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プロフィール
コメント数 13
性別 男性
年齢 64歳
自己紹介 日本映画、この頃やるじゃない!と思っている映画ファン歴約30年の男。
大抵の映画はそこそこの点(5~7点)になるので、期待以上の作品やがっかりした作品に
ついてのレビューが多くなると思います。

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1.  麒麟の翼~劇場版・新参者~ 《ネタバレ》 
水泳部のリレーでのフライングが重要な伏線になっているが、後輩のミスを あれだけ責めるか?真の先輩・スポーツマンなら、「何言ってんだ、お前のおかげでここまでこれたんじゃないか!」位言え。あ、それじゃこのドラマにならないか。ちょっと浅いんだよな、全体的にも。
[DVD(邦画)] 5点(2012-10-14 23:05:41)
2.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 
是枝監督は本当に「人間」が好きなんだなぁ、と思わせる素晴らしい映画。「桜島、噴火してんじゃん、みんな平気なんて、意味わからん」と前田(兄)がつぶやくその大きな桜島にかぶせて「奇跡」というタイトルが出る。これはなかなか意味深だ。彼はこの映画の最後には、その桜島の灰の中で生きていくことをいつの間にか受け入れている。普通「奇跡」を願うというのは、「一瞬」にして、自分にとってしんどい現実が変わってくれることを願うものだと思う。だからその「一瞬」=新幹線の一番列車が交差するという「瞬間」に向かってドラマは進む。しかし、都合良くその瞬間に願い通りのことは起こらない。桜島は爆発しないし、死んだ愛犬もよみがえらない。しかしその時、「家族がまた一緒に暮らせますように」ではなく、オダギリ・ジョーの言葉を借りれば「世界」を選んでしまうことが、自分の心の深い所で起こってしまった前田(兄)の表情はどうだろう!あの表情がこの映画の正にハイライト。一人の人間としてすごい体験を(思わず)してしまった説明がつかない顔だ。だから、彼は鹿児島中央駅に戻って来た時に言うのだ。「ただいま」と。そして自分の家へと走って行く。灰が降る街で、灰と共に軽やかに、また逞しく「泳いで」行くために。(この兄弟がスイミング教室に通っているというのも暗示的だ)。「奇跡」は一瞬ではなく、むしろ、厄介な「日常」の中を生きていく勇気が生れていくことなのではないか。九州新幹線が全線開通したのが今年の3月の12日。あの東日本大震災の翌日だということろに、この映画の公開の何か不思議なめぐり合わせを感じる。自分では変えられない現実を、それを受け入れながら生きる人間たちへの愛とエール。この年のこの映画の公開の意味は小さくないと感じる。(今のところの今年のベスト映画。)しかしそれにしても、この映画の一番重要と思えるなセリフを、あの情けない父の姿が良く似合うオダギリ・ジョーに言わせているところが実に面白い。
[映画館(邦画)] 10点(2011-07-18 12:55:03)
3.  きみの友だち
今年の邦画の中でも出色の作品ではないかと思います。原作者の重松清さんは私の好きな作家ですが、作品がよくてもあまり映画化が成功していなかったように思います。(「仰げば尊し」はそれなりに良かったですが)。でも、これは良かった!映像化された作品を見られて重松さんが廣木監督に思わず抱きついたとパンフに書いてありましたが、それ位いい映画になっています。制服の中学生の女の子が二人で空を仰いでいる絵から、女の子の友情だけの映画と思ったらもったいないですよ。ここには人の弱さ、無器用さ、病気、また強がりなどを軸として、その中でさまざまな愛の中で生かされていく人間の心を自然体に描いているように思います。石橋安奈、北浦愛、吉高由里子の3人がそれぞれにとてもいいですね。あまり多くの映画館にかからないのが残念です。一つだけ「ちょっと?」と思ったのは、大人になった主人公が運転する車は、ローバーミニではカッコよすぎかも。ミラとかワゴンR位が個人的にはこの映画には合っていたように思います。
[映画館(邦画)] 9点(2008-08-28 17:25:34)
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