1. 清須会議
《ネタバレ》 さすがの着眼点だなあ、と。久々の密室劇形式かなあ、と。期待しつつ見たが、悪くはないが大した印象もなく普通だなあ、という漠たる感想に落ち着いてしまった。 愛憎渦巻き戦略駆け引き飛び交う人間交差で、このへん三谷氏は相変わらず上手いと思う。池田への説得のあたりとかは流石の才気を感じる。ただ、いかんせん全体的に無駄に長い。これならもう少しキャストを減らし…「豪華俳優陣!」で勝負せず…会議に向けての思惑に劇を集中させ、史実そのものは変えないとしても会議をもっと膨らませて、決着ついて終わりとした方が良かったのではないかと思う。旗取り合戦も、会議後の忍者とかも不要。アクション要素とか無理に入れなくていい。知能戦をもっと掘り下げてほしいというのは欲張りだろうか。 それと、これは異論もあるだろうが、俳優陣に関してはどうしてもいつものメンバーだなあという感が拭えない(大泉秀吉は良い)。確かに豪華で上手いけれど、勝手ながら、皆様プロとしてプロの仕事しました次頑張りますという印象で、灼熱を感じない。三谷氏なら、有名じゃなくとも力量のある俳優をたくさん知っているのではないか? スポンサーの問題とか色々あるんだろうけど、そうした方々を揃え、脚本だけ担当して監督や演出は他の人に任せ、熱気みなぎる密室劇をもう一つ見せてもらいたいと個人的に思う。 [映画館(邦画)] 6点(2015-01-25 22:21:13) |