1. きっと ここが帰る場所
ゆるーいロードムービーです。 15歳の心のまま大人になりきれていなかった主人公が、亡くなった父親の思いを辿る旅を経て大人になっていく、という話ですが、道中のエピソードがなんとなくキレイだったり、クスッと笑えたり、ちょっとダークだったりするわけです。 ショーン・ペン演ずるシャイアンのトボトボと歩く猫背の背中がイイ感じです。老眼鏡越しの上目遣いが火野正平そっくり。 [映画館(字幕)] 7点(2012-08-23 18:59:06) |
2. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 原作を読んでその映画化を聞いたとき、「どうせ某テレビ局の悪趣味なドロドロ系の昼メロみたいになるんだろう。私には縁がないわ。」と思っていました。実際、原作はとってもしつこくてドロドロしていて安っぽい・・・。ところがキャストを見て「!?」劇場予告を見て「!!!」、これは見ないわけには行かないと劇場に足を運んで正解。このドロドロ不幸話を徹底的にちゃかしたハッピー?コメディに仕立てた中島監督に拍手!どぎつい色の洪水、胡散臭い花たち、そして取り巻く男達の豪華さ、中でもクドカンと武田真治は秀逸。中谷美紀、美人は鼻血を出しても美しい・・・。よく最後まで降板せずやってくれました。今まであまり注目したことがなかったけれど、大好きになりました。片平なぎさネタの繰り返しがちょっと多くてしつこかったのと、ゴリもちょっとしつこかったため食傷気味で-2。 [映画館(字幕)] 8点(2006-06-01 07:25:19)(良:1票) |
3. きれいなおかあさん
すみません。こういう映画には文句なし弱い・・・。化粧もせず、きれいな衣装を身にまとうでもなく、怪しげなまなざしで男性を翻弄するわけでもない「働く母」コン・リーがただただ美しい。母として子どものために、というタイプの映画はこういう風であって欲しい。よく似たテーマで「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と比べてしまうけれど、断然こちらの方が好き。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-27 21:16:25) |
4. ギルバート・グレイプ
良い作品。ジョニーの「哀しくて切なくて優しい」目が堪能できます。ディカプリオが実はとてもよい役者だということもよく分かります。ジュリエット・ルイスのベリーショートとハスキーボイスがたまらなくかわいい。にわかジョニーファンのみなさん、こういう作品をちゃんと見てね。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-23 17:08:06) |
5. 奇跡の海
エミリー・ワトソンは、「・・・ジャックリーヌ・デュプレ」といい、「パンチドランク・クラブ」といい、こういう狂気の瞳を持つ純真無垢な女の役はこの人以外にはいないんじゃないかと思うほど。私にとって、トリアーの作品の中で唯一許せる映画。なんという空の色! [映画館(字幕)] 8点(2006-05-17 15:55:40) |
6. キング・コング(2005)
絶叫マシーンに乗せられたまま3時間すぎました、という感じ。みなさんの仰るとおり、いろいろ細かいことを気にするときりがないかもしれませんが、実によくできたファンタジー。私も76年版をリアルタイムで、しかも生まれて初めて観た洋画がそれだったもので、P.ジャクソン監督同様、結構思い入れが深いのですが、こんなにコングを愛してくれてありがとうと言いたいです。この季節にいいクリスマスプレゼントをいただきました! [映画館(字幕)] 9点(2005-12-19 19:13:36) |