1. CURE キュア
いやあ、これはけっこう恐かったですね。夜中に若い学生さんと一緒に見たんですが、「こ、これ、きついっすよ」と絶句してました。エンディングのファミレスの場面も、画像が不鮮明な分、恐ろしかったです。妖怪とか出すよりも終始雰囲気だけで迫ってくこういう映画の方が怖さがよく表現できますね。そんなわけで超いんちき野郎のメスマーを題材にしたのには目をつぶることとします。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-28 06:24:28) |
2. キッチン・ストーリー
「何だよそれ・・・」というような怪しげで壮大なプロジェクトがどうどうとまかり通るのは今も昔も変わりません。ちょっと経ってから考えれば誰でもおかしいと思うのに、そのときは「もうやるしかないよっ!」っていう感じで強行されます。不思議さと不条理さでぐいぐい押していって、最後に見る者の心を思い切り解放します。寒々とした北欧の風景も役者の一人です。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-22 06:55:48) |
3. キサラギ
やるなぁ! ストーリーの展開が秀逸です。役者さんも素晴らしい。「母親ノスタルジックもの」や「中性的きらきら映画」や「展開破綻ホラー」や「大宣伝のみ映画」など安易な作りの映画へと怒濤のごとく崩れ落ちていく日本映画界にあって、ひさびさのクリーンヒットです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-10 06:12:48) |
4. 木靴の樹
華麗な貴族や王侯を主人公とする大げさな物語ではなく、かといって美しいアルプスの風景が出てくるわけでもなく、まばらな樹木の散らばる寒々とした風景の中、石と土を耕して生きる人々を忠実に描き、バッハの曲と共に見る者に忘れがたい印象を残す映画です。 [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2009-02-09 06:07:28) |
5. 黄色い大地(1984)
黄色と赤色を使って描きあげたあまりにも美しい映像詩。動と静の対比がすばらしく、背景として登場する中国の風景もスケールが大きく圧倒されます。人々の澄み切った歌声が今も聞こえてくるようです。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-12 07:04:06) |