パペットだからこそのおかしみが感じられ、大真面目な恐怖シーンもなんだかほのぼのとさせてくれます。これならば「G」というのも理解できます。  と言う訳で、どう考えてもくだらない本作ではありますが、「最終絶叫計画」的に有名ホラー作品のパロディも挿し込まれていたりして、思いのほか楽しめてしまいました。強いて言わせていただければ、ヒロインやライバル、そして女子大生たちに正直なところ華を感じられなかったこと。基本的に学園ドラマの設定なのですから、パーティシーンにせよ何にせよ、もう少しキャピキャピ感と言うかキュンキュン感と言うか、そんなビジュアルが欲しかったです。  そのあたりのマイナス要因を感じつつも、短い尺も功を奏してあまり低評価は出来ませんでした。6点献上です。  ちなみに、原題の「Slother」は「Sloth」(ナマケモノ)と「Slaughter」(虐殺)を合わせたダジャレ的な造語なんですね。つまりは「殺人ナマケモノの館」といったところでしょうか。邦題は、「キラー○○」という他作とまるでシリーズものみたくていい感じ。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:52:26)(良:1票)
9.  キル・ミー・ダーリン 《ネタバレ》 
ほのぼのとしたラブコメ。ポーランド映画、特にコメディは殆ど観たことがないのですが、コメディ要素の雰囲気と言うか流れ方と言うか独特の「間」のようなものが感じられて、アメリカ製のコメディや本邦のコメディとはだいぶ異なる味わいですね。勿論、本作がポーランド製コメディの全てということでもないのでしょうけれど。  基本的に悪人は登場しないし、主人公夫婦も人を疑うということに縁のない、と言うか向かないタイプ。最初から詐欺師フラグ全開の金庫屋(本当のところ何屋なのかは不明ですが)ぐらいが悪役ですね。それだって奪われたのが泡銭だと思えば被害によって二人の生活が変わる訳でもないし、それどころか子宝まで授かってるハッピーエンドだし。そして、アホな役回りを一手に引き受けている感満々の悪友二人だって、実は殺意なんてない訳ですし。  教訓めいたテーマが顔を出しそうで出さないあたりも含め、殆ど毒気がなくて少々物足りなささえ感じてしまうものの、これはこれでホッコリしてたまには良いかなという良作でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-30 10:09:37)
10.  恐怖と戦慄の美女<TVM> 《ネタバレ》 
カレン・ブラックさんを初めて知ったのは(顔と名前が一致したのは)「エアポート'75」。当時はまだお子ちゃまだったので、「イージー・ライダー」や「ファイブ・イージー・ピーセス」といった作品には縁がありませんでした。子ども心に外国人然としたルックスに何か現実離れした魅力を感じたものです。と、まずは懐かしさが先行して(作品自体の放つ70年代の香りも後押ししてます)楽しめました。  物語的には、第1話と第2話は基本はサイコサスペンスで2話目に少々オカルトエッセンス(特に3話目に繋いでいる訳でもなさそう)。今となってはある程度使い古されたプロットですね。一話あたり20分強という尺もあって、それぞれに唐突感が否めません。始めから独立したショートフィルムならば、作り手ももう少し違う展開で楽しませてくれたのかも知れませんが、カレンさんを前面に据えたオムニバス故、特にあとひとひねりまでは考えなかったといったところでしょうか?とりわけ手抜きとは思いませんが。  大いに盛り上がるのは第3話ですね。呪われた人形が襲い掛かる恐怖を描いた作品としては、当時はかなり斬新だったのではないかと。70年代以前の人形ものホラーと言えば、蝋人形系、つまりは等身大のリアル人形ものだったと記憶しています。網羅的に知識がないので断言は出来ませんが、この手の民族人形的なもの、かつ手の平サイズ程度の小型人形が襲い掛かるというのは画期的だったかも。  ただし、カレンさん演ずるヒロインのリアクションには、大変申し訳ないのですが大笑いしてしまいました。見ようによってはほぼコント。腰が抜けてるからって転んでないでまずは外に逃げなさい(何故に鍵が開けられなくなってる?)。部屋に籠るにしても相手はドアを開けられるってことを学習しなさい。静かになったからってトランク開けるのは慎みなさい。そして、分かりやすい伏線回収のオーブンでロースト(冷静に足で踏ん張る姿がキュート)。なのにまたもや開けちゃうし、等々。  極めつけは最後のカットですね。当時的には売り出し中の美人女優さんだったように思えるのですが、よくぞ受けました。ある種の体当たり演技なのでしょうか?  とは言え、古の雰囲気を大いに楽しめた作品。TVMらしいエンドロール後の全キャスト登場の紹介カットも良い感じ。現代目線の酷評は避けて5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-25 15:02:20)
11.  鬼談百景
ジャパニーズホラーの王道的作風。10話をコンパクトに集約し、伝統的な怪談話から今風の都市伝説系までバラエティに富んでいて、観る者を飽きさせない良作と思います。  必ずしも10話の全てが秀逸とまでは言えませんし、中には使い古された感のある物語もあったりしてツッコミどころには困らなかったりもしますが、ネット上に溢れんばかりに配信されている同種の動画ではめったに味わえない充実感。個人的には満足の一本でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-06-02 11:47:11)(良:1票)
12.  キラードール 《ネタバレ》 
冒頭、いきなり襲われる少女。ドアを突き破って彼女を襲ったのが件のブードゥー人形であることは容易に予想出来ます。  そしてカイリーに厳しく当たる姉。更には、親切ぶっていながらカイリーを虐め、強請る同級生。もう人形の獲物は決まりですね。  そしてそして、物置小屋で首を吊る人形。ビジュアル的にはかなり気持ち悪いです。小綺麗な女子高生がいきなり手にして更には自室に持ち帰るなんてのは非常識の極み。ですが持ち帰るのですね。その時、ベッド下に放り込むのが原題の意味するところなのでしょう。ただし、ベッド下に存在するのはその時だけ。そう考えると原題は「?」です。  あとは概ね予想通り。カイリーに惚れ薬的呪いをかけられた男性教員は憐れですね。どっかに本性も入ってそうな気がしないでもありませんが。呪いを証明できなければ、やったことは解雇ものです。  呪いをかけられた教員と憑依された姉の演技はなかなかの見ものでした。あ、お母さんの同僚の歯科医も見事に憑依されてました。  どことなくチープさが目立つ作品ですが、全体的に見応えは十分でした。何かもう少し、アッと驚く仕掛けでもあれば、かなりの高評価を得られそうな作品かもしれません。迷うところですが6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-01 14:35:06)
13.  金星ロケット発進す 《ネタバレ》 
スターウォーズ風に流れる冒頭のタイトルとクレジット。1959年ですよ。スターウォーズの1作目は1977年製作。本作の方がだいぶ先輩です。  CGや特殊効果が現在のようにふんだんに使われていなかった時代、今の目線で見てしまえば学園祭レベルのクオリティかも知れませんが、アイディア勝負、デザイン勝負のセットやミニチュアモデルの造形は素晴らしいものばかりですし、あくまでも当時目線という前置き付きではありますが、全編を通じてSF作品としての魅力が満載です。しかも、きっちり人間ドラマも盛り込まれている。  そして、東西冷戦時代、大国が核開発に鎬を削っていた時代を背景に、地球侵略を目指していた金星人が核開発に失敗し絶滅してしまうという明確でシニカルな反核テーマが語られます。  1950年代から60年代に思いを馳せつつ、現代にも通じる物語を楽しめる贅沢な作品。日本初の国際派女優と称される谷洋子さんが主役級で出演している貴重なSF作品ということで、+1点の8点献上します。  それとこの邦題のセンス、かなり好きです。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-11-27 14:16:55)(良:1票)
14.  キャッシュトラック 《ネタバレ》 
無敵!死なない!ファンのお望みどおりのジェイソンが見られる本作。只管スカッとしたい人にはある意味お薦め。多少のあるある感は無視して、ただただ集中あるのみ。  ストーリー的にはクライム・サスペンスの王道を行くようなシンプルな構成。意外性はほぼありません。思ったとおりの展開というか実に想定内です。強いて言うなら、ジェイソンの正体がギャングのボスだったこと。この際、元特殊部隊員だろうがCIAエージェントだろうが武道の達人だろうがあまり関係ないのですが、被害者も悪党だったとは。そこは意外、というか残念でした。  それでも惹きつけられる。やはりその理由はひとえにジェイソン様々。カッコいいですよ、ホントに。いつかは衰える時期が来るかも知れませんが、脂の乗り切ったアクション俳優である今こそ、より多くの作品にチャレンジし続けていただきたいと願うばかりです。  ちなみに元ネタは未見です。ジェイソンが出ないこのストーリー。しかも仏映画。少なからず興味津々。しかも、元ネタの英題が「CASH TRUCK」なのですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-10-08 22:48:21)
15.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
クロエ・グレース・モレッツさんの変わらぬ可愛らしさ見たさに観た続編。基本的には期待通り前作同様に楽しめました。  超人的強さと可愛らしさと下品さの同居するヒット・ガールの魅力は相変わらず最強ですし、彼女が途中普通の女の子らしく生きようとする際の姿には更なる魅力も。そして、キックアスことデヴィッド君のヒーロー願望には前作以上に感情移入し難いところもありますが、次第に彼も成長しミンディを諭すことさえ出来るようになるとは。  強いて言うならば、敵役を始末する過程で愛する家族や大切な仲間が殺されてしまうというお約束的な展開は、物語的に避けられなかったのでしょうけれど、少々ストレート過ぎな感は否めないと言ったところでしょうか。極めてオーソドックスでした。同じくお約束どおりに仲間の愛犬が助かるというくだりは歓迎ですが。(あの場面で犬が犠牲になってたら大いにマイナスポイント)  ちなみに、大佐がジム・キャリーさんと気付かずに観ていた自分が恥ずかしい。  エンドロールの後に流れる、敵役がサメに〇ンポを食われながらも生きているという状況からして「3」は作れそうですね。現時点で「3」の製作は未定かと思いますが、もし製作されれば勿論マストです!
[インターネット(字幕)] 8点(2023-10-03 12:25:03)(良:1票)
16.  キック・アス
アメコミ原作の作品だけに荒唐無稽なストーリーはある意味当然。なので細かいことを言っていたら楽しめない作品ですね。寧ろ、よくぞ実写化してくれた!しかも出来は最高!と賞賛すべきと思いました。  ま、個人的には本作で初見だったクロエ・グレース・モレッツさんのあまりの可愛らしさがピンポイントにストライクど真ん中で、細かいことはどうでも良くなってしまった感が無きにしも非ずといったところですが。  少々のグロさも相手が極悪人なら寧ろ爽快、ニコラスさんも良い味出してますし申し分ない面白さです。続編も含めて大好きな1本。
[DVD(字幕)] 9点(2023-10-03 12:04:06)(良:1票)
17.  禁じられた遊び(2023)
正直、微妙でした。中田秀夫監督最新作、原作は清水カルマ氏による話題のホラー小説ということで少しだけ期待していたのですが、自分的には残念ながら恐さは感じられませんでした。  公開中の作品なのでネタバレなしで取り敢えずレビューしますが、そもそも原作と同タイトルの「禁じられた遊び」からして疑問でした。名作中の名作と同名なだけに余計にそう感じてしまったのかも知れませんが、何か作品内容にそぐわない様に思えてなりません。  そのあたりは観ていただくしかないのですが、個人的には恐くない上に意外性の感じられない展開でしたし、特殊効果等の演出面ではジャパニーズホラーより欧米ホラー的に感じた場面も多々あり、もっと日本的な恐さを前面に出していただければと思ってしまった次第です。もっとも、今や何が欧米オリジナルで何がジャパンオリジナルかなどという境界はないのかも知れませんが。  鑑賞後、いや鑑賞中から最も印象的だったのはファーストサマーウイカさんの熱演。素晴らしかったです。今後の御活躍に期待です。  それにしても、鑑賞当日の観客数は少な過ぎました。公開直後なのに。ジャパニーズホラー、頑張って欲しいです!  (追記) 「エロイムエッサイム」少年の唱える呪文。何とも懐かしく思えてしまう我が世代。「悪魔くん」実写版も不気味だったけれど、原作漫画は恐かったなぁ…。その後の他作でも登場しているらしいですが、どうして本作にこのヘブライ語(諸説あり)を採用したのか?謎過ぎます。懐かしさのあまり甘くなってしまいました。再考の結果4点献上に変更します。(うち1点はウイカさんに献上)
[映画館(邦画)] 4点(2023-09-26 14:45:50)(良:1票)
18.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 
元ネタの都市伝説は、どちらかと言えばオリジナリティに欠けるもので、と言うかそもそも都市伝説と呼ばれる寓話の数々は古くからの怪談話や妖怪話を時代に合わせてアレンジしているものが殆どなので、都市伝説の実写化にオリジナリティを求めるとすればアレンジ部分ではないかと思う訳です。  本作は展開を2周させるというアレンジに、1回目はゲーム感覚のPOVとブルー基調の色彩設定で記憶の中の夢のような世界感を、2回目は昼間の明るいカットを多用しヒロインの実体験としてのリアルタイムなイメージを加え、シンプルな元ネタに厚みを持たせることに成功していると思います。  ただ、エンドロール後のエピソードで明かされる事件性は必要だったのかどうか?一人の教員が、自校の生徒であることさえも認識していなかった一人の女子高生の救出のため、初対面の女子大生を半ば生贄にするような所業に走れるものかどうか?てか、これが初めてではない?あるいはここが出発点?種明かし的な面白さになっていることは否定しませんが、なにかしっくりと来ないモヤモヤ感が残りました。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-14 15:55:06)
19.  君たちはどう生きるか(2023)
タイトルは吉野源三郎による小説と同名ですが、原作でも原案でもなく、監督が同作によってインスパイアされたことから借り受けたタイトルなのですね。底流には共通のテーマ性があるようにも感じられますが、あくまでもオリジナル作品として鑑賞しました。  一言で言わせていただけば、宮崎作品の集大成といった感が強いです。物語の展開、精緻に描かれたアニメーション等々、良い意味での既視感が全編通じて続きます。  難解だとか説明が足りない、といった感想を耳にしますが、そもそも本作には明確な答えはないように思えます。投げかけられた問いにどう答えるか、将来答えていくかは、一人ひとり異なって然るべきであり、しかも同一人であっても、人としての成長過程・成熟過程によって答えは変わっていく、変わり続けていくのだと思います。  一見、恵まれた家庭環境に生まれながら、母親の突然の死によって自らを見失ってしまった少年が、不思議な体験をすることによって成長し自我を獲得していく姿を描いた物語、といった印象ですが、拙速に答えを導こうとすることなく、それぞれの人生の中で物語を紡いでいって欲しいという監督の願いが感じられるような作品でした。そして、それ故このタイトルなのかなと思います。  そういう意味で、過去の宮崎作品の集大成であると同時に、過去の宮崎作品とは一線を画す作品と言って良いのではないでしょうか?  (追記) 蛇足ですが、トリ好きの私と致しましては、アオサギとインコの描き方(作画というよりキャラ設定)が不満でした。イメージ違います!
[映画館(邦画)] 7点(2023-07-31 23:24:20)
20.  キャビン・フィーバー(2002) 《ネタバレ》 
ホラーあるある的な登場人物。ダメなんです、こういう人たち。まるで感情移入出来ず。そもそもどうみても長期旅行を楽しめるような仲良し5人組には見えないし。  それぞれのカットごとに観ていけば、ビジュアル的には丁寧に作られているように見えるし、物語の流れ的にも既視感はあるものの破綻しているどころかキチンとしているようにも思えるし、お約束的サービスカットも一度ならず登場するし…けれどもどうにもチグハグ感を感じてしまって楽しめない。  多分、チグハグと言うよりツギハギ感を感じてしまうからだと思います。ここはこう撮ろう、そこはこう演出しよう、みたいに部分部分でアイディアを絞り出して頑張った結果、どこがどうよろしくないということよりも全体的には上手く纏まらなかったかのように思えてしまいました。  シリーズ化されているようですが、正直なところ類似のシチュエーションの他作を観るのが先かな?と思ってしまいました。  ちなみに、原題は「閉所性発熱」とか訳すようでコロナ禍でも症例があったようですが、往路では四駆で渡河したりしてやっと行き着く山奥の一軒家のように描いていながら、何なら近隣の民家も徒歩圏みたいだし、そんな環境に5人(訪問者を含めればそれ以上)も居て発症するもんだろうか?などとタイトルにも疑問を感じてしまいました。一人ひとりの感情の変化とそれに伴う行動がテーマ故のタイトルなのでしょうけれど。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-28 15:53:45)
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