Menu
 > レビュワー
 > Tolbie さん
Tolbieさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 642
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 《ネタバレ》 
遊郭編の最後の2話は本当に感動的で大画面で観ると涙を誘う。 さて、刀鍛冶の里編の第一話、鬼舞辻無惨の「無限城」の描写は流石に見事なCGで、そこに登場する上弦の鬼たちは(原作未読な身の私には)ワクワクする展開でした。それに、今となっては我々の好感度上々の煉獄さんを倒した猗窩座(一発変換、驚くね)の、上弦内での立場など、興味深かった。  一方、その場面以降の画面は、蝶屋敷内の単純な絵柄が多く、まあそうバランス取るよね、的な感じも否めない。 その辺の平均的な感じで、6点かな?
[映画館(邦画)] 6点(2023-02-16 19:54:12)
2.  今日も嫌がらせ弁当 《ネタバレ》 
 弁当を毎日作るのは大変だ。朝4頃起きて弁当を作り、尚且朝食をも作っている。私の場合は自分のものだけだから、手も抜ける。だが、あれだけ凝った弁当を毎日では尚大変だろうな。体も壊すわけだ。   キャラ弁って、初めて見たときには凄いと思ったけれど、食べ物的には本質でない感じがしていて、食べ物で遊ぶ感もありちょっと感心しない気がしていた。  だけど、自分のものしか作らない私には思いもつかなかったが、作る人から食べる人へのメッセージなのだね。最初は嫌がらせと見えていたが、次第にそれが子への思いに見えてくる(私が鈍感だっただけかもしれんが)のは、感動的だった。  最後の巨大お弁当には、泣かされました。(他の人は弁当持ってこなかったん?)   途中、2回現れる「終わりそで終わらないギャグ」は必要なんでしょうか?というか面白いか?
[DVD(邦画)] 7点(2020-08-09 06:52:51)
3.  キャッツ 《ネタバレ》 
 何故だか世間で評判の悪い映画が私には面白いのだ。  原作舞台(といってもロンドン版は観たことがなく劇団四季版の記憶だが)では、人を猫に目一杯寄せていたが、この映画のメイクは人間の顔部分が多いので猫が人間に寄せてきてる感を感じてしまう。それでも舞台では無理な「耳を動かす演技」があったりして感心する。  グロールタイガーがマキャビティの手下として実在していたり、いろいろと戸惑う部分もある。戸惑うというか驚いたのは、グリザベラが黒人なこととオールド・デュートロノミーが女性になったことだ。デュートロノミーの人はオリジナル舞台でグリザベラを演じる予定だった人だそうで、おそらくこの人のための性別変更だったのだろう。40年の時間が彼女を娼婦猫から長老に変えたのか。グリザベラについては自分的に勝手に「高級娼婦」のイメージを持っており、それなら白人だろうという自分にはやはり若干の差別意識を持っているのかもしれないと思い、ちょっと凹む。でもよく考えれば黒猫ってことで何の問題もないか。それ以外は、物語的には原作舞台どおり。かつての娼婦が老い衰えてもなお希望を持つ、そんなマグダラのマリアが最後に祝福される物語、大好きだ。「多く愛するものは多く許される。」
[映画館(字幕)] 8点(2020-02-09 17:13:57)
4.  恐怖のエアポート<TVM> 《ネタバレ》 
 TVMだったのか!今の日本のテレビなんかより面白いな。  物語は非常にシンプルな旅客機内での集団食中毒。今日では、操縦士である機長と副長は2種類ある食事を、排他的に選択するように決まっていると聞くが、この頃はそうでなかったのか。で、操縦士を失った4発の旅客機を託されたのがベトナム従軍の元ヘリパイロット。管制塔の誘導で無事に帰を着陸できるかどうか?というサスペンス。  とても話がシンプルでほぼ余計な部分がないので、単純にドキドキさせられる。かつてのヘリでの壮絶な体験で心に傷を追っている主人公の話は、時代をよく表しているのだろう。その辺のトラウマを乗り越えるという物語も良い。  映像的に物凄い特撮などなくても、ドラマだけで面白い映画はありうるんだよな、ということを再確認。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-15 20:24:21)
5.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 
若いサトエリはまあ可愛いのはわかったが、なにかコメディ要素の部分が面白くない。それよりも市川実日子が可愛くて参った。参る必要はないが。 昔のTV版を見ておらす、今作の内容はどうなのかよくわからんが、女の子(アンドロイドだそうでちょっと残念)が、悪い組織と実戦的に戦うという、昨今のセーラー何とかやプリキュアなどの嚆矢なのかもしれないと思うと、歴史的な作品なのだろうな。多くの女の子マンガが男性漫画家により書かれていた時代に近い作品だからか、なにかセンスが男性的な気がして期待とちょっと違う。最後の実日子のために敵の養分になるっていう決意と覚悟の部分はもっと、女の子の優しさというようなものを感じさせてくれる描写・演出が欲しかった気がする。そういう部分が無いと女の子戦士の意義が感じられないと思う。  あ、あと「ハニーフラッシュ」はアイドル・サトエリには、させられなかったのでしょうか。
[DVD(邦画)] 4点(2019-11-12 14:58:44)
6.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
 これが実話ベースだというのだから、すごい話だ。スタートレックのカーク船長は、先頭に立って危険な惑星に乗り込んでいくことがよく揶揄されるが、実際の船の船長というものは、これほどの行動力と責任感が強いのか。  無線機の話の聞いて、裸足の賊に対してガラス破片を蒔いたクルーの機転も見事。
[DVD(字幕)] 8点(2018-11-16 20:58:40)
7.  喜劇 女は度胸 《ネタバレ》 
 男は度胸、女は愛嬌、などと今どき言ったとしたら、男尊女卑的な批判はまぬかれないだろうが、そんな言葉も死語となって久しい。 だから、女は度胸と言ってみても、その意外感やウイット感ももはや伝わらない。  話は兄弟の弟が惚れた女に、微妙に兄が絡んで誤解が重なり家族もろともゴタゴタする話。最後のお母さんの切り札的告白がスゴい。
[DVD(邦画)] 6点(2018-10-08 14:10:29)
8.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
 観ながら最初に感じたのは、しばらく見ない間に日本のアニメーションは凄い表現力を手に入れたものだ、という事だ。時折、実写か?と思う画面もあり、従来のアニメーションの背景との使い分けも巧み。  それに、物語も凝っていて素晴らしい。思春期男女の入れ替わりというと『転校生』を思い出すが、今作ではそれが時空を超えていて、それを少しずつ解き明かしながら見せる、二人の「結び」の物語が切ない。最後、三葉のほうが間に合わずに悲恋として終るかと思いきや、努力の甲斐あって大勢が生き残り数年後に再会するという展開に泣けた。  若い人たちの、新しい「赤い糸伝説」だな。
[地上波(邦画)] 9点(2018-01-27 18:05:57)
9.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 
 私の感じていたキングコングの大きな魅力は、二つある。一つは人間の女にひかれて、純粋にそれを欲する部分。もう一つは、自然の驚異であるこの巨猿が大都会で大暴れという部分。  本作ではそのうちの一つが無くなってしまった。   キングコングを見世物にしない、というか本作の状況ではそんなことは望むべくもないのだが、作中の倫理的には大正解だが、作品的には物足りない。怪獣ランドにいるゴジラみたい。  とはいえ、人間がそこに(しかもかなり暴力的に)入り込んでいるのだから、ほかの巨大生物とともにの戦いには手に汗握る。   もう一つの「美女と野獣成分」については、かろうじて。原作ではそれゆえに命を落としてしまうのだが、こちらは美女を救ってカッコよく去ってゆく。美女を守って命を落とすのもカッコよいが、今作の設定でコングが死んだらまずいものなあ。なにしろ、映画会社的にはこの後、ゴジラやモスラ・キングギドラと共演させるつもりのようだから。
[DVD(字幕)] 7点(2017-08-29 21:57:02)
10.  キングコング(1976) 《ネタバレ》 
33年版で不満だった、女とコングの心の危うい繋がりといったものがしっかりと描かれていて、満足。また髑髏島の巨大生物の描写も冗長なほど出てこなくてコングと人間の物語に重点が定まっているのも良い。 何より女が美しくて魅力的。殊に髑髏島に向かう途中の、これでもかと足を見せつける姿には参った。 途中、特撮的な難点はあるものの、物語とキャラクタが良いので気にしているヒマはない。最後の男の傲慢とも思えるセリフが無く、女がコングのために涙を流す展開も泣ける。コング、うかばれたな。
[DVD(字幕)] 8点(2017-08-23 18:04:49)
11.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
キングコングのオリジナル。恐竜との追っかけなどちょっと冗長な感じも する。それよりもコングを捕らえるところとか、コングが女の美しさに惹かれる描写などを見たかった。劇中何度も言葉に出されているように、美女と野獣を意識しているのならなおさら、ちょっとくらいコングの熱意に女がほだされる様な展開を見せてくれてもいいじゃないか、なんて思ったりっもした。いやそこまではいかなくても、コングが他の誰でもなく自分を欲している事について、女側のもうちょっと深い描写がほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2017-08-23 17:58:31)
12.  キカイダー REBOOT 《ネタバレ》 
 この話で一番納得出来ないのは、ハカイダーに言われるまでもなくジローは良心回路・つまり人の心を足枷として切り離して、戦いに臨み勝ったということだ。「心を守るために僕の心を消しただけだ」とジローは言うが、それは意味不明で結局心は邪魔だったと言う事だ。しかも、前段階で「良心回路の機能は自我だ」と説明されてはいるものの、それでもその回路を切ったジローは最後まで心を失っていない。   見てる最中、何とか人の心とか知恵とかによって(あるいはもう一人のアンドロイドとの混戦によってでも)良心回路そのままの勝利を願っていたのだが。   東映変身ヒーローの映画化というと「仮面ライダー THE FIRST」を思い出すが、あれにいきなり2号まで出たように、こちらもいきなり01が登場してジローの危機を救うかと思ったが、どうやら続編にとってあるらしい。だけど、この内容じゃ続編が作れるほどの評価を得るのは難しいのではないだろうか。   あと、いくつか気付いた点。無理して原作通りにハカイダーが銃を使わなくてもいいのでは?完全な機械なら銃くらい内包すればいいのに。変身シークエンスが無くなった代わりに、ナノ結晶ディスプレイによる体表の変化=変身という理屈は面白い。ワルモンが撃ってた銃のスライドの動き遅すぎで、おもちゃっぽくてダメダメ。子供の頃に博士が贈ったロボットが、ジローに繋がっているというもっとハッキリした描写があると良かった。さすがにイチローと名付ける訳にはいかないだろうが。  あ、最後に、YMO好きな人のお笑いは、ドリフじゃないような気がするんだけどなあ。
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-18 21:00:32)
13.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 
『巨神兵東京に現わる 劇場版 TV版』結局何版なんだかよく分かりません。ま、そんな事はどうでもいいですが。   巨神兵といえば、あのナウシカに出てきた(おそらく戦争で)世界を七日で灰にした生物兵器だと思う。  だが、この作品では、小賢しくも意味ありげに創世記の七日間に準えた設定で、あの物語と断絶させている。それならそれで徹底すればいいものを(自分だったら七日のそれぞれの内容はキッチリ聖書の逆順に揃えるなあ)、最後に「火の七日間」という言葉を使ってしまっている。  かの作で人の愚かさの最終段階だと思っていた火の七日間を、こちらでは預言者まで作って神の仕業に仕立ててしまったのが、実に気に入らない。   映像的な事を言うと、街の破壊時の火が多すぎ。昔のTVドラマや戦隊ものの爆破シーンみたいで、却って嘘くさい。また、コンクリートか何かの溶解を表現したのだろうが、切断されたビルから溶岩のように出てくるのも多すぎ。過ぎたるは及ばざるがごとし。  また、これだけの異常な生物兵器の破壊ビームに、あんなメカニカルな砲身は要らなかった。異常な違和感である。
[地上波(邦画)] 3点(2014-09-28 15:32:03)(良:1票)
14.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 
 今回の敵は、主人公と同じような経緯を経た半機械人。かつて親友だった二人の超人の、戦いと友情の物語に、シールドの内部に巣食う、人類監視主義者との戦いを絡めた物語。   前作と違い、相手がバケモンではないので、私の嗜好には合う。親友だった彼も、最後に死んでおらず、この先「2号ライダー」的な展開もあるのかな?  前作から引き続き、真の敵である邪悪な(というとイマドキ単純すぎと謗られるが)心、そういった組織は、潰えること無く存在し続けており、後に続くシリーズが楽しみでもある。   こういった、周りの同僚も信用できず(というか敵になる)、所属組織に潜む悪に立ち向かう、という物語はアメリカ人、好きだよなあと思う。だけど、物語的にやはり第一作には及ばず、意外に面白いと思って付けた点数を前作と比べてみて、今作のほうが低かったのは、我ながら意外。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-15 23:14:24)
15.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 
 やっぱり好きなキャラクタの物語は、いろいろ楽しめた方がいいので、こういう別バージョンが、しかもこれだけのクオリティで制作されるのは嬉しいのだが・・・。   まず、アルカディア号のデザイン。より雄々しい髑髏マークはカッコイイんだが砲塔から後ろの方はイマイチ。砲塔は全方位で合理的ではあるがカッコ悪い。巨大なツノも実用性を見せるべきだった。艦内のデザインもちょっと狙い過ぎの古くさ感。  さらに「デスシャドウ級4番艦」であるこの艦だけやたら硬い説明が無い。自己修復(私の大嫌いな「魔法」である)と硬いのは違うよな。また、異星人の文明を利用したダークマター機関とやらも、この船だけのものなのかどうか、よく判らない。かつて地球を守っていた技術なのなら、相手にもこのクラスの船があってしかるべきだ。艦が勝手に動くのも、本作中では何の説明もない。「友よ…」と言ったって、それを理解しているのは、他の作品でハーロックとアルカディア号を知っている人だけだ。独立した一本の映画として、これはどうか?   だがまあ、そんなことは小さなことで、一番驚いたのは劇中ハーロックがやろうとしていた事だ。私が三十数年前に感動し、いくつかの漫画・アニメーションで描かれていたキャプテン・ハーロックという人物は、そんなことを考える男ではなかったはずだ。  宇宙を終わらせることができる設定にも驚くが、そんなテロリストのような論理で、キャプテン・ハーロックが行動していたなんて、とても受け入れ難い。私の知る(松本零士が描いたどの版のものでも)キャプテン・ハーロックは、自分の旗を掲げて舟を駆り戦う男だったはずだ。  このタイトルで、主人公の性格がこれほど違うって、ナシだよなぁ。   さらに、ヤマという青年が顔に傷を負い目を負傷したときに、福井晴敏ともあろう人が、ソレをやるか!?と愕然とした。こんな安っぽいTVドラマ級の展開を。  よしんば、彼が「我々のハーロック」だとしても、「ハーロックという象徴は必要だ」などと理由づけされる男なんかでは、絶対にない、と言いたい。そういう展開ならダークマターの鎧を外した先代が死んで、新たに「自由のために」飛び立つアルカディアとハーロック、というくらいのモノを見たかった。   そういえば今作は、ヤッタラン副長の魅力全開である。タイトルを「宇宙海賊ヤッタラン」だと思うという手も…。
[DVD(邦画)] 4点(2014-03-08 07:34:18)
16.  奇跡のリンゴ 《ネタバレ》 
 冒頭のリンゴのお話を見るまで、リンゴが日本に入ってきてまだ100年程しか経っていないなんて知らなかった。江戸時代の人たちはリンゴ食ってなかったのか…。と、思ったら和リンゴというのがあって、劇中最初に収穫した、無農薬リンゴのような大きさだったらしい。まあ、それはさておき。   新妻の健康を脅かす農薬を使わないために、不可能と言われていた無農薬でのリンゴ栽培を成功させる物語が、非常にオーソドックスに描かれている。  人間、長いこと苦労していると目的を見失って、何をしているのか判らなくなることもある。彼の無農薬栽培は、嫁への思いだったはずだが、それを忘れたかのように、彼女を置いて死を選ぼうとした時にはちょっと焦った。  その時に解決の手がかりを見つけるというのが、何か安っぽいTVミステリーのようだとも思ったが、これは実話らしいので世の中判らないものだ。  何年も孤立した彼が最後にたどり着いた結果が、周りとの共生でうまくいく、という話もまた実にイイ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-02-09 17:32:56)
17.  喜劇 一発勝負 《ネタバレ》 
 何だったか忘れたが、何かを見た時にも思った、こういう賢妹愚兄モノを幾度も作って、探りさぐり寅さんに行き着いたんだなあ、と今になって思う。  だがしかし、この映画の「因果はめぐる」というか、「歴史は繰り返す」というか、毒のある感じが山田洋次にしては意外。何ともチャラい感じのマチャアキと都会に行ったこの娘は、後年必ず実家に舞い戻るのだろうなあ、と思わせる。  父親の描写と共に、最後に感じさせるそこのところの毒気が、映画館で喜劇とあだうって見せるものとしては、どうなのか?と、若干引っかかる。
[DVD(邦画)] 6点(2013-10-02 02:32:52)
18.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
 スーパーマンが普遍的な正義の象徴とすると、キャプテン・アメリカはどこまで行ってもアメリカの象徴、しかも何と言っても彼は米軍人。我々他国の人間には、その辺がちょっと引っ掛かるところである。映画的にはストレートにドイツ軍を悪者にしてないし、日本人を日系アメリカ人として出しているのも、世界市場に向けた配慮なんだろう、などと余計な事を考えさせる。   普通の戦争で活躍させるヒーローが、あまりに超人すぎると間抜けな自己満足作品になってしまうので、主人公はちょっと身体能力の高い人どまり。決してビルを飛び越えたり弾丸を弾き返したりはしない。何でも防げる盾はあるけど、基本的には人間。そこが良いんでしょうなあ。  後に共闘する事になる他のヒーローと比べると、若干分が悪いけど。   せっかく主人公をリアルに作ったのに、敵ボスは絵に描いたようなアメコミ的キャラで、ちょっと残念。しかもコイツ、あんまり強くないし、その兵隊たちも強力な武器を持つわりに、弱すぎる。  それにしても、こいつと言い、今回見たハルクの敵といい、スパイダーマンの敵といい、アメコミの悪役って力を欲して化け物になるヤツ多すぎだな。世界一の力を持った国の人たちは、実は力を得る事に、恐怖心や罪悪感を抱いているのだろうか?
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-29 21:47:28)(良:1票)
19.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
 北朝鮮に帰る人達は、「みんなで」新しい国を作ろうとしている。サユリちゃんのクズ親父は、組合のいわば「集団の力」で、職と地位を確保できそうである。進学する余裕のない子も、働きながら「みんなで」夜学で学ぶことで、勉強を進めることが出来るという。   全体主義と言うと違うけど、何か胡散臭い共同主義幻想にごまかされている感が強くする。特に働きながら夜学で、という部分は、なんだか電機メーカーのイメージ戦略絡みの匂いまでしてくる。まあ、それは置いといて。   いろんな映画や、時には現実にも聞くことのある、「働きながら学ぶ事もある。生涯勉強だ」というのは、間違っているとは言わないが、これ、ある種の誤魔化し、方便だと思う。学校で学ぶものと、職場で学ぶものは厳然として違う。自分自身、夜学出身だから、それ自体を否定はしないけど、単純に夜学ぶのと昼学ぶのが、同じだと考えているような、幾多の創作物を見ると、どうしても違和感が拭えない。   しかし、こういう環境下で、ちょっと危うい部分はあるものの、ハツラツな真っ直ぐさと、オンナオンナしていない少女の魅力を、見事にサユリちゃんは発揮していて、まぶしいくらい。  失礼ながら、「演じた」というよりは「発揮した」という感じ。この時代の、この年の少女だからこそ持っている、彼女の魅力。体現したと言っても良いかも知れない。  それにしても、子分の生活費をバイトで稼ぐまでになった弟くんは、エライ。この映画の中で一番の成長株かも知れん。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-28 00:00:49)
20.  キングコング対ゴジラ 《ネタバレ》 
 公開時から、そういう意図で見られていたものかどうか、判らないが、このおかしな感じ、皮肉な感じはどうだ?  鋼の硬さと、絹のしなやかさ、という新繊維素材を作ったメーカーとのタイアップだというこの映画に、これだけコマーシャリズムをおちょくった内容を持ってくる、まぁ普通なら怒られるか、あるいは批判精神を評価されるかなんだろうけど、あまりそういう事を聞かない。コミカル路線に紛らされているのもあるだろうが、当時はマジでああいう商業・経済優先神話みたいな気持ちがあったのだろうか。  そういう思いを持って見ると、この映画は、一作目と並ぶ厳しい社会風刺と見ることができて面白い。  特に、劇中で治安関係各所から、「一切の責任を負うもの」とされた、パシフィック製薬の、コング騒動の賠償金のことなんか考えると、東電の対応を思い出して、笑うに笑えない。   映像的には、コングの造形が非常にマヌケ顔なのが一番の痛恨だ。ゴジラに関しては、尻尾の躍動感が、生き物っぽさを出していて、意外と良い。   ところで、しんにょうがかかる、なんて言い回し、初めて知った。古い映画ってのは勉強になるものだ。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-04 03:15:43)(良:1票)
010.16%
120.31%
291.40%
3396.07%
48212.77%
510416.20%
617026.48%
712219.00%
88112.62%
9274.21%
1050.78%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS