1. ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
「日本以外全部沈没」に落胆したので、まったく期待してなかったが、大真面目に馬鹿やりつつ怪獣映画への多少の揶揄とたっぷりの愛情が込められた作品として好感が持てる。まずタイトルバックからして感動。あの明朝体のスタッフロールは昭和の特撮への愛に溢れている。その後も「ガメラ対ギャオス」における伝説の命名ネタを悪意たっぷりにパロっているし、「キングコング対ゴジラ」の埋没作戦や「ウルトラセブン」の“フォースゲートオープン”が意外な形で登場したりバランやバラゴンの名前が突然出てきたりと小ネタ満載。風刺ネタも河崎監督の前作はいやらしさが残ったが、今回はゆるい毒気に溢れて笑えた。特にロシアネタは何気なく突き刺した感じが良い。北の将軍ネタは最初から予想が出来ていたが、肝心のギララが霞んでしまうのはちょっと微妙かも。ところで、劇中で表示される字幕が小さいのは難点。読みづらくて少々フラストレーションが溜まったぞ。それにしても、ラストのギララ対タケ魔人の戦いは意外と怪獣映画してたのが驚き。バカバカしいように見えるけど、昭和の怪獣同士の戦いって意外とあんなもんだった気がするんだよね。とにかく、本作は“この手のマニア”なら見るべし。 [DVD(邦画)] 7点(2009-02-20 23:27:47) |
2. キングコングの逆襲
細かく見ると突っ込みどころも満載なんだけど、前半のゴロザウルスとの戦いから、クライマックスの東京タワーでの戦いに至るまでテンポ良く物語を見せてくれるので、飽きることなく最後まで楽しめる。キングコングが元々海外のキャラクターであるからか、全体的にアダルトな雰囲気に包まれており、同時期の「ゴジラ」映画と比べても大人向けの印象を受ける。ラスト、キングコングが悪者をボッコボコにするシーンは爆笑。 [DVD(邦画)] 7点(2008-10-16 09:50:46) |
3. 紀元前1万年
映像はそれなりに凄いのかもしれないけど、ナレーションベースで目まぐるしく展開するストーリーは、観客を置いてけぼりにしているのではないか。何かダイジェストを見せられているような感覚で、最初から最後まで一体今、何が起きているのかわからない。派手さもイマイチかけるし、決まったようなご都合主義も白けるだけ。時代考証もクソもないハリウッド大作の駄作。 [DVD(吹替)] 2点(2008-10-04 23:49:42) |
4. キングダム/見えざる敵
「ラスト20分、あなたは戦場の真っ只中に放り込まれる」との驚愕のキャッチコピーどおり、ド迫力の戦闘シーンを見せてくれた。主人公たちに銃弾が当たらないなどと揶揄する声もあろうが、巧みに編集されたアクションシーンは息を呑む迫力である。また日本人にとっては石油輸出国といった印象しかないサウジの現状や、テロの混乱、怒り、悲しみなどがよく描けており、非常に好感が持てる。そしてラストに込められた強烈なメッセージには深く考えさせられた。かなり深読みできる内容だと思うので、もう一回見てみたいと思う。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-22 04:15:07) |
5. キサラギ
《ネタバレ》 前半に散りばめられた伏線を一気に回収する。脚本のお手本のような作品。考えてみれば至極当たり前のことなんだろうけど、それが難しい。でも、本作はそれをしっかりやってのけた。前半からテンポ良く、後半までそれを崩さずに、なおかつ焦らないでエピソード一つ一つを消化していく手法には脱帽だ。極めつけは、小さな細かい台詞にもきちんと意味が用意されているので、一粒で二度おいしい感覚を味わえること。私も機会があったらまた見直してみたい。ただ、確かにラストの宍戸錠はちょっと蛇足な気も。でも、やっぱりみんな一年後も集まったのね。 [DVD(邦画)] 9点(2008-03-31 23:19:27) |
6. キングコング2
わざわざ10年かけてキングコングに恋させんなよ。作らなきゃ良かったのに・・・。 [地上波(吹替)] 2点(2007-10-11 01:30:29) |
7. キングコング(1976)
所詮は二番煎じに終わったリメイク物という印象しかない。日曜の夜に見たけれど、興奮も感動も覚えられずに、翌日学校に行ったのを覚えている。何だかなあ。 [地上波(吹替)] 4点(2007-10-11 01:28:10) |
8. キングコング対ゴジラ
特撮より本編の方が面白いんじゃないの?という感じの怪獣映画。コメディタッチの有島一郎は最高。ただ、平成ゴジラで育った世代には、全体的な雰囲気には若干の違和感を感じるのも事実。ゴジラとキングコングの戦いには「?」を浮かべるシーンも多い。でも、それは私のようなヤング世代からの、リアルタイムでこの作品を楽しんだオールドファンへの嫉妬かもしれんな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-07-24 01:58:25) |
9. キング・コング(2005)
さすが。映像の迫力は凄まじかった。島でのキングコング VS T.レックスの戦いは、映画界最高の映像美だろう。その美しさは、後半に至るまで留まる所を知らない。ただ、この監督最大の欠点である、「上映時間の長さ」がどうしても気になってしまう。「ロード・オブ・ザ・リング」で私は愛想を尽かしたが、とにかく長すぎる!!前半1時間半は、多分30分に纏められる内容だと思う。確かに面白かったけど、これだけ長いと、観客を疲れさせてしまうと、私は考えるんだけどなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-05-24 00:44:59) |
10. キャスパー
《ネタバレ》 これも子供の頃に何度か見た覚えのある映画。普通に面白かった気がする。ゴーストバスターズの登場には、何となく子供心にマニア心を揺さぶった覚えがある。子供向けではあるけれど、大人が見ても、別に退屈はしないんじゃないか、という気はする。 [地上波(吹替)] 7点(2007-05-22 21:50:02) |
11. CASSHERN
映像は悪くない。でもずっとビカビカ光り続けてるだけでメリハリがない。その上ストーリーが全く面白くなく、さらに140分というただ長いだけの上映時間にウンザリ。及川光博の演技だけやたら印象に残ったので、2点。 [DVD(邦画)] 2点(2007-02-08 19:03:31) |
12. 嫌われ松子の一生
評判の良い「下妻物語」にあんまり乗り切れなかったので、本作も期待はしてなかったが、テンポ良く物語が進んで面白い。ひたすら暗い松子の人生を、一生懸命明るく見せようという努力も垣間見られる。でも、松子の最期といい何といい、根底が暗い物語なので、見終わった後に爽快感が味わえる作品ではなかった。結局、松子の人生って何だったんだろうね? [DVD(邦画)] 7点(2007-01-18 00:48:59) |